魔法少女まどか☆マギカ 聖なる焔と新たなる運命   作:緋月ルナ

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どうも、こんにちは。緋月ルナです。
これから物語が大きく変わっていきます。
暖かく見守っていただけると幸いです。
では、どうぞ!


第2話 異世界からの来訪者

あれから、数日────

 

「よっ、お待たせ」

 

「あれ?上条くん、会えなかったの?」

 

「なんか今日は都合が悪いみたいでさー。わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよねー」

 

今日、まどかとさやかはさやかの幼馴染みである上条恭介の見舞いに来ていた。だが、どうやら会えなかったようだ。

 

「それじゃ、マミさんの所に行こっか」

 

今日は恭介の見舞いの後にマミと会う約束をしていた。

少し早くなったが、大丈夫だろうと彼女達は歩みを進める。

すると、駐輪場でまどかが何かを見つけ、足を止める。

 

「あ…」

 

「ん?どしたの?」

 

「あそこ…何か…」

 

さやかも気になり、見るとそこには…

 

「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」

 

キュゥべえがその存在に気付き、叫ぶように声を上げる。

 

「嘘…何でこんなところに…!?」

 

「マズいよ、早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!」

 

「またあの迷路が…」

 

「まどか、マミさんの携帯聞いてる?」

 

「え?ううん…」

 

さやかは聞くが、まどかは首を振る。

 

「まずったな…。まどか、先に行ってマミさん呼んできて。あたしはこいつを見張ってる」

 

「無茶だよ!マミの助けが間に合うかどうか…」

 

「あの迷路が出来上がったらこいつの居所も分からなくなるんでしょ!放っておけないよ…こんな場所で…」

 

さやかの叫びにキュゥべえは少し考え、

 

「…わかった」

 

決意したようにまどかを見据え、言う。

 

「まどか、先に行ってくれ!さやかには僕がついてる!」

 

「ありがとう…キュゥべえ…」

 

自分についていてくれると言ったキュゥべえにさやかはお礼を言い、まどかは

 

「わかった…すぐにマミさんを連れてくるから!」

 

そう言い残して走って行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

数分後、すぐにまどかはマミを連れて戻って来た。

 

「マミさん…!」

 

「これね…今日という今日は速攻で片付けるわ!」

 

そのまま魔法少女へと変身して結界の中へと飛び込む。

同じく、まどかとさやかも後に続く。

だが、

 

「今回の獲物は私が狩る。あなた達は手を引いて」

 

結界に入ると、ほむらが既にいた。

ほむらはこの魔女を自分が退治すると言う。

だが、マミも引くわけにはいかないとばかりに、

 

「もう二度と会いたくないと言ったはずよ?」

 

マミはほむらを睨みつけ、身構える。

 

「邪魔するというのなら…」

 

そのままリボンを召喚し、ほむらを拘束する。

 

「なっ…こんな事をしてる場合じゃ…!」

 

「大人しくしてたら解放してあげるわ」

 

「待っ…」

 

ほむらの言葉に耳を貸さず、マミはまどかとさやかを連れて奥に行ってしまう。

この後、どうなるのかも知らずに…

 

 

 

 

「こいつね…」

 

孵化した魔女はすぐに見つかった。

その容姿はキャンディのような頭に顔を付け、マントを羽織ったようなものだ。

それに向かってマミは周囲に召喚したマスケット銃を乱射していく。

魔女はただただ抵抗なく銃弾を受け続ける。

 

「せっかくの所、悪いけど…」

 

落ちてきた魔女をマスケット銃をバット代わりに振るい、吹き飛ばす。

 

「これで…終わりよ!ティロ・フィナーレ!」

 

いつもの巨大な大砲のような銃を召喚して魔女を撃ち抜く。

だが─────

 

 

 

 

 

 

 

『グォォォォォァ…』

 

 

 

 

 

「えっ…?」

 

魔女の中からピエロと芋虫を掛け合わせたような魔女が現れ、マミを食べようと大きく口を開ける。

 

「マミさん…!」

 

さやかは叫ぶが、足が竦んで動けない。

 

(こんなところで…私は…)

 

死ぬのか…。

そう、思った瞬間─────

 

 

 

 

 

 

 

「────バレットレイン!」

 

上空から降り注いだ無数の光の弾丸が魔女を撃ち抜く。

 

「これでも喰らいな…!烈破掌!」

 

追い討ちをかけるように赤い髪の青年が魔女を吹き飛ばす。

自分の置かれた状況が把握できずにマミは立ち尽くしてしまう。

 

「おい!ボサッとすんな!死ぬぞ!」

 

「え?ええ…っ」

 

我に返り、マミは魔女から距離をとる。

あれだけの攻撃を受けたというのに、まだ魔女は動けるようだ。

そして、さっきの攻撃を行った人物であろう2人の男が魔女に向かって立っている。

1人は黒いマントを羽織った赤い長髪の青年で左手に変わった形の剣を握っている。

もう1人は黒いロングコートに身を包み、自身の周囲に黒いライフルを展開していた。その手には2挺の同型のライフルを持っている。

 

「まったく…何か妙な反応があると思えばこれか」

 

黒いコートの男はそう呟くと魔女を見て手に持つライフルを魔女に向ける。

 

「ルーク!お前は左から!俺は右からやる!」

 

「わかったぜ!」

 

黒いコートの男が合図すると2人は左右に走り、それぞれ攻撃を加えていく。

 

「あの人達は…?」

 

「わからない…でも、敵ではなさそう」

 

まどかの問いにさやかは答える。

最低でも、彼らは『魔法少女』ではない。

だが、魔女が見え、戦えるということは普通の人間ではないようだ。

 

「これで決めるぞ…!ルーク、離れてろ!」

 

「ああ!」

 

ルークと呼ばれた赤髪の青年は素早い身のこなしで魔女から距離をとる。

それを確認し、黒いコートの男は自ら持っている2挺のライフルを直列に接続し、周囲にライフルを展開する。

 

「消し飛べ…ファントムブレイカー!」

 

手に持ったライフルと周囲のライフルから放たれた光が収束し、巨大なビームとなって魔女を跡形もなく消し飛ばす。

 

「つ、強い…」

 

その圧倒的な強さにさやかはただ、そう呟いた。

マミもだが、彼らはその更に上を行く強さだ。

 

 

「…終わったか」

 

 

黒いコートの男はライフルを消すとまどか達を見る。

 

「危ない所だったな。怪我は?」

 

「あ、あなたは…」

 

「説明は後だ」

 

彼らの事を尋ねようとするが、そう切り捨てられる。

それに続けて、後ろからほむらも姿を現す。

 

「生きていたのね」

 

「彼らが助けてくれたのよ」

 

「そう。それで?あなた達は何者なのかしら?」

 

「その話は後にしてくれないか?この格好だと目立つからな。どこか落ち着ける場所があればゆっくり説明するからさ」

 

ルークはほむらを見て苦笑いする。

彼は腰に剣を提げ、白い服の上に黒いマントを羽織っている。

確かにこれは目立つ

 

「わかったわ。なら、私の家にしましょ」

 

そうマミは提案し、そのままマミの家に行く事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

マミ宅

 

「ここなら誰も来ないから心配ないわ」

 

マミのマンションに行くと、人数分のケーキと紅茶を用意して彼女は2人を見る。

 

「助けてもらった身で悪いのだけど、どうして魔女が見えるのか。どうして魔女と戦えるのか。そしてあなた達が何者なのか。説明してくれるかしら?」

 

「そのことだが…」

 

コートの男が言いづらそうに呟く。

 

「どうやら、俺達は別の世界から飛ばされてきたようなんだ」

 

そう言い放つ。

 

「別の世界!?なにそれ!?」

 

その言葉を聞き、さやかは掴みかかるように聞く。

 

「落ち着けって。俺達からしちゃ、あんなものも信じられないんだからさ」

 

ルークは仲裁するように2人の間に割って入る。

あんなもの、とは魔法少女や魔女の結界のことだろう。

 

「澪鵺の言ってる事は本当だ。正直、まだ混乱してる。いきなり訳の分からない場所に飛ばさるし、仲間はいなくなってるし、周りには元の世界とは全然違う景色が広がっているし」

 

そうルークが眉をしかめて言う。

そして何か思い出したようにまどか達を見る。

 

「自己紹介がまだだったな。俺はルーク。ルーク・フォン・ファブレ。オールドラントっていう世界から来た」

 

まずは自分が自己紹介して次はお前だとコートの男に振る。

 

「俺は神崎澪鵺(かんざき れいや)。こことは別の時間軸の地球から来た。所謂パラレルワールドというものだ。元の世界では独立武装組織A.R.M.S.(アームズ)の最高司令官をしている」

 

澪鵺と名乗った男はポケットから端末を取り出し、彼女達に見せる。

そこには彼の名前と写真、所属している組織であるだろう名前が表示されていた。

 

「こ、これを見せられたら否定はできないわね」

 

それを見たさやかは身を引いて彼らを見る。

だが、それでも分からない事があった。

 

「それが本当として、どうしてあなた達に魔女が見えるのかしら?あれは普通の人間には見えないはずよ」

 

マミは一番の疑問である事を聞く。

別の世界から来た事が本当として、どうして魔女が彼らには見えるのか。

 

「それは恐らく、この世界に存在する魔力のようなものに反応して見えているんだろう。俺たちの世界にも似たようなものがあるからな」

 

「俺たちはそれぞれ別の世界から来たんだけど、共通することがあったんだ」

 

「共通すること…ですか?」

 

まどかの問いに頷き、澪鵺は続ける。

 

「そう。それは互いの世界に魔力のようなものがあって、それを元に存在する『魔物』がいるんだ」

 

「ま、魔物!?」

 

さやかはその単語に驚き、続けて聞く。

 

「魔物ってゲームとかアニメとかでよくある人間を食べるっていうあれ!?」

 

「まぁ、そんなところだ。魔物は無差別に人を襲う。それに対抗するための組織が俺のA.R.M.S.だ」

 

「すっごい…途方もない話じゃん…」

 

「あとは…俺達にもその『魔法少女』が何だか教えてくれないか?ずっと俺たちの事ばかり話してる気がするからな」

 

「あ…ごめんなさい」

 

ほむらは自分たちが聞いてばかりなのに気付き、謝る。

そして、彼女は魔法少女の事について話した。

 

 

「…なるほど。魔法少女は希望を生み、魔女は絶望を生む、か」

 

「そういうことよ。そして、魔女はさっきも言った通り、普通の人間には見えない」

 

「…ルーク」

 

「ああ、わかってる」

 

「ならば、俺達もその魔女退治とやらに協力しよう」

 

ほむらからの説明を聞き、彼らの口から信じられない言葉が聞こえ、彼女達は耳を疑った。

 

『え!?』

 

「生活する場所さえ用意してくれたら協力しよう。戦力は多いに越した事はないだろう?」

 

「確かにそうだけれど…」

 

「それに…君達はまだ子供だ。協力ついでに訓練してやってもいい」

 

「本当…!?」

 

それを聞いたマミは喜びに身を乗り出す。

今日の事で痛感した。自分の詰めの甘さを。彼らが来てくれなければ、まどかとさやかが危険な目に遭っていた。

それに、澪鵺なら自分と似た戦い方をしてる。

なら、戦い方について効果的に教えてくれるかもしれない。

 

「なら、うちはどうかしら?一人暮らしだし、部屋も空いてるわ」

 

「いいのか?」

 

「もちろんよ」

 

「では、有り難く」

 




お気付きの方もいらっしゃると思いますが、今作のルークはテイルズオブジアビス、本編終了後の帰ってきたルークです。
装備はローレライの鍵となっています。
ちなみにルークと一緒に登場した神崎澪鵺。彼は私のオリジナル小説、『Gears of Destiny』の主人公の父親です。
意見の分かれるオリジナルキャラですが、どうぞ彼の活躍も見守っていただけると幸いと思っております。
では、閲覧ありがとうございました。
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