バカとテストと召喚獣 ~とある男の物語~   作:カンベエ

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第十六問 秋山隼人のお悩み相談室
さて、今回は何時も愉快な仲間たちの日常の悩みについて解決していこうと思う。

FクラスY・Aさん
最近、同じクラスの女子が女物の服を着せようとしてきます。しかもDクラスのT・Mさんが一緒に参加してくるのです、どうにか出来ないでしょうか?

秋山隼人の解答
すまない、それに関しては俺にはどうする事も出来ない。具体策では無いが男らしいところを見せつければ女装させられる可能性も低くなるのでは無いだろうか?

AクラスT・Sさん
最近同じクラスの女子たちから白い目で見られるんだがなんでだろう?

秋山隼人の解答
最近の君の言動を省みるんだ、少なくともAクラスの優等生では無い発言が多々あるはずだ。それを改善すれば自然と解決するだろう。

FクラスS・Rさん
最近同じクラスの女子に暴力を振るわれます、何か悪いことをしてしまったのでしょうか?

秋山隼人の解答
君はもう少し他人の気持ちに敏感になった方が良いな。同クラスのY・A、S・Yにも言える事ではあるが・・・・

秋山隼人を知る面々の解答
『お前が言うな!!?』


第十六話 バカと妹と彼女

日常とはふとした瞬間に崩壊するものである、それは文月学園に入る以前、明久と幼馴染になった時から理解していた事ではあった・・・・

 

「ねーねー隼人」

 

昼休み、いつものように優子も含めた師走寮組がFクラスで集まって弁当をつついていると綾乃が何かを思いだしたかのように話しかけてきた。

 

「何だ?」

「ゆかりん元気?」

 

背筋が凍りついた気がした。

 

「ナンノコトデスカ」

 

言葉遣いがぎこちなくなった隼人。

 

「だからゆかりん元気?」

「ソレハダレ?」

「何言ってんの?隼人のいもう「わーーー!!!」」

 

しかし止めるタイミングが遅かった。

 

「え?隼人に妹がいたの?」

「驚きだな」

「全くだ、紹介してく―あ、ちょ待って!叶ちゃん!痛い痛い!俺の腕はそっちに曲がらないから!!!」

 

叶にOSHIOKIされる亮。

 

「あんまり話をしたくない」

「ほう?何かありそうだな」

 

興味深そうに首を突っ込んできたのは雄二だ。

 

「止めておいた方が良いよ雄二」

「?どうしてだ?」

「それは・・・・」

「お・に・い・さ・まー♪」

「・・・・は?」

 

隼人に飛びついてきた人影、が隼人に抱きつく。

 

「あーもうお兄様お兄様お兄様お兄様お兄様ぁ!!」

 

隼人の胸板に体を擦り付けまくっている。

 

「ぬ、なななななななななぁ?何でお前がいるんだ(ゆかり)!!」

「何を仰るかと思えば!お兄様いるところに私有りです!!」

『・・・・・・』

 

唖然とした表情でその光景を眼にする一同。

 

「ね?雄二、だから言ったでしょ?」

「ああ・・・・分った」

 

身内に心当たりがある二人はため息をつきながら肩を落す。

 

「理由になってねーよ!!」

「それは私から説明いたしましょう」

「玲姐さん」

 

元々、秋山紫は隼人の父母と共に外国に行っていたのだ。が長い間兄に会えなかった不満が爆発、父親を殴り倒し母を説得してわざわざ文月学園に、しかもFクラスに転入して来たのだと言う。

 

「もっとがんばれよ糞親父ぃ!!!?」

 

心からの叫び。

 

「まぁ良い、って事は寮に来るんだな?」

「そうなりますね」

「なら丁度良い、ここに寮のメンバーが揃ってるからそれぞれ自己紹介してくれ」

 

そう言うと、わらわらと人が集まってくる。

 

「久しぶりだね紫ちゃん、元気してた?」

「お久しぶりです明久さん、私は兄への思いがあれば例え太陽の中でも元気です」

「相変わらずのブラコンねー」

「アヤちゃんもお久しぶり、その言葉は褒め言葉と受け取ります」

「木下秀吉じゃ、宜しく頼むぞい」

「宜しくお願いします、木下『君』」

 

紫の呼び方に感極まった秀吉が両手を上げて万歳している。

 

「寿々屋義行ってんだ、宜しくな」

「はい、宜しくお願いします」

「須川亮だ、良かったらメルアドと電話・・・・いえ、何でもありません」

 

メルアドと電話番号を聞き出そうとした瞬間、背後から叶にシャープペンで刺されそうになったので急いで訂正する亮。何か最近叶はヤンデレになってきた気がする。

 

「三宮、叶・・・・です。宜しく」

「宜しくね?(撫で繰り回したいね)」

 

そして最後・・・・

 

「木下優子、隼人の『彼女』よ、宜しくね」

 

爆弾発言投下。

 

「そうですか、よろし・・・・え?」

 

スルーして挨拶を返しかけてフリーズする紫。

 

「イマ、ナンテオッシャリマシタカ?」

 

どうやら動揺するとカタコトになるのは秋山家の血筋らしい。

 

「聞こえなかったかしら?木下優子、隼人の『カ・ノ・ジョ』よ、宜しくね」

 

ピシッ、と・・・・空気にヒビが入った気がした。

 

「オニイチャン、ドウイウコトナノ?」

「・・・・・逃げるが勝ちよ!!」

 

窓から飛び降り全速力で逃亡を試みる隼人・・・・

 

「マッテ、オニイチャン。オハナシ、キカセテ?」

 

それを追いかけ窓から飛び降り隼人を追いかける紫。

 

「・・・・くっ!階下にいれば・・・・」

 

スカートの中を写せなかった事に後悔する康太。

 

「優子ちゃん大胆♪」

「う・・・・///」

「隼人、無事生きていてね」

「アイツが生きて帰ったら飯おごってやろうぜ」

「だな」

 

ちなみにこの後、兄妹揃って鉄人に捕縛され補習室に連行されたそうな。




まさかの妹登場です。
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