徒然なるままに…   作:初代小人

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またも結構な日にちが空いてしまった。マジで茶化しづらいなこの小説。参りました…
今回はメロスにあんなことやそんなことが!?
さてメロスは生きているのか!?その辺りも気にしながらお願いします〜


走れメロス(ハードモード)往路編

何はともあれメロスは自らの住む村へ急いだ。

セリヌンティウスは困難があることをほのめかしはしたがどんな困難が…

 

 

「早速か…こんな川、シラクスに行く道中にあったっけ…」

 

あるのだろうか、と地の文を書く前に最初の困難が来てしまった。

目の前には何故か大量のピラニアとワニが悠々と泳ぐ大河がある。

 

 

「ま、泳ぐしかないですよね〜ハハハ」

メロスは乾いた笑みを漏らしながら着衣水泳に挑んだ。

 

だがしかし。困難は続く。

水面に飛び込んだタイミングでこむら返りを起こしたのである。

 

「ガボ、ガボボボ」

メロスは右足が使い物にならないことを察し、左足をばたつかせ、後は手で掻くことで進もうとする。

 

 

そこに獲物の到来を察知したワニが襲いかかる。

ワニはぐったりとして動かないメロスの右足目掛けて噛み付く。

慌ててメロスは流れてきた手頃なサイズの木の棒でワニを殴りつける。

何度も何度も殴りつける。

やがてワニは諦めてどこかへと泳ぎ去った。

 

 

 

メロスがああ助かったと一安心した時だった。

ピラニアの大群が向かってきた。水面が真っ白になる勢いで。

その時、メロスには神(作者)の声が聞こえた気がした。

「そんな都合のいい事が起きるとおもった?」と。

 

 

そもそもピラニアは血の匂いで獲物を見つける。

つまりメロスの周りに血が存在しない限り、ピラニアは全く無害な金魚と同じだったのだ。

しかしワニに襲われたメロスはそんなことなどつゆ知らず、ワニを幾度となく殴打した。

その結果、ワニの体表をおおう鱗は割れ、血が出た。

そしてそれを追うピラニアは見つけた。

片足が全く動かなくなってしまったメロスという獲物を。

 

哀れメロスは1000匹もいようかというほどのピラニアに一斉に襲われる事となったのである。

しかし惜しむらくは、もうすぐそこに川べりがあったことである。

ワニから逃げ、ピラニアから逃げるうちに、彼は思わぬほどの速度で河を渡っていたのである。

 

 

そしてピラニアがメロスの右のつま先をかじろうとした正しくその時、メロスは対岸に手を付き、足を引き上げた。

ピラニアは逃がすかとばかりに水面から飛んでメロスに食らいつかんとするが、どうにもこうにも上手く行かず、数匹は河原に打ち上げられてしまった。

 

 

そして大河を泳ぎ切ったメロスは、空腹を感じた。

もう日が傾き始めている。

元より昼食も口にしていない。

 

そこでサバイバル精神(笑)に溢れるメロスは打ち上がったピラニアを食べようと思った。

「都合よく」周りには燃えやすい木の枝が落ちている。

それを並べて山のようにし、持っていたマッチに火をつけようとする。

もちろん火がつく訳もない。

 

 

みなさんは覚えておられるだろうか。メロスはつい十分前まで「着衣水泳」をしていたのだ。

もちろん防水加工などされていない服のポケットに入っていたマッチは完全に水に浸かって使い物にならない。

仕方なくメロスは木と木を擦り合わせて火を起こそうとした。

 

が、火は一向に起きない。

というのも、メロスの火の起こし方はテレビで聞きかじった程度の知識からなるものである。

それを素人のメロスが簡単に出来るはずもない。

それにそもそもその番組では一瞬で火がついたように放送されていたが、それは編集。実際には膨大な時間が流れていたのである。

 

 

 

「つ、点かねぇ、どうすりゃいいんだ」

などとブツブツいいながら木を擦り合わせる成人男性。

服は川の泥に塗れてかなりみすぼらしくなっている。

傍から見ればかなり変な人である。

 

 

数十分後に、火は点いた。

しかしながらその頃にはもうメロスの社会的地位は地の底まで落ちてしまっていた。

 

 

そして川の水でピラニアについた泥を洗い流し、川辺の綺麗そうな木の棒を刺して、焼く。

 

「上手に焼けました〜」

そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

ピラニアを食すというややグロテスクな事をしたあとメロスは再び走り始めた。

こむら返りは既に治っていた。

あと13里も残っている。

急がなくてはいけない。

そう思うのに。

太陽はさんさんと照り輝く。

そのくせ乾いた北風がぴゅうぴゅうと吹き付ける。

 

 

その頃空では。

太陽「あのメロスという男の服を脱がせた方が勝ちだぞ?」

北風「よかろうなのだ」

そんなやりとりがあったりした。

 

 

「あづい…あづいいよぉ…」

うなされるように唸るメロス。

彼は最早歩く程度のスピードで進んでいた。

 

 

「嗚呼妹よ…我が最愛の妹よ…もしかしたらもう会えぬかもしれない…このような不甲斐ない兄を許しておくれ…」

往路で既にこの始末である。

そもそもこれはまだ3つ目の試練。この先にも困難はまだまだ続くのだが…

 

 

「ああ、暑い暑すぎる。どうにもこうにもおかしすぎる…どうしてこんなに暑いのか…喉が渇いてきた…」

 

 

 

そんなメロスの目の前にはオアシスが現れた。

 

 

「水…?水だ!水がある!水があるぞ!!」

大興奮のメロスとは裏腹に、空では、

太陽「結局服は脱がせられなかったではないか。」

北風「暇つぶしにはなったしよかろうなのだ〜♪」

そんなやりとりがあったとかなかったとか。

 

 

ともかくオアシスを見つけたメロスはそんな元気があったのかという勢いで走った。

ウルサイン=ボルトも顔負けのスピードで走って走ってコケて。

メロスは膝を擦りむいた。

結構シンプルに痛かった。

 

 

 

痛む膝を抱えながらメロスはオアシスに到達した。

ここまでたくさんの苦労があった。

だがしかし。

水、水である。

泉として湧いた綺麗なはメロスの体に染み渡った。

 

 

ああどうした事だろう。

これまでにたくさんの美味なものを食してきたメロスではあったが、この水以上に美味いものを口にしたことは無いように思えた。

メロスは感涙の涙を流した。

次から次へと涙がこぼれて、またこぼれて、止めることが出来なかった。

こうして時間は刻一刻と過ぎていく。

 

 

しばらくして落ち着いた頃、メロスは再び走り出した。

が…しばらく走りった頃、メロスの腹に激痛が走った。

よく考えてみて欲しい。

いくら綺麗に見えたとはいえメロスが飲んだ水は生水である。

生水を加熱もせずにそのまま飲んだらどうなるか。

脱水症状に陥りかけていたメロスにその判断を下す余裕はなかったのである。

 

 

というか水を飲んでも腹痛、飲まなければ水分補給が出来ずに死亡、という最悪の二者択一だったのである。

 

 

 

(ここからはジャック・オルフェンバック作曲の「天国と地獄」をBGMにお送りします)

 

 

さあメロス選手、腹痛をこらえ、雄叫びを上げながらも走る、走る。

もはやその目には何が何が映っているのか、狂気が宿っています。

おおっとここで足が止まったぁぁあ!

お?口を抑えて腰を屈めて口かr「ピーーーーーーーーーーーーーー(自主規制)」

さあそうこうしつつもオアシスを超えてから10里を超えたァ!

あと2.3里ほどしか残ってないぞ!?

さあメロスのおケツがボンバーイェイするのと故郷に到着するの、どちらが先だ??

ここで妹が待つ故郷が見えてきたぞ!!?

メロスの肛門からは最早常時と言っていいほどの頻度でオナラが出ているぅ!

限界も近いかという所でゴールイン!!!

 

 

 

 

「メロスは自分の住む街に帰ってきました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




前後編にするといったな?アレは嘘だ。
思ったよりも文字数が多くなりそうだったので往路と復路で分けます。すみません。


次回、感動の結婚式。そして…?
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