魔法少女まどか☆マギカ 聖なる焔と新たなる運命   作:緋月ルナ

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どうも皆さんこんにちは。
小説を書くためにまどマギを見直してきた緋月ルナです。
いやー、何度見てもまどマギは面白いですね。
マミさん可愛い。
タイトル通り、今回から杏子が本格的に出てくるようになります。
では、どうぞ。


第5話 赤の魔法少女

 

さやかSide

 

「さやかちゃんどうして魔法少女に…」

 

魔女との戦いの後、マミの家に集まっていた。

そして、まどかは魔法少女になった理由をさやかに聞く。

 

「心境の変化ってやつ?私もやっぱり叶えたい願いがあったの」

 

「上条くんのこと?」

 

「うん。先生に今の医学じゃ治せないって言われたらしくて…。だから、あたしはキュゥべえに頼んだの『恭介の腕を治してほしい』って」

 

「ちなみに、その人は美樹さんの何なのかしら?」

 

「その…幼馴染みです」

 

「自分ではなく、幼馴染みの為に願いを使ったのね」

 

「………」

 

さやかは何も言えず、黙ってしまう。

 

「一緒に戦ってくれる人が増えるのは嬉しいけど、他人の為に願いを使って魔法少女になるなんて……」

 

「マミさん…そんな言い方…。美樹さんにとって上条くんは大事な幼馴染みなんです…」

 

見かねたまどかがさやかのフォローをする。

さやかにとって恭介がどんな存在かまどかは知っていたからだ。

 

「そうね…ごめんなさい美樹さん」

 

「き、気にしないでくださいよ。あたしが勝手に決めた事だから。それに…恭介が喜ぶなら私も嬉しいし…」

 

「とにかく、明日からはさやかも魔女退治に参加だな」

 

ぎこちなくなった空気を変えようとルークがニッと笑い、さやかの肩を叩く。

 

「そうね。明日からよろしくね?美樹さん」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の日の夕方

 

「さやか、どうして屋上なんかに…」

 

「いいから、いいから」

 

エレベーターの中でさやかは恭介に笑ってみせる。

屋上に着くと…

 

「父さん…」

 

恭介の両親、担当の医師や看護師の人たちが屋上に集まっていた。

 

「処分してくれと言われていたが、どうしても処分出来なくてな…」

 

恭介の父親は手に持った箱を恭介に見せてみせる。

その箱の中にはいつも愛用していたバイオリンが入っていた。

 

「さあ、引いてごらん」

 

恐る恐るバイオリンを受けとると恭介はバイオリンを弾く。

そして、一曲弾き終わると全員が拍手をした。

 

(後悔なんてない。私、最高に幸せだよ)

 

さやかはその姿に満足していた。

魔法少女になったことに一切の後悔はないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏子Side

 

「あいつが新しい魔法少女?」

 

赤い髪をポニーテールにした少女、佐倉杏子は展望台の双眼鏡で病院の屋上を見ていた。

 

「本当に行くのかい?」

 

「新米だろ?楽勝だって」

 

「昨日も言ったけど、この街にはイレギュラーが3人もいる。しかもそのうちの2人はかなり戦闘に慣れてる。ケンカをふっかけるのはオススメしないよ」

 

「だからどうしたってんだよ?ぶっ潰せばいいだけだろ」

 

「そうか…なら、止めはしないよ」

 

キュゥべえのその言葉を聞き、杏子は展望台を後にする────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

澪鵺Side

 

 

その夜、澪鵺達は魔女退治の為にパトロールを行っていた。

先頭ではマミがソウルジェムを手に持って歩いている。

その横では澪鵺が何かの端末を見ていた。

 

「なぁ、澪鵺。何見てんだ?」

 

最後尾を歩くルークが端末を見て聞く。

 

「これか?何度か魔女と戦っているうちに魔女に一定の反応があることがわかってな。それを受信してこのマップに表示出来るようにしたんだ」

 

そう答えて澪鵺は手に持っていた端末をまどかに渡す。

それを彼女はルークにも見えるように持って端末の画面を見る。

その画面には周囲のマップが表示されていた。

だが、何の反応もない。

 

「これ、どういう原理でマップを表示してるの?こういうのってGPSとかの電波を受信しないと見れないんじゃ」

 

さやかは当然の疑問を口にする。

その質問に澪鵺は「あー…」と少し考え

 

「元々は俺の組織の専用GPSを使っていたんだが、それがこっちにはないからな。だから予備機能として備わっていた電波を使ったレーダーとしての機能を使っているんだ」

 

そう答えて「最初はNot Dateと表示されていた」とも説明する。

すると

 

「何か赤い点が出たよ」

 

「あ、ほんとだ」

 

まどかに言われ、さやかも端末を覗き込むと確かに赤い点が表示されていた

 

「少し貸してくれ」

 

「あ、はい」

 

まどかから端末を受け取り、澪鵺も確認する。

自分の仮説が正しければ、これは魔女か使い魔の反応だ。

 

「マミ」

 

「ええ…」

 

マミの持つソウルジェムを見れば激しく点滅していた。

まさにその通りだ。

 

「ここね」

 

路地裏を進むと周りの景色が変化し、魔女の結界になる。

 

「いた!」

 

使い魔を見つけるとさやかは素早く魔法少女に変身する。

そのままマントに隠れて立ち上がると自分の周囲にサーベルのような形状の剣を召喚していた。

恐らく、マミの真似をしたのだろう。その剣を使い魔めがけて投擲するが、使い魔は全ての剣を避けて逃げようとする。

そんな使い魔をさやかが見逃す訳もなく

 

「逃がすか!」

 

そしてもう一度剣を投げる。

だが、その剣は槍で防がれ、地面に突き刺さった。

 

「ちょっとちょっと、何やってんのさ。あんた達」

 

結界が消えると自身の身長を軽く越える槍を持った赤い服を着た魔法少女が目の前に現れる。

その服はまるで神父服のようだ。

 

「逃げちゃう!」

 

まどかの叫びを聞いてさやかは追いかけようするが、槍を首に突き付けられて立ち止まってしまう。

 

「見てわかんないの?あれ、魔女じゃなくて使い魔だよ?グリーフシードを持ってる訳ないじゃん」

 

「だって、あれ放っておいたら誰かが殺されるのよ!?」

 

さやか言うことなどお構いなく、赤い魔法少女は懐から鯛焼きを取り出すとそれを囓る。

 

「だからさ…4、5人ばかり喰って魔女になるのを待てっての。そしたらちゃんとグリーフシードも孕むんだからさ」 

 

そう言い、彼女は槍を回転させ、自分の横に立てる。

 

「あんた、卵を生む前の鶏シメてどうすんのさ?」

 

「魔女に襲われる人達を、あんた見殺しにするって言うの!?」

 

「あんたさ、何か大元から勘違いしてんじゃない?食物連鎖は知って──」

 

「いつ私がそんな事を教えたかしら?佐倉さん?」

 

後ろからマミが近寄り、彼女を見る。

マミの声を聞くと赤い魔法少女は少し驚いた表情をした。

どうやら知り合いのようだ。

 

「マミ…」

 

「マミさん…知り合いなの?」

 

「えぇ、彼女が魔法少女になりたての頃に組んでたパートナー、佐倉杏子さんよ」

 

マミは彼女の事をそう紹介し、赤い魔法少女、佐倉杏子は澪鵺とルークを見る。

 

「へぇ…新しい仲間ってか?あたしは佐倉杏子。見ての通り魔法少女だ」

 

「俺は神崎澪鵺」

 

「ルーク・フォン・ファブレだ」

 

「魔法少女でもないのに魔女を倒したらしいじゃないか?」

 

「だからどうした」

 

澪鵺は表情を変える事なく杏子を見る。

 

「魔法少女じゃないのにどうして魔女退治なんかするんだ?あんたらが魔女を倒したところで、あんたらには何のメリットもないだろ。もしかして、人助けだとか正義だの言うんじゃないだろうな?」

 

「うるさい!」

 

誰かを助ける為に魔法少女になったさやかは杏子の言葉に怒りを覚えて怒鳴り、杏子を睨みつける。

 

「なんだ?あんたは、やれ人助けだの正義だの、おちゃらけた冗談かますためにあいつと契約したって言うのか?」

 

「だから何だって言うのよ!」

 

剣を構えて杏子に接近して斬撃を放つ。

だが、杏子もそれを防ぎ、鍔迫り合いとなる。

 

「ぐ…!」

 

「ちょっとさ、やめてくんない?」

 

力の差だろう。さやかが全力で剣を押さえつけているのに対し、杏子は呆れた表情で槍を立てているだけだ。

 

「遊び半分で首突っ込まれるのってさ、ほんとムカつくんだわ」

 

杏子は槍を回転させ、多節棍に変化させ、さやかを吹き飛ばす。

 

「ぐ…ぁ…っ…」

 

吹き飛ばされたさやかは背中を強打し、息が詰まる。

 

「さやかちゃん!」

 

「待てって、今近付くのは危ない!」

 

まどかはさやかに近寄ろうとするが、ルークに止められてしまう。

 

「フン…トーシロが…ちったぁ頭冷やせっての」

 

「く…ぅ…」

 

「おっかしいなぁ?全治3ヶ月ってくらいには、かましてやったはずなんだけど?」

 

杏子は立ち去ろうとするが、さやかが立ち上がった事に気付き、足を止める。

 

「さやかちゃん…平気なの?」

 

「さやかは癒しの力を契約にして魔法少女になったからね。ダメージに対する回復力は人一倍だ」

 

まどかは心配そうにさやかを見つめるが、いつの間にか肩に乗っていたキュゥべえが説明する。

その言葉通り、体中の傷が一瞬で治っていく。

 

「誰が…あんたなんかに…!」

 

「うぜえ…!うぜえっ!つーか何?口の利き方がなってないよねぇ?先輩に向かってさ」

 

「黙れぇ!」

 

そしてお互いに武器を構え直し、再びぶつかり合おうとする。だが────

 

 

 

 

「そこまでだ」

 

 

 

間に澪鵺が割って入り、戦闘を止める。

 

「なっ…澪鵺さん!?邪魔しないで!こいつはあたしが!」

 

「少し頭を冷やせ。今のお前では奴には勝てない」

 

「そんなこと…っ!」

 

「なら、さっきの戦いは何だ」

 

「くっ…」

 

澪鵺に痛いところを突かれてさやかは言葉を失う。

彼の言うとおり、彼女はほとんど防戦一方だった。

 

「マミ。さやか達を連れて使い魔を追え」

 

彼がそう言うと両手の指輪が光を放つ。

光が消える頃には澪鵺は黒い衣装に身を包み、両手にはあの剣を持っていた。

 

「ここは俺に任せろ」

 

「でも…」

 

彼女の強さを知るマミは心配そうに、澪鵺を見るが

 

「マミ、お前の武器は銃だ。接近戦に向いてない。それにさやかもまだ魔法少女になったばかりだ。ここは大人しく大人の言うことを聞いておけ。ルーク、お前もマミ達と一緒に使い魔を」 

 

彼はそう言う。

 

「…わかったわ」

 

「…ああ」

 

的確な指示を受け、マミとルークは頷き、さやかを連れて走る。

だが、まどかだけはそれでも心配そうに、澪鵺を見つめていた。

 

「俺は大丈夫だ。戦いのプロだぞ?行け!」

 

「まどか!」

 

「う、うん!」

 

澪鵺にそう言われたまどかはマミ達の背中を追って走る。

その背中を澪鵺は見送ると、杏子に向き直った。

 

「あたしとやるってのか?」

 

「子供相手に剣を向けるのはあまり好きじゃないが、仕方ない」

 

「何だよ…マジでうぜえっ!」

 

余裕綽々な澪鵺に杏子は怒りを剥き出しにして突っ込んでいくのだった────




閲覧ありがとうございます。
まどマギを見ながら書くとやっぱりスラスラと書けますね。
それに、色々と復習にもなります。
それと、次回から投稿ペースは少し落ちる事となります。
オリジナルの方ほど長く放置することはないので、そこはご安心を。
こっち書く方が楽だし楽しいっていうのは内緒です。
…だってオリジナル書くの色々大変なんだよおおおお。
では、次回をお楽しみに!
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