elona 死に戻り不可の不思議世界   作:アームズ

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elona 四の月最初の仕事

 あなたは行きつけの魔道具店(ただし屋台形式。)の前で、依頼主と会う。

 

「やあ、いつも世話になってるね、傭兵ギルドのマスターさん。」

 

 今回の依頼の依頼主と挨拶を交わす。

 

 何度も依頼をこなしていた過去があったので、今ではすっかりお得意様みたいになってる。

 

「今回は南西の方へ食料を持っていくんだ、報酬はいつもより少し多めだよ。」

 

 依頼主から、依頼内容を聞きながら、あなたは道具のチェックをおこなっている。

 

 いざという時の回復系ポーション

 長距離移動向きの腐らない食べ物

 (パン類とアピの実や薬草)

 すぐに家に帰る為の帰還の巻物

 仕事の途中でも寝れるように、寝袋

 酒・酒・酒・酒・酒

 

 これらの道具を持っていることを確認し終えるのと同時くらいに、依頼主からの話も終わった。

 

「まあ、いつもと同じ距離なんだけど、この時期だと言う事だけは忘れないでくれ。大事な商品を持ってかれるわけにはいかないからね。」

 

 …と言う言葉を聞き、あなたは思い出します。

 

 四の月や、七の月など、エーテルの風が吹いた後は例外なく、荷馬車が盗賊団に襲われるのです。

 

「確かに、エーテルの影響で辛いのは分かるが、だからと言って盗みなんかされちゃ、こっちが困る。それを分かってやってるのかねぇ…」

 

 依頼主は、少し悲しげな表情をした。あなたは、無性に悲しくなった。

 

「…さ、シケた顔してないで、仕事しようか。護衛、よろしく頼むよ。」

 

 依頼主とあなたは馬に乗り、南西の町…リグシェリアから真南に存在する《王都シルベリナル》へ向かう。

 

■■■

 

パカラッ パカラッ パカラッ…

 

 馬の蹄が鳴らす音と、馬車の車輪が回る音だけが、延々と耳に入ってくる。

 

 周囲に人影はなく、あなたは持ってきた食べ物と酒を楽しんでいた。

 

「相変わらず…大食いだね、君は。」

 

 何度も食べている姿を見ているからこそ、口から出た想い。お得意様はいつもあなたの食べている姿を見ていて、飽きてすらいます。

 

 あなたは、酒を一気に飲みながら、周囲の警戒を怠りません。

 

 今までに何度も通った道なので、楽しげもなく、警戒を続けているあなた、すると…

 

 ガサガサ…と近くの草むらが揺れて、何かが現れる。

 

 なんとそこから現れたのは、ちっさな野うさぎ。

 

「…なんだ、ただの野うさぎか、盗賊団じゃなくて良かった…」

 

 お得意様はつまらなそうな顔をしながら、そう言いました。あなたはそれを見て、盗賊団の方が良かったか?と、つい聞きました。

 

「いや、結構、盗賊団はこりごりだ、何度も襲われてるから、もう会いたくない。あれだし、最近じゃ襲われたらもう仕事辞めようかなって…」

 

 あなたが聞くと、急にペラペラと口が動くようになり、何度目か分からない、盗賊団との想い出話が繰り広げられ始めました。

 

 よほど、嫌な想い出でもあったのか、途中、少しだけ涙目になってました、あなたはそれを見て見ぬふりをして、話を聞き続けました。

 

■■■

 

「いやぁ…お疲れさま、取り敢えず食べようか。」

 

 あなたは、暗闇の中、一つだけポツンと置いてある焚き火の近くに座って、依頼主とご飯を食べていた。

 

 あなたと依頼主は道中、山の近くを通り、そこに偶然あった洞窟で一夜を過ごそうとしている。洞窟の中なので、月や星の光も入ってくることは無い。

 

「やっぱり、出来立てのご飯は美味しいね、君が護衛で良かったよ。」

 

 あなたは、持ち前の料理スキルで料理を作り、依頼主と一緒に食べている。

 

(因みに、腕前的には、王都の王様専属コックが唸る程である。)

 

■■■

 

「ご馳走さま、またよろしくね。」

 

 あなた達は食事を食べ終え、再び街道を馬に乗っていく。

 

「もう夜だ、いつも通り交代でいこうか。」

 

 そう言いながら、依頼主は荷馬車の中で睡眠を始める。あなたはそれを見た後、あなたと依頼主の間で決めたローテーションで王都を目指す。

 

 交代で寝て、起きて、干し肉を食べながら、ゆっくり目的地に向かう。

 

■■■

 

「はぁ…着いたよ、起きてくれ。」

 

 あなたは薄手のマントを被って寝ていたところ、依頼主に起こされた。そして、到着したとの言葉を聞き、伸びをする。

 

「いやはや、今回は襲われなかったね、誰かが全滅させてたか…他の荷馬車が狙われてたか…まあ、幸運だったかな。」

 

 あなたは、リグシェリアを離れて、四日後に王都シルベリナルに到着した。依頼主は荷馬車から袋を取り出してくる。

 

「はい、お疲れさま、これが報酬の金、後お望みの物を入れてある。また、向こうに着いたらよろしく。」

 

 あなたは袋を受け取り、了解の旨を伝える。そして、シルベリナルに居る友人の元へ歩いていく。

 

■■■

 

 あなたはおもむろに、王都にある傭兵ギルドの支部に入っていく。

 

「いらっしゃい。」

 

 と言う野太い声と共に、スキンヘッドで浅黒い肌の大男が、傭兵ギルドにあるバーのコーナーに出てくる。

 

 あなたは、その男にビアを注文する。そして、出てくるまで手をほぐしている。

 

「どうぞ、ビアです。」

 

 男からビアを受け取り、少しだけ飲む。微量しか飲んでないため、すぐに酔いが回ってきたりはしていない。そして、あなたは男にピアノを弾いても良いかと聞く。

 

「良いですけど…石を投げられても知りませんよ。」

 

 あなたは、構わないよと言って、ピアノの椅子に座る。先程の男が手を叩く。

 

 その音に反応して、何人か静かになる。

 

 あなたは、少し、深呼吸をしたのち、演奏を開始する。

 

■■■

 

 数分後、あなたの回りはチップ等で埋め尽くされていた。量で言うと、駆け出し冒険者の4ヶ月分の税金位はありそうである。

 

 そして、演奏を聴いていた者達は、手を叩き何かしら喋っているが、あなたはそれを気にせずにある人物を探す。

 

「…………」

 

 居た、割りと近い所に居た、どれくらい近いって目の前の席くらい近い、多分一番あなたに近い。心なしかその人物は頬を赤くしながらあなたを見ている気がするが、あなたはそれに対して大いに心当たりがある。

 

「…なんで普通に呼んでくれないのかなぁ…?」

 

 若干恥ずかしそうにしながら、あなたに近付く女の子。またかと言わんばかりにため息を漏らすその女の子を連れて、ギルドの外にあなたは出る。

 

 …足下のチップを回収しながら。

 

■■■

 

 後ろから何か視線を感じていたが、それを気にせずにギルドの外に出てきたあなたは、女の子の方を向く。

 

「…はぁ…久しぶり、会いたかった…」

 

 女の子はあなたに抱き付いてきた、あなたは飛び込んでくる女の子を抱き締めたら、頭を撫でてやる。

 

「んん…ふにゃぁ…」

 

 撫でてやると、猫みたいな声を出しながら、頭をあなたに擦り付ける。スリスリしてる、結構な時間。

 

「…んで、今日は何か用?」

 

 さっきの猫はどこへやら、と思いながら、あなたは女の子に用件を話す。

 

「ふーん…本部に来ないかー…ね。」

 

 そう、あなたはその女の子…名前を「ユンナ」と言うのだが、その子を本部に引き入れたいと思っているのである。

 

 理由はいくつかある、まず一つ

 

※いつでも会えるように

 

 二つ目は

 

※心配だから

 

 あなたが彼女を誘う理由としては、これぐらいである。その他理由はあるが、大体これが理由だ。

 

「確かにそうだけどさぁ…うーん…そろそろ時期なのかなぁ…」

 

 んー…と唸っているユンナ、あなたは無理に連れていく気は無いと言う事を伝え、答えを待つ。

 

「うん…うー…一緒に…行きたいかなぁ…」

 

 あなたはユンナにそれで良いのか?と確認を取る。

 

「うん…ここにはお世話になったけど、やっぱりあなたの近くにいたい…おとーさん…」

 

 ユンナはついてくると言ってくれて、あなたは一安心した。

 

 そして、最後に言った言葉はそのままの意味で、あなたが彼女の父親である。

 

 …最初に『義理の』と付くが。

 

 あなたはユンナに身支度をするように言った。

 

「うん、持ち物持ってくるから待ってて!」

 

 そう言い、ユンナはギルドの中にある部屋に走っていく。あなたはその様子を後ろから見ながら、ハーブを口に放り込む。(口に放り込んだハーブはモージアである。)

 

 数分後、ユンナは軽装備を身に纏い、バッグを両手に持ち、ギルドから出てきた。

 

 あなたは出てきたのを確認したのち、荷車を置いた場所に向かう。ユンナもそれを見てついてくる。

 

■■■

 

 あなたは、荷車にユンナの荷物を乗せ、リグシェリアに戻ろうとします。しかし、ユンナは少し振り返り立ち尽くしていました。

 

 あなたは、そんなユンナを見て、寂しいか、と聞きます。それにユンナは黙って頷きました。

 

 ユンナは暫くその場から動くことはなく、あなたも、それを待ち続け、ユンナがあなたの方を向くと、少しうつむきなから、抱き締めてきました。あなたは、そんなユンナを抱き締めて、ゆっくりとした足取りで、リグシェリアに帰っていきました。






《盗賊団》
ゲームでは、プレイヤーに遭遇すると、持ち金と交易品等を奪う。
ただし、逆に殲滅することも可能で、倒すと、盗賊団が溜め込んでた交易品を回収できるので、意外と美味しい。

《王都シルベリナル》
その名の通り、王都である。
多くの交易品、武具、珍品、珍味、あらゆる物が集まる場所。闘技場もあるし、色んな神様を奉ってる教会がある。

(ただし、様々な神の信徒が集まるせいで
信徒同士での暴力沙汰や信仰的問題が発生する。)

《ビア》
酒、他にも「クリムエール」「ウィスキー」と言ったような酒もある。
飲むと当然酔うのだが、他人に飲ませて、ある選択肢を選ぶと…?

また、呪われている酒類は、何故か他人に連続で投げつけられる事がある。

《演奏・演奏スキル》
そのままの意味で、演奏をするためのスキル。
演奏をすると、おひねりとして、金を投げられたりする。また、何か物等も投げられたりする事がある。

金庫、結婚指輪、結婚首輪、食べ物に武器、防具、果てにはアーティファクトまで、様々な物を投げられる。

ただし、演奏スキルが低いと 石を投げられる。
世界のどこかには、投石で、頭をパーンさせる人が居るらしい。

《ハーブ類》
モージア、キュラリア等のステータスに
大量の経験値が入る食べ物。
それがハーブである。
(味は激マズの模様)

キュラリア
全ての主能力の経験値が特大

ストマフィリア
全ての主能力の経験値大、満腹度は特大

マレイロン
魔力と意思の潜在能力上昇、経験値超特大

スペンスウィード
器用と感覚の潜在能力上昇、経験値超特大

モージア
筋力と耐久の潜在能力上昇、経験値超特大

アルローニア
習得と魅力の潜在能力上昇、経験値超特大
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