バカとテストと召喚獣 ~とある男の物語~   作:カンベエ

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第四問 秋山隼人の特別授業 日本史
昨今でゲームなどの題材などにもされ易い戦国時代からの出題だ。
天下統一を成し遂げた関白豊臣秀吉は五大老と呼ばれる五名の大名たちに権限を与え、自らの死後に息子の秀頼を補佐させた。その五大老の名を答えろ、なお戒名前や幼名も可とする。

吉井明久の答え
前田利家、宇喜多秀家、上杉景勝、毛利輝元、徳川家康

秋山隼人のコメント
ゲーム好きなだけあってここはきっちりと正解させて来たな、また上杉景勝の代わりに小早川隆景でも正解となる。

島田美波の答え
前田利家、芋喜多秀家、上杉京勝、毛利光元、徳川家康

秋山隼人のコメント
まさか島田が答えそのものを知っているとは思わなかった、が・・・・残念ながら三人程漢字を間違えてしまっているな。少しでも早くただしい日本語を覚えてくれる事を願おう。

須川亮の答え
霧島翔子、久保利光、姫路瑞希、木下優子、秋山隼人

秋山隼人のコメント
それは文月学園の成績トップ5だ、まかり間違っても歴史上の人物では無い。明久でも答えられた事をお前は・・・・仕方が無い、西村教諭。お願いします。

西村宗一のコメント
任されたぞ、須川!補習室に連行する!

須川亮のコメント
お助けェエエえええええ!!?


第四話 バカと前準備と涙の昼飯

Dクラス戦より二日後、全員の補給試験も終わり次の目標に向けてFクラスは動き始めていた。

 

「次の相手はBクラスだ」

 

雄二の宣言に対し異論を唱えるのは隼人だ。

 

「待て、なんでCをすっ飛ばす」

「Cクラスぐらいだったらどうとでも出来る、Bをしっかり倒してAクラス戦への布石にする」

 

ふぅ、とため息をつきながら頭をかかえる隼人。

 

「雄二、それが一番お前の悪い癖だ」

「?」

「少しでも格下と断じた相手をかえり見もせず甘く見る・・・・」

「いや、だが彼我の戦力差を考えればだな・・・・」

「・・・・雄二、Bクラスの代表とCクラスの代表、誰だか知ってるか?」

 

その問に全員が首を傾げる。

 

「・・・・Bが根本恭二、Cが小山優香・・・・この二人は付き合っているそうだ」

「!!」

「わかっただろ、Cへの対策を放置してBを攻める危険性が」

 

Bクラス代表である根本恭二は学園一「卑怯」な事で有名である。勝つためには手段は選ばず、今の点数もカンニングなどで得たとまで言われている程だ。今Cクラスを放置すれば恋人である小山との連携により様々な手を打ってくるだろう。

 

「少し落ち着け、焦りすぎだ」

「ああ・・・・スマン」

「まぁCクラスだがDクラスに牽制を頼もう、あとEクラスに知り合いがいるからそっちから働きかけてCに圧力をかけておく。Bクラス戦の戦略に関しては任せるぞ雄二」

 

ポン、とその肩を叩く隼人。

 

「ああ」

 

―翌日

Dクラスの平賀へと頼みCクラスの牽制を頼むと、更にEクラスにCクラス代表小山が「EクラスはFよりバカな脳筋の集まりだ」と言っていたという偽情報を流した事によりEがCに宣戦布告、Cクラスが身動きを取れなくなったところでBクラスへの宣戦布告を明久と義行のコンビが通例通りに行い、ボッコボコにされて帰ってきた。

 

「で?ちゃんと伝えてきたか?」

「うん、明日の一時間目開始の鐘と同時にって」

「雄二、俺らがボッコボコにされて帰ってきた事に対していう事は無いか?」

「予想通りだ」

『コロス』

 

殺意MAXで雄二を襲った二人が返り討ちに合ったところで作戦会議に入る。

 

「今回の主力は隼人だ」

「俺か?」

「ああ、そろそろ学年五位の力を発揮してもらおう」

「まぁ、任された。点数も補充したからな・・・・十全とまでは行かずとも十分に行けるだろう」

「両脇を三宮と姫路で固めてくれ」

「はい、精一杯頑張ります」

「んっ(こくこく)」

「三人がBクラス勢を教室まで押し込んだら一旦三人は後退、浦辺、島田、秀吉、須川が前に出て現状を維持しろ」

「まぁ、任されましょう」

「Dクラス戦は活躍できなかったしね、今度こそ暴れさせてもらうわ」

「うむ、可能な限り頑張ってみるぞい」

「やれるだけやるさ」

「で、明久、義行、ムッツリーニには仕事を任せる」

「え?どんなの?」

「あんま無茶させるなよ?」

「・・・・任せろ」

「よし、Bクラスを討つぞ!!」

『オー!!』

 

と、一致団結したところでお弁当タイム。

 

「今日のは中華風だ、皆食え」

 

前回の好評につき全員分を用意してきた隼人。中身はチャーハンに酢豚、青椒肉絲、焼売と別のタッパーに杏仁豆腐。

 

『シクシクシクシク・・・・』

 

何故かすすり泣いて食べる女性陣。

 

「なんでお前らはすすり泣いてるんだ?何か口にあわないもんでもあったか?」

「いえ、ものすごく美味しいです・・・・」

「美味しいからこそ・・・・」

「自信をなくしてしまいそう・・・・」

「(しょぼーん)」

「なんだったら今度料理でも教えるか?」

『ホント(ですか)!?』

 

食いついたのは姫路と島田、綾乃と叶は色々と諦めた。

 

「ああ、明後日の夕方などどうだ?ついでに他のメンツも呼ぼうか」

 

楽しげに笑う隼人に釣られて皆が一斉に笑い出すのだ。

 

―夜―師走寮食堂

皆で夕飯を食べ終え、テレビを見ながらの談話が何時もの光景だった。

 

「明日がBクラス戦、明後日にはAクラスとの戦いか」

「ってか明日勝てんのか?」

「六分四分で」

「結構良い感じだね」

「負ける」

「負けるほうかよ!?」

「地力に差があるからな、Dクラスとは比べ物にならん」

「でもさ、叶ちゃんも瑞希ちゃんもいるんだよ?お父さんもいればつっちーに美波ちゃんみたいな一点特化の人もいるし」

「他が劣るからな、総合的にこっちが劣る以上負ける可能性は常に高い確率でつきまとうぞ」

「・・・・」

「まぁやれるだけやるだけだ、明日は俺も本気で行く・・・・Aクラスと戦う前に負けたらここまでの俺と雄二の戦略がパーだからな」

『戦略?』

 

他五人が首をかしげると、実に愉快そうに、黒い笑みを浮かべるのだ。

 

「ああ、Dクラス戦も、ここからのBクラス戦もあくまでAクラスとの戦いへの布石、Aクラスと戦うためのな・・・・っとそうだ、明日の昼飯何が良い?」

「イタリアン!」

「フレンチ!」

「カレー!」

「殺すぞお前ら、弁当に難しいもんばっか並べやがって。特に亮」

「ラーメン!」

「いちご牛乳♪」

「知ってたか?俺ってばさ・・・・『男女平等』がモットーなんだ」

『ごめんなさいでしたぁ!!(土下座)』

「・・・・・ごめんな、さい(どげざ)」

「ったく・・・・明日はとんかつ弁当にでもするか、験担ぎだ」

『いやっふうう!!』

「やっ、た♪」

 

テンションの上がる一堂をよそに、明日の事へと思考をつなげる隼人だった。




たまに登場します。「秋山隼人の特別授業」。
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