バカとテストと召喚獣 ~とある男の物語~   作:カンベエ

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第十問 秋山隼人の特別授業 国語
以下のひらがなを漢字に直せ。
(1)とかげ (2)くらげ (3)まつげ

姫路瑞希、三宮叶の答え
(1)蜥蜴 (2)海月 (3)睫毛

秋山隼人の答え
正解だ、(1)は意地悪問題のつもりだったのだがな。ちなみに(1)に関しては石竜子と書いても正解だ。

吉井明久の答え
(1)十影 (2)暗牙 (3)祀花

秋山隼人の答え
全問不正解だ、お前は高2にもなって中二病が抜けていないのか?そう言えば鉛筆サイコロにも中二病丸出しな名前付けてたよな?


第十話 バカと幼馴染と師走寮

あの慌ただしい清涼祭から一週間が過ぎた。木下姉弟という新たな入寮者を交えた師走寮ではあるが特に騒動も無く、この一週間を乗り越えた。

 

―日曜日 AM10:00

この曜日ばかりは寮生全員がのんべんだらりと過ごす日。いつもならば明久も義行も亮も綾乃もたたき起こされているのだが今日ばかりは放置されて未だ夢の中。

 

「良く寝るわね、あの子ら」

「育ち盛りなんだろう、寝る子は育つと言うしな」

「・・・・(ペタペタ)・・・・(ガーン!)」

「あー、三宮よ、ワシはそのままの御主でも十分可愛いと思うぞい」

 

何て四人がテーブルを囲んでテレビを見て談笑し、四人が眠りこけている。何時もの日常、二人増えただけ・・・・・そう・・・・

 

ピンポーン・・・・

 

あのチャイムが鳴るまでは。

 

「客かの?」

「どうせ雄二と康太だろう、もしくは霧島」

「何で代表?」

「たまに来るんだ・・・・『雄二はどこ?』って」

『あー』

 

ボリボリと頭をかきながら、玄関へと向かう隼人。

 

「はいはい、今開けますよーっと・・・・」

 

ガチャリ、と開かれた扉の向こうには・・・・・・

 

「あら、お久しぶりですね隼人く(バタンッ!!!)」

 

ダラダラと汗が流れる、きっとコレは今が五月上旬で暑くなり始めたからだとかそんなものは関係無い、そう・・・・冷や汗だ。

 

「どうかしたのかの?凄い汗じゃぞ?」

「凄い音がしたけど」

 

今の音を聞きつけて木下姉弟が現れた。

 

「優子!秀吉!今すぐに明久と綾乃を呼べぇええ!!!」

 

普段、聞けない隼人の金切り声にただ事では無いと感じ取った優子と秀吉により、明久と綾乃(+亮、義行)が連れてこられた。

 

「もー・・・・なんだよ隼人ぉ」

「まだ十時じゃないですかぁ・・・・」

「良いか、明久、綾乃。落ち着いて聞け」

『何?』

「玲姐さんが玄関先にいる」

『・・・・ハッハッハ・・・・何バカな事を言ってるんだい(のよ)?』

「自分で確かめろ」

 

両開きの玄関を、二人で開ける明久と綾乃。

 

「アキ君、アヤちゃん、おひさし(バタンッ!!!)」

 

ホラー映画ばりの速さで扉を閉める二人。

 

「・・・・・・見たか?」

『(コクコク)』

 

間違い無い、この扉の向こうにいるのは・・・・

 

『どうして開けてくれないのですか?アキ君、アヤちゃん、隼人君・・・・・・もしかして私の格好が気に入らなかったのですか?』

 

少なくとも、実の姉や従姉、幼馴染のお姉さんがバスローブ姿で現れたら驚くだろう。

 

『分かりました、こう言いたいのですね』

 

一体何を悟ったのだろうか。

 

『メイド服で来い、と・・・・分かりました。お隣の家でお借りしてきますね』

 

その言葉と同時に、勢い良く扉を開け放つ三人。

 

『そのさも日本の一般家庭にメイド服が常備されているような言い方を止めろぉ(てぇ)!!?』

 

思わず開けてしまった、開けられずにはいられなかった。

 

「先ずは入ってくれ玲姐さん!」

「そうだよ姉さん!!」

「お願いだからその格好のまま外にいないで玲姉!!」

 

―数分後

 

「で!?何で!突然!そんな格好で!此処に玲姐さんがいるんだ!?」

「隼人君、突然怒鳴ったりして大丈夫ですか?」

「アンタのせいだぁあああああああ!!!」

 

その光景を少し離れて見る明久、綾乃を除く一同。

 

「隼人が翻弄されるとは・・・・」

「想像以上の御仁じゃのう・・・・」

『(ずーん)』

「何故姉上と三宮は沈んでおるのじゃ」

「ああ、きっと・・・・(グキッ)くぺっ!?」

「何でも無いわ」

「(コクコク)」

 

哀れ余計な事を口走ろうとしたがために沈められた亮。

 

「まぁまぁ落ち着こうよ隼人」

「そうです、それで玲姉、何でここに?」

「あら?聞いてませんでしたか?」

『何が?』

 

思わず全員が異口同音で問いかけた。

 

「聞いていませんでしたか、では改めまして」

 

ゴホン、と咳払いをする玲。

 

「この度文月学園に新任教師として赴任しました吉井玲です、この師走寮の寮長も兼任させていただきます」

『聞いてねぇえええええええええええええ!!!』

 

―翌日

何時ものFクラス、いつも通りのHL、しかし鉄人の言葉一つで教室中が歓喜の声に包まれた。

 

「本日より新任の教師が来る、なおFクラス担任は俺からその先生に入れ替わる」

『いやぁっほぉおおおおおおおおおおうううううううう!!!!!』

 

補習担当の鉄人が担任であるというある意味地獄のような状況から解放されたFクラス一同は一部を除いてメッチャクチャハイテンションになっている。

 

「新任の先生の担当教科は英語、そして・・・・女性だ」

『うっひゃっほうううううううううう!!!!!』

 

テンションが限界突破寸前。

 

「全く、正直先が思いやられる・・・・前情報が無ければ今からでも元に戻すように抗議するところではあるが・・・・」

 

前情報=隼人、明久、綾乃がブルーな理由。

 

「では先生、入ってきてください」

 

ガラガラ、と扉を開けて入ってきたその姿に、一瞬全員が見惚れた(一部除く)。

 

「本日よりこの二年Fクラスを担当させて頂きます吉井玲です、皆さん。一年間宜しくお願いしますね」

 

ペコリ、とお辞儀をする様はまさしく常識人そのもの。

 

『よーろしくおねがいしまーっすぅううううう!!!』

 

テンションが限界を突破しました。

 

「一つ良いか先生」

 

と、手を挙げたのは雄二だ。

 

「はい、いいですよ。えーっと・・・・」

「クラス代表の坂本雄二です」

「では坂本君、なんでしょうか?」

「吉井、という事は明久と何か関係が?」

 

ビクンッと肩を跳ねさせた隼人、明久、綾乃。

 

「はい、アキ君は私の弟です。アヤちゃんが従妹で隼人君は幼馴染になります」

 

その言葉と同時に一気に明久へと鋭すぎる視線が突き刺さる。『何で黙っていた』と。

 

「はい!スリーサイズを教えて下さい!」

「好きな人はいますか!?」

「趣味は!?」

「結婚して下さい!!」

「保健体育の個人授業をお願いします!!」

 

質問タイムに入った途端欲望丸出しで質問をする男子連中。

 

「スリーサイズはアキ君とアヤちゃん、隼人君にだけ教えます。好きな人はアキ君です。趣味はアキ君にお嫁に行けなくなるようなキスをする事です。私はアキ君にお嫁に行けなくなるキスをするのでゴメンナサイ。その授業に関してはアキ君限定で行います」

『よし、吉井を殺そう』

「なんでぇええええええええええええ!!?」

 

その日一日、FFF団+姫路に追いかけられる明久の姿が目撃されたそうな。

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