【CoC仮想リプレイSS集】箱庭と賽子   作:白鷺 葵

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『百花繚乱クロニクルセブン』
KP.リヒト
PL.イノリ
見学者.ユマ、ユウマ、シキ、ソウセイ
有って無いような設定:イノリとユウマがまだくっつく前。
使用シナリオ:『ともだち』(作者:仮谷さま)


イノリの『ともだち』
セッションログ


【探索者紹介】

 

リヒト「では、探索者の紹介をお願いします」

イノリ「今回は新規探索者を使うよ。継続探索者にする予定で能力を割り振ったんだ」

 

名前:来栖 いのり 性別:女性 年齢:26歳

職業:院内セラピスト(メンタルセラピスト:クトゥルフ2010参照)

STR:9 CON:9 POW:13 DEX:13

APP:12 SIZ:13 INT:14 EDU:19

初期SAN値:65 幸運:65 アイディア:70 知識:95

耐久:11 MP:13 ダメージボーナス:0

年収:800万 財産:4000万

 

【技能】

目星:65 聞き耳:60 図書館:60 心理学:85 精神分析:85

言いくるめ:41 芸術/アロマ:60 信用:50 説得:60 英語:50

応急手当:56 博物学/植物学:67 回避:50

 

<特性>

・2-10⇒前職、あるいは幼少期に得難い体験をしている。57ポイントを割り振れる。

・2-4⇒愛書家。図書館に+20、且つ自宅で図書館ロールが可能

 

<簡単な背景>

・都内の精神科病院に勤務するカウンセラー。花やアロマ、ハーブティーを使ったセラピーを用いる。また、花言葉にも興味がある模様。

・とても仲の良かった友人がいたが、その人物がいじめを苦にして自殺してしまった。今でも「相手のためにできることがあったのでは?」と悔いており、それがカウンセラーを志すきっかけになった。

・祖母が花が大好きで、いのりに花のことを教えてくれた。

・人に寄り添いながら治療することを信条としており、患者からの信頼は厚い。半面、人を言いくるめることは不得手である。

 

 

リヒト「バランスがいい能力値ですね。相手の心情分析やヒーラーとしても優秀ですし、探索と対人技能もそこそこあります。戦闘に陥ったとしても回避に専念できる……」

イノリ「対人技能の言いくるめが低めなのは、『性格に、言いくるめることはあまり得意じゃない』っていう設定なんです」

ユウマ「成程。信用の値が50なのは、誠実な人柄が評価された結果なんですね」

ソウセイ「そして驚異のEDU19……!」

シキ「ダイスの女神さま、仕事しすぎでしょう……」

ユマ「まあ、今後の展開ではどうなるか分からないけどねえ」

 

リヒト「では、シナリオ『ともだち』スタートです」

イノリ「いあいあー!」

ユウマ「(ああ、いいなあ……)」(イノリの笑顔を見てほんわかしている)

 

 

 

【導入】

 

 

 【来栖いのり】には、大切なおもちゃ――人形やぬいぐるみがありました。どこへ行くにも何をするにも一緒にいた、大切な友達です。

 しかし、大きくなるにつれて、【いのり】はおもちゃと一緒にいることもなくなり、最後には、存在自体を忘れてしまいました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「さて、どんなおもちゃにしますか?」

イノリ「そうだね。……青いウサギのぬいぐるみにしようかな。頭には王冠を付けて、可愛いドレスを着たやつ」

リヒト「了解です」

 

 

―――――――

 

 

 【来栖いのり】は実家を離れて暮らしています。ある日、実家の母親から電話がかかってきました。

「大掃除をしていたら、昔いのりがよく使っていたおもちゃが出てきたの。古くなってしまったし、貴女も大人だし、もう捨ててしまっても構わないわね?」

 【いのり】は母の問いに同意し、「昔は大切にしていたけれど、今はもういらないから処分してほしい」と頼みます。

 

 

―――――――

 

 

ユウマ「いらないものは、捨てられる……」(表情が曇る)

ユマ「(しまった! 奴の地雷に直撃した!!)」

 

 

―――――――

 

 

 そして、何事もなく一日が終わろうとしていました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「さて、いのりは何をしますか?」

イノリ「寝る前からスタートか……。お風呂に入った後、アロマを焚いて寝ることにするよ。アロマオイルの配合はオリジナルブレンドなんだ」

リヒト「イノリのリアル知識なら成功は確実ですね。でも、折角ですから、適切な効果と良い香りのアロマのブレンドができたか否かをダイスロールしてみましょう」

 

芸術(アロマ)

1D100>60

 46⇒成功!

 

リヒト「良い香りで、且つ、高い安眠効果を齎す香りの調合に成功しました。匂いを嗅いでいると、疲れが取れていくような気になりますね」

イノリ「アロマミストのタイマーを設定してから、布団に入って寝るよ。つけっぱなしで寝たら大変なことになるからね」

リヒト「わかりました」

 

 

ユマ「貴女、アロマが好きなの?」

イノリ「はい。趣味でアロマオイルの調合もやってるんです」

ソウセイ「疲れたときとか世話になってるな」

シキ「本当にいい香りなのよ」

ユマ「ふーん……。じゃあ、あそこのオコチャマ用に何か調合してあげて。最近悩んでるみたいだから、心が落ち着く香りとか頼めるかしら?」

イノリ「え? そうなんですか?」(ユウマを凝視する)

ユウマ「!? ちょっと! 余計なことを言わないでくださいよ!! 俺は別に何でもありませんから、そういうものは不要です」(顔真っ赤)

イノリ「そ、そうですか……」(しょんぼり)

ユウマ「あ……! お、俺は、その……」(おろおろ)

ユマ「この馬鹿!」

 

 

<ユマ、ユウマをイノリから引き離してひそひそ話をする>

 

ユマ「折角人が色々とお膳立てしてあげたっていうのに。しかも、さりげなくあの子の趣味を否定してるし! あの子が落ち込むのも当然じゃない!!」

ユウマ「……こういうとき、どうしたらいいんですか?」

ユマ「はァ?」

ユウマ「俺には、落ち込んだ女性を慰める方法なんて分かりません。誰も教えてくれませんでした。……ましてや、その原因は俺だ。もう、本当にどうしたらいいのか……」

ユマ「……あんたねえ、自分で考えなさいよ。悪いことをしたら、相手になんて言えばいいの?」

ユウマ「……それで、イノリは許してくれるんでしょうか? ……また、いつも通り、笑ってくれるんでしょうか?」(不安そう)

ユマ「ええい面倒くさい! ほら、当たって砕けてきなさい!!」

ユウマ「砕けたくないから訊いてるんじゃないですか! ――ああもう、行けばいいんでしょう!?」(ヤケクソ)

 

 

<イノリたち>

 

イノリ「(ユウマさんとユマさん、やっぱり仲良しだなぁ……。いいなあ……)」(悲しそうな顔で俯く)

シキ・リヒト「…………」(はらはら)

ソウセイ「…………」(イライラ)

 

 

<ユウマとユマが戻ってきました>

 

ユウマ「イノリ」

イノリ「はい? どうかしましたか?」

ユウマ「……先程は、その……ごめん、なさい……」(しょんぼり)

イノリ「ああ、大丈夫です。気にしてませんから」(どこか痛々しい笑み)

ユウマ「…………」

イノリ「…………」

ユウマ「…………」

イノリ「…………」

ユウマ「……あの」

イノリ「?」

ユウマ「……最近、精神的に疲労が蓄積されているみたいで、疲れが取れないことがあるんです。……だから、その……」

イノリ「!(表情を輝かせる) はい、分かりました。どんな症状なのか、後でゆっくり聞かせてくださいね」(満面の笑み)

 

リヒト「もう大丈夫ですか?」

イノリ「うん、大丈夫。続きやろう!」

 

ユウマ「(よかった、笑ってくれた……!)」

シキ・ユマ・ソウセイ「(ホッ)」

 

 

―――――――

 

 

 ふと【いのり】が目を覚ますと、そこは自分の部屋ではありませんでした。白い天井、パステルカラーの壁にフローリング、そんなごく普通の部屋です。

 室内にはベット、姿見、本棚、大きなおもちゃ箱 があります。そして気づきます。この部屋には窓もドアも――いいえ、出口と呼べるものが何一つないのです。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「では、初のSANチェックです」

イノリ「よーし……」(ゴクリ)

 

SANチェック

1D100>65

 22⇒成功!

 SAN:65

 

 

イノリ「成功だね」

リヒト「では、次へと進みます(部屋の地図を手渡す)。ここでアイディアをどうぞ」

 

アイディア

1D100>70

 24⇒成功!

 

 

リヒト「では、情報を開示します」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】はこの部屋を見回してみます。そして、『この部屋は“子ども部屋”のように見える』と思いました。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「子ども部屋、かあ」(地図を見る)

 

イノリ「今、【いのり】はどんな格好をしてるのかな?」

リヒト「そうですね。【いのり】が子ども時代に着ていた服とよく似ていますね。あと、心なしか、手足が短く感じます」

イノリ「あっ。もしかしてアレじゃあ……」(察し)

ユウマ「アレ?」

ユマ「あー。昔の推理漫画に会ったアレかあ」(察し)

 

リヒト「じゃあ、これからどうしますか?」

イノリ「これ見よがしに置かれた鏡が気になるんだよなあ……。PL的には近づきたくないんですけど、【いのり】だったら気になって近づくと思う」

リヒト「では」

 

 

―――――――

 

 

 姿見を見てみると、自分の姿が映ります。しかしそれはいつものあなたの姿ではありませんでした。

 今あなたは子供の姿になっています。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「それでは、SANチェックです」

イノリ「やっぱり!」(悔しそうだが、顔は笑顔)

ユマ「目が覚めたら、体が縮んでいた!」(ノリノリ)

ユウマ「?????」

 

 

SANチェック

1D100>65

 09⇒成功!

 SAN:65

 

 

ユウマ「凄いですね。出目が安定してます」

リヒト「あはは、固いですねぇ」

イノリ「今日は本当に調子がいいね!」

 

リヒト「次は何を調べますか?」

イノリ「箱は後回しにして、先に本棚を調べます」

リヒト「分かりました。本棚には目星、図書館、知識が振れますよ?」

イノリ「それじゃあ、一番成功率が高い知識を振ります」

 

 

知識

1D100>95

 96⇒ファンブル

 

 

リヒト「ぶっふwwwwwwwwwwwwwww」

イノリ「うわぁ」

ユウマ「こ、これは……どうするんですか?」

リヒト「……そうですね。じゃあ、こうしましょう」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】は本へ手を伸ばします。ですが、身長が足りません。それでも無理をして手を伸ばした結果、よろけて本棚に軽くぶつかってしまいました。

 次の瞬間、中途半端に出ていた本が、【いのり】の頭上に振ってきたのです。本は結構な厚みがありました。更に、その本の角が頭にぶつかってしまったのでしょう。

 頭がずきずきと痛みます。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「では、耐久に-1、集中する技能に-10の補正がかかります。補正の継続時間は1D3で算出します」

ソウセイ「なかなか厳しいな……」

リヒト「大丈夫ですよ。『このシナリオ、ロストとか後遺症とかありませんから』」(『』の台詞をソウセイに耳打ち)

ソウセイ「そ、そうか……」

 

 

補正継続時間

1D3⇒3

 3回行動を終えたら補正解除。

 

【いのり】耐久

 11-1⇒10

 

 

イノリ「地味に痛いね、これ」

リヒト「どうします?」

イノリ「応急手当振っておこう。補正も早く解除したいし」

 

 

応急手当

1D100>56

 13⇒成功

1D3⇒3

 

【いのり】耐久

10+3⇒11(全回復)

 

補正解除まであと2回

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】は、先程本がぶつかった頭を手当てします。手当はうまくいったようで、痛みは完全に引きました。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「後は、落ちてきた本に目星。マイナス補正が引っかからなきゃいいんだけど……」

 

 

目星

1D100>65-10

 72⇒失敗

 

補正解除まであと1回

 

 

リヒト「補正無しでもダメだったみたいですね」

イノリ「まあ、こんなこともあるよ。ところで、目星をしない範囲で分かることはあるかな?」

リヒト「ぱっと見た感じでは、童話集みたいですね。ひらがなが多い印象を抱きます」

イノリ「アイディア振れますか?」

リヒト「どうぞ」

 

 

アイディア

1D100<70

 03⇒クリティカル

 

補正解除

 

 

リヒト「こんなところで出てくるとは思いませんでした。効果は……そうですね。先程のファンブルで入手できなかった情報を入手します」

イノリ「あははは」

ユウマ「賽の目は気まぐれだと聞きますが、本当ですね」(しみじみ)

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】はまじまじと本を確認してみました。ぱらぱらと本をめくると、見たことのある童話が掲載されているようです。

 本棚をよく確認してみると、沢山の絵本や童話集が収められていました。どの本にも、かなり読みこんだ形跡があります。

 童話や絵本のタイトルを見ていると、なんだか懐かしい気持ちになってきました。子どもの頃に戻ったような気持ちになりましたね。

 

 

―――――――

 

 

ユマ「しょっぱい……。クリティカルなのに、情報がしょっぱい……」

イノリ「昔を懐かしむ、かあ。何かのヒントかな?」

 

リヒト「さて、次は?」

イノリ「大きなおもちゃ箱を調べてみるよ」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】は、大きなおもちゃ箱を開けてみました。中には、なんとも可愛らしい女の子が眠っています。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「立ち絵のイメージはこんな感じですね」(セブンスドラゴン2020シリーズのゴスロリ♀.青髪)

イノリ「わあ、可愛いね!」(目を輝かせる)

ユウマ「(イノリの方が可愛い……って、俺は今、何を考えたんだ!?)」(内心パニック)

ユマ「(口に出せばいいのに)」(呆れ)

 

リヒト「【いのり】はどうしますか?」

イノリ「女の子に声をかけてみます。『ねえ、キミ。大丈夫?』」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】は女の子に声をかけてみました。女の子は【いのり】に声をかけられると、すぐに目を覚ましました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「NPCが目を覚ましたようです。どんな話をしますか?」

イノリ「まず、女の子が無事かどうか確認するよ」

リヒト「具体的には?」

イノリ「怪我はないか、痛いところはないかだね。心配なので目星も使います」

 

 

目星

1D100>65

 17⇒成功!

 

 

―――――――

 

 

「ねえ、大丈夫? 怪我はない? どこか、痛いところはある?」

 【いのり】は女の子に問いかけました。女の子は驚いたように目を見張りましたが、すぐににっこり微笑みました。

「怪我とかしてないよ。大丈夫だよ」

 女の子はそう言って、自分の手脚を見せてきます。白くて滑らかな肌には、傷も痣もついていません。

 おもちゃ箱の中に閉じ込められていたので【いのり】は心配していたのですが、女の子には衰弱したような様子もありませんでした。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「そっか。よかったぁ」

リヒト「そして、怪我の有無以外にも情報を入手しました」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】はまじまじと少女を見つめました。そうして、ふと、思い至ります。『自分は、彼女を知っているような気がする』と。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「アイディアロールだね」

 

 

アイディア

1D100>70

 81⇒失敗

 

 

ユマ「そこは気づいておきたかった!!」

イノリ「そうですね。でも、賽の女神のおぼしめしですから……」(苦笑)

リヒト「他には何を質問しますか?」

イノリ「そうだね。まず、女の子が誰なのか訊ねるよ」

 

 

―――――――

 

 

「ねえ、貴女は誰?」

それを聞いた女の子は、少し悲しそうな顔をしました。

「貴女は、私のことをよく知っているはずだよ」

 

 

―――――――

 

 

イノリ「……さっきのアイディアロールに成功できなかったのが惜しくなってきた」

リヒト「【いのり】は何も察せませんでしたから、詳しく問い詰めることはできませんね。……では、他に質問は?」

イノリ「この場所がどこなのか、彼女はここを知っているのかを訊きたいかな」

 

 

―――――――

 

 

「この場所について、キミは何かを知っているのかな?」

 【いのり】の問いに、女の子は首を振りました。

「ここがどこなのか分からない。私も、いま目を覚ましたばかりなの」

 

 

―――――――

 

 

イノリ「彼女の発言に心理学を使ってみます」

 

 

心理学

1D100>85

 (??)⇒??

 

 

リヒト「では」

 

 

―――――――

 

 

<心理学>

 【いのり】は、女の子が嘘をついているように思います。女の子は出口を知っているけれど、【いのり】に教えようとはしないでしょう。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「あ、あれ? なんだろう、不穏な気配が……」

リヒト「他には、何かありますか?」

イノリ「出口の場所を訊ねてみるよ。困ったことになっているとアピールすれば、教えてくれるかもしれない」

リヒト「どんな風に訊ねますか?」

イノリ「【いのり】はこの子の正体を知らないから、女の子のことは同じように閉じ込められてしまった被害者だと推理するよ。でも、さっきの心理学の結果から、この子は自分を困らせようとしてるのかな? って考えると思うんだ」

リヒト「ほほう」

イノリ「だから、ちょっと意地悪するよ。眉間に皺を寄せて、不安と心配を前面に押し出しつつ、出口の場所を訊ねる。後、女の子が帰れないというのも引き合いに出そうかな」

 

 

―――――――

 

 

 【いのり】は女の子が嘘をついていると思いました。ですが、何故女の子が嘘をつくのか分かりません。この女の子も、この空間に閉じ込められた被害者ではないのでしょうか?

 同じようにここに閉じ込められたなら、この子も脱出しようと思う筈です。それなのにどうして、【いのり】に嘘をつくのでしょう? 何故、【いのり】を困らせるようなことをするのでしょう?

 ならば、と、【いのり】は思いつきました。幼い子どもを虐めるようなものなので気分はよくありませんが、このままでは、【いのり】も女の子もここに閉じ込められたままになってしまいます。

 帰れない――それは、非常に困ることでした。

「この部屋の出口はどこか知らない? 知っているなら教えてほしいの。このままじゃ、貴女も私もお家へ帰れなくなっちゃう」

 

 

―――――――

 

 

リヒト「では、子どもはこう反応しますね」

 

 

 

―――――――

 

 

 女の子は【いのり】を見つめて問いかけてきました。

「何か急ぐ用事でもあるの?」

 

 

―――――――

 

 

リヒト「【いのり】はどう答えますか?」

イノリ「用事は特にないけど……」

リヒト「分かりました」

 

 

―――――――

 

 

「用事は特にないけど……」

「なら、私と一緒に遊ぼう」

 【いのり】がそう答えると、女の子はそう声をかけてきました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「どうします?」

イノリ「と、とりあえず心理学を」

 

 

心理学

1D100>85

 (??)⇒(??)

 

 

リヒト「はい、どうぞ」

 

 

 

―――――――

 

 

<心理学>

 女の子は満面の笑みを浮かべています。悪意のない、無邪気な笑みです。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「どうしますか?」

イノリ「【いのり】は頷くと思うけど、女の子のことを心配しているからね。彼女は帰らなくてもいいのかと訊くよ」

 

 

 

―――――――

 

 

「私は構わないけれど、貴女は帰らなくても大丈夫なの? お父さんやお母さん、貴女のお友達は、きっと心配しているよ?」

 無邪気に笑う女の子に、【いのり】は問いかけました。

 確かに【いのり】には急ぐ用事はありません。ですが、女の子はそうとは限りません。

 【いのり】の帰りを待っている人々がいるように、女の子にだって、女の子のことを心配している人がいるはずです。

 その人たちの心情を無視して、女の子を引き留めるようなことはできませんでした。

 「用事がない」という【いのり】の発言に笑顔になった女の子でしたが、「貴女の家族や友達が心配しているかもしれない」という言葉を耳にした途端、大きく目を見開きました。そして、少しだけ悲しそうな顔をしました。

「私も大丈夫だよ。だから一緒に遊ぼう」

 女の子はそう言って、【いのり】を誘いました。

 

 

―――――――

 

 

イノリ「悲しそうな顔をする、って……」

リヒト「(子どもの正体と考えていることを知っている側からすれば、とてつもなくエグイRPですね……)……どうしますか?」

イノリ「心理学……いや、さっきの“悪意がない”結果を踏まえたうえで、【いのり】は女の子の言葉を信じて一緒に遊ぶことにするよ」

リヒト「では、次に進みましょう」

 

 

―――――――

 

 

「何をして遊ぶ?」

 女の子は【いのり】に問いかけてきました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「何をしますか?」

イノリ「うーん……ぱっと浮かんだのが折り紙なんだけど、部屋には折り紙なんてなかったよね?」

リヒト「それは、PL――イノリとしての発言ですか? PC――【いのり】としての発言ですか?」

イノリ「【いのり】も発言します」

 

 

―――――――

 

 

「折り紙とかどうかな?」

 【いのり】が提案すると、女の子は嬉しそうに頷きました。

(あ、でも、この部屋に折り紙なんてあったっけ……?)

 【いのり】がそう思ったとき、女の子は自分が眠っていたおもちゃ箱へと向かいました。何かを探しているようです。

 程なくして戻っていた女の子の手には、折り紙セットが握りしめられていました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「折り紙で遊ぶようですが、【いのり】は何を作りますか?」

イノリ「それじゃあ、折り紙で四葉のクローバーを作るよ」

リヒト「折角ですので、出来栄えをDEXでロールしてみましょう」

 

 

DEX

1D100<65

 14⇒成功

 

 

リヒト「綺麗な四葉のクローバーができました」

イノリ「女の子にあげます」

 

 

 

―――――――

 

 【いのり】は緑と黄緑色の折り紙で四葉のクローバーを作りました。折り紙自体は久々でしたが、綺麗に折ることができました。

「これ、あげる」

 出来栄えに満足した【いのり】は、女の子に四葉のクローバーを手渡しました。女の子は目を輝かせて喜びました。

 女の子は意気揚々と折り紙を取り出し、真剣な眼差しで折り始めました。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「それじゃあ、ちょっと待ってくださいね」

 

 

女の子のDEX

3D6⇒11

 

女の子の折り紙

1D100<55

 78⇒失敗

 

 

リヒト「女の子はつばめを折ったようです。ですが、ぐちゃぐちゃになってしまいました」

イノリ「あらら」

リヒト「女の子はもう1回チャレンジしてみるようです」

 

 

女の子の折り紙

1D100<55

 39⇒成功

 

 

リヒト「今度は綺麗に折れました」

 

 

 

―――――――

 

 

 女の子は綺麗に出来上がった折り紙のつばめを、【いのり】へと差し出しました。

「クローバーのお礼だよ」

 

 

―――――――

 

 

イノリ「『ありがとう』と言って受け取るよ」

リヒト「では、次に進みましょう」

 

 

―――――――

 

 

 楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。ですが、【いのり】は帰りたくなりました。

「貴女と一緒に遊ぶのは楽しかったけれど、そろそろ帰りたいな」

 と、【いのり】は言いました。すると、女の子は悲しげな顔をして引き止めます。

「どうして? 楽しかったでしょ? ずっとここで私と遊んでいようよ」

 女の子はそう言って、【いのり】の腕に縋りつきました。必死なのでしょう。その手には、かなりの力が込められています。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「さて、【いのり】はどうしますか? 女の子の手を振り払いますか? それとも、何か声をかけてあげますか?」

イノリ「何やら重要な分岐の気配を察知。し、慎重にしなきゃ……!」

リヒト「(ニコニコ)」

イノリ「ええと、まずは女の子に謝る。それで、貴女の家族やお友達も心配しているだろうから、一緒にこの部屋から出ようって誘うよ」

 

 

 

―――――――

 

 

「ごめんね」

 【いのり】は女の子に謝りました。

「貴女と一緒に遊んだのは楽しかったし、ずっと一緒に遊んでいられたらいいと思う。でも、ごめんね。私、やっぱり帰らなきゃいけないんだ」

 女の子の瞳を覗き込みながら、【いのり】は彼女の両手を取ります。

「貴女も一緒にここから出よう。きっと、貴女のお父さんやお母さん、お友達だって、貴女のことを心配してるよ。貴女が帰ってこなかったら、みんなが悲しむ。貴女が帰れなくなってしまうのは、私だって悲しいよ」

 【いのり】は女の子を諭すように語り掛けました。

「……だから、一緒に帰ろう。大切な人のところに」

 

 

―――――――

 

 

ユウマ「…………」(食い入るようにイノリを見つめる。どこか呆けているようにも見えた)

ユマ「(コイツ、イノリのRPに見惚れてる……!)」

リヒト「(フライング!)……では、そのRPを説得として処理します。説得に+20してロールしますよ」

 

 

説得

1D100<60+20

 41⇒成功!

 

 

 

―――――――

 

 

 女の子は驚いたように目を見張ります。何かを言おうと口を開いた女の子は、【いのり】の言葉を受け止めたのでしょう。

「……うん、わかった」

 と言って頷きました。女の子は【いのり】をベッドに案内しました。

「ここで眠れば、元の世界に帰れるよ」

 女の子は【いのり】に教えてくれました。【いのり】は頷き、女の子の手を引いてベッドに入ります。

 【いのり】はベッドに横たわり、静かに目を閉じました。

「おやすみなさい、大好きな友達」

 という女の子の声が聞こえ、頭を優しく撫でられました。

 

 【いのり】は自分の部屋で目を覚ましました。日ごろの疲れなどがきれいさっぱりなくなっており、 非常にすっきりとした目覚めを迎えます。

 ふと隣を見ると、あなたが子供のころに気に入っていたぬいぐるみを小さくしたようなストラップがありました。

 ただ、そのぬいぐるみの頭には、四葉のクローバーがついていました。ぬいぐるみの他に、つばめの折り紙を模したチャームも一緒についています。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「では、強制的に聞き耳どうぞ」

イノリ「!? う、うん」

 

 

聞き耳

1D100<60

 82⇒失敗

 

 

イノリ「あー……!! どうしてこう、失敗しちゃいけないときに限って……!!」

リヒト「では、何か聞こえたような気配はしましたが、聞き取ることは叶いませんでした。……このまま終わるのもアレなんで、幸運とアイディアどうぞ」

 

 

幸運

1D100<65

 16⇒成功

 

アイディア

1D100<70

 07⇒成功

 

 

イノリ「……このロールは……?」

リヒト「EDの演出に関わる1つです。では、EDの描写、行きますよ」

 

 

―――――――

 

 

 不意に、【いのり】は誰かの声が聞こえたような気がしました。ですが、誰の声だったのか、何を言っていたのかを判別することはできませんでした。

 【いのり】はふと、ストラップに視線を向けます。惹かれるようにしてストラップに触れれば、なんとなくですが、優しい気配を感じました。

 脳裏に浮かんだのは、夢の中で出会った女の子です。それと同じ気配を、ストラップから感じたのです。【いのり】は思わず微笑みました。

 

 【いのり】はストラップを身に着けると、いつもの日常へと繰り出していきます。

 彼女の傍らには、常に、そのストラップが揺れていることでしょう。――これからも、ずっと一緒です。

 

 

―――――――

 

 

リヒト「おめでとうございます! 『ともだち』ベストエンドです」

イノリ「あ、ああ、良かった……!」

 

ユマ「大事な演出を次々と潰していったときはどうなるかと思ったけど、最後はきちんとまとまったわね」

ソウセイ「ファンブルには驚いたな……」

シキ「ダイスの出目はいい感じだけど、ファンブルもクリティカルもなかなか出ないよね」

ユウマ「成長ロールはなしのようです。残念ですね」

イノリ「でも、ベストエンドに到達したのが一番ですよ」

リヒト「では、報酬へと移行します」

 

 

SAN回復報酬

1D4⇒3

 SAN:65+3⇒68

 

入手AF

「大事なキーホルダー」(合計10ptまでのダメージを肩代わりしてくれる)

 

 

イノリ「SANが黒字だ!」(ガッツポーズ)

ユウマ「AFも入手したみたいですね。おめでとうございます」

イノリ「えへへ……」

 

リヒト「では、今回のセッションはこれにて。ありがとうございました!」

イノリ「ありがとうございました!」

 




リプレイ風仮想卓。ダイスはすべて実際に振った結果です。


≪リザルト≫

名前:来栖 いのり 性別:女性 年齢:26歳
職業:院内セラピスト
STR:9 CON:9 POW:13 DEX:13
APP:12 SIZ:13 INT:14 EDU:19
初期SAN値:65 現在のSAN値:68
幸運:65 アイディア:70 知識:95
耐久:11 MP:13 ダメージボーナス:0
年収:800万 財産:4000万

【技能】
目星:65 聞き耳:60 図書館:60 心理学:85 精神分析:85
言いくるめ:41 芸術/アロマ:60 信用:50 説得:60 英語:50
応急手当:56 博物学/植物学:67 回避:50

<特性>
・2-10⇒前職、あるいは幼少期に得難い体験をしている。57ポイントを割り振れる。
・2-4⇒愛書家。図書館に+20、且つ自宅で図書館ロールが可能

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