elona 死に戻り不可の不思議世界   作:アームズ

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elona 赤い液体を吐きたくなるほど不味い飯

「…えっと、美味しいですか?」

 

 あなたは、作られた料理を一口食べ、美味しいと感想を述べる。

 

「や、やったぁ!やりました!やっと褒めてもらえましたぁ!」

 

 あなたの感想を聞いて、目の前の女性…ルナは大喜びしている。

 

 事の発端は二週間前…ビブラ海岸であなた達を密かに見ていたシュートを絞めたあの瞬間から約二日後の出来事。

 

■■■

 

「りょ、料理を教えてください!」

 

 吹いた、お茶を、ルナに向かって。

 

「…あの、えっと…」

 

 あなたが吹いたお茶でびしょ濡れになったルナは、困惑しながらあなたを見つめる。

 

 あなたは少しすまなそうにしながら、風呂をすすめる。

 

「…はい、お借りします、覗かないでくださいね。」

 

 あなたはそんなことしないが、一応頷いておく。

 

 何故、突然家に来て料理を…などとあなたは考えながら、一応お茶を飲む。

 

 …なんか少し苦い。

 

■■■

 

 あなたは風呂あがりのルナから事情を聞いているところだが、話によると「食べ物が無かったので料理しようとしたら、料理が出来ないことに気づいた。」だそうだ。

 

 あなたが、女性なのに料理出来ないのは致命的なのでは、と指摘すると。

 

「だ、大丈夫です、問題ありませんから。」

 

 と、妙に自信満々に答えられた。

 

 しかし、教えてくれと言われた以上断る理由等無いので、普通に教えようと決心した。

 

■■■

 

「え、えーと、これかな?」

 

「あー、待って待って、焦げないでぇ…」

 

「味薄い…これくらい追加しよっと。」

 

 …何が起きているのだろう。

 

 あなたは、外から適当に摘んできた山菜で、簡単な炒め物を試しに作ってほしいとお願いしたのだが、なんか凄いことになりそうで、あなたは寒気が止まらなかった。

 

「で、出来ましたー!」

 

 目の前に、盛り付けされた、山菜の炒め物、あなたはこう思った。

 

 不味いな、黒い、食っても大丈夫か?

 

 等と心の中で思った。

 

 しかし、折角作ってもらったのだから、少しぐらいは食べよう、と言う使命感で口に運ぶ。

 

 直後、あなたの口に訪れる驚愕。

 

 苦くない、しかし、塩辛い、パッサパサ、焦げてるから、地味な苦味も感じなくは無いけど、これは酷い。

 

 正直、炭を食わされてないだけましだと思っていたら、塩辛いが故に辛かった。

 

「ど、どうですか…?」

 

 食ってから数瞬、ピクリとも動かないあなたに対して、ルナが声をかける。

 

 それに、あなたは最大限の笑顔と嘘で対応した。

 

 こ、個性的な味ですね。

 

 もう、それが限界だった、これ以上無い笑顔で、必死に本音を隠した。

 

「そ、そうですかー?え、えへへ…」

 

 心なしか、彼女の顔が嬉しそうに見えて、あなたは心から安心した。

 

 …本音がバレて無いと言う意味と、ルナを傷つけてない意味である。

 

 取り敢えず、あなたは基礎的な事から、ルナに教えることにした。

 

 …これから大変になりそうだ。

 

■■■

 

 二日後

 

 五日後

 

 一週間後

 

 ルナは少しずつ腕を上げていった。

 (相変わらず味付けは下手だったが。)

 

 それでも、焦がす事や、パッサパサになることも少なくなってきた。

 

「今日は何を作るんですか!先生!」

 

 …この様に、先生と呼ばれるようにもなった。

 

 今日も山菜の炒め物です。

 

「えー…」

 

 えーじゃありません、と言ったやり取りをしながら、特訓開始から二週間後の今に至る。

 

■■■

 

「これで私もいっぱしの料理人ですね!」

 

 そんなわけ無いでしょう。

 

「えぇ!?」

 

 あなたは頭が痛くなった、料理人なら、この程度では無い、作るもの全てが美味しくなくてはならないと言うのに、彼女は山菜の炒め物しか出来ていない、他の料理を作ったときに、問題ありと判断したら、再び特訓である。

 

 …こんなことなら、他の料理も作らせれば良かったかもしれないと、あなたは後悔した。

 

 

 

 …そして、案の定ダメダメだった。

 (ほうれん草とベーコンのパスタをつくれと言ったら、何故かパスタが焦げてたり、ベーコンのサイズがバラバラだったり、あげくの果てには、よく分からないソースが作られ、パスタにかけられていた、当然の様に美味しくなかった。)

 

 

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