吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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12/10 三章の終わりに番外編を投稿しました。


移動キー

私たちは朝早くに起こされた。まずは私がウィーズリー夫人に揺り起こされて、その揺れで私の抱き枕になって居たジニーも起きる。流石にウィーズリー家でハリーを抱き枕にするのは無理だった。

下に下りると、ウィーズリー氏がマグルのような格好に見えているか気にして居た。まあ、普段がアレだし、今回行くところは本来はマグルの場所だからね。仕方がない。

 

「うーん、マグルらしく見えるかね?」

 

「だいぶ」

 

ハリーたちも下りてきた。そのあとに、二度寝しようとして居たハーマイオニーが下りてくる。

みんなで朝ごはんを食べ、リュックサックなどを背負って外に出る。

まだ夜明けには少し早く、地平線が明るくなり始めたばかりだ。

 

「目的地って、どこだっけ?」

 

「ストーツヘッド・ヒルだ、ロン」

 

後ろからロンとドラコの言葉が聞こえてくる。目の前にある村──オッタリー・セント・キャッチポールを通り抜けた先に、ストーツヘッド・ヒルはある。

 

 

 

……だいぶ登ったけど、これはきつい。あと十分と言うところでようやく登りきった。

 

「全員、疲れているだろうけどもう一仕事だ。『移動キー』を探さなければ。そんなに大きい物じゃないからね」

 

みんなが重い足を引きずるように探し始めたところで、少し遠くから大きな声が上がった。

 

「ここだ、アーサー!ほら、こっちにあったぞ!」

 

もう少し上の方、頂の辺りに長身の人影が二つ見えた。

ウィーズリー氏は片方に近付いて行き、堅い握手をした。

 

「みんな、エイモス・ディゴリーさんだ。『魔法生物規制管理部』にお勤めだ。みんな、息子のセドリックは知ってるね?ハリーとリーナは去年の六月辺りにエイモスに会っただろう?ほら、バジリスクのことで」

 

そう、私とハリーはエイモスさんと会っている。バジリスクの処分についてだ。まあ、魔法契約のせいだってことになって、ホグワーツの護り手になることで有罪を免れたんだけど。

 

「やあ、一年ぶりかね、ハリーにリーナ?あのバジリスクは元気かね?それと、去年──と言っても、私がバジリスクに無罪を言い渡したより後、つい一ヶ月前までのことだがね。それと、セドが詳しく話してくれたよ。僅差だったとはいえ、押し負けたとね」

 

エイモスさんが悔しそうに話してくる。よっぽど、息子がクィディッチで負けたことが悔しいんだろう。

そろそろ時間だと、みんなで『移動キー』──古いブーツに触れる。他の家は来ないらしい。ラブグッド家は一週間前に行き、フォーセットと言う家はチケットが手に入らなかったそうだ。

ウィーズリー氏が懐中時計を見ながらカウントダウンをして行く。一と言ったすぐ後、急に、へその裏側が引っ張られるような感覚が会った。そして、そのまま浮かび上がり、渦の中を通っていくような感じがして、

 

 

 

急に、足が地面に着いた。バランスが取れずに転んでしまい、ハリーの上に折り重なってしまう。そしてロンが降ってきてサンドされた。痛い。

 

『五時七ふーん。ストーツヘッド・ヒルからとうちゃーく』

 

どこからかアナウンスが聞こえた。

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