そろそろ夏休みが近づいてきました。夏と言えば様々なイベントがあると思いますが皆さんにとっての夏のイベントとは何でしょうか?またそれを思い浮かんだ理由も書いて下さい。
秋山隼人の解答
イベント:祭り
理由:夏と言えば花火、花火と言えば祭り。焼きそばにりんご飴、焼きとうもろこし、型抜きなど様々な楽しみもあるからです。
教師のコメント
良いですね、夏らしくて良いと思います。先生も祭りは大好きですよ。
高本晋也の解答
イベント:海水浴
理由:海!水着のオネーサン!俺happy!
教師のコメント
先生はたまに高本君はFクラスの生徒なのではないかと思う時があります・・・・ですがそのノリ、嫌いではありません。
霧島翔子の解答
イベント:肝試し
理由:・・・・ポッ///
教師のコメント
何があったのでしょうか?最近坂本君と距離が近しい事に関係があるのでしょうか?
―日曜―師走寮
カーテンの隙間から差す陽光に眼を覚ます隼人、壁にかけられた時計を見ると時間は午前5時。
「ん・・・・」
朝飯を作らなければ、と体を起こす。
ふにゅ
・・・・・・・・・・ふにゅ?
妙に柔らかい感触を感じ、そちらを見た瞬間・・・・
「・・・・( Д ) ゚ ゚」
隣にパジャマ姿の優子がいる。
「っ!!?」
何で!?そう叫びそうになったのを抑えて反対側へと逃れようとした瞬間・・・・
ぽよん
・・・・・・・・・・ぽよん?
「( Д ) ゚ ゚」
更に反対側には裸Yシャツの妹がいる。
「隼人、起きておるかの?」
「!!?待て秀吉!開けるな!!」
いつもの日課である朝のランニングに誘いに来たであろう友人の声に、必死で止めようとしたのだが・・・・
「・・・・・・失礼するのじゃ」
見られた。
―30分後―師走寮食堂
隼人の前に正座させられる優子と紫。
「で?何であんな真似した?ああ?」
「・・・・昨日隼人が寝てからね、隼人に話があって部屋を訪ねたのよ。で・・・・隼人の寝顔を見ているうちに・・・・気がついたら・・・・つい」
「お兄様に添い寝をしようと部屋を訪ねましたら優子さんと一緒に寝ていましたので・・・・思わず」
「つい、とか思わず、じゃねーよ!?嫁入り前の女の子が、もうちょっと自分を大事にしろ!!」
くどくどと説教を続けた後に、朝食作りを始める隼人。
「ねーねーおとーさーん、ご飯まだぁ?」
「誰がお父さんかっ!!まだだよっ!!お腹空いてるなら冷蔵庫に昨日のスイカの残りがあるからそれ食べてなさい!!」
「ほーい」
珍しく早起きしてきた綾乃を適当にあしらいつつ準備を進める。
「おはよー、はやとー」
今度は更に珍しく明久が起きてくる。
「明久か、スマンが手伝ってくれないか?」
「?いいけど?」
「じゃあ材料は準備してあるからチーズオムレツを人数分頼む、俺はコンソメスープで忙しい」
「おーけー」
てきぱきと朝飯の準備を進める男子二名。
―20分後
朝飯の準備をしていた隼人と明久、既に起きていた玲、秀吉、優子、紫、綾乃。たたき起こされた叶。そして殴り起こされた義行、亮が揃ってテーブルにつく。
『いただきます』
もくもくと食べ続ける一同。
「ああ、そうだ優子」
ふと隼人が優子に声をかける。
「?何?」
「今日は暇か?」
「ええ、予定は何も無いけれど・・・・」
首を傾げる優子。
「実は商店街のくじ引きでこんなのを当ててな、良かったら・・・・一緒にどうだ?」
手に持つのは如月ハイランドのプレオープンチケット。
「付き合い始めてからそれらしい事も出来なかったからな、良かったらで良いんだ・・・・」
「行く!行くわ!!」
「お、おう・・・・そうか」
物凄いオーラを出しながら返事をする優子。
「じゃあ隼人たちも行く時は一緒だね」
「・・・・『も』?」
「うん、実はね」
明久説明中。
「成程、雄二と霧島をくっ付けるつもりだ。と」
「うん、そうなんだ・・・・何かあのままじゃ霧島さんが不憫に思えて・・・・」
雄二が霧島を意識しているのちは間違い無い、だがアレは基本自分に素直になりきれないところがある。殊更自分が幸せに、とかそういう方面ではだ。
「ならば遠慮は要らん、どんな策を用意したかはしらんがやってしまえ」
「うん!」
―午前十時―如月ハイランド前
入口前にて、雄二、霧島ペアと遭遇。
「雄二・・・・その、何だ・・・・斬新だな?」
手錠をかけられた雄二の姿は滑稽を通り越してシュールだ。
「男とは無力なんだ、隼人」
「まぁ気にせず入ろうか」
雄二と隼人がチケットを職員に手渡す。
「オー、タシカニチケットハイケンサセテイタダキマシタ。ドウゾドウゾ」
絵に書いたようなカタコトだな、外国人だろうか。アジア系の顔だから中国か。
「オー!コレハナント!!」
「・・・・ダメなの?」
「イエイエ・・・・おい、私だ。例の客が来た、ウェディングシフトを発動するんだ」
おかしい、
「取り敢えず優子、先ずは何が良い?」
取り敢えず他人事と割り切って中へと入っていく。
「そうね・・・・コーヒーカップ、とか・・・・」
「良し、そっから行くか」
メリーゴーランドまではある程度想像が出来た。しかし意外なことにこの後ジェットコースター、ツイスター、フリーフォールなど絶叫系を立て続けに並べられた。
「い、意外と絶叫系好きなのな?」
「まぁね」
「・・・・・?」
ふと、遠くに見たのは全力疾走で入口へと走る霧島、遠目ではあるが・・・・眼に涙が浮かんでいるようにも見えた。
「霧・・・・島?」
「どうしたの?」
「ああ、いや。霧島があそこに・・・・」
「そんなわけないでしょ?代表は坂本と一緒のはずよ?」
「だよ、なぁ・・・・?雄二!!?」
こちらへと駆けて来る雄二。
「はぁ、はぁ、すまん・・・・翔子を、見なかった、か?」
「・・・・何があったかはしらんが・・・・霧島なら入口へと駆けていったぞ、今なら追いつけるんじゃないか?」
「悪い!恩に着る!」
「購買の焼きそばパンと牛乳で勘弁してやるよ」
「分った!!」
全力で駆けて行く雄二。
「まさか坂本、代表に何か・・・・」
「うんにゃ、それは無い」
隼人の言葉に首を傾げる優子。
「アレは普段ぶっきらぼうだが根は優しい奴だ、霧島を泣かせる事はしねー・・・・が、事情は夕方に明久たちに聞こう」
「え?」
「アイツらがどーせ知ってるんだろうしな・・・・んじゃま、俺らも帰るか」
「ん・・・・そうね」
「アイツら疲れて帰ってくるんだろうからちょっと飯を豪勢にしてやろう」
「わ、私も・・・・」
「おう、手伝ってくれ」
「・・・・うん///」
顔を赤らめながら微笑む優子の、小さな手を握り締め帰路に付く隼人。
後日、雄二から焼きそばパンと牛乳を手渡されながら、二人が付き合う事になったという報告を聞いた。