これは妖怪、では無く篠ノ之束の仕業に違いない。
これは第二次篠ノ之束いじめを開催するしかない。
次は半日正座させてから両足のマッサージをするしかないな(錯乱)
突如として現れた正体不明の機体。
IS学園のアリーナに張られているバリアを突き破り侵入して来たその機体は一緒に入ってきたISと思わしき機体の残骸を踏みつけて空に浮ぶ一夏と鈴音を見上げていた。
特に自らの専用機である白式を奪うと宣言された一夏は戸惑いを隠せなかった。
「お、俺の機体を頂くって、どういう事だよ!!」
「そ、そうよ!!いきなり乱入してきて何を言ってるのよ!!」
一夏と鈴音の言葉を受けた正体不明の機体は頭部を動かし二人を見据える。
「織斑一夏、その機体は貴様には、いやその機体に使われているISコアは貴様のような輩が使ってはいけないのだ。故に、そのISコアを我々に
その言葉と同時にフワリと浮んだと思った次の瞬間、一夏の目の前に現れた。
「な!?」
目を離した訳でも気を抜いた訳でもない。それなのにまるで移動するという過程が無かったかのように目の前に現れた相手に驚愕する一夏。そしてそれと同時に腹部に走る衝撃によってアリーナの端まで吹き飛ばされていた。
「一夏ーー!!」
代表候補生である鈴音も気を抜いていたわけではない。むしろ初心者よりましな一夏に比べたら比較にならないぐらいに気を張っていた。
だが、敵の動きは鈴音の想像を遥かに超えていたのだ。
「ブッ殺す!!」
一夏に密か(?)に思いを寄せる鈴音は一夏が殴り飛ばされた事で完全にキレて一夏を殴り飛ばした位置で制止している敵に甲龍の衝撃砲を連射する。
不可視の衝撃が何十、何百と敵に向かい衝突する。並みのISならば近距離で何百もの衝撃を受ければ、エネルギーはすぐさま底を突くだろう。
が
「邪魔だ」
近距離から当たったはずの衝撃は敵に対して全くダメージを与える事が出来ていなかったのだ。
そして纏わりつく虫を払うかのように無造作に振るわれた拳によって鈴音もまた吹き飛ばされてしまう。
「きゃあああーーー」
吹き飛んでいく鈴音を後目に敵は一夏の方に顔を向ける。それと同時にアリーナの端まで吹き飛ばされた一夏が雪片弐型を振り上げて急接近していた。
「うおおおぉぉぉーーーーー!!」
「甘いわ!!」
振り上げた刀を自身の勢いを乗せて振り下ろすがそれを最小限の動きだけでかわして逆にカウンターを当てる敵。
「刃向かうというならば、動けなくなるまで痛めつけるまでよ」
そうして一夏達の勝ち目の無い戦いが始った。
所変わりアリーナの管制室。そこでは山田先生と織斑先生が必死になって作業していた。
「山田先生、そちらは!?」
「ダメです、アリーナの制御は依然奪われたままです。こちらの制御を受け付けません」
「クソッ!!一体何所の誰がそんな事をしているというのだ」
2人は正体不明の機体が侵入してきた時点ですぐさまアリーナの生徒の避難を開始させようとした。だが、それと同じくアリーナの制御がハッキングされてしまったのだ。
そのせいでアリーナにはまだ多くの観客である生徒が残されており危険な状態が続いていた。
「せめて観客席の生徒だけでも避難させれないのか」
「3年生や他の教師陣が扉をこじ開けようとしていますが芳しくありません。このままでは……」
最悪の事態を想像したのか山田先生と織斑先生の表情は悪い。そんな中で山田先生は気がつく。
「お、織斑先生」
「なんだ、山田先生」
「篠ノ之さんと一二三君が、居ません」
「な、何だと!?」
一夏と鈴音が正体不明の敵と戦闘を始めてから、わずか5分。たった5分の間で一夏と鈴音はすでにボロボロの状態で地面に伏せていた。
「ぐ、うう」
「はぁ、はぁ」
二人のISは至る所に傷が付きシールドエネルギーも切れかかっているのに対して敵は消耗している事が感じられていなかった。
「……所詮は裏切り者が作った贋作。オリジナルを操る我らに叶う事は出来まい」
「贋作?……何をいって」
「貴様が知る必要のない事だ」
そう言ってから、立ち上がろうとする一夏を蹴り飛ばし、咳き込む一夏を見下ろし、一夏のISからISコアを抜き出そうとしたその時、アリーナのスピーカーから、声が響く。
「一夏あああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」
誰もがその声のする方に顔を向ける。
「箒!?」
聞こえるはずが無い声に危機的状況を忘れて戸惑う一夏。だが、そんな一夏よりも箒に対して感情を露にする者が居た。
「貴様ぁぁ……」
それは今まさに一夏に止めを刺さんとしている不審機であった。
「裏切り者の妹が、我らの前に姿を現すとは余程死にたいらしいな!!」
一夏と鈴音の二人と戦っていた時のような手加減して居る雰囲気が消えて殺気が放たれる。
その殺気はすぐそばで浴びた一夏が声が出せなくなるほどに濃密であった。
「貴様はここで消えるがいい!!ボーン・フーン!!」
不審機の両肩から放たれる殺意を含んだ暴風がアリーナの地面を削りながら箒に向かう。
その場に居た誰もが最悪の未来を予想した。が、それは覆される。
「守れ、八卦球」
この世界における最大のイレギュラーによって。
長文が書けないなら短文で連載すればいいじゃない(逆ギレ)