東方新抗禍 ~A new Fantasy destroys devious vice~   作:ねっぷう

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第5話 「呪いの正体」

ついにマガノ国の支配から解放された幻想郷。しかし、再び魔の手が忍び寄るのも時間の問題だ。

本居新子、茨木華扇、そして二ッ岩マミゾウの三人は、マガノ国に囚われた人間と妖怪を救い出すため、新たなる旅へと出るのだった。

 

三人と交戦した破魔師シャムは、悪魔の館・紅魔館へと逃げ込んだ。その紅魔館に導かれるがまま、中に入った新子たちが見たものとは…?

 

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第5話 「呪いの正体」

 

「私はこのゲームの妖精です、ハイ。これより、私の出題するなぞかけに答えていただきます、ハイ」

 

「ゲームの妖精だって?」

 

華扇が、突然現れた少女に思わずそう問いかけた。遠くから見ている新子も驚いているようだ。妖精と名乗った少女は、大きな深い瞳の目でじっと華扇を見つめている。

 

「そうです。この部屋にあるゲームには、それぞれに妖精が宿っています。例えば、あちらにあるルーレットのゲーム。アレの場合は、そのゲームの妖精と勝負をするのです。そして、その妖精に勝てれば…ゲームも勝ち。それぞれの賞金を受け取ることができます」

 

「なるほどね…。じゃあ早速、なぞかけを出題して貰おうかしら?」

 

「分かりました。…では第一問、『あるところでは、四季が秋→夏→春→冬の順になってます。そこはどこ?』」

 

妖精はたんたんとそう言うと、わきに置いてあった砂時計をひっくり返した。砂がさらさらと流れ始める。見たところ、30秒くらいか。

華扇はしばらく考えてから、静かに答えた。

 

「答えは、辞書…かしら?」

 

「…正解です。辞書だと、五十音順、つまり先に述べたような順番になります」

 

「よっし!」

 

後ろで新子が声を上げた。しかし、喜ぶ間もなく、妖精は次の問題を出題した。

 

「第二問、『「どんきくもいすかつげち」は暗号ですが最後の一文字が足りません。あと一つ足らない文字は?』」

 

また砂時計をひっくり返す。

 

「…ヤバいわね…」

 

華扇が顎に手を当てて考え始める。

この文字列、どっかで見たことが有るわ。どってんちかもく…違うわね。

 

「…そうか、答えは『に』よ!後ろから読むと、日月火水木金土の一週間になるけど、最後の『に』が足りないもの!」

 

「正解です。では…これが次の問題です。よく聞いていてください」

 

「第三問、『「かうもこんねすむなをせょむたおくも」。この暗号を読み解きなさい』」

 

「かうもこん…は?そんな暗号…無理に決まってるじゃない!」

 

「難しいというなら、ヒントを一つ、与えます。文字をひっくり返すのです」

 

「文字を…ひっくり返す…?」

 

砂時計の砂が落ちていく。前よりもゆっくりだ。見たところ、2分はありそうだ。心臓が早鐘のように鳴っている。。どんなに頭の中で文字を思い浮かべても、答えが分からない。それに、ヒントも意味が分からない。ひっくり返す、反対から読む…も全然違うわね。文字そのものをひっくり返して見る…も違う。

このままでは、一生この部屋から出る事が出来なくなる。

時計の砂はどんどん落ちる。あと半分しかない。

 

「残り時間半分です」

 

分かってる、落ち着くのよ…。華扇は自分に言い聞かせた。待てよ、ひっくり返す…。「かうもこん」…この母音…まさか!

華扇は新たな目で文字を思い返した。「かうもこんねすむなをせょむたおくも」…ひっくり返すとは、こういうことだ。例えば、”か”の場合、母音は”あ”だ。その母音は最初にあるから、ひっくり返すと、子音は”お”となる。そうすると、”か”は”こ”という事になる。これを全てに当てはめていけば…。

砂時計を見る。残りわずかだ、時間が無い。

 

「答えは『紅魔館に住むのはシャムと悪魔』ね!」

 

妖精の深い目が細められる。華扇は、一瞬ドキッとした。

 

「…正解です」

 

「やったわ!」

 

「今の問題を正解してしまうとは…。ハイ、では最後の問題です」

 

そう言うと、妖精は机の上に五本の棒を置いた。細長い、鉛筆くらいの棒だ。

 

|||||

 

「この棒は、五本あります。この五本の棒を、一つも取り去ることなく三にしてください」

 

後ろで、新子の息が荒くなるのが聞こえた。机の上は見えなくても、妖精が問題を出す声だけは聞こえる。

しかし、華扇はふっと笑うと、さっさと棒を動かした。

 

| ̄| ̄|

 

この形にして、それを上向きに正した。

 

「これでどう?」

 

妖精はじっと机の上に、「3」という数字の形に並べられた棒を見た。そして、顔を上げて華扇のほうを向く。机に置いていた手を退かすと、そこには元手の500円の倍、1000円分のお金が置かれていた。

 

「正解です。最後は呆気なかったですね。全問正解、私の負けです」

 

「やった!」

 

華扇はお金を手にすると、椅子から飛び上がった。新子がほっとして、ふうとため息をつく。振り返ると、拳を上げて叫んだ。

 

「勝ったわ!借金を返して、半分はお土産にしましょう」

 

「みやげだと!?こんな恐ろしい思い出なんてまっぴらだ。おかげで寿命が10年は縮んだぜ」

 

新子が額の汗をぬぐいながら怒鳴った。華扇ははっと我に返った。ゲームに勝った喜びで、一瞬自分がどこに居るのか忘れていた。

 

「この牢獄から出ましょう」

 

華扇はすばやく宝箱のそばで戻った。そして、今も机に居る妖精に聞こえるように言った。

 

「借りたお金はここに返す」

 

高らかに宣言して、勝ち取った500円を、チャリンと宝箱に投げ入れた。

 

「お待ちなさい」

 

その時、妖精が二人を呼び止めた。

 

「何だ?まだ何かあるってのか?」

 

「破魔師シャムを…倒すつもりなのですか?」

 

二人は頷いた。

 

「そうですか。では、この紅魔館の屋上へ向かうといいです、ハイ。そこならば、この紅魔館で何が有ったのか、全ての謎を知ることができます」

 

「全ての謎…」

 

「では最後に一つ、問題を出します。『”正しい真実”とは何か?』

 

二人は貴方の上にはてなマークを浮かべながら、顔を見合わせた。その様子を見た妖精が、ふふっと笑みをこぼした。

 

「答えは、『存在しない』、です」

 

「ほう、それはどうして?」

 

「何故この答えなのか理解できるようになったとき…貴方たちは勝利を勝ち取ることができるでしょう。おっと、時間を取り過ぎてしまいたね、ハイ。では、行ってらっしゃい」

 

こちらに手を振るゲームの妖精を後にし、二人は部屋のドアノブに手をかけた。さっきは決して開かなかったドアだが、今回はすんなりと、普通に開いた。ゲームに勝ち、その借金を返したことで、この部屋にかかる魔法は解けたのだ。

ドアを開けた瞬間、二人は暗闇の中に居た。振り返っても、あの部屋のドアは無い。

 

「どういうこと?」

 

華扇が壁を探っても、ドアはおろか、切れ目すら見つからない。まるで、最初から何もなかったかのようだ。

 

 

二人は真っ暗な館内を、ひたすら上に向かって歩いた。ロウソクは尽き果ててしまい、たまにある閉ざされた窓を開けた時の光を頼りに進んでいくしかなかった。

 

「あの妖精といい、訳の分からん部屋だったな。それにしても、屋上へ向かえ、か」

 

「屋上へ行けば、全てが見られる…。マミゾウもそこに居るかもしれないわ」

 

「すべて…。何故、ここの住民が消えたのか、シャムはここに住んでいるのか、それに…」

 

新子は、あの部屋で見た光景を思い出した。少女たちが無残に心臓を棒で貫かれ、亡骸が放置されている光景。黒い翼を持っている者…それはまるで、悪魔のようで…。

 

「見て、あそこから光が漏れてるわ」

 

長い螺旋階段を登っていると、華扇が上を指差した。新子も上を見ると、天井から四角形の薄い光が漏れていた。天井の扉だろうか。華扇がジャンプし、その扉を押し上げた。どっと光が溢れ出る。空は雲一つない晴天で、鳥たちが飛んでいるのが見える。

二人は天窓から這い出し、屋上へとやって来た。少し向こうに塔があり、そのさらに先には巨大な時計塔と鐘が見える。左右に塔が一つずつあり、真ん中に時計塔があるようだ。屋上は雨水と風による塵だらけだが、誰かが歩いた痕跡が有った。それを追って行くと、何者かが塔の壁に寄りかかるように座っていた。

 

「アンタ…マミゾウ!」

 

「おお!お主らもここへ連れて来られたのか?」

 

そこに居たのは、マミゾウだった。さっき二手に分かれたはずもマミゾウも、ここへ来ていた。

 

「連れて来られた?私たちは、自分たちでここへ来たのだけど…」

 

「何じゃと?わしは、変な集団…多分ありゃ妖精じゃな。そやつらに捕まって、無理やりここへ連れて来られたわい。何があるのかと思えば、ここは何もない。ただ、おかしなものがあるとすれば…」

 

マミゾウは黙って向こうを指差した。時計塔の下にあるバルコニーに、何かが揺れていた。目を凝らすと、二人は目を疑った。それは、黒い槍のようなもので一突きにされ、床に縫い止められた、赤い髪の毛の女性だった。

 

「紅美鈴…」

 

華扇がボソッと呟いた。紅魔館の下からは見えなかったが、確かに、かつての紅魔館の門番だった、紅美鈴がそこに居た。新子はすぐに、再びあの光景を思い出した。しかし、あの紅美鈴は、眼を閉じたままピクリとも動かないが、とても死体だとは思えない程、綺麗だった。

 

「不思議じゃなぁ。あんなところに、あんなものが…」

 

その時だった。周りの景色が変わった。空は曇天、雨が降っており、周囲は赤い霧が立ち込めている。雨音に混じって聞こえるのは、何かと何かがぶつかり合う、戦いの音。そう、この屋上では戦いが繰り広げられていた。破魔師シャムと、吸血鬼との戦いが。シャムと部屋で話していた、レミリア・スカーレット、それともう一人、似たような少女がいる。

だが、彼女らはボロボロで、血を流して痛々しい傷が残っている。対して、シャムは多少の傷はあるものの、ほぼ無傷。余裕あり気に深呼吸をしている。

 

「…マガノ国が、騒がしいな」

 

シャムがちらりと北の方角を見る。妖怪の山、そして国境の山脈の向こう側の空は赤黒い雲で覆い尽くされていた。それに、大きな爆発のような衝撃も伝わってくる。

 

「大方、また妖怪共がマガノ国へ侵攻してきたんだろうな。禍王が、それの相手をしているのかな」

 

掠れるように小さいが、鋭い声が響いた。

 

「何を言っている、破魔師シャム…」

 

「そう…私たちは決して負けない…お前のような奴を、野放しにしておく訳がないわ…!」

 

「ハッハッハッハッハ!ふん、そんなこと言っても、もうボロボロじゃんか。俺は破魔師だぜ、魔を以って魔を制す、獲物の弱点は知り尽くしてる。吸血鬼にとても有効な魔法も数多く使える。その時点で、お前たちに勝ち目はないんだよ。そろそろ、この紅魔館を明け渡した方がいいと思うがね」

 

シャムは右手に水流を、左手には炎を発生させる。まるで、彼女らを脅しているように。

 

「マガノ国なんかに、誰が屈するか…この私は誇り高き吸血鬼の末裔!お前のような悪の魔法使いに!!」

 

「なら、もう死ねよォ!!来る日も来る日も盾つきやがって!」

 

炎と水流は互いに混ざり合い、炎と水の槍を形作った。シャムはその槍を掲げ、二人の吸血鬼に突きつける。新子たちも、息を呑んでその光景を見つめる。降っている雨に当たっても、体が濡れることはない。当然、目の前で起こっている現象に干渉することはできないのだ。

 

その時、空で物凄い音がした。時計台の時計を覆っていたガラスが砕け散り、破片が降り注ぐ。颯爽と現れた影が槍を掴んだ。手が焼け、煙が出るのにも構わず、吸血鬼とシャムの間に入り、攻撃をとめたのだ。シャムが驚いて声を上げる。

 

「…美鈴!来てくれたのね!」

 

「何だと…お前ッ…!」

 

「お下がりください!」

 

美鈴は槍をへし折ってみせた。シャムはすぐに後ろへ飛びのき、ギラギラ光る小さな目で睨みつける。

 

「紅魔館から紅い霧が出ているのに気付いた…。だから、何か大変なことが起こっているのではないか…誰かにそれを伝えたいのではないか…そう思ってここまで駆けつけました」

 

「なるほどね。この紅い霧がメッセージになったって訳か。一度はクビになって紅魔館から締め出された奴が、わざわざねぇ」

 

シャムはそう言うと、地面に落ちていたガラスの破片を拾い上げた。それはシャムの魔法を受けて形を変え、色が変わり、一つのサングラスとなった。そのサングラスをかけたシャムが、今の面影とほぼそっくりになった。その顔は、まるで笑ったしゃれこうべのようにも見える。

 

「だが、俺の魔法に敵う訳はねぇ。たかが妖怪なんだからな!”アブラカダブラ”!!」

 

呪文と共に、鋼鉄の剣を無数に射出した。しかし、美鈴は驚くべき身のこなしで一本残らず剣を叩き落とし、一瞬でシャムとの間合いを詰めた。直後、一撃。放ったパンチが、シャムの防御壁を突き破って腹にめり込んだ。サングラスの下の目が苦痛に歪む。腹を押さえて後ずさり、ハァハァと息を荒げる。

 

「ぬぐぐ…」

 

実力の差は確かにあった。シャムは魔法を使って敵の動きを封じ込め、叩くことはできても、単純な攻撃、純粋な力には弱かった。力の前には魔法の壁も簡単に破られ、もろいシャム自身はそう何度も攻撃に耐えることはできない。

うずくまるシャムの目の前に、勢いよく靴が振り下ろされた。見上げると、レミリア、そして紅美鈴がシャムを見下ろしていた。

 

「形勢逆転、ですね。どうします?このまま帰るというのなら、これ以上は手は出しません」

 

シャムは少し唸り、恐怖と怒りの入り混じった凄い形相で一歩下がると、上ずった声で叫んだ。

 

「待て!まあ、待て!取引しようじゃないか!」

 

「口車に乗るな、またお得意の嘘だ!」

 

レミリアの後ろに居た、金髪の吸血鬼が叫んだ。シャムは神にでも祈るように手を組んだ。

 

「違うんだ!これまでお前たちにしてきたことは申し訳ないと思ってる!この通りだ」

 

「本当か?」

 

レミリアが静かに、だが棘のある声で尋ねる。

 

「本当に悪かったとは思ってる…だがな、もうこの紅魔館の移転魔法はもう始まっているんだ!」

 

「何だって?」

 

「だから、俺が今から禍王の所へ行き、移転魔法を解除してくださるよう頼みに行く。だがその間、紅魔館が移転しないように押さえておかなきゃいけない。そこで取引だ、俺が戻ってくるまで、お前たちの魂を使ってこの紅魔館をこの場所に固定していてほしい」

 

そう言うと、シャムはつつましやかに目を落とした。だが、新子は見ていた。シャムは薄目で彼女らの様子を伺っている。

 

「魂を、使うですって?」

 

「そうだ、魂だ。なに、少しの間さ。俺は魔法で風のように速く駆けることができる。俺が戻ってきたら、元に戻ってくれればいい。どうだ!?もちろん、俺がせがんでいた金も宝も、一つも欲しがらねぇ。もし金一円分でも自分のモノにしたら、俺が代わりに魂を差し出す!己の魂に誓う!!」

 

「…いいわ、その取引、乗った」

 

シャムの口元が薄くにやりと笑った。慌てて美鈴が止めに入る。

 

「正気ですか?この男の言っていることを聞いてはいけない。魂を使うなんて…コイツは私たちを契約で殺し、ここから逃げるつもり…!」

 

「だが、この紅魔館に移転魔法が働いているのは事実。禍王の魔法には、魂を使わなければ対抗できない」

 

その瞬間、紅魔館の屋上の様子ががらりと変わった。突然、二人の吸血鬼の背後から槍が飛び出し、心臓を一突きにした。うめく間もなく、今度は紅魔館の中へとゆっくり引きずり込まれていく。

それを見たシャムは、今だと言わんばかりに走り出し、屋上から飛び降りようとした。

 

「馬鹿どもめ、お前らはもうお終いだ…。今に見ていろ、この紅魔館の宝全部奪ってやる…金も宝石も!ククク…」

 

その時だった。突然シャムが首を押さえて伸びあがった。苦しげにのたうち回り、体中から血が流れる。

 

「お前がそうすることは分かっていたぞ、破魔師シャム!」

 

引きずり込まれる途中の、レミリアが声高らかにそう叫んだ。

 

「お前のような奴を野放しにはしておけない。お前は危険だし、邪悪すぎるからな。だから、私たちの魂を使ってお前をこの紅魔館から出られないようにする。其の為なら…喜んで、魂でもなんでも使ってあげるわ」

 

そして、屋上に立っているのは、シャムと美鈴だけになった。紅魔館からは、色んな者らが苦痛にうめく声が恐ろし気に聞こえてくる。シャムは呆気に取られてその場に立ち尽くしていた。

美鈴が囁くような声で言う。

 

「…この館の者たちは、魂と引き換えに紅魔館をこの場所に留めて、かつお前を封じ込めた。だがお前も、じきにそうなる。さっきお前が誓った通り、この紅魔館のモノを一つでも自分のモノとすれば──」

 

突然、美鈴の声が途切れた。突然時計塔の時計の針が壊れて落下し、美鈴を背中から貫いた。シャムが怒りに任せて魔法を使ったのだ。

新子は自分の悲鳴を聞いた。マミゾウが小さく舌打ちする。美鈴の血が滝のように流れ、屋上の床をさらに赤く染め上げる。

 

真っ赤な霧が一層濃くなり、視界を真紅が埋め尽くした。

 

 

目もくらむ閃光。轟く雷鳴。三人は腕を取り合い、よろめいて後ずさった。目も耳も働かない。

だが、三人が我に返ると、目の前は壁で覆われていた。いや、いつの間にか、紅魔館の門前に居たのだ。

 

「今の見てた…よな?」

 

新子たちは、今の光景が信じられないとばかりに顔を見合わせた。この目の前にそびえる紅魔館で、昔、あんな惨劇が有ったとは。

 

「…つまり、シャムは紅魔の呪いによってずっとここに住まわされているという訳じゃな。通りで、目撃情報が無かったわけじゃ」

 

「ああ…住民が消えた理由もわかった」

 

「でも、シャムは色々考えてるのね。さっきみたいに、紅魔館のお金を貸していたりしたのも、一旦貸してから返してもらえば、それはもう紅魔館のモノではなくなると考えたから…とか?それに、シャムはどんどん力を増して、あの呪いをもってしても完全に拘束はできないみたい。さっきだって、湖の方までは行けるようだったし」

 

三人がそう話していると、いつの間にか紅魔館の門の前に、紅美鈴の幻が立っていた。

 

 

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