黒崎翔太の暗殺教室   作:はるや・H

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20話 泳ぐ時間

(あー気持ちいい、心配事ないし当然だよね。めぐめぐをカテキョ代わりにこきつかえば、

 

次のテストも楽勝だもん。)

 

しかし、そんな彼女が目覚めた場所は、幻想的な泉だった。

 

そこでは俺と茅野と渚が遊んでいた。

 

「夢、か…。こんな泉にベットがあるとかおかしいし。明らかに人外っぽい生物いるし。

 

夢って大抵非現実的でつじつまあってないんだよね…」

 

すると魚の格好をした少女が現れた。片岡である。

 

「ここは魚の国、さあ私達と一緒に泳ごうよ。」

 

「誰?あんためぐめぐに似てない?」

 

「めぐめぐとか知らないし。私魚魚だし。」

 

苦しい名前付けだ…

 

「何その居酒屋みたいな名前!」

 

「堂々と魚を演じなさい片岡さん。夢だと思わせなければ我々の行為は拉致監禁です。」

 

「はい。」

 

「僕の名前は魚太。」「私の名前は魚子。」

 

「魚子は魚なのに浮き輪?」

 

「俺の名前は…魚助。」

 

本当はこんな格好したくなかった…俺だって恥ずかしい。

 

「そして私が世界最強のタコ魚キング。」

 

「タコかよ!」

 

「素晴らしい連続ツッコミ。いい準備運動です。」

 

「入念なストレッチ、早着替え、そして入水!」

 

「ぎゃあ!」

 

「落ち着いて、そこ浅いから!泳げるようになりたいでしょ。頑張ってみよ。」

 

「泳げなくたっていいし!それを逆手に愛されキャラでいく事にしたもん!

 

それに、泳げないって言えばあんたに似た友達がなんでも言う事聞いてくれるし…」

 

似てるんじゃない本人だよ。

 

「いいから泳ぐ、ほら、」

 

「な、何よう!魚の分際で!」

 

どっちかっていうと人魚だと思うが…

 

「殺…魚キングは水に入らないの?」

 

「私今日のプールは焼きに来ただけだし〜。」

 

「入んなきゃ練習にならないでしょ。」

 

(殺せんせー、本当に泳げないのか、今後の暗殺で非常に重要だ。)

 

じゃぼん

 

躊躇なく入水した。

 

「さて、まずは基本のけのびから。」

 

魚の格好で浮かんでいた。

 

「こんなこともあろうかと開発した先生用水着。数々の秘泳法をご覧あれ。」

 

そう言うと殺せんせーは高速回転で渦を作り出した。

 

「もがっ、流される!」

 

「落ち着いて。端っこは流れ強くないから。海での泳ぎ方練習するよ。

 

基本はクロール。時々平泳ぎで周囲を確認して。」

 

そうすると今度は殺せんせーが周りの水をかきだした。

 

「何これ、引きずり込まれる!」

 

「落ち着いて、流れる方向こっちに変えて!」

 

「え、止まった?」

 

「離岸流っていって、岸に反射して沖に行く流れがあるの。前に溺れた原因これじゃないかな。」

こうして練習は続き、多川は泳げるようになった。

 

そして練習終了後。プールにて。

 

「いいタイムだ多川、いつの間に練習したんだな。」

 

多川は泳げるようになっていた。

 

(泳げるって気持ちいいなー。)

 

すると片岡が見ていた。

 

「良かったじゃん、泳げるようになって。これで私が助けなくてもいいね。」

 

「しまった!」

 

こうして片岡は共依存から抜け出せた。

 

「これで彼女に責任は感じませんね。時には突き放す事も必要です。

 

ちなみに、先生は泳げません。しかし、片岡さん一人なら水中でも相手出来ます。

 

泳ぎを鍛えて、いつでも殺しに来てください。」

 

こうしてE組専用プールができた。しかし、これがまた災いの火種に。

 

 

 

***

 

 

 

(このクラスは大したクラスだ。成績最下層の掃き溜めと言われながら、 中間テストじゃあ

 

妨害にも関わらず平均順位を上げた。球技大会じゃあ野球部にも勝っちまうし、

 

最近E組専用プールなんてモンが出来た。本当に大したクラスだ。だからこそ、気に食わねえ。)

 

寺坂はそう思っていた。

 

「おい来てくれ、プールが大変だ!」

 

「何があった?」

 

するとプールは荒らされ、ゴミまで投げ捨てられていた。

 

「ビッチ先生がセクシー水着を披露する機会を逃した!」

 

そこじゃないだろう。

 

「ゴミまで捨てて、誰がこんな事を…」

 

そうみんなが疑問に思っていると、寺坂達が言った。

 

「さあ誰だろうな。」

 

「まあいいんじゃね。」

 

「プールとかめんどいし。」

 

不審に思ったのか渚は寺坂達を見つめていた。

 

「んだよ渚、まさか俺達が犯人と疑ってるんじゃねーだろうな。そんな考え、くだらねーよ。」

 

「全くです。犯人捜しなどやらなくていい。はい、これで元通り。」

 

そう言って殺せんせーはマッハでプールを元に戻した。

 

みんないつも通りプールで楽しく遊んだ。

 

しかし、

 

「寺坂の様子が変?」

 

「うん、元からあの3人は勉強も暗殺も積極的じゃなかったけど、

 

特に彼が苛立ってるというか、プールの時も様子がおかしかったし。」

 

「気に食わないんじゃないの渚?自分の思い通りにならないのが。」

 

「それだけか杉野。何か裏があるはず。気に食わないだけにしては行動がおかしい。」

 

「何が嫌なのかねー、せっかく殺せるんだから楽しまないと。」

 

こいつは気楽だな。

 

一方林の中で村松と寺坂が話していた。

 

「なあ寺坂。このままじゃどうにもなんねーよ。

 

プール壊してもあのタコにはきかねえし。クラスの奴らと距離置いてもメリットねえし。

 

このままじゃ…」

 

「おい村松、その紙なんだ?」

 

「いやあ、この前受けた模試が過去最高順位でよお。あの放課後ヌルヌル学習のおかげで。」

 

「お前あれ受けたのか?ヌルヌルなんてバックれようって言ったべ?」

 

「いやでもヌルヌルすんのとしないのじゃあ大違い…」

 

「ヌルヌルうるせー!」

 

そう言って寺坂は去っていった。

 

教室にて。

 

「すげーなこの模型。まるで本物じゃねーか!」

 

吉田が殺せんせーと話していた。

 

「裏山の廃材で作りました。本物は時速300km出るそうですよ。」

 

すると寺坂が現れた。

 

「吉田、何してる。」

 

「いやあ、ついこのタコとバイクの話で盛り上がってよお。うちの学校こういう趣味のやついねえからさ。」

 

「先生は漢の中の漢。この手の趣味も一通りかじっています。」

 

「ケッ!」

 

寺坂がバイクを蹴っ飛ばした。

 

「何すんだよ寺坂、謝れ!」

 

「漢の中の漢の殺せんせーが泣いてるよ。」

 

すると、

 

「てめーら虫みてえにうるせーな。駆除してやんよ。」

 

そう言って寺坂は殺虫剤を撒いた。

 

「寺坂君、やんちゃにも限度って物が!」

 

「気持ち悪いんだよお前も。モンスターに操られて仲良しこよしのお前らも。」

 

「何がそんなに気に食わないの?嫌ならさっさと殺せばいいじゃん。」

 

カルマが挑発する。

 

「殺す勇気もないんだったらやめろ。迷惑なんだよ。お前がクラスの雰囲気をぶち壊してるんだよ。」

 

「なんだよカルマ、黒崎。だいたいてめーらは最初から嫌いだったんだよ。」

 

そう言った寺坂に俺は対先生ナイフを当てた。

 

それと同時にカルマがハンドガンを突きつけた。

 

「喧嘩するなら先に手出さなきゃ。」

 

「余計な事言ってる暇があったらな。」

 

「離せよ気持ち悪い。」

 

そう言って俺達の手を振りほどいて寺坂は帰った。

 

「何なんだあいつ。」

 

「平和にやれないのかねえ。」

 

俺は疑問に思った。何故殺虫剤など撒いたんだ?

 

その夜、

 

(俺は正直、暗殺とか勉強とかどーでもいい。ただその日を楽して生きれば良いだけさ。

 

E組にも最初はそんな奴がいたのによ、どいつもあのモンスターにたぶらかされて。

 

だから俺は…)

 

「ありがとう寺坂君、君のお陰で計画が進むよ。プール荒らし。薬剤混入と散布。これはお礼の金さ。。」

 

そう言ってシロは寺坂に金を渡す。

 

「こっちの方が、居心地いいな。」

 

闇夜の中には、まさかの内通者が…

 

 




魚の国(?)で魚の格好した茅野ちゃん、可愛かったですよね。
僕も茅野ちゃんと一緒に遊びたい…

ボコッ

「痛っ、何すんだ黒崎!」

「駄作者、変な妄想すんじゃねえ。」
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