問題児たちが異世界から来るそうですよ!〜女侍なんて今時いないって〜 作:煌酒ロード
「ふざけるな!!」
〝
「うるっさいなぁ・・・ルールに不備は無いでしょう?」
「そこじゃねえ!俺は罪なんぞ犯してねえ!俺を犯罪者にする気か!?」
「何言ってんの、ガキの血の匂いプンプンさせたヤツがさぁ」
そこでガルドの表情が驚愕に変わる。
「まさか気づいてないとでも思った?もし本気で気づいてないと思っていたのなら甘いよ、大甘だよ、チョコパフェより甘いよ」
ガルドが悔しそうな表情をしているが、
「なにもう負けたような顔してるのさ、そのゲームに勝てば私に首輪つけて飼えるんだよ?私は貴方の命令に絶対服従の
そう言ってしまえばガルドは考え込むような表情をするが、もうガルドにこのゲームをしないと言う選択肢は存在しない。受けるしかないのだ。
「わかった。そのゲーム受けて立つぜ」
言うが早いかガルドは上半身だけ虎の姿になり突っ込んでくる。それを上空に飛んで避ける。
「気が早いねえ・・・、せっかちな早漏君はモテないよ?」
「ほざけ!!」
振り回される右腕をステップで回避し、その勢いのまま飛んでくる裏拳を状態を反らすことで躱す。
「ちょこまかと!」
イラついてきたのか私に突進しながらやたらめったら腕を振り回すガルド。当然一撃でも当たってしまえば非力な私はゲームオーバーだ。
「ま、当たらないんだけどね」
ガルドとぶつからずそれでいてつかず離れずの距離をキープする。
「この小娘ェェェェェ!!」
「え、ちょっ」
至近距離で吠えられたためあまりのうるささに意識がそっちに向いてしまう。直後腹にものすごい衝撃が来て私は吹っ飛ばされた。
「ゲホゲホッ!」
「逃がさねえぇぜぇぇぇぇ?」
にやりと笑みを浮かべてこちらに近づいてくるガルド。私はようやく剣を抜く。
「今更剣など抜いて何になる」
「なるんだなぁこれが」
私はこの状況にふさわしい剣の名を呼ぶ。
「散れ、千本桜」
それと同時に刀身が桜の花びらのようになり、ガルドの視界を埋め尽くす。しかしこれだけでは勝ちにならない。勝つためにはガルドが私を完全に見失う必要がある。だから私は移動する。
「なっ・・・!どこに行った小娘ェェ!」
その瞬間契約書類が発光する。
〝ギフトゲーム「ハンティング」
勝者 御剣涼刀〟
私の勝ちだ。
その後ゲームに勝ったわいいものの、黒ウサギ、金髪君、お嬢様、春日部、ジン君に説教をくらった。ヒドイ。そしてまあその後コミュニティに帰ろうかともなったのだが、先にギフトの鑑定をしておきたいとの事で、〝サウザンドアイズ〟と言うコミュニティに向かう。その途中の通りに桜色の花びらを散らす木が何本も咲いていた。
「桜の花びら・・・では無いわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずが無いもの」
「・・・・・・・・・・・・?今は秋だったと思うけど」
「いやまだ初夏に入ったばっかだったぞ。気合の入った桜が残っていてもおかしくないだろ」
「気合でどうにかなるものでも無いでしょ、ていうか季節も桜も死に絶えてたはずなんだけど」
あれぇ?っと話の噛み合わない私達。そこに黒ウサギが
「みなさんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」
「パラレルワールドってやつか?」
「並行世界論じゃない?パラレルワールドって言うよりは」
「涼刀さんが近いです。正しくは立体交差平行世界論というものなのですけども・・・・今からコレの説明を始めると一日や二日では説明しきれないので、またの機会ということに」
曖昧に濁した黒ウサギが振り返るのを見て前を見ると、蒼い生地に互いに向かい合う二人の女神像が質された旗がなびく店があった。どうやら目的地についたらしい。が、どうやら店じまいをしようとしてるようで看板を下げる割烹着の店員に滑り込みでストップを・・・・・・・・・
「まっ」
「待ったなしですお客様。うちは時間外営業はやっておりません」
かけれなかった。なんという隙の無さだ
「なんて商売っ気の無い店なのかしら」
「ま、全くです!開店時間の五分前に客を締め出すなんて!」
「文句があるなら他所へどうぞ。今後貴方方の出入りは一切禁じます。出禁です」
「営業時間がある店を初めて見た・・・・・・・・・高級娼館じゃ無いんだからさぁ」
キャーキャー喚く黒ウサギを前に私はそんな事を考えていた。どうやら私の世界で当たり前だったことはこの世界では当たり前では無いらしい。気をつけないと。そう考えていたその時。
「いぃぃぃはほぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」
「ん?ってゴフッ!!」
超上空から何かが降ってきて私の腹に激突、いや突き刺さった。あまりに突然の事に私は反応できずに一緒に後ろの用水路に突っ込む。
「ムフフフフ、やはり兎は・・・む?」
とか変な事を言っていた。胸に触られた。その事に思考が追いついた時にフラッシュバックする記憶。
―知らない男
―迫る注射針
―下卑た笑い声
「い、嫌だあああああぁぁあああぁあああぁぁぁぁ!」
私の思考はそこで停止した。
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