徒然なるままに…   作:初代小人

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ふぅ…なかなか難産だった。書いてる途中に二つ結末を思いついてしまってどちらで終わらせるかという事にまず悩みましたね〜その上微妙に文字数が際どかったですし…
そのせいで投稿が遅れてしまったことはとても申し訳ないです。
次回で桃太郎は最終回です。最初の構想よりもまだマシな結末を迎えられそうです。
それでは、どうぞ!



鬼より鬼畜な桃太郎③

桃太郎の横暴に怒ると同時に驚き慌てた鬼たち。

急いで古来からの武器である金棒と兵力を集め、臨戦態勢に入ります。

いくら人間を殺したくないとはいえ、自分達が滅ぶわけにはいきません。

その部分とは鬼と人間は同じなのです。

 

 

 

 

そして原始的な武器と思われている金棒ですが、そこには工業技術が発達した鬼の一派、「小鬼(ゴブリン)」の技術が用いられており、最小限の力で、最大限の破壊活動が出来るように作られています。

そしてそのトゲには蛇から抽出された出血毒が染みだします。

 

 

 

「鬼に金棒」

この言葉が示すように金棒とは鬼の力を象徴するシンボルですが、それは同時に食人という呪われた歴史のシンボルでもあります。

その為鬼達は滅多に金棒を手に取りません。大抵の場合、斧や適当な鈍器などを持ちます。

 

 

 

そして鬼の中にも三つの分類があります。

まず代表的なものが赤鬼。

 

 

赤鬼は、力が強く、また体も頑丈な為、白兵戦の際に活躍します。

1方青鬼は、非常に冷徹で、知能が高く、頭が回るので作戦本部で参謀として働きます。

そして最後に黒鬼は、赤鬼を超えた圧倒的な力、青鬼にはないリーダーシップで赤鬼たちをまとめます。

 

 

 

 

桃太郎の一団はぐんぐん鬼ヶ島に近づいてきます。

鬼ヶ島に、桃太郎が犬、猿、雉を従えて鬼ヶ島の対岸に辿りついたという知らせが届きました。

 

 

 

 

決戦の時が近づきます。

赤鬼の夫婦やカップルが別れを惜しんでいます。

戦に出る父に子鬼が行かないでくれと泣きわめいています。

悲劇の光景がここにありました。

しかし、逃げ出すものはどこにもいません。

 

 

鬼とはそれだけ勇敢な種族なのです。

それどころか別れの哀しみを怒りに変えて桃太郎を迎え撃つべく、隊列を組みます。

彼らの目はもはや赤く血走っています。

 

 

 

そして、鬼ヶ島に、とうとう「桃太郎が船に乗り、対岸を出発した」という知らせが入った。

開戦のが上がるのも時間の問題である。

 

鬼たちにピリピリとした緊張が走る。

女子供を鬼ヶ島から隣の島に逃がしていく。

今生の別れになるかもしれない、その事をなんとなく察したのか物心もつかぬ幼い鬼が激しく泣いて、父にしがみついて離れようとしない。

また、あるところでは新婚の鬼の夫婦の妻が、大きくなったお腹で、しくしくと泣いている。

その光景は、ある意味戦場よりも哀しく、辛いものである。

 

 

 

鬼たちにはもう選択肢が残されていない。

自分達が桃太郎に敗れてしまった後には、隣の島にいる妻子の存在は隠しきれないだろう。

そうなれば、桃太郎は何の慈悲もかけず、ただただ淡々と、自らが愛すものを殺すだろう。ありったけの憎しみを込めて。

 

 

鬼たちは自分の為ではなく、自らの希望と愛する者のために戦うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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