IS 転生して貰った物は!?   作:マーシィー

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次回でこのルートは終了。で、その3を更新後別枠に移植予定。なぜならIFルートがすでに10通りほどネタが上がってきているのでこのまま本編で更新していくと管理が大変になりそうなんだ。

つまりネタが多く出てきて本編を圧縮しそうなんだよ!!


IFルート 2

 中学卒業を期に俺は一人暮らしをはじめていた。理由?そんなものは決まっている。両親との不仲と学校でのいじめだ。

 

 両親は相変わらず俺の見た目のことで不仲でありもう時期離婚するらしい。そんな中で俺が一人暮らしをする、と言っても大した興味を持たずそうか、の一言で終らされた。一応住居は探してくれたが。

 学校のいじめの方は、まあ、中学生がする物と侮っていたが、最近の中学生がすることはえげつなくなっていた。精神年齢が30越えの俺でなければ引き篭もりか不良になっていただろう。

 

 さて、そんな一人暮らしの生活に変化が訪れた。それは……。

 

 

「ほら、起きろ。朝だぞ、五六八(いろは)

 

「うぅ……ん。もう5分」

 

「そう言ってお前は起きないだろ。ほら起きろ」

 

 そう言って布団の中で丸くなっている五六八を起こすため、掛け布団を剥ぐ俺の目に映ったのは、下着姿で眠っている黒髪(・・)の女性の姿だった。

 

「い、五六八!!眠るときは服を着ろって何度も言っただろ!!」

 

「むぅ~五六兄ちゃんのえっちぃ~」

 

「エッチじゃない!!もう、ほら服を着ろ」

 

 下着姿を目に入れないようにそっぽを向きつつ、クローゼットから五六八の服を取り出し渡す。それをのそのそと着だす五六八。

 

 彼女の名前は一二三五六八(ひふみいろは)。元の名前は“篠ノ之束”。そう、彼女こそこの世界の今現在を作り上げた原因であるISの生みの親である。

 何故彼女が名前を変え俺と一緒に生活しているかと言うと、一言で言えば俺のせいである。

 

 今から一月ほど前、俺は篠ノ之束に襲撃された。どうやら俺が持つ「八卦龍」のコアをどうやってか感知し俺から奪い取ろうとしたらしい。だがその時の俺は両親の事やら学校の事などでかなりストレスを溜め込んでおりそんな状態で彼女の人を人と見ない発言をされて、10年以上溜め込んだストレスが爆発。そして暴走し、気がついたら彼女が俺の目の前で涙に鼻水も流し横たわっていた。

 

 それを見た俺は慌てて彼女を保護し、すばやく一人暮らししている部屋に連れて行った。そこでいろいろとトラブルがあったが何とか彼女を寝つけさせることに成功した。その時涙目+上目使いで「……一緒に寝てよぅ」といわれて罪悪感にさいなまれながら一緒に眠る事に。

 

 そして次の日の朝になり、彼女が目を覚ました時。彼女は前の日以前の自身に対する全ての記憶をなくしていた。

 

 彼女が記憶をなくした理由。それは俺が彼女に使用したナノマシンのせいである。このナノマシンは「八卦龍」の内部に二つ(・・)あった内の一つでありその効果は使用された対象の記憶の削除であった。特定の電気信号を感知するとその電気信号を増幅させ思考を麻痺させその間に脳にある記憶を少しづつ消していく。そんな物を俺は彼女に使ってしまったのだ。

 いくら暴走していたとはいえもっと他にもやりようが有っただろうに……。

 

 いくら過去の事を嘆いても現状が変わる訳もなく記憶をなくし、パニック状態に陥った彼女を落ち着かせるために俺は彼女を抱きしめてこう話した。

 

『君の名前は……五六八(いろは)一二三五六八(ひふみいろは)、俺の妹だ』

 

 仮にも俺より年上の彼女に年下の俺の妹だ、なんてよくもまあ言えたものだ。しかも彼女が記憶を失う原因を作ったのは俺だというのに……。

 

 まあ、とにかく彼女が俺の妹であると嘯いて、どうして記憶が思い出せないのか、と聞かれたら先日交通事故に会い頭を強く打って今日まで眠っていたんだ、と嘘を付き、両親は?と聞かれたら両親はその交通事故で亡くなった、とさらに嘘を付く。

 偽りで生まれた彼女が、嘘で固められていく。本物(篠ノ之束)偽者(一二三五六八)に塗り潰されていく。

 

 言い様のない罪悪感に苛まれながらも俺は今日も彼女と生活を始める。それが原作に関わると決めた俺の決意であり、人一人の人格を書き換えた罪滅ぼしでもあるから……。

 

 

「五六兄ちゃん、どうしたの?」

 

「え、ああ。大丈夫だ。ちょっと考え事をしてただけだ」

 

「しっかりしてよぅ。今日は一緒にお出かけするんでしょ?」

 

「そうだったな。五六八が変な事をしないように見てないといけないな」

 

「な、なによぅ。もうそんな事しないもん」

 

 頬を膨らましてそっぽを向く五六八。そんな五六八の頭をポンポンと軽く叩きながら笑う俺。

 

「せっかくオシャレしたのに五六兄ちゃんが上の空でどうするの」

 

 そういった五六八は確かに普段に比べたらオシャレな格好をしていた。普段は地味な色合いの部屋着だったのが、染み一つ無い真っ白なワンピースにお気に入りのウサギのマスコットの付いたポーチを持ち服に合わせたのか真っ白なカチューシャを付け長く艶のある黒髪はポニーテールにしていた。どこからどう見ても美女だった。

 

 ちなみに俺も普段のような地味な黒髪黒目、黒縁メガネから銀髪、青と赤の瞳、銀色のシャープなメガネに変えていた。銀髪オッドアイ。この姿こそ両親の不仲と学校での虐めの原因だが、五六八と出かけるのならそれ相応の格好をしていかなくては五六八に失礼だから、俺は五六八と出かけるときはこの格好になるようにしていた。

 

「五六兄ちゃーーん!!早く早くーー!!」

 

「今行くよ、五六八」

 

 家を出て駆け足で走って行きこちらに手を振る五六八。何時まで続くか分からないこの偽りの日常。最初は全てが偽りだった。五六八と言う名前も、記憶も、全てが偽りで、嘘だった。でも五六八と過ごしてきたこの一月はまぎれも無く本物だった。

 

 何れ壊れて無くなるであろうこの日常。それでも今は、今だけはこの日常が長く続きますように……。

 




シリアス風になっていたが、所詮はシリアス風。

いずれシリアス(笑)になる。はず。
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