……やっぱりIFは書かないといけないらしい。
簪さんとルームメイトになってから数日後、朝のSHRで遂に本格的に原作が始ったと確信する出来事が起きた。そうオルコットさんの女尊男卑発言をリアルタイムで聞いてます。ついでにこっそりと起動した「八卦龍」に録画もしています。
「~としても後進的な国にいること事態、わたくしにとっては耐え難い苦痛で~」
「イギリスだってたいしてお国自慢ないだろ!!世界一まずい料理で何年覇者だよ!!」
「な、何ですって!!」
原作と同じくクラス代表を決める話が出た時、推薦が一夏にしか出なかったことに腹を立てたオルコットさんが原作通りの発言をして一夏が切れた、と。
ちなみに俺の名前は一度も出ていません。
フフフ、このために地味な格好と地味なオーラを出して気配も薄くして生活し、目立たないように人の目線に入らないように過ごしてきた甲斐があったものだ。今では俺の事など「そういえば居たよね」程度しか認識されていないのだ。これで原作キャラとの邂逅は無くなったな。
「フン!無様に負けるがいいですわ!!」
「それはこっちのセリフだ!!」
オルコットさんと一夏は未だににらみ合いながら啖呵を切りあっている。とりあえず原作最初のトラブルの回避に成功したようだ。この調子で今後のイベントもといトラブルも回避していきたい。
「では、クラス代表戦にはオルコットと一夏、それと一二三の三人で総当たり戦をしてもらう」
……え?ちょ、ちょっとまてや!!
「お、織斑先生、どういう事ですか。俺も模擬戦に出るって!!」
「落ち着け一二三、今説明する」
一呼吸を入れてから織斑先生が話し始める。
「余りこういう話はしたくは無いのだが、一二三。貴様は自分の立場は分かっているな?」
「立場……“二番目の男性適合者”ですか」
「そうだ。そして一夏にはとある場所で作られた専用機がすでに与えられる事が決定しているのだが貴様はまだそれがない。専用機を持たせると言う話自体は持ち上がっているのだが、それを何所で作るか、と言うところでかなり揉めていてな」
ここまで話を聞いて理解した。どうして推薦されていない俺がクラス代表戦に出場させられるか?という事が。
「つまり俺が何所まで“使い物になるか”を調べるために代表戦に出ろ、ということですか」
「……そうだ。物が物だからな。下手に相性が悪い物を持たせてもいかんからな」
「ハァ……分かりました。そういう理由があるなら出場します。ただどんな結果であっても代表はしませんよ」
「それは分かっている」
少し顔を伏せ、教室を出て行く織斑先生。そして頭を抱える俺。まさかこんな理由でトラブルに巻き込まれるとは。これは何だ、何がどうなっているんだ……
「一二三、そんなに落ち込むなよ。出場理由はアレだけどさ、男としてアレだけ言われたんだ、このまま黙っていられないだろ」
と何か勘違いしている一夏。俺が落ち込んでいるのは自分の立場の事についてじゃねーよ!!
「……まあ、一二三さん“は”立場上仕方がありませんが、織斑さん、貴方はあれだけの啖呵を切ったのに無様な姿を晒させて差し上げますわ」
と俺にある程度の理解をしましているような言葉をいいつつも結局男を見下しているような発言をしているオルコット。こいつは自分の首を自分で絞めているのが理解していないのか?
「……“二人”にとって、今回の模擬戦がどういう意味を持っているのか分かっているのか?」
「“二人にとって”って、どうゆう事なんだよ?ただクラス代表を決める試合だろ」
「何を仰ってるのかしら?“二人にとって”等と。まあ結果の見えた試合で……」
「……今回の模擬戦、下手するとイギリスと日本の関係が悪化するんだぞ」
「「「「え?」」」」
俺の発言に二人だけではなく、こっそり話を聞いていたクラスメイト達も声を出して不思議がる。
「ど、どういう事ですか、イギリスと日本の関係が悪化するって!!」
オルコットが息を荒げて言ってくる。
「オルコット、この模擬戦が決まる前に織斑に対してなんて言ったか覚えてるよな?」
「え、ええ。覚えていますが、それがどうしたって……」
「極東の島国、野蛮な猿の国、後進的な国等々そんな発言したよな?」
「八卦龍」に取らせた動画にもハッキリと載っている。
「ええ、言いましたわ」
「……その発言が織斑と二人だけの時に言ったならともかく、いやそれも問題だが、そんな発言をよりにもよって授業中、しかもコレだけの人数が居るところで発言したって事は、その発言はオルコット個人の発言ではなく、イギリス代表候補生としての発言として取られても反論できないんだぞ」
「一二三、それがどうしたっていうんだよ」
「……代表候補生の発言、それはその国の発言として取られてもおかしくはないって事だ。つまりイギリスは日本の事を野蛮な猿の国で後進的な国である、と宣言した、と取られてもおかしくはないんだよ」
其処まで言ってオルコットは自分がどういう発言をしたのか理解して青ざめてた。
「今の世界情勢で日本と言う国がどういう意味を持つか分かるだろう織斑」
「それは……」
「ISを開発した人物は日本人、最強のIS乗りも日本人、ついでにIS学園の生徒も半数は日本人。こんな状態であんな発言をしたら、どうなるか織斑、お前でも分かるだろう」
「……」
何もいえなくなる一夏。だが、まだ終らない。
「コレだけでもヤバイのにまだあるんだぞ」
「ま、まだありますの!?」
かなり顔色が悪くなっているオルコットが叫ぶ。
「オルコット、お前が発言した言葉をぶつけた相手の名前を言ってみろ」
「相手の名前?織斑いち…か…!!」
「分かったな?織斑一夏。つまり世界最強のIS乗りである織斑千冬の実の弟である相手に、しかもその本人の目の前で野蛮だの猿だの言ったんだ。しかも織斑は世界初の男性IS適合者。そんな相手にアレだけの発言をしたんだ。どう見繕ってもイギリスと日本の関係が悪くなるのは必須。」
もう顔色が悪くなりすぎて青から白くなってきたオルコット。
「ついでに織斑千冬と織斑一夏の二人はISの生みの親である篠ノ之束博士に気に入られているらしいじゃないか。もし今回の事が束博士に聞かれて機嫌を損ねるようなことになったら、下手するとイギリスが保有しているISコアだけ機能停止させられるかもしれないんだ。今のご時勢、国がISを使用できない事がどういう事になるかなんてISに関与した人間なら分かるだろう?」
此処まで聞いてオルコットはかなりふらついていた。
「あと、オルコット自身の立場も不味い。オルコットは代表“候補生”。候補生という事はまだ他にも候補生はいるという事で、国としても世界最強のIS乗りの身内に喧嘩を売るような候補生は要らないだろう?と言うかそんな国の恥を晒すような事はしたくないだろう」
俺が此処まで言った時点でオルコットは失神して倒れてしまった。
「ちょ、オルコットさんシッカリして!!」
「だれか!衛生兵!衛生兵!!」
教室内は阿鼻叫喚の状態になってしまい、オルコットは保健室に担がれていき、織斑は自分に言われた言葉がどれだけの重さを持っているかを理解して顔を顰めていた。
原作になんか関わりたくないのに、どうしてこうなった。
今週の日曜日更新を目指してIFを書くよ。お相手が誰かは秘密。
そして最近の感想は作品の内容じゃなくて前書きとあとがきの事しか言われてない気がするんだけど(チラッ