私たちは朝早くに起こされた。まずは私がウィーズリー夫人に揺り起こされて、その揺れで私の抱き枕になって居たジニーも起きる。流石にウィーズリー家でハリーを抱き枕にするのは無理だった。
下に下りると、ウィーズリー氏がマグルのような格好に見えているか気にして居た。まあ、普段がアレだし、今回行くところは本来はマグルの場所だからね。仕方がない。
「うーん、マグルらしく見えるかね?」
「だいぶ」
ハリーたちも下りてきた。そのあとに、二度寝しようとして居たハーマイオニーが下りてくる。
みんなで朝ごはんを食べ、リュックサックなどを背負って外に出る。
まだ夜明けには少し早く、地平線が明るくなり始めたばかりだ。
「目的地って、どこだっけ?」
「ストーツヘッド・ヒルだ、ロン」
後ろからロンとドラコの言葉が聞こえてくる。目の前にある村──オッタリー・セント・キャッチポールを通り抜けた先に、ストーツヘッド・ヒルはある。
……だいぶ登ったけど、これはきつい。あと十分と言うところでようやく登りきった。
「全員、疲れているだろうけどもう一仕事だ。『移動キー』を探さなければ。そんなに大きい物じゃないからね」
みんなが重い足を引きずるように探し始めたところで、少し遠くから大きな声が上がった。
「ここだ、アーサー!ほら、こっちにあったぞ!」
もう少し上の方、頂の辺りに長身の人影が二つ見えた。
ウィーズリー氏は片方に近付いて行き、堅い握手をした。
「みんな、エイモス・ディゴリーさんだ。『魔法生物規制管理部』にお勤めだ。みんな、息子のセドリックは知ってるね?ハリーとリーナは去年の六月辺りにエイモスに会っただろう?ほら、バジリスクのことで」
そう、私とハリーはエイモスさんと会っている。バジリスクの処分についてだ。まあ、魔法契約のせいだってことになって、ホグワーツの護り手になることで有罪を免れたんだけど。
「やあ、一年ぶりかね、ハリーにリーナ?あのバジリスクは元気かね?それと、去年──と言っても、私がバジリスクに無罪を言い渡したより後、つい一ヶ月前までのことだがね。それと、セドが詳しく話してくれたよ。僅差だったとはいえ、押し負けたとね」
エイモスさんが悔しそうに話してくる。よっぽど、息子がクィディッチで負けたことが悔しいんだろう。
そろそろ時間だと、みんなで『移動キー』──古いブーツに触れる。他の家は来ないらしい。ラブグッド家は一週間前に行き、フォーセットと言う家はチケットが手に入らなかったそうだ。
ウィーズリー氏が懐中時計を見ながらカウントダウンをして行く。一と言ったすぐ後、急に、へその裏側が引っ張られるような感覚が会った。そして、そのまま浮かび上がり、渦の中を通っていくような感じがして、
急に、足が地面に着いた。バランスが取れずに転んでしまい、ハリーの上に折り重なってしまう。そしてロンが降ってきてサンドされた。痛い。
『五時七ふーん。ストーツヘッド・ヒルからとうちゃーく』
どこからかアナウンスが聞こえた。