ルーピンが解雇されることになった。お父さんが無実だと知ってイライラして居たスネイプがスリザリン生に、ルーピンが狼人間だとバラしたのだ。
「より正確に言うなら、解雇ではなく辞任だよ。私は自分で教職を辞めた。ダンブルドアに迷惑はかけられないし、生徒の親から見れば、狼人間が教えてるだなんて不安の種でしかないだろう?」
忍びの地図を見ながら、ルーピンはそう言った。今この場には、私とルーピン、ハリーしかいない。
「まだ入学して三年ですけど、これまでで一番いい先生でした」
「そうかい。そう言って貰えると嬉しいよ。さて、と。そろそろ校長が来るようだ。この地図は私にはもう必要ないからね。借りっぱなしにするのは勿体無いし、君たちなら有効活用してくれるだろう?」
数ヶ月前に、ピーターを捜す目的でルーピンに貸してたその羊皮紙は、ハリーの手に返された。その数秒後に、ダンブルドアが部屋に現れた。
「リーマスよ、門のところに馬車が来ておる」
「校長、ありがとうございます。見送りは結構です。またいつか会えるでしょう?」
ルーピンはダンブルドアと握手し、ハリーにウインクすると部屋を出て行った。
「……まさか、ピーターが
ルーピンが辞めたことで、グリフィンドールの生徒たちは落ち込んでいた。まあ、これまでの先生が、一人はすごくオドオドしたニンニク臭いターバンのクィレル、一人はすごく役ただずだったロックハートだったしね。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは試験を全科目合格していた。私はマクゴナガル先生と共に、別の日に受けていたのだが、ちゃんと合格していた。
また、グリフィンドールは三年連続で寮杯を獲得した──かと思いきや、僅差でスリザリンが掻っ攫って行った。クィディッチ杯は獲得したらしいが。
私もホグワーツ特急に乗って帰ることになった。飛んで帰っても良かったんだけど、ハリーにどうしてもと言われてしまって、つい。
「そう言えば、ハーマイオニーが何人もいるように見えたけど、あれはなんだったの?」
「ああそれ。『
そのまま他愛のない話を続け、途中でネビルやドラコが乱入してくる。今年の夏はクィディッチのワールドカップがあるらしい。アーサーさんとマルフォイ氏は、役所から切符が貰えるそうだ。
と、窓の外に小さなフクロウが見えた。ハリーに教えて、キャッチしてもらう。お父さんからの手紙を持っていた。
迷惑を掛けたこと、無罪が決まり仕事にも就けるようになったこと、しばらくの間は魔法省で緊急時の傭兵として働くことなど、色々なことが書かれていた。それと、私たち六人分、それにウィーズリー家分のクィディッチワールドカップのチケット。ウィル爺とお父さんから、迷惑料としてのプレゼントだそうだ。
それに、小さなフクロウはロンに譲ると書かれていた。ロンは嬉しそうだった。
もう直ぐでキングズ・クロスに着く。さて、ブライトが監獄に残っていたからまた何かしらの改造改善改悪があったはずだ。今年はどうなったのだろう──。