今までに書いたことの無い物を書く的な意味で。
本音さん(食事の後布仏さんにそう呼ばれるように言われた)を合わせた三人での食事が終わり本音さんが部屋に戻った後、明日の朝食の下拵えをしている時、簪さんに話しかけられた。
「……ねえ、四五六君」
「なに、簪さん」
「その、食事の前に話していたことなんだけど、パーティーに呼ばれた事が無いってどういう事なの」
どうやら完全に話は逸らせなかったようだ。
「あ~その~なんていうか……」
「あ、無理に言わなくても良いよ、ただちょっと気になっただけだから」
「いや、そんな大した理由じゃないんだよ。ただ小中学校の時虐められてただけだから」
「え?」
「ほら、俺の名前って珍しいじゃない?それでいろいろとあってね。それでクラスの皆にハブられちゃってさ。クラス行事とか以外の事で皆から呼ばれた事なくてさ。友達も今まで一人もいなくてずっとひとりぼっちだったから」
前世の年齢+今の年齢=30過ぎの俺的には大した事ではなかったのだが簪さんにはどうやら違ったようだ。
「四五六君!!」
急に大きな声で呼ばれ慌てて振り向くとすぐ目の前に簪さんの顔があった。
「か、簪さん!?」
「私は、私は友達じゃないの?」
「え?」
「私は四五六君の事は大事な友達だと思ってる。私だけじゃない、本音だってそう思ってる。だから、だから四五六君は一人ぼっちじゃないよ!!」
屋上の時とは変わり今度は簪さんが俺の胸に抱きついてくる。どうして簪さんが此処まで俺の事を思ってくれているのかは分からない。分からないが俺の事を大事に思ってくれているのは伝わってきた。
「ありがとう、簪さん。俺も簪さんの事は(初めての友達として)大切な人だと思ってるよ」
簪さんの顔を見ながら俺が思ったことを言ったら簪さんは顔を赤くしてまた俺の胸に顔を押し付けた。
(私の事、た、大切な人って言われちゃった)
簪さんに友達発言された翌日、いつも通りに一緒に食事をして部屋をでる。教室に着きいつも通りに存在感を薄くしながら教科書を読みふける。すでに俺の存在はこのクラスではかなり薄くなってる。これも初日からの地味な活動のおかげである。
原作に関わらないと決めたのにすでに手遅れな気がするも気にしない。確かに簪さんと同じ部屋ですでに餌付けしてるがそれだけである。簪さんとはクラスが違うしこのままこのクラスで存在を薄くいしていけば問題は「ごろーちゃん、おっはよ~!!」な、い……。
「お、おはよう本音さん」
「うん、おはよ~ごろーちゃん」
本音さんが話しかけてきた。いや朝の挨拶をしただけだ。まだ、まだ問題は無い……。
「ごろーちゃん、昨日の夕食ありがとうね!!とっても美味しかったよ」
本音さんの一言に食いつくクラスの女子達。
「布仏さん、夕食ってどういう事?」
「昨日ね、ごろーちゃんに夕食をご馳走になったの。それがすっっごく美味しかったの!!特に食後のプリンは絶品だったよ!!」
「一二三君ってそんなに料理上手なんだ」
「すごーい、私も食べてみたいな」
本音さんの言葉にさらに食いつくクラスの女子達。
「そうだ、ごろーちゃん。今日は一緒にお昼食べようよ」
「え、いや……」
「ダメなの?」
「いや、そんなことは無いよ。一緒に食べよう」
「うん。一緒に食べようね!!」
断ろうとしたら涙目になって上目使いされた。クラスの皆が見ている中で。断れるわけ無いじゃないか。こんな状態で断ったら違う意味でクラスから孤立するわ!!
こうしてクラス内で存在感を薄くしてきたのを一瞬で濃くされてしまった。本音さんパネェ。
ストーリーがぜんぜん進まない。まあ一話2千文字にも満たなければしょうがないか。もっとサクサクストーリーを進めていった方がいいのかな。それともじっくりねっちり進んでいくか。悩むわ~。
いよいよ明日更新予定の重大なネタバレ!!
そもそも全年齢版で更新しないよ!!