KP.クーゴ(素面)
PL.グラハム、刹那
シナリオ『かくりよがたり(刀剣乱舞CoC)』のステータスのみ改変
プレイするにあたっての参考資料:ゲーム『刀剣乱舞』および『刀剣乱舞Wiki』
セッションログ
クーゴ「クトゥルフ神話TRPG始めるぞー。推奨技能は目星と幸運、芸術またはリアル日本刀、およびゲーム『刀剣乱舞』の知識だ」
グラハム「なんと! 日本の刀が擬人化したというあのゲームか! キミの言っていた、あの付喪神の!」(目を輝かせる)
クーゴ「その刀剣乱舞で間違いないぞ。このシナリオには一応の戦闘要素が含まれてるが、探索や対人技能特化系の探索者でも探索できるよう、匙加減はこちらが整える」
グラハム「心得た! 丁度、芸術に『日本刀』技能を持っているPCがいるから、それを使わせてもらうとしよう」
名前:永花 グラハム 年齢:27歳
職業:居合・抜刀術師範(スポーツ選手)
STR:15 CON:16 POW:13 DEX:16(15+1) APP:11 SIZ:14 INT:15 EDU:16(17-1)
SAN:71 幸運:65 アイディア:75 知識:80 耐久:15 MP:13
年収:450万円 財産:2250万円 ダメージボーナス:+1D4
【技能】
回避:70 芸術(日本刀):62 武道(居合および抜刀術):50 日本刀:85 跳躍:60 登攀:76
天文学:49 写真術:50 目星:66 聞き耳:55 ナビゲート:50
<職業特性>
STR,SIZ,DEXのいずれかに+1、EDUに-1。
<特性>
3-1.天気予報士:外を見てアイディアロールに成功⇒1D6+1時間の間の正確な天気を予測可能。
2-10.前職:以前は別の職業に就いていたか、幼少期に得難い体験をしている。48ポイントを多く配分可能。
<簡単な背景>
・日本文化に魅了されてこの国に帰化したアメリカ人が両親。彼が生まれた直後、事故によって帰らぬ人となる。以後は孤児として施設で暮らしていた。
・見目は金髪碧眼の白人だが、英語は喋れない。何も知らない人が英語で話しかけてきて困惑することがある。
・空が好き。特に青空が好きで、写真に撮っていることがある。家の中には青空の写真が沢山飾られている。
・最初はパイロットを目指していたが、「トラブルに巻き込まれたのが原因で、挫折せざるを得なくなった」過去がある。
・親友の叔父に勧められて居合と抜刀術を習った結果、才能を開花させた。現在は道場で師範代をしている。
・家にいる時は着物を着用することが多い。
<持ち物>
日本刀(居合・抜刀術用:厳重に管理している。1D10+DB:耐久20)、スマートフォン、財布、携帯食品
クーゴ「なんだこの戦闘民族!?」
グラハム「推奨技能は取ってるぞ。職業柄、日本刀にも詳しそうだからな」
クーゴ「確かに、聞き耳と幸運、美術的な面と戦闘的な面からの日本刀技能もあるし……というか、こんな戦闘民族、どんなセッションで使ったんだ?」
グラハム「…………(やはり覚えていなかったか)」(遠い目)
刹那「なら、俺はこの探索者を使おう。継続で、【グラハム】と面識がある」
名前:伊良部 刹那 性別:女性
職業:私立探偵 24歳
STR:16 CON:16 POW:14 DEX:15 APP:10 SIZ:13 INT:16 EDU:18
SAN:75 幸運:70 アイディア:80 知識:90 耐久:14 MP:14
年収:700万円 財産:3500万円 ダメージボーナス:+1D4
【技能】
言いくるめ:85 鍵開け:85 心理学:67 追跡:50 図書館:50 目星:70 聞き耳:65
杖:75 精神分析:66 応急手当:45 回避:50 隠れる:20
<職業特性>
隠れるに+10のボーナス
<特性>
3-4.戦士。あらゆる近接武器の技能値が50になる。
4-9.邪悪な一族、カルティスト、神話生物、クリーチャーの子孫。元カルト教団所属。
<簡単な背景>
・中東系のクォーターだが、生まれも育ちも日本。母国語は日本語である。周囲からは「日本人にしては肌の色が濃い」と認識される様子。
・大手の探偵事務所として有名な『日本ピンカートン探偵事務所』に所属している探偵。主に護衛や調査任務を行っているようだ。正体は抗神組織の一員。
・元々一族がカルト教団に所属しており、彼女もその被害に合う。心身ともにかなりのダメージを受けた。現在は回復している。
・カルト教団を壊滅させるために、家族や友人を裏切った。結果、カルト教団の壊滅と引き換えに天涯孤独となる。
・家族や友人の死、および死の間際になった彼らから向けられた呪いの言葉を気にしている。そのため、自身に関する優先順位が著しく低い。
<持ち物>
筆記用具、財布、スマートフォン、特殊警棒(タクティカル・バトン/1D8+DB:耐久25)、鍵開けキット、虫眼鏡(目星に+10のボーナス)、ピンセット、包帯キット(応急手当に+20のボーナスor回復量に+1D3のボーナス)、携帯食品
クーゴ「設定が重ぉい」(顔真っ青)
刹那「(まあ、元NPCだからな)」
クーゴ「こっちも戦闘系かよ。しかも、探索もそれなりにこなせる上に抗神組織所属って……どれだけのハイスペックなんだ」
刹那「その代わり、【刹那】は刀剣乱舞をよく知らないと思うぞ。ゲームに手を出すのは、大抵『神話的事象に関係していそうな場合』くらいだし。おそらく、【グラハム】がプレイしているのを脇から見てる程度だろう」
クーゴ「成程な。じゃあ、【刹那】の導入は『【グラハム】に巻き込まれた』という扱いでいいか」
グラハム「なんだか釈然としないな……」
クーゴ「さて、シナリオを始める前に、登場するNPCを1人決めるぞ。本来はPLの任意だが、折角だからダイスで決めようか」
<シークレット>
近侍
1D100⇒59
クーゴ「(キリのいい数字が出たな)あとはパラメータと技能を決めて……と。よし、こんなものかな。それじゃあ、『かくりよがたり』スタートだ!」
グラハム「その旨を良しとする!」
刹那「了解だ」
【導入】
【永花 グラハム】は、ブラウザゲーム『刀剣乱舞』のプレイヤーである。PCがなくても空いた時間でプレイできるよう、スマートフォンにアプリをインストールして持ち歩く程、『刀剣乱舞』というゲームにハマッていた。
今日、【グラハム】は【伊良部 刹那】と喫茶店で待ち合わせをしている。【刹那】とは“とある事件”に巻き込まれた際に出会って以後、ちょくちょく会って話をする仲になっていた。待ち人が来るまで、【グラハム】はスマートフォンでゲームをプレイしていた。
程なくして、【刹那】が待ち合わせ場所に現れた。【グラハム】はゲームの手を止める。
「遅くなってすまない」
「いや、大丈夫だよ。私の方が早く来過ぎただけだ」
申し訳なさそうに頭を下げる【刹那】に、【グラハム】は笑って見せる。【刹那】は安心したように口元を緩ませ――ふと、目を留めた。
「あんた、何やってるんだ?」
「ん? ああ、ゲームだよ。『刀剣乱舞』と言うんだ。日本刀の付喪神が、歴史を変えようとする不埒な連中を討つために、様々な時代に飛び回るというものさ」
【グラハム】は簡単に説明を終えると、スマートフォンの画面を示した。画面には、近侍を務める刀剣男士と雨が降り続く庭が表示されている。【刹那】も、興味深そうに画面を覗き込んだ。
次の瞬間、突如画面が真っ白く染まった。何事かと【グラハム】が訝しめば、画面の端に『通信エラー』の文字が表示されている。【グラハム】は苦笑したのち、アプリを終了させて起動し直す。いつものようにスタートボタンをタッチした。
――刹那、突如白い光が弾けた。
気が付くと、【グラハム】と【刹那】は見知らぬ和室にいた。持ち物はなくなっているようだ。
自分たちがいる部屋は小さく、障子はすべて閉め切ってある。部屋の端には、小さな文机が置かれていた。
―――
クーゴ「そういう訳で、探索開始だ。まずはどこから調べる?」
グラハム「そうだな。【グラハム】は、とりあえず机を調べるぞ」
刹那「【刹那】はまず、部屋全体を調べるだろうな」
クーゴ「よし。それじゃあ、目星だな」
目星
グラハム/机(1D100<66):06⇒成功!
刹那/部屋全体(1D100<70):89⇒失敗
グラハム「惜しいな。あと1小さければクリティカルだったんだが」
クーゴ「こんなところでクリティカルを出されても困るけどな」
刹那「幸先良くて羨ましい限りだ」(ため息)
クーゴ「情報を開示するぞ。RP頼む」
―――
【刹那】は周囲を見渡してみたが、この部屋には特におかしい部分はなさそうだった。
【グラハム】は机の上を調べてみる。すると、そこには1枚のメモがあった。【グラハム】はそのメモに手を伸ばし、読んでみる。
『部屋は4つ、扉も4つ、貴方の出口はどこにもない』――これが何を意味しているのかを探るには、手がかりがあまりにも少なすぎた。
「【刹那】、ちょっと来てくれ」
「どうした? 何か見つけたのか?」
【グラハム】は【刹那】に声をかけた。彼女にも、自分が見つけたメモを示す。
メモに目を通した【刹那】は眉間に皺を寄せた。
「……前にも似たようなことがあったな」
「ならば、謎を解けばここから出られるということだろう。……最も、その謎に該当する情報は一切ないが」
「出題とヒントを探すにしても、ここを探索してみるほかあるまい」
2人は顔を見合わせて頷くと、閉め切られた障子へ歩み寄る。【グラハム】は先頭に立ち、障子に手をかけた。
―――
クーゴ「……つまり、次の行動は『障子を開ける』ってことか?」
グラハム「ああ」
クーゴ「それじゃあ、描写するぞ」
―――
障子を開けた先には、廊下と庭が広がっていた。空は曇天に覆われ、しとしとと雨が降っている。縁側にはてるてるぼうずが吊るされており、ゆらゆらと揺れていた。
庭の方へと視線を向ける。色とりどりの紫陽花が、長雨を喜ぶように大輪の花を咲かせていた。蓮の葉が浮かぶ池には、鯉が悠々と泳いでいる。
―――
クーゴ「まず、ここでアイディアロール」
アイディア
グラハム(1D100<75):27⇒成功!
刹那(1D100<80):26⇒成功!
クーゴ「よし、描写するぞ。RP頼む」
グラハム「了解だ」
―――
【グラハム】と【刹那】には、この庭の風景に既視感を感じた。特に【グラハム】は、この光景は見慣れているものだった。
「……この庭、『刀剣乱舞』のゲーム背景とよく似ているな。丁度、私が背景に設定していたのは、梅雨の庭だった」
「まさか、俺たちはゲームの世界に吸い込まれたとでも言うのか?」
己の推論に、2人は顔を見合わせた。
―――
クーゴ「自分たちがいる場所はゲームの世界ではないか、と思い至った2人はSANチェックだ」
グラハム「私が実際に体感したら、恐らく困惑より喜びの方が勝る気がするんだが」
刹那「PLとPCは別だからな」
SANチェック
グラハム(1D100<71):76⇒失敗
1D2⇒1
SAN:70
刹那(1D100<75):81⇒失敗
1D2⇒2
SAN:73
グラハム「多少の困惑か」
刹那「まあ、妥当だろうな」
クーゴ「次に、聞き耳ロール」
聞き耳
グラハム(1D100<55):18⇒成功!
刹那(1D100<65):62⇒成功!
刹那「何か聞こえたということか?」
クーゴ「ああ。PCはちゃんと聞き取れたようだな。描写するぞ、RP頼む」
―――
自分たちがいる場所は、ゲーム『刀剣乱舞』の世界ではないか――そんな予感に2人が困惑していたときのことだ。
廊下の向こう側から足音が聞こえる。小走りで、でもどこかゆったりとした足音。人数は1人だ。【グラハム】と【刹那】は思わず振り返る。
「あれ? キミたち、誰?」
そこにいたのは、銀髪に翡翠の瞳を持つ子どもだった。書生を思わせる学生帽と服に、マントを身に纏っている。
一見普通の少年なのだが、右肩の防具――甲冑と、背中に背負った大太刀が、異質さを際立たせていた。
『刀剣乱舞』を長らくプレイし、意識を失う前の端末に表示されていたキャラクターを知っている【グラハム】は、思わず少年に問うた。
「……【蛍丸】、か?」
―――
グラハム「蛍丸! 蛍丸じゃないか!! 演練の悪魔と名高い、大太刀の中で最速を誇るレア刀!」
刹那「(目が輝いているな)」
クーゴ「序盤に来ればエース確実、後半に来ても育てる価値のある刀だ。速度重視の装備と馬を揃えれば、素早い大太刀の誕生だな」
グラハム「鎌倉時代末期の刀工・来国俊が作成した太刀で、国俊自作の鍛冶造りの鉄ハバキが嵌めてあるのも特色の一つであり、名工国俊の入魂の一振りであることが偲ばれたという名刀だ。阿蘇神社に奉納されていた宝剣だったのだが、第二次世界大戦で連合軍に徴集されて以後行方不明となった……(云々)」
刹那「落ち着け。後でゆっくり聞いてやるから。セッションが進まないだろう」
グラハム「む……」
クーゴ「今回は技能値を秘匿とさせてもらう。少なくとも、人間以上の強さを持っていることは確実だ」
グラハム「心強い味方だな!」
クーゴ「というわけで、ゲームの登場人物が自分たちの目の前にいるということでSANチェックだ」
グラハム「なんと!!」
SANチェック
グラハム(70):79⇒失敗
1D3⇒1
SAN:69
刹那(73):81⇒失敗
1D3⇒3
SAN:70
グラハム「じりじり減っていくな」
刹那「ラブホテルに閉じ込められたときは大丈夫だったんだが、ゲームの世界に閉じ込められて、ゲームの登場人物と相対峙すると言うのは慣れなかったらしい」
クーゴ「(この探索者2人、どんな宇宙的恐怖と対峙すればそんなことになるんだよ……!? 探索者をラブホテルに閉じめる神話生物ってなんかいたっけ?)」
クーゴ「さて、NPCのちょっとした茶番ロールだ」
グラハム「(【グラハム】の容姿から何かを察する)」
<シークレットロール>
アイディア(1D100<??)
??⇒??
【刹那】はどうか知らないが、【グラハム】は明らかに外国人である。外国人の場合、日本語でコミュニケーションできるかどうか怪しい。
しかし、彼は【蛍丸】を知っており、名前を発音することはできるようだ。……心なしか、発音がやけに流暢な気がする。
心理学(1D100<??)
??⇒??
【蛍丸】の存在に酷く驚き、困惑しているように思う。2人の様子からして、2人はこの場所を知らなそうに見える。
【グラハム】と【刹那】は、蛍丸と同じでここに迷い込んだのかもしれない。
クーゴ「さて、これを踏まえたうえで、NPCが話しかけてくるぞ。RP頼む」
グラハム「KP、先程私が蛍丸についての発言をしたが、あれを【グラハム】の発言にできるだろうか?」
クーゴ「それじゃあ、芸術/日本刀に知識の1/4を足してダイスを振れ。成功すれば採用しよう」
芸術/日本刀(1D100<62+20)
12⇒成功!
グラハム「よし!」
クーゴ「それじゃあ、改めてRPだ」
―――
「おにいさん、俺のこと知ってるんだ!」
【グラハム】に名前を呼ばれた【蛍丸】は、ぱっと表情を輝かせた。
「阿蘇神社にあった蛍丸でーす。じゃーん。真打登場ってね」
「鎌倉時代末期の刀工・来国俊が作成した太刀だったな。国俊自作の鍛冶造りの鉄ハバキが嵌めてあるのも特色の一つであり、名工国俊の入魂の一振りであることが偲ばれたという名刀。審神者の界隈では、素早い大太刀とのことから演練の悪魔とも呼ばれている」
【蛍丸】の言葉を聞いて、【グラハム】は思わず刀について語り始める。元々剣術――居合と抜刀術の道場師範を勤めているのだ。刀の知識は豊富である。
そして、長らく『刀剣乱舞』のユーザーをしており、意識を失う直前まで彼を近侍にしていたのだ。これくらいの知識、知っていて当然であろう。
【グラハム】の言葉を聞いた【蛍丸】は、大きく目を見開いた。ぱちぱちと瞬きした後、感嘆の声を上げる。
「すごいすごい! おにいさん、日本語上手だねー」
「これでも私は日本生まれの日本育ちでね。外見からよく“日本語が通じない”と勘違いされてしまうんだ」
「しかも、俺のこともすっごくよく知ってるし。嬉しいなあ」
【蛍丸】は嬉しそうに表情を綻ばせた。こうしてみると、無邪気な子どもという表現がしっくりくる。
「お前、凄い刀なんだな」
「へっへーん、まあね」
2人の会話に感心した【刹那】に、【蛍丸】は自慢げに胸を張った。自身に満ち溢れた様子といい、何とも心強い。
【グラハム】と【刹那】がゆるりと目を細めたとき、【蛍丸】は2人に問いかけてきた。
「そういえば、おにいさんとおねえさんはどうしてここにいるの?」
「それがよく分からないんだ。気が付いたら、この場所に来てしまってね」
「以前、似たような目に合った経験があってな。この屋敷の中にヒントがあると思って、屋敷内を散策してみることにしたんだ」
「ふーん……。俺もそうなんだ。気づいたらここに迷い込んじゃって、出口もないし……ここで会ったのも何かの縁、一緒に行動しない?」
【蛍丸】の申し出に、【グラハム】と【刹那】は顔を見合わせた。大太刀を背負った少年の様子や、『刀剣乱舞』のゲームからして、この少年は相当な手練れであろう。
彼の心強さは、【グラハム】がよく知っている。【刹那】も、【グラハム】が何を言わんとしているかを理解したようで、無言のまま小さく頷く。
「キミが協力してくれると言うのは心強い。是非頼む」
「りょーかい! 一緒に探索しまーす!」
【グラハム】の言葉を聞いて、【蛍丸】はびしっと手を上げて宣言した。
―――
クーゴ「(刀および刀剣男士の【蛍丸】のことを知っている、【蛍丸】に好意的に接した、【蛍丸】を褒めた……こりゃあ、最初から好感度は高くなるだろうなあ)」
蛍丸の好感度:3(MAX)
クーゴ「それじゃあ、本格的に探索開始だ。廊下に出た先には、大きな部屋が4つある。手前から順に、『第1の部屋』、『第2の部屋』、『第3の部屋』、『第4の部屋』だ」
グラハム「順番に回ってみよう。1番手前の部屋――『第1の部屋』に入るぞ。刹那もそれで構わないか?」
刹那「ああ」
クーゴ「では、描写に入る。RP頼むな」
―――
3人は、『第1の部屋』に足を踏み入れた。その部屋は案の定和室であり、床の間と掛け軸があった。
掛け軸には大きく『不足』と書かれており、掛け軸の下には一輪挿しの花瓶が置いてある。だが、花瓶には何も活けていないようだった。
「……不足、か」
「花瓶に、足りないもの……花、か?」
【グラハム】と【刹那】は顔を見合わせた。【蛍丸】は花瓶を凝視し、首を傾げる。
「おかしいなー。いつもなら、ここに花が活けられてるんだけど……」
―――
グラハム「クーゴ! 確か、庭には紫陽花の花が咲いていたな」
刹那「成程な。花瓶に花を活ければ、何かギミックが解除されるのかもしれない」
クーゴ「ほほう。じゃあ、紫陽花の花を見つけることができるな。目星をすれば、紫陽花の様子が分かるかもしれんぞ?」
グラハム「では、目星で」
目星(1D100<66)
37⇒成功!
クーゴ「それじゃあ、描写するぞ」
―――
「ならば、花瓶に花を活ければいいということか」
【グラハム】はちらりと庭に視線を向けた。庭に咲き誇る紫陽花は、どれもみずみずしく美しい花を咲かせている。
どの花も、手折るにしてはあまりにも丈夫そうだ。それ相応の刃物がなければ、綺麗に手折ることはできないであろう。
―――
グラハム「ということは、花を手折るのに必要な道具を手に入れなくてはならないわけだな」
刹那「部屋中を探してみる必要がありそうだ」
クーゴ「ここで全員幸運ロールだ」
幸運
グラハム(65):34⇒成功!
刹那(70):32⇒成功!
蛍丸(??):??⇒??
―――
紫陽花に池、遠くに見える橋や離れの小屋。それ以外に、【グラハム】や【刹那】の目に留まるものはない。
庭を眺めていたとき、【蛍丸】が「あ」と声を上げた。彼の視線を辿ると、庭の端に石灯籠が見える。
―――
グラハム「KP」
クーゴ「何だ?」
グラハム「幸運ロールに成功した我々には、石灯籠は発見できなかったんだよな?」
クーゴ「(しくじった! これもシークレットにすればよかった)……だな」
刹那「不運にも発見してしまった、ということは、何かのトラップか。気に留めておくことにしよう」
クーゴ「それで、次はどうする?」
グラハム「紫陽花を手折るための道具を見つけないとな。『第2の部屋』へ向かうぞ」
刹那「俺も異論はない」
―――
3人は『第2の部屋』に足を踏み入れた。『第2の部屋』は、特に目ぼしいものはない。箪笥と押し入れ、天袋がある。
―――
グラハム「【グラハム】は天袋に目星だ」
刹那「じゃあ、【刹那】は押入れに目星だ」
クーゴ「オーケイ。【グラハム】は目星だが、【刹那】は幸運で振れ」
刹那「何故?」
クーゴ「ぶっちゃけた話、押し入れはさほど重要じゃないからな」
目星(1D100<66)
天袋:87⇒失敗
幸運(1D100<70)
66⇒成功
クーゴ「(やべ。天袋がダメだったの!?)……じゃあ、【蛍丸】のダイスロールだ」
<シークレットダイス>
目星(1D100<??)
??⇒??
クーゴ「よし、描写するぞ。RP頼む」
―――
【グラハム】は天袋を調べてみたが、使えそうなものは見つからない。【グラハム】の様子を見ていた【蛍丸】も天袋を覗き込む。
すると、【蛍丸】は目を瞬かせた後、おもむろに天袋へ手を突っ込んだ。
「使えそうなの、みーつけた」
得意満面に笑う彼の手には、花切り鋏が握られている。これがあれば、庭の紫陽花を摘むことができるだろう。
「ねえねえ。鋏でも立派な刃物だから、これは俺が持っておくよ」
いいでしょ? と小首を傾げる【蛍丸】の申し出を断る理由はない。
「ああ、頼む」
【グラハム】は、花切り鋏を【蛍丸】に預けることにした。
【刹那】は押入れの中を確認してみる。すると、どこからか美味しそうな匂いが漂ってくるではないか。
押入れの奥には、串にささった三色団子が乗っている。匂いの出どころはここからだったらしい。
「……食べれるのか、これ?」
【刹那】は思わず団子を凝視した。
すると、向うで天袋を物色していた【蛍丸】が声を上げる。
「わあ、三色団子だ。おいしそうだね」
「三色団子は、刀剣男士が食べると疲労が回復するものだ。悪いものではないはずだよ」
【蛍丸】は目をキラキラ輝かせている。【グラハム】が補足する。
【刹那】はまじまじと三色団子を見ていた。【蛍丸】の何か言いたげな視線が突き刺さってくる。
それは、彼の確認する必要もないくらい、あからさまなものであった。
「……食べるか?」
「やった! いただきまーす!」
【刹那】から団子を受け取った【蛍丸】は、嬉しそうに団子にかぶりついた。
余程美味しいのか、「あまー、あまあまあまー♪」と鼻歌を歌っている。
2人は、【蛍丸】が団子を食べ終わるまで小休憩を取ることにした。
―――
クーゴ「調べてないのは箪笥だな。どうする?」
グラハム「庭の紫陽花を確保次第、【グラハム】は花瓶に花を活けて来る」
刹那「【刹那】は箪笥を調べる」
クーゴ「特に意見がなければ、【蛍丸】は【グラハム】に同行するぞ。それじゃ、ダイスロール」
目星(1D100<70)
35⇒成功!
クーゴ「よし、描写するぞ。まずは【グラハム】の方から、RP頼む」
グラハム「む……了解だ」
―――
「鋏があれば、庭の紫陽花を摘めそうだな」
「じゃあ、俺が取ってくるよ」
「えっ!? キミ、雨に濡れてしまったら問題ではないのか?」
「大丈夫だよ。ここの雨は、刀剣男士に害を与えるものじゃないからね」
「……なら、キミに任せよう。無理はするなよ」
「はーい」
【グラハム】に頼まれ、【蛍丸】は庭へ飛び出した。本来、刀を雨に晒すのは問題なのだが、【蛍丸】は平気な様子だった。
【蛍丸】は紫陽花の花を一輪摘んで、グラハムに手渡す。グラハムは礼を言い、『1の部屋』へ戻った。
一輪挿しの花瓶に、紫陽花の花を活ける。すると、掛け軸の文字がすっと消えてしまった。
―――
クーゴ「いきなり掛け軸の文字が消えたことによるSANチェックだ」
グラハム「またSANが減るのか……」
SANチェック(1D100<69)
38⇒成功
SAN:69
クーゴ「それじゃあ、次は【刹那】だ」
―――
【刹那】は箪笥を調べてみた。箪笥の中には、一枚のメモがあった。
『刀なら 斬るのが 本来の姿』
これが何を意味しているのかは、まだ分からない。
(……後で、【グラハム】に報告しよう)
―――
クーゴ「それで、どうするんだ?」
グラハム「【刹那】と合流して、『第3の部屋』に向かいたい」
刹那「ああ、構わない」
クーゴ「了解。じゃあ、合流だ」
―――
花を活けた【グラハム】と【蛍丸】、箪笥を調べていた【刹那】は合流し、『第3の部屋』に足を踏み入れた。
畳の部屋に似合わぬPCが、机の上に鎮座している。調べてみると、パスワードによってロックがかかっているようだ。
―――
グラハム「成程。次はパスワードを探す必要があるわけだな」
刹那「なら、先に『第4の部屋』を探したらいいんじゃないか?」
グラハム「そうだな。そうしよう」
クーゴ「了解。描写しよう」
―――
3人は『第4の部屋』に足を踏み入れた。部屋には様々な書物が、床一面に、乱雑に散らかっている。
―――
グラハム「棚に入っている本から情報を探す場合は図書館、散らばった本から目ぼしいものを見つけるには目星だったよな?」
クーゴ「そうだけど」
刹那「なら、床に散らばった本に目星だ」
グラハム「私も目星しよう」
目星
グラハム(1D100<66):66⇒成功!
刹那(1D100<70):88⇒失敗
クーゴ「成功者であるグラハムのみ知識で振れ」
グラハム「分かった」
知識(1D100<80)
45⇒成功!
クーゴ「オーケイ、結果を開示する。RP頼むな」
―――
「……ん?」
【グラハム】は目を留めた。とある一冊の本だけ妙に新しい。その本には、『刀帳』と書かれていた。ページをめくると、1と14の番号が塗りつぶされている。
それだけではない。「へし切長谷部」「燭台切光忠」「薬研藤四郎」「にっかり青江」の名前に赤い印がついている。
―――
グラハム「なあ、クーゴ。リアル知識を反映させたいんだが」
クーゴ「構わん。【蛍丸】ロールに成功させたんだから、成功してもおかしくない」
グラハム「感謝する!」
―――
「この刀は、『何かを切った』という逸話を持つ刀だったな」
「斬る……もしかして、先程のメモに関係しているのか?」
【グラハム】の言葉に触発されたのか、【刹那】はぼそりと呟いた。首を傾げた【グラハム】に、【刹那】はその内容を教えた。
「『刀なら 斬るのが 本来の姿』……だったか」
「……逸話に、斬る……何かのヒントかもしれないな」
「誰が何を斬ったか知ってるか?」
「はいはーい。俺知ってまーす。へし切長谷部が茶坊主、燭台切光忠が青銅製の燭台、薬研藤四郎が薬研、にっかり青江が母子の幽霊だよ」
「俺の本丸にもいるよ」と、【蛍丸】は語った。
―――
クーゴ「では、どうする?」
グラハム「PCのパスワードらしきものは、塗り潰された刀帳くらいか。1と14……とりあえず、これをPCに入力してみたい」
刹那「他に行ける場所は、今まで言った部屋くらいか?」
クーゴ「正直、PCのパスワードをどうにかしない限り、何も変化は起きないぞ」(念押し)
グラハム「露骨な誘導だな。よし、乗った!」
―――
3人は再び、『第3の部屋』へ戻ってきた。PCに、塗りつぶされていた刀帳の番号を入力してみる。141ではエラーが出たが、114でようやくロックが解除された。
鍛刀場、検非違使、任務という画面が表示される。【グラハム】はマウスを操作し、まずは鍛刀場をクリックしてみた。
どん、と、外から大きな音が響いた。何ごとかと外に出たら、外に大きな鍛刀場が出現しているではないか。
「あそこなら、刀帳に書かれた刀剣男士を鍛刀できるね!」
「なら、PCを調べ次第、4振りのいずれかを鍛刀してみよう」
【蛍丸】はニコニコ笑う。【グラハム】は頷き、次は任務のタブをクリックした。
表示された任務の内、<生け花に花を活ける>と<鍛刀場を出した>の任務に達成マークが提示されている。
それをクリックすれば、聞き覚えのある効果音と共に、済のマークがついた。資材支給という単語が躍る。
「この資材というのは?」
「俺たちを降ろすために必要な材料だよ。資材がなきゃ刀剣男士を増やせないから、注意してね」
「ありがとう。俺は審神者ではないから、よく分からなくて」
【刹那】の問いに、【蛍丸】はすらすら答えた。
済マークがついていないのは、<名前の通り斬ること>という任務だけである。先程の逸話と絡めるなら、刀剣男士の逸話に合わせて該当するものを切れということを意味していた。
3人は鍛刀場へと足を踏み入れる。刀の炉があり、木炭、冷却水、玉鋼、砥石があった。資材の数は各種1500となっている。
―――
グラハム「それじゃあ、目星を使おう」
刹那「だな。部屋全体をくまなく見渡してみる」
クーゴ「了解」
目星
グラハム(66):38⇒成功
刹那(70):100⇒ファンブル
グラハム「あ」
刹那「あ」
クーゴ「了解だ。【刹那】のファンブルは、次のSANチェック自動失敗、かつSAN最大値減少としよう」
刹那「……」
―――
鍛刀場を見回していた【グラハム】は、棚の隅に無造作に転がっていた薬研を発見した。薬研を切った刀剣男士は、粟田口派の短刀・薬研藤四郎である。
同じく棚を確認していた【刹那】は、棚の中に人影を見つけて息を飲んだ。【刹那】は【グラハム】の服の袖を掴み、人影を指さした。
そこにいたのは、着物を身に纏いちょんまげを結った小人だ。彼らは手持無沙汰そうにうろついていたが、2人に気づくと即座にびしっと敬礼した。
まるで、「いつでも仕事の準備はできているぞ」と言わんばかりだ。
―――
クーゴ「では、SANチェックだ。刹那は強制でマイナス1な」
グラハム「良かったな、刹那。大したことはなさそうだ」
刹那「まあ、な」
SANチェック
グラハム(69):60⇒成功!
SAN:69
刹那(70):強制失敗
SAN:69
クーゴ「さて、どうする?」
グラハム「今のところ、見つけたのは薬研藤四郎の薬研だな。……となると、薬研藤四郎を狙って鍛刀したいところだが……」
刹那「キャラクターを増やしていく系のゲームは、ピンポイントで見つけるのが難しいと聞く」
グラハム「……そういえば、クーゴ。PCを調べた後なら、部屋に変化が起きていると言っていたな?」
クーゴ「ああ」
グラハム「ということは、今まで調べた部屋に、該当する刀剣男士に関係するアイテムがあるということだよな?」
クーゴ「だな。どこに何があるかについてはノーコメントだな」
グラハム「なら、狙うのは薬研藤四郎、燭台切光忠、へし切長谷部だ!」
クーゴ「……にっかり青江をハブにした理由は?」
グラハム「にっかり青江はにっかり笑った母子の幽霊を切った逸話から名がついた。オチとしては斬ったのは石灯籠だが、【蛍丸】が幸運失敗で石灯籠を見つけたというケースからして、ミスリードなのではと疑った」
クーゴ「…………さいですか」
グラハム「では、資材を炉にくべよう。短刀レシピのオール50、オール500、オール750だ」
クーゴ「資材の残りはオール150だな。ちょっと待ってろ」
<シークレットロール>
短刀
1D10⇒8(非レア:今剣、前田、秋田、乱、五虎退、薬研、愛染、小夜)/1D9~10がレア刀剣
1D8⇒7(愛染)
打刀
1D10⇒6(非レア:鳴狐、宗三、加州、大和守、歌仙、陸奥守、山姥切、蜂須賀、へし切長谷部)
1D10⇒5(歌仙)
太刀
1D10⇒5(非レア:燭台切、山伏、獅子王)
1D3⇒1(燭台切)
クーゴ「短刀が20分、打刀が1時間30分、太刀が3時間だ」
グラハム「時間が過ぎ去るまで、該当の刀剣男士が出てくるかは分からないという訳だな。時間的に、へし切長谷部は出なさそうだが……」
クーゴ「PLへの開示としては、『狙っていた3振りのうち、1振りが該当する逸話持ちの刀剣男士である』とだけ」
刹那「成程。なら、該当する物を見つけてくればいいんだな」
グラハム「誰が来るか分からないなら、全員分の逸話に関わるものを見つけ出せばいいだけだ。部屋をくまなく探すぞ!」
―――
妖精に資材を手渡せば、妖精たちは鍛刀を始めた。時間が来れば、刀剣男士たちが顕現するであろう。
「よし。後は、逸話に関係する物を集めなくては。時間的に、へし切長谷部は出てきそうにない」
「となると、今手に持っているのは薬研だから……」
「用意するものは、青銅製の燭台だな」
3人は顔を見合わせて頷いた。
―――
グラハム「では、今度は『第4の部屋』から調べてみるとしよう」
クーゴ「了解」
―――
『第4の部屋』に足を踏み入れた【グラハム】と【刹那】は驚愕した。
先程とは違い、部屋中が真っ赤に染まっている。何人もの人間が刀で切り捨てられた際、派手に血飛沫が舞ったかのような、凄惨な光景だ。
また、奥の壁には「コノヒトゴロシヒトゴロシシネシネシネシネザイニンハシンデシマエコロスコロスコロスオマエモダ!!!!!」と大きな血文字が書かれていた。
―――
クーゴ「凄惨な部屋を見た2人はSANチェックだ」
SANチェック
グラハム(69):72
1D4⇒3
SAN:66
刹那(69):26
SAN:69
グラハム「グラハムのSAN値がどんどん減っていくな」
刹那「せ、精神分析するか? 時間も潰せるだろうし一石二鳥だろう」
グラハム「ああ、頼む」
精神分析(1D100<66)
72⇒失敗
刹那「あ」
グラハム「気にするな。発狂までしてないから」
クーゴ「そして、強制聞き耳ロールだ」
聞き耳
グラハム(55):11⇒成功
刹那(65):49⇒成功
蛍丸(??):??⇒??
―――
凄惨な光景を思い浮かべたのか、【グラハム】は青い顔で部屋を見つめた。発狂しそうになっているのを、理性で抑え込んでいるようだ。
【刹那】が声をかけると、【グラハム】は青い顔のまま「大丈夫」と微笑んだ。本棚はなくなっており、部屋の中央には戸棚が置かれている。
ふいに、カタカタと音がした。耳を傍立てると、戸棚のところに人が隠れている気配がする。【蛍丸】は音を聞き取れなかったようで、しきりに首を傾げていた。
―――
グラハム「へし切長谷部がいれば、ここで茶坊主を切らせていたんだが……」
刹那「薬研は手元にある。後は青銅製の燭台を見つけるだけだな」
クーゴ「この部屋はこれで以上だ。どうする?」
グラハム「次は『第3の部屋』へ向かおう」
―――
3人は『第3の部屋』に足を踏み入れた。部屋の中には一切変化がない。PCは相変わらず任務画面を映しているだけだ。
―――
グラハム「成程。なら、『第2の部屋』に向かおう」
クーゴ「了解。サクサク進んでくれて助かるな」
―――
「変化がないみたいだから、『第2の部屋』に向かうか」
「だな」
「さんせーい」
【グラハム】の案に、【刹那】と【蛍丸】は従った。そのまま、『第2の部屋』に足を踏み入れる。
ここも、特に変わった点は見受けられない。
「……何も変わったところはなさそうだね」
【蛍丸】は目を凝らした後、小さく呟いた。
―――
グラハム「では、『第1の部屋へ向かおう』」
クーゴ「オーケー」
―――
『第2の部屋』には何もないことを知った3人は、『第1の部屋』へ足を踏み入れた。掛け軸には、『斬るのは人のみか』と書かれている。
―――
クーゴ「では、幸運ロール」
幸運
グラハム(65):96⇒ファンブル
刹那(70):50⇒成功
蛍丸(??):??⇒??
グラハム「あ」
刹那「(口元を抑えて笑いを堪える)」
クーゴ「wwwwwwwwwwwwwww では、RPだ」
―――
燭台を探していた【グラハム】が一歩踏み出した瞬間、突如真上から白い粉が降り注いだ。
「げほっ、ごほっ……! なんだこれは!?」
【グラハム】が怒鳴りながら真上を見れば、丸いものが真上から降ってきた。それは【グラハム】の頭に直撃する。痛みに呻く【グラハム】の足元には、半開きの薬玉が転がった。
中から出てきた紙には『どうだ、驚いたか!?』と達筆で書かれていた。なんて酷い悪戯だろう。【グラハム】は頭が痛くなりそうだった。
―――
クーゴ「はい。グラハムは耐久から-1、目に頼る技能に-10の補正だ。戦闘技能にも影響するぞ」
グラハム「踏んだり蹴ったりじゃないか!!」
クーゴ「時間が過ぎれば回復するから」
グラハム
耐久:15-1⇒14
1D3⇒3
3ラウンド(イベントまたはダイスロールを3回行うまで)の間技能値低下。
―――
対して、【刹那】と【蛍丸】は、青銅の燭台を見つけた。【燭台切光忠】が顕現すれば、逸話通りに切らせればいい。
咳き込む【グラハム】と共に、3人は部屋を出た。
―――
グラハム「鍛刀場の時間を確認したい」
クーゴ「了解」
―――
3人は鍛刀場に戻ってきた。3つの炉のうち、2つに『完成』の文字が浮かんでいる。鍛冶妖精が出来上がった刀を【グラハム】へと指示した。
【グラハム】が刀に触れた瞬間、桜吹雪が舞い上がった。温かな光が晴れた後、そこには顕現した刀剣男士たちが佇んでいた。
「オレは【愛染国俊】! オレには愛染明王の加護が付いてるんだぜ!」
「僕は【歌仙兼定】。風流を愛する文系名刀さ。どうぞよろしく」
前者の【愛染国俊】には何かを切ったという逸話は無いし、後者の【歌仙兼定】は36人斬らなければ逸話を再現できない。
まだ顕現していないのは太刀である。残り時間は、あと1時間半を指していた。
「【国俊】!」
「おう、【蛍】か! お前の方が先にいたんだなー」
「どうやら、僕たち以外の刀剣男士はまだいないようだね。これから宜しく頼むよ」
「あー、そのことなんだけど……」
和気藹々と話しかけてきた【愛染】と【歌仙】に、【蛍丸】は困った顔で説明し始めた。
―――
クーゴ「よーし、あと2回イベントおよびダイスロールを済ませれば、【グラハム】の弱体化は解除されるぞ」
グラハム「そうか。……成程。該当する刀剣男士は燭台切光忠か」
刹那「丁度いいな。青銅の燭台もあるし」
クーゴ「でも、PCは何が出てくるか知らないぞ?」
グラハム「そうなると、資材を入れてみたいと思うだろうな。残りの資材はオール150だから、薬研狙いで資材を回すぞ」
クーゴ「了解」
<シークレットロール>
短刀
1D10⇒4(非レア:今剣、前田、秋田、乱、五虎退、薬研、愛染、小夜)
1D8⇒2(前田)
短刀
1D10⇒10(レア:平野、厚)
1D2⇒1(平野)
―――
【グラハム】は、妖精に資材を手渡した。どちらもオール50、短刀レシピである。【グラハム】と【刹那】が見守る中、炉は20分と30分を指示した。
「成程。このにーちゃんとねーちゃんは審神者じゃなくて、偶然ここに迷い込んじまった普通の奴なんだな?」
「それは災難だったね。ここで出会ったのも何かの縁だ、僕たちも協力しよう」
「ありがとう」
「感謝する」
【刹那】と【グラハム】は、【歌仙】と【愛染】に頭を下げた。
―――
クーゴ「あとは時間を潰さなきゃだな。今回のイベントは1回をカウントするから、あと1回だ」
グラハム「PL的にはこのまま待ち続ければいいが、PCはそれで納得するとは思わない。何かしようとするだろうな」
クーゴ「なら、2人はアイディアを振れ」
アイディア
グラハム(75):68⇒成功!
刹那(80):95⇒失敗
―――
何か、他に自分たちができることはないだろうか。そう思った【グラハム】は、資材に目を向ける。残りはオール50、あと1回短刀を顕現する程度の資材しかない。
これを使っても、もし狙った刀剣男士が出てくるとは限らない。物欲センサーが厳しいことを知っている【グラハム】は、段々と心もとなくなってきた。
資材を増やす方法は2つ。遠征を成功させるか任務を終わらせたことの報酬だ。
(……そういえば、『第3の部屋』のPC画面に、任務について何か表示されていたような気がする)
―――
グラハム「【刹那】と情報共有する」
刹那「なら、『第3の部屋』に行って任務を確認してみよう」
クーゴ「了解だ」
―――
「【刹那】。『第3の部屋』には、確かPCがあったはずだ。任務に関する情報は、そこに表示されていたよな?」
「あんた、いきなり何を言い出すんだ?」
「……いや、資材が心もとなくてな。次の鍛刀で薬研藤四郎が顕現できるとは限らないだろう?」
【グラハム】はそう言って、ちらりと『第3の部屋』に視線を向ける。【刹那】も頷き、『第3の部屋』へと足を踏み入れた。
「なになに? どうしたの?」
「ああ、資材不足が心配だからな。資材を増やす方法を探してたんだ」
「なら、俺も行くよ。【国俊】と【歌仙】は?」
「勿論ついて行くぜ!」
「僕も護衛させてもらおう」
【蛍丸】に続いて、【愛染】と【歌仙】も付いて来てくれるらしい。
面々はPCを覗き込んだ。【グラハム】がPCを操作すれば、任務以外に検非違使というタブが表示される。
クリックすれば、『検非違使戦、報酬:資材、オール1500』とある。もう一度クリックすれば、『戦闘を開始します。よろしいですか?』と注意喚起が出てくる。
「……何だろう。凄く嫌な気配がする」
【蛍丸】は顔をしかめた。同じように、【愛染】と【歌仙】も眉をひそめる。
「ねえ、おにいさん。何かあったときのために、俺の本体を貸してあげる」
そう言って、【蛍丸】は【グラハム】に本体を手渡してきた。【グラハム】はおずおずとそれを受け取る。
刀剣男士の本体を託されたということは、それ程【蛍丸】が【グラハム】を信頼してくれているということだ。
「ありがとう。大事にさせてもらおう」
「うん。……あ、そうだ。おねえさんにも武器があった方が良さそうだよね?」
【蛍丸】はそう言いながら、【愛染】と【歌仙】に視線を向けた。
「……【蛍】が本体を預けるってことは、にーちゃんのことを信じてるってことだよな」
「そうだね。僕ら刀剣男士にとって、本体を他人に預けることは、相手に対する強い信頼を意味している。……しかも、もう1人の方も気にするということは、キミもまた信頼されている人間であるということだ」
【愛染】と【歌仙】はそう言って、己の本体を外した。どうやら、【刹那】の戦いに使えそうな得物を選んで使えということらしい。
正直、【刹那】の得意分野は刀ではない。一応、武器の扱いには長けているが、一番の得物は杖である。だが、それを【愛染】たちに言うことは憚られた。
彼らの信頼と好意を踏みにじるような真似はしたくない。【刹那】は2人に礼を述べ、【愛染】の短刀を受け取った。
「……よし。行くぞ」
預かった武器を片手に、グラハムは画面に浮かんだ選択肢――『はい』を選択する。
次の瞬間、世界が変わった。大きな荒野に放り込まれた【グラハム】と【刹那】の眼前に、異形の影がゆらりと現れた。
青く光る鎧武者は、獲物を見つけたと言わんばかりに尖った武器を振り上げる。判別できぬ叫びは、戦いの始まりを告げているかのようだった。
―――
クーゴ「さて、【検非違使】2体と戦闘開始だ。行動順は【グラハム】⇒【刹那】⇒【検非違使A】⇒【検非違使B】の順番だな」
グラハム「ところで、蛍丸のダメージはどうなっているんだ?」
刹那「俺も、愛染国俊のダメージについて知りたい」
クーゴ「了解。下にまとめておくぞ」
蛍丸:ダメージロールは2D8+1+1+DBの両手武器として扱う。日本刀技能(グラハムの技能:85)
愛染国俊:ダメージロールは1D4+1の片手武器として扱う。日本刀技能(刹那の技能:50)
クーゴ「まずは【グラハム】だ。どっちを狙う?」
グラハム「【検非違使A】に日本刀だ」
クーゴ「オーケイ。日本刀技能に-10で振れ」
日本刀(1D100<85-10)
95⇒失敗
グラハム「あ」
刹那「だ、大丈夫だ! まだファンブルじゃない!!」
クーゴ「了解。あと、これで弱体化は解除されるぞ」
―――
先手必勝と言わんばかりに、【グラハム】は蛍丸を振るった。だが、本来使っている居合・抜刀用の刀とは使い勝手が違うようで、大振りの一撃は【検非違使】を捉えることはできなかった。
「くそ……!」
【グラハム】は小さく舌打ちした。
―――
クーゴ「次は【刹那】だ」
刹那「【検非違使A】に日本刀で攻撃する」
クーゴ「了解」
日本刀(1D100<50)
40⇒成功!
検非違使Aの回避(1D100<14)
90⇒失敗
ダメージロール
1D4+1⇒4+1⇒5
グラハム「おお! 凄いな、ダメージ最大値だ!」
刹那「意外と何とかなるらしいな」
クーゴ「よし、描写しよう」
―――
「――せぇいッ!」
【グラハム】と入れ替わるようにして飛び出した【刹那】は、愛染国俊を振るって【検非違使A】へ攻撃を仕掛けた。その一撃は、最大威力を持って【検非違使A】を傷つける。
しかし、まだ【検非違使A】を倒すには至らない。
―――
クーゴ「さて、敵のターンだ」
【検非違使A】の標的
1D2⇒1⇒グラハム
尖ったもの(1D100<50)
73⇒失敗
―――
【検非違使A】は【グラハム】に襲い掛かったが、尖った武器は見当違いのところに突き刺さった。
―――
【検非違使B】の標的
1D2⇒2⇒刹那
尖ったもの(1D100<50)
62⇒失敗
―――
【検非違使B】は【刹那】に尖った武器を振りかざした。だが、鋭利な穂先は見当違いのところに突き刺さる。
―――
クーゴ「行動が一巡したぞ。【グラハム】はどうする?」
グラハム「もう一度、【検非違使A】に日本刀だ」
日本刀(1D100<85)
58⇒成功
MA(1D100<50)
26⇒成功
【検非違使A】回避(1D100<14)
30⇒失敗
ダメージロール
4D8+1+1D4⇒19+1+1⇒21
―――
「逃さん!」
【グラハム】は思い切り蛍丸を振りかぶった。
「――今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
振り下ろされた蛍丸の薙ぎ払いが、【検非違使A】を跡形も残さず粉砕した。
―――
クーゴ「文句なしのオーバーキルだ。次、【刹那】」
刹那「分かった。次は【検非違使B】を狙う」
日本刀(1D100<50)
42⇒成功
【検非違使B】回避(1D100<14)
79⇒失敗
ダメージロール
1D4+1⇒4+1⇒5
―――
【グラハム】の薙ぎ払いに続くようにして、【刹那】が飛び出した。【刹那】が振るった一撃は、【検非違使B】に叩きこまれる。
的確な攻撃は、愛染国俊が発揮できるであろう最大威力を叩きだす。【検非違使B】は呻き声を上げた。
―――
グラハム「2回連続最大威力! 刹那は凄いな!!」(目を輝かせる)
刹那「褒めても何も出ないぞ」
クーゴ「さて、次は敵のターンだ」
【検非違使B】の標的
1D2⇒2⇒刹那
尖ったもの(1D100<50)
30⇒成功
刹那「回避を振る」
回避(1D100<50)
100⇒ファンブル
刹那「しまった……!」
クーゴ「こうなると、攻撃必中且つ最大値だ。ダメージは7だな。ショックロールはいるぞ」
ショックロール(1D100<80)
01⇒クリティカル!
グラハム「持ち直した! しかもクリティカルだぞ!!」
クーゴ「01か……。ダイスの女神さま凄いな」
刹那「一々極端だな」
クーゴ「なら、気絶から持ち直すだけじゃなく、後で何かサービスするとしよう」
―――
【検非違使B】が振りかぶった一撃は、容赦なく【刹那】を抉った。激しい痛みと共に、【刹那】は弾き飛ばされ叩き付けられる。
「【刹那】!!」
【グラハム】の金切り声が響く。【刹那】は咳き込んだ後、すぐに立ち上がる。
呼吸は荒いが、まだ闘志は折れていない。
「まだだ……!」
【刹那】は愛染国俊を構えて【検非違使B】を睨みつけた。
―――
クーゴ「さて、次は【グラハム】だ。どうする?」
グラハム「【検非違使B】を日本刀で攻撃する」
日本刀(1D100<85)
23⇒成功
【検非違使B】回避(1D100<14)
41⇒失敗
MA(1D100<50)
11⇒成功
ダメージ
4D8+1+1D4⇒20+1+3⇒24
―――
ぶちり、と。【グラハム】の中で、何かが切れた音がした。
「貴様……! 堪忍袋の緒が切れたぞ!!」
【グラハム】は蛍丸を大きく振りかぶり、【検非違使B】へと思い切り叩きこんだ。
勢いを込めて振り下ろされた大太刀の薙ぎ払いは、【検非違使B】の命を刈り取るだけでは飽き足らない。
彼の怒りを体現するかのごとく、【検非違使B】の存在そのものを粉砕した。
―――
クーゴ「はい、これで戦闘終了だ。元の空間へと戻るぞ」
―――
どこからか、任務達成のファンファーレが鳴り響いた。程なくして、【グラハム】と【刹那】は『第3の部屋』に立っていた。
2人を迎えようとした【蛍丸】、【愛染】、【歌仙】は、【刹那】の傷を見て顔を真っ青にした。3人はどこからか包帯を持ちだし、【刹那】の傷を治療した。
「医学や薬学に長けた【薬研藤四郎】がいたら、もっと上手く治療できたんだけど……」
3振りは何とも言い難そうな表情で【刹那】を見上げる。【刹那】は淡く微笑むと、「大丈夫だ。ありがとう」と礼を述べた。
―――
クーゴ「クリティカル補正だ。【刹那】の耐久力を1D3ポイント回復させてくれ」
刹那「分かった」
1D3⇒2
耐久:7+2⇒9
クーゴ「さて、そろそろ鍛刀場に行ってみたらどうだ? 戦闘イベントで時間が経過したし、目的の太刀は顕現できると思うぞ」
グラハム「よし!」
刹那「これで、PCに表示されていた任務はすべて完了だな」
クーゴ「それじゃあ、RP頼むぞ」
―――
そろそろ鍛刀時間が終わった頃だろう。もし目的の刀剣男士が出てこなかった場合、入手した資材を投じて顕現することになる。
鍛刀場に足を踏み入れると、すべての炉に『完成』の字が浮かんでいる。妖精は自慢げに胸を張り、3振りの刀を【グラハム】に手渡した。
【グラハム】が刀に触れると、桜吹雪が舞い上がった。温かな光が晴れた後、そこには顕現した刀剣男士たちが佇んでいた。
「【前田藤四郎】と申します。末永くお仕えします」
「【平野藤四郎】といいます! お付きの仕事でしたらお任せください」
「僕は、【燭台切光忠】。青銅の燭台だって切れるんだよ。……うーん、やっぱり格好つかないな」
顕現したのは、【前田】、【平野】、【光忠】だ。前者2振りには何かを切った逸話は無いが、後者には青銅の燭台を切ったという逸話がある。
そして、逸話を再現するために必要なアイテム――青銅の燭台も所持している。【グラハム】と【刹那】は顔を見合わせた後、【光忠】へと向き直った。
「……ど、どうかしたのかい? やっぱり、燭台切って変な名前――」
「――ありがとう! 私はキミを待っていたんだ!! 青銅の燭台を切ったという逸話を持つ、キミのことを!!」
感極まった【グラハム】が、【光忠】の手を両手で掴んだ。いきなりそんなことを言われて、【光忠】が驚くのは当然のことである。「え? え??」と困惑気味に視線を彷徨わせた。
「あ、あの……」
「何があったんですか?」
「……何かを切った逸話を持つ刀剣男士を探していたんだ。逸話を再現することが、任務に関わっているらしくてな」
呆気にとられる【前田】と【平野】に解説し、【刹那】は青銅の燭台を指示す。
「他にも茶坊主らしき気配や薬研は見つかったが、該当する刀剣男士は、あそこにいる【燭台切光忠】だけのようだ。……ほら、アンタもいい加減に離れろ。彼に燭台を切ってもらわなければ、任務が終わらないぞ」
「む、すまない」
そう言って、【刹那】は【グラハム】を【光忠】から引っぺがした。
【グラハム】は【刹那】に謝罪したのち、【光忠】へと向き直る。
「【燭台切光忠】。キミに頼みたいことがある」
「う、うん。僕にできることがあるなら、何でも言ってくれ」
「――キミの逸話通りに、これを切ってくれないか?」
【グラハム】はそう言って、青銅の燭台を指示した。【光忠】は目を見張ると、何とも言い難い顔をする。
だが、それは一瞬のこと。【光忠】はニッコリと笑い、二つ返事で頷いた。
「オーケー、任せてくれ」
【光忠】が振り下ろした一撃は、嘗ての逸話通り、青銅の燭台を真っ二つに切り裂いた。「おおー」と、【蛍丸】が感嘆の息を吐く。
【グラハム】と【刹那】も、惜しみない拍手を贈った。【光忠】は照れたようにはにかみ、刀を鞘に納める。
「流石は【燭台切光忠】だ。青銅製の燭台を、こんな風に真っ二つにするとはな」
「はは、ありがとう。そうやって褒められると、なんだか照れてしまうな」
中世では日本刀が最強の近接戦闘武器だったらしいぞ、と【グラハム】が付け加えれば、刀剣男士たちは自慢げに胸を張った。
ともかく、これで任務は完了だ。【グラハム】と【刹那】たちは、ぞろぞろと連れ立って『第3の部屋』に足を踏み入れる。
PCを起動すれば、任務<名前通りに斬る>の部分に済の字が浮かんでいた。【グラハム】はそこにカーソルを合わせる。クリックした瞬間、画面にメッセージが表示された。
『おめでとう。君は良い主のようだね。もう1人の方も、彼と同じような良い主になれるだろう。これからも刀達をたのむよ』――次の瞬間、聞き覚えのあるファンファーレが響き渡り、視界が真っ白に染まった。
―――
クーゴ「さて、EDだ。最後のRP頼むぞ」
グラハム「もう少し何かありそうな気がしたんだが、案外大したことがなかったな」
刹那「だな」
―――
目が覚めると、そこは【グラハム】と【刹那】が待ち合わせをしていた喫茶店だった。時計を見ると、気を失う前の時刻より殆ど時間が進んでいないことが分かる。【グラハム】のスマートフォンには、近侍である【蛍丸】の画像が映し出されていた。
「……今のは、夢か?」
「それにしては、ラブホテルの一件と似たような感じだったんだが……」
「夢にしてはリアルな夢、という扱いでいいんだろうか」
【グラハム】と【刹那】が顔を見合わせて唸っていたところ、突然、【グラハム】のスマートフォンが白くなった。端の方には『通信エラー』の文字が浮かんでいる。
先程も同じようなことがあった――なんて既視感を抱きながら、【グラハム】はアプリを起動し直す。
『刀剣乱舞、始まるよ。――きたきた』
近侍のログインボイスが響くと同時に、本丸の背景画像が浮かんだ。紫陽花咲く梅雨の庭に、6
近侍の【蛍丸】、【愛染国俊】、【歌仙兼定】、【前田藤四郎】、【平野藤四郎】、【燭台切光忠】――先程の夢の中で行動を共にした刀剣男士たちだ。
彼らは満面の笑みを浮かべている。特に、【蛍丸】は機嫌が良さそうだった。
『主。俺、主の刀で本当に良かった! これからもよろしくね』
【蛍丸】は【グラハム】にそう言うと、【刹那】に向き直った。
『おねえさんも、主のことをよろしくね。主はおねえさんのこと、大切にしてるから』
『こらこら。僕たちがそうやって茶々を入れるのは無粋と言うものだろう。主はきっと、自分の言葉で伝えるはずだ』
『むー……りょーかい。そういうわけだから、2人ともよろしくね』
【歌仙】にたしなめられた【蛍丸】はフグのように頬を膨らませた後、口元に人差し指を立てて苦笑した。
ゲームの枠を超えた演出に、【グラハム】と【刹那】が目を見開くと、その画面は通常の本丸画面に変わっていた。
紫陽花咲く梅雨の庭に、近侍である【蛍丸】が表示されている。
【グラハム】がおもむろに編成をタップすると、そこにいる刀剣男士たち――【蛍丸】、【愛染国俊】、【歌仙兼定】、【前田藤四郎】、【平野藤四郎】、【燭台切光忠】のアイコンには、桜が舞っていた。
「……夢ではないらしいぞ」
「だな」
【グラハム】と【刹那】は顔を見合わせた後、ふっと笑みを浮かべる。2人はおもむろに【蛍丸】をタップしてみた。
2人が何を考えているのか察したのだろう。
『そんなになでたら背が縮んじゃう!』
どこか不機嫌で照れくさそうな声が響いたのであった。
―――
クーゴ「はい。『かくりよがたり』ハッピーエンドだ。おめでとう」
グラハム「出来る限りのことをしてたどり着く最良のED……それこそPLの義務だ」
刹那「良かったな」
クーゴ「それじゃあ、報酬と技能成長だ。まず、ハッピーエンドということで、1D6に1D3+1のSAN回復だ」
グラハム
1D6+1D3+1⇒1+1+1⇒3
SAN:69+3⇒71
刹那
1D6+1D3+1⇒5+2+1⇒8
SAN:69+8⇒77
グラハム「【刹那】の回復量が凄まじいな」
刹那「……SANの結果を入れ替えてやりたくなる」
グラハム「気にすることはないよ。プラスマイナスで0だからな」
クーゴ「次は成長ロールだ。成長できる技能は、刹那の目星と回避のファンブルだな」
刹那「回避技能は既に50ポイントなんだが」
クーゴ「クリファン成長ロール以外、且つ、趣味技能ポイントを割り振った回避は、50以上に振り分けるのは禁止ってだけだよ。クリファン成長による数字だったら、70まで加算できるぞ」
グラハム「では、既に技能値が85になっているものは?」
クーゴ「成長ロールは適応されない。ハウスルールの最大値は85だからな」
刹那「なら、【刹那】の成長技能は目星と回避か」
刹那
目星:1D10⇒8
目星:78
回避:1D10⇒7
回避:57
グラハム「回復と成長ロールが凄いことになってるな。【刹那】はダイスの女神さまに好かれているらしい」
刹那「時々、あんたのPCとダイス目を入れ替えたくなる」
グラハム「ははは。心配無用。私もなんやかんやで元は取り戻しているからね」
クーゴ「では、これでセッション終了だ。お疲れ様でした」
グラハム「お疲れさま!」
刹那「ああ、ありがとう」
≪リザルト≫
名前:永花 グラハム 年齢:27歳
職業:居合・抜刀術師範(スポーツ選手)
STR:15 CON:16 POW:13 DEX:16(15+1) APP:11 SIZ:14 INT:15 EDU:16(17-1)
SAN:71 幸運:65 アイディア:75 知識:80 耐久:15 MP:13
年収:450万円 財産:2250万円 ダメージボーナス:+1D4
【技能】
回避:70 芸術(日本刀):62 武道(居合および抜刀術):50 日本刀:85 跳躍:60 登攀:76
天文学:49 写真術:50 目星:66 聞き耳:55 ナビゲート:50
<職業特性>
STR,SIZ,DEXのいずれかに+1、EDUに-1。
<特性>
3-1.天気予報士:外を見てアイディアロールに成功⇒1D6+1時間の間の正確な天気を予測可能。
2-10.前職:以前は別の職業に就いていたか、幼少期に得難い体験をしている。48ポイントを多く配分可能。
<簡単な背景>
・日本文化に魅了されてこの国に帰化したアメリカ人が両親。彼が生まれた直後、事故によって帰らぬ人となる。以後は孤児として施設で暮らしていた。
・見目は金髪碧眼の白人だが、英語は喋れない。何も知らない人が英語で話しかけてきて困惑することがある。
・空が好き。特に青空が好きで、写真に撮っていることがある。家の中には青空の写真が沢山飾られている。
・最初はパイロットを目指していたが、「トラブルに巻き込まれたのが原因で、挫折せざるを得なくなった」過去がある。
・親友の叔父に勧められて居合と抜刀術を習った結果、才能を開花させた。現在は道場で師範代をしている。
・家にいる時は着物を着用することが多い。
<持ち物>
日本刀(居合・抜刀術用:厳重に管理している。1D10+DB:耐久20)、スマートフォン、財布、携帯食品
名前:伊良部 刹那 性別:女性
職業:私立探偵 24歳
STR:16 CON:16 POW:14 DEX:15 APP:10 SIZ:13 INT:16 EDU:18
SAN:77 幸運:70 アイディア:80 知識:90 耐久:14 MP:14
年収:700万円 財産:3500万円 ダメージボーナス:+1D4
【技能】
言いくるめ:85 鍵開け:85 心理学:67 追跡:50 図書館:50 目星:78 聞き耳:65
杖:75 精神分析:66 応急手当:45 回避:57 隠れる:20
<職業特性>
隠れるに+10のボーナス
<特性>
3-4.戦士。あらゆる近接武器の技能値が50になる。
4-9.邪悪な一族、カルティスト、神話生物、クリーチャーの子孫。元カルト教団所属。
<簡単な背景>
・中東系のクォーターだが、生まれも育ちも日本。母国語は日本語である。周囲からは「日本人にしては肌の色が濃い」と認識される様子。
・大手の探偵事務所として有名な『日本ピンカートン探偵事務所』に所属している探偵。主に護衛や調査任務を行っているようだ。正体は抗神組織の一員。
・元々一族がカルト教団に所属しており、彼女もその被害に合う。心身ともにかなりのダメージを受けた。現在は回復している。
・カルト教団を壊滅させるために、家族や友人を裏切った。結果、カルト教団の壊滅と引き換えに天涯孤独となる。
・家族や友人の死、および死の間際になった彼らから向けられた呪いの言葉を気にしている。そのため、自身に関する優先順位が著しく低い。
<持ち物>
筆記用具、財布、スマートフォン、特殊警棒(タクティカル・バトン/1D8+DB:耐久25)、鍵開けキット、虫眼鏡(目星に+10のボーナス)、ピンセット、包帯キット(応急手当に+20のボーナスor回復量に+1D3のボーナス)、携帯食品