てか今回文字数多いです。4750文字…。
それと、後一つで評価バーに色がつく…。是非評価、感想下さい、待ってます。
(作者メンタル弱いので批判は柔らかめで。)
注、活動報告にアンケート載せました。まあ大した重要度では無いですが、是非暇があれば見て下さい。
「2学期の火薬と並ぶもう一つの応用暗殺訓練。それがフリーランニングだ。」
烏間先生がそう説明する。
「フリーランニング?」
皆わからない。それもそうだろう。殆どの人が初耳だろうな。
フリーランニングというのは、軍隊でも使われる技術。枝を渡り、枝を伝い、
あらゆる場所を足場として利用して移動する技術なんだが…
「そうだな、これは実践してみる方が早いだろう。」
いや、説明した方が良いと思う…
「例えば三村君、ここからあの一本松まで行くとしよう。どれくらいかかる?」
「そうですね…、まずこの崖這い降りて10秒、そこの小川は狭い所から乗り越えて、
茂みの無い右の方から回り込んで、最後にあの岩登って…、
ざっと1分といった所でしょう。」
まあ普通に進めばな。だが、
「では俺が行ってみよう。時間を測ってくれ。」
「はい。」
「これは、1学期にやった崖登りやアスレチックの応用だ。
フリーランニングで養われるのは、自分の身体能力を把握する力、
受け身の技術、そして目の前の足場などの距離、危険度を判断する力。
これが出来れば…、どんな場所でも暗殺の可能なフィールドになる。」
そう言うと烏間先生は走り出す。
崖を飛び降り着地。そして岩場を利用し川を飛び越える。
そこから枝を経由し岩を飛んで行き、一本松まで辿り着く。
「…タイムは?」
「…10秒です。」
流石だ、この距離、熟練者でも15秒で行ければ上出来だろう。
「道なき道を踏破する体術、極めれば…、ビルからビルへ忍者のように移動する事も可能だ。」
皆感心し、驚嘆する。
「す、すごい…。」
「あんなん出来たら超カッコよくね?」
「だがしかし、これも火薬と同じ、高等技術に初心者が下手に手を出せば死にかねない危険な物だ。
幸いこの裏山は地面も柔らかく訓練に向いている。
裏山以外の場所で試したり、俺が教えた知識以上の技術を使うのは厳禁とする。いいな!」
「はい!」
こうしてフリーランニング訓練が始まる。
「まずは基本の受け身から…。」
それを見ていた殺せんせーはうずうずしていた。
***
翌日
「ふー、ジャンプどこも売り切れてて探しちゃった…。」
ジャンプ買う為に遅刻するのはいかがなものか。まあE組なら許されそう。
しかし…、
「遅刻ですねえ…、逮捕する。」
不破の手に殺せんせーが手錠をかける。
しかも悪徳警官のようなコスプレをしている。その理由を聞いてみると…
「ヌルフフフ、最近皆さんフリーランニングをやっているようですねえ。
そこで先生考えました。今日の訓練は、裏山を舞台にした暗殺ケイドロ!3D鬼ごっこです。」
成る程ねえ。それで警官姿か。と納得する。それで一体どういう形式で?
「皆さんには泥棒役になってもらいます。そしてフリーランニングを駆使して逃げ回りましょう。
先生と烏間先生は警察役になって君たちを捕まえます。」
そうか、てマッハ20のタコ相手に誰が逃げ切れるの?そこが一番の問題点だ。
そこを問おうとすると…
「もし君達が時間切れまでに逃げ切れば、烏間先生の財布で全員分のケーキを先生が買います。」
「おい!」
殺せんせーの財布にしろ。そう突っ込みそうになった。だがそんなこと言っても…
「先生金欠なんです。」
で済まされそうだ。
「逆に時間内に先生達が君たちを全員捕まえた場合、本日の宿題を2倍にします。」
「ええ!誰が殺せんせー相手に逃げ切れるんだよ!」
皆から不満が噴出する。だがそこら辺のことは考えてるだろう。
「大丈夫、最初追いかけるのは烏間先生だけ。先生はラスト1分まで牢屋で待機しています。」
「そう来たか。これなら大丈夫だ。」
「よし、やってみよう!」
こうして暗殺ケイドロがスタート。
(なんで俺が…!と言いたいが、生徒達も楽しめて緊張感もある理想の訓練だ。
…こいつと同じ側というのが気に食わんが。)
「いやー、ケイドロとか懐かしいよな。こんな広くて立体的なフィールドでやれるとか最高だわ。」
まあ中学生にもなればやらないしな。
(烏間先生は僕らが訓練に飽きない工夫を凝らしてくれるし、
殺せんせーはそれを利用して僕らの興味を引く遊びを考えてくれる。
実はあの2人、かなり良いコンビネーションしてると思う。
暗殺側と標的側じゃなければ、気の合う友達になってたかも。)
その頃、岡島、千葉、速水、不破は
「ていってもさあ、警官役たったの2人だろ?しかも殆どの時間烏間先生だけ。」
「この広い裏山、せいぜい捕まえられても4,5人が限度。」
「うん、本番は殺せんせーが動くラスト1分。」
「それまで全員逃げて隠れられるのがベストかな。」
と油断していた。しかし
(枝が折れている。ついさっきここを通ったな。足跡から男子2人女子2人。
…聞こえた、稜線の裏側距離80!)
そして烏間先生は物凄いスピードで4人へ向かい、
「岡島君、速水さん、千葉君、不破さん。逮捕だ。」
「…えっ!」
4人を瞬殺。恐るべし、烏間先生。
それを菅谷に伝える岡島。
「うそじゃねーって、現に今俺らは牢屋に向かってる!」
「ハハッ、そんな馬鹿な。タッチされるまで気付かないとかバトル漫画じゃあるまいし…」
「と、とにかく気をつけろ!気がついたら、もうお前の背後に…。」
菅谷の後ろには逆さ向きの烏間先生が。
「ぎゃあああああああー!」
菅谷…君の事は忘れないよ。
一方、ビッチ先生は洞穴にいた。
「ふふ、カラスマ1人で追ってくるなんて好都合だわ。触った手を引きずりこんで押し倒す。
にゃんにゃんしまくってワイセツ警官にしてやるわ!
さー来いぐはっ…。」
烏間先生は痴女教師ビッチの頭を押さえ込んで水中へ沈めた。
「ビッチ先生、アウトー。」
それを聞いた茅野達。
「やばい、どんどん殺られてく…。」
「殺戮の裏山ですね…。」
茅野、奥田さん、これはケイドロ。殺人鬼から逃げてる訳じゃないんだけど。
「これってケイドロだよね…。」
流石渚、ツッコミはいつでも忘れないようだ。
「ケイドロって事は、タッチすれば解放できるんだろ!」
そう言って杉野は走り出す。けれど…
「馬鹿だねえ杉野は。誰があの音速タコの目を盗んで解放出来るって?
出来るくらいならとっくに殺してるよ。」
カルマの言う通り、殺せんせー相手にそんな事は無理だ。
その頃牢屋では
「ふふふ、本官がここに居れば泥棒も手出しできまい、悔しかろう。」
偉そうな殺せんせー。役職で図にのる小物だ。
「うわ、警官になった途端図に乗ってやがる。小せえな。」
「黙らっしゃい、大人しく刑務作業に集中したまえ!」
「刑務作業てただのドリルじゃん!」
「どうする、このペースじゃ残り時間内に全員捕まるぞ!」
(鬼ごっことはいえ手加減はしない、生徒達は、本気の俺に追い掛けられる事により…、
フリーランニングでのコツを掴み、標的側の心理を学ぶはずだ。
俺の財布を賭ける価値、あるかもな。)
しかし杉野は諦めない。
「センセ、ナントカセヨ。」
杉野はハンドサインでそう伝える。
それを察した岡島。ニヤッと笑うと巨乳アイドルの写真を取り出し、殺せんせーの前に見せる。
「…今回だけだぞ。」
殺せんせーは写真を回収し、見なかったふり。買収成功。岡島、今回だけは褒めてやろう。
「今だ!」
岡島は急いで解放するよう伝える。杉野は走り、全員を解放する。
殺警察の不祥事① 収賄
「全員脱出ー!」
それに気付く烏間先生。
「おい…、どうして捕らえた泥棒が逃げているんだ!」
「いやあ、思いの外奴らやりよってねえ。にゅっひょーこの乳やっべえ!」
「物で釣られたな!」
収賄発覚。
「今から7~8人そちらへ送る。次また欲に負けたら承知しないぞ!」
「分かってますよ。」
そして今度は。
矢田の作戦が始まる。
「実はね殺せんせー、うちの弟重い病気でさ、この前ケイドロやるってメールしたら、
…絶対勝ってねって。もし捕まったなんて知ったら、あの子ショックで、うっ…」
泣き落としときたか。
矢田の弟が病弱だというのは事実だし、実際その弟の看病でテストを欠席、それで彼女はE組に落ちた。
「嘘に真実を混ぜて話すと信憑性が増す。交渉術においても重要なテクニックだ。流石だな。」
…真面目に考察してどうする。
「行け、本官は泥棒など見ていない。」
殺警察の不祥事②
情に流される
「烏間さん大変だ!どうして牢屋から泥棒が逃げているんだ!」
…踊る大捜◯線のコスプレかよ。
「こっちのセリフだザル警官!」
…その後も殺警官による不祥事は続き、烏間先生は通してほぼ全員捕まえたのに、牢屋には誰も居なかった。
「あのバカダコは何処にいる出てこい!」
烏間先生、遂に激怒。
「ヒマだからって信州そば食べに行きましたよ。」
「…!」
(こんな警察見た事ある!)
「E組の警察はチームワークゼロだね。」
「大抵殺せんせーのせいだけどね。」
「そういえば黒崎は?今まで一度も姿見てないんだけど。」
そこに触れないでくれ…
「まあ彼の事だから…、何かどこかで1人で隠れてるんじゃない?」
「ハハッ、まさかね。」
殺せんせーは烏間先生の怒りを買い説教中。
「すみません、もう絶対に逃しませんから。それに…、
ここから先は泥棒の性能も上がっていますよ。」
そしてケイドロ再開。
「どうした事だ?生徒の気配を捉える事が難しい…。それに俺を避けている…?
まさか俺の動きが把握されているのか?」
…正解。俺がいたのは人面岩の上。見通しが良い為、上から誰が何処にいるか自由に把握できる。
要は強行偵察だ。
「磯貝、前原、それと倉橋、片岡、そちらへ行ったぞ、」
「方向を変えたようだ、南東25度へ向かっている。寺坂、村松、吉田の方だ。」
このように自由に連絡出来る。
「今度はこちらへ向かってくるな。一旦切ろう。」
俺の方に烏間先生が来たので、俺は急いで土を掘って隠れる。だがしかし…
「逮捕だ。」
あえなく捕まる。
「…何故分かったんです?」
時間稼ぎのついでに聞いてみる。
「君の隠れていた場所だけ不自然に土が掘られていた。慌てて隠れるよりは、落ち着いて
跡を残さないよう慎重に隠れた方がいい。敵が接近する気配があったら早めに隠れておけ。」
「そういう事ですか…。」
「だが君の作戦自体は良かった。なかなか見つけられる人間は少ないぞ。」
「ありがとうございます。」
やはり、いくら作戦を練っても、自衛隊の超エリート部隊、第一空挺団をトップで卒業した、
人類最強とも言われ様々な業界から恐れられた、烏間先生には敵わなかった。
だが残り時間はもう少ない。それに…
「烏間先生は君達の足跡、草の乱れなどを見て判断します。そこを気をつけ、なおかつ
フリーランニングの基礎技術、縦移動などを駆使すれば見つかりにくくなります。」
殺せんせーの入れ知恵もある。
(この短期間でよくここまで成長した、俺と奴が違う視点から教えるとここまで成長するのか!)
しかし、烏間先生は容赦なく捕まえていく。
(…だがまだまだ、本気の俺から逃げ切るには役不足だ。
それに、奴1人で1分もあれば全員逮捕できるだろう。)
機動力のある岡野、前原などを捕まえ、残り人数も僅かになる。
「よくここまで逃げたな。だがこの勝負。俺らの勝ちだ。
残り人数も少ない、俺と奴で捕まえるのも時間の問題だ。」
「へへ、俺らの勝ちっすよ烏間先生。」
「だって、烏間先生、殺せんせーの背中に乗ったりはしないでしょう。」
「…当たり前だ、そんな暇があれば刺している。」
「じゃあ、ここからプールまで行くには間に合いませんね。」
「…しまった!」
渚、カルマ、杉野はプールの底に隠れている。烏間先生がこない以上、
殺せんせーだけではプールの底にいる3人は捕まえられない。
「タイムアップ!全員逮捕ならず泥棒の勝ち!」
こうして暗殺ケイドロは俺ら泥棒の勝利。残念ながら烏間先生の財布は消えていった。
そしてその帰り。途中のコンビニに置いてある週刊誌、そこには
「椚ヶ丘、謎の下着ドロ、ヌルフフフと奇怪な声。」
の見出しが。