(時間的には数十時間程
やり始めは二、三年前から。)
楽しめる作品を書けるように頑張ります。
あと、目の前に広がる大地はノースティリスではありません。
そこのところ、よろしくお願いします。
やあ、おはよう。
まあ、取り敢えず水でも飲みながら聞いてくれ。
うん、マスターなんだ、すまない。
お前がかよって何回も言われたよ。
でも、この店に来たとき、古風
みたいなのを感じられたと思う。
こんな殺伐とした世界でも、それを忘れてほしくなくて、今日も水を出しているんだ。
さあ、依頼しようか。
■■■
相変わらず、妙なことを喋るマスターだと思いながら、あなたは酒場を後にした。依頼は特に貰っていないが、まだ生活には困らない程度の金はあるので、気にしない。
歩いていると、ポツポツと雨が降り始めた。すぐに強くなるのだろうと思い、少し離れた場所にある自宅へ走る。
雨が強くなってくるが、あなたは気にせず走り、ほどなくして、自宅へ到着する。
家に着くなり、お帰りなさいと言う四つの声が聴こえてくる。
一人は金髪の少女
一人は少女より更に若い、幼女…いや、正確に言えば妹
一人は金髪でお嬢様っぽい女の子
最後に、白髪で見るからに科学者だが、ヤバそうな雰囲気を醸し出しているマッドサイエンティスト
扉を開けた向こう側から聴こえた声は、この四人の物だった。
あなたはただいまと言って、背中に背負っていた大剣や、連弩を置いたりしてから、少女の作ってくれた食事を口に運ぶ。少し、雨で体が冷えていたところだったので、料理の熱が体に染み渡る。少女は、自分の作った食事を食べてもらっているその様子をニコニコしながら眺めている。
食事を食べ終え、席を立つと、お嬢様が手招きで部屋へ誘ってきて、あなたはそれにしたがい、部屋の中へ入っていきます。
「久しぶりに、一緒に弾かない?」
目の前には、あなたがいつも使っているピアノとお嬢様の使っているピアノが、向かい合って置いてありました。あなたはおもむろに自分のピアノのイスに座ると、それに合わせてお嬢様も座る。
二人でなんの曲を弾くか30秒程話し合い、あなたが、雨の日にしか弾かない曲を弾こうと言うと、それに彼女は頷いて肯定します。
二人が息を合わせて演奏をすることしばらく、空が夕焼け色に変わるのが、窓から見えた。
「やっぱりこの曲だと晴れるわね。」
二人は何度目かわからない、晴れ空にする曲を弾き終わると、眠気が襲ってきた。
翌朝食べる食事を用意してから、寝るために寝室に向かう。
寝ようとベットに向かうと、少女とお嬢がベットに入っていた。あなたはいつものように、二人と添い寝をする。
はたから見れば、おかしな光景かもしれないが、ここら辺ではよくある光景である。
おやすみ、と一言言って、あなたと二人は眠りにつく。しかし、すぐに寝れる訳もなく、二人の頭を撫でたり、抱きしめてあげたりしながら、ゆっくり眠る。
■■■
一日が終わり、再び訪れる朝。誰よりも早く起きて朝食を食べる。朝食を食べ終えると、食器を水に浸けておき、愛用の大剣等を背負い、家を出る。
あなたは家を出るときに、久々に大仕事だな…と呟き、いつものように最寄りの町へ向かう。
■■■
「お、おはようございます」
町へ入ると、後方から突然声をかけられる。声のする方を見てみると
「リーダー、今日も訓練に付き合ってくれませんか…?」
と、20代程の女性からお願いされる。
あなたは、北西に存在する大きな町《リグシェリア》に本部を置いている《傭兵ギルド》のリーダー、そしてマスターをしている。先程声をかけてきた女性は、あなたのギルドの副リーダーのアイリアだ。
良いよ、朝御飯はしっかり食べてきたかい、と聞くと。元気な声で「はい!」と彼女は答えた。あなたはよろしい、と一言言ってギルド本部を目指して歩く。
■■■
「では、参ります。」
ギルドの地下、鍛練場にて
「初手…!」
アイリアは左手で盾を持ち、右手でレイピアを構え、あなた目掛けて突進してくる。
あなたはそれに対して、大剣で攻撃を逸らしながら、アイリアの左側にまわる。
「くっ…!」
アイリアは避けられた後の隙を無くすように、盾で体当たりをする。
あなたはそれを大剣で防ぎ、そのまま押し返す。そしてその直後、連弩でアイリアを撃つ。
「…!」
アイリアは体勢を崩しながらも、襲いかかる矢を回避、もしくは盾で防いだ。
アイリアが防ぎきったのを確認すると、あなたは大剣を構え、突進していく。そして、間合いに入ったところで、左から右にかけて切り上げる。
アイリアはそれを転がって避ける。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
アイリアの息が切れているが、攻撃は仕掛けない。もし、ここが戦場ならば、またとないチャンスだが、訓練なので、相手のペースに合わせて戦う。
「はぁ…はぁ…まだまだです、いきます!」
再び、あなたはアイリアと剣を振る。
■■■
あなたは、何人かギルドメンバーが訪れているギルドロビーに来ていた。
…アイリアを背負って
「はぁうぁぅぅ…」
あなたはアイリアとの訓練の時、大剣を使っていたが。それがアイリアの兜に当たってしまい、強い衝撃によって、彼女が朦朧状態になってしまったのだ。
あなたは心の中で、使っていたのが模造刀で良かった…と、呟いた。
「うう…すみません…」
アイリアは、渡された水を飲んで、少しすると、回復した。
「はっはっは…こりゃまた、手酷くやられたな?アイリア。」
そう言いながら、男が一人近付いてくる。あなたは男の顔をよく知っている、その男は…
「はぁ…昔からずっと勝てずじまいですよ、シュートもそうでしょ?」
アイリアが呼んだ、シュートと言う言葉。それが男の名前だった。そして、傭兵ギルドのNo.3でもある。
「コイツ、強すぎんだよなぁ…っとと、そろそろ報告が来るから、お前は部屋で待っとけ、アイリアは俺が見てるから。」
あなたは、シュートから言われた通りに、ある部屋で待つ。部屋で待つ理由。それは、今日が1ヶ月に1度、月の始めにある、ギルド支部からの報告会なのだ。
数分すると、各支部のリーダーがやってきて、十個ある椅子が次々に埋まっていく。そして、最後の椅子に支部のリーダーが座ると、エーテル風の吹く三の月の報告会が始まった。
■■■
結果から言うと、三の月の最終的収入は、過去最高だったが、死亡者が数名出てしまっていた。
生き返りなど、高位の神官か神様でも居ない限り不可能であるうえに、そう何度も生き返れるなどと、都合のいい話などあるわけもなく、一つの命につき、1度しか生き返れず、そのうえ、大量の供物を必要とするらしい。
そのため、ギルド側でも、
第一に自分の命
と、優先順位の最上位を自分の命としている
更に言うと、死亡者が出るときは、ある共通点が見つかる。
一つ、それはエーテル風の吹く、三の倍数の月。
これに関しては、広く知られていることで、エーテルに長時間晒され続けていると。エーテル病なるものにかかり、体に異常が発生し、いつしか死んでしまう。
三の倍数の月は、高濃度のエーテルが風になってやって来るので、死亡者がどうしても出てしまう。そして、もう一つの理由がある、それは…
『ノースティリスと言う所から来たと言う冒険者達であると言うこと。』
何故か、彼らはすぐに突っ走るような性格のせいで、ギルド内でも、かなり死亡している。強者ともなれば、死ぬことはあり得ない、とさえ言われるほど強く、実際に、そう言われる者達は一人として死んではいない。
しかし、そうではない者達はすぐに死にそうになる。
そして、彼らが喋る不思議なことがとても気がかりである。その内容は…
『どうせ死に戻り出来るし平気平気』
と言うものである。
死に戻り…この言葉はそのままの意味なのだろう。しかし、そのような事が出来るなど、あなたは知らない。
とにかく、ノースティリス出身と言う彼らは、特にギルド内でも死亡率の高い者達として記憶されつつある。
第一にノースティリスなど、何処にあるのだろう…ここ、《グラナリア大陸》に、その様な場所など存在していないし、別の大陸が存在するのかもしれない。
あなたはそこまで考えたが、仕事があるのを思い出して、急いでギルドマスターの部屋を出ていく。
《グラナリア》
未開の地がまだまだ残っている大きな大陸。
あなたの設立した傭兵ギルドは北西のリグシェリアに本部が存在する。
《リグシェリア》
多くのギルドが支部を置く、大きな町。
ここに本部が存在するのは傭兵ギルドだけである。
また、変わった店、変わった物等が数多く存在する町でもある。
《ノースティリス》
ティリスという大陸の北側にあるのでノースティリスらしい。
南はサウスティリスらしい。
《傭兵ギルド》
傭兵を生業とする者達が所属するギルド。
人手を要求される場所へとギルドメンバーを送り、金銭等の報酬を受け取り、それと引き換えに仕事をこなすのが、傭兵ギルドの主な仕事である。
傭兵の名の通り、戦争に駆り出される様な事があるかと言うとそうではなく、大体は、商人や店の店主、一般の人からの依頼や、町の方からの依頼だったりを請け負う。
《酒場》
( ´・ω・`)<やあ、おはよう。
その名の通り、酒を飲む場所。
お酒を売ってたりもするので、ギルドメンバー用のお酒なんかも、ここで仕入れている。
また、仕事の依頼をする掲示板が必ず置いてあり、その場所その場所での、人々の依頼を受けることが出来る。
(傭兵ギルドとの違いは、その土地に依頼主が居るか、遠くの町からの依頼か、等。)
《ギルドマスター》
そのままの意味で、ギルドの長である。
一年に一度、ギルドマスター同士の、報告会の様なものなどもあったりする。