元々は友人の漫画の作中作の元ネタ提供用の文章だったため、どれもこれも短文です。
十三の塔と一〇八の回廊。
一二八〇の螺旋結界に守られたそこは錬金術師たちの桃源郷。
現代において禁忌とされた「錬金術」「魔術」「秘術」を頑なに守り、
発展させる事に自らの全てを掛けた異端者たちの巣窟。
辿り着く事の出来ない秘境の根源、「虹」
生命の源にして『循環』の
生命の象徴であると同時に破壊の象徴でもあり、人間の原初でもある「焔」
錬金術最大にして最終の秘奥「鐵」
成長と侵略の最古の聖域「木」
形作る事の原点にして足ある物の住むところである「土」
陰性の象徴にして神秘の具現である「月」
陽性の象徴にして活勢の具現である「太陽」
遮る物さえも意に介さず「風」
「御伽噺」「空想」「時間」「奇跡」
十三の塔に集う錬金術師たちは、いったい何を求め、何を成そうというのか。
太源を司る虹の塔の最奥に住まう魔女だけがそれを知っている。
そして今、そんな幻想の研究施設に一人の科学者が迷い込む。
物語は、「御伽噺の塔」の魔術師と迷子の科学者が出会うところから始まる。
――運命の女神は、どこまで意地悪く、底抜けの愉快犯に違いない。
◇ ◇ ◇
「十三の塔」の十三は〝死〟或いは〝到達できないモノ〟という意味です。
ただ、十三という数に合わせる為に作ったのも結構あるので、
「虹」(認識できるが、その根元への到達は不可能)
「御伽噺」(〝この世〟を科学的に分解再構築、そして原型を辿ると辿り着く物)
「時間」(何者にも捉われない零であり、無限でもある「完全の一つ」)
「水」(循環構造の原始)
この四つだけです。それ以外は後付けです。
太陽とか月とかは魔術的な記号で、土とか木とかは五行止水から。
↑つまり、それらと組み合わせればそれなりに発展できそうって事で。
また、「鐵」は鉄の事で、鉄ってのは錬金術に端を発した科学によって用途が広がったものなんで、応用可能かと。
空想や奇跡は語呂的に選びました。
まぁ、ありきたりではあっても使えそうっちゃ使えそうなワードっつったら、
これぐらしか浮かばなかった。
◇ ◇ ◇
以下、長編版序盤草案
Avant Title
見たことがないものを見たかった。
知らないことを知りたかった。
この道を歩いていくと何処に着くのか。
この文字は何故このような形をしているのか。
伝説、巷説、口伝に伝承、いわゆる
この世界は何処から始まったのか。
僕には知りたいことがたくさんある。
目の前の事だけでは不満だ。
伝聞では満たされない。
足を踏み出せばそこに答えはなくとも手掛かりはある。
答えが見つからないという結果は次の足掛かりになる。
僕には、知りたいことがたくさんある。
――だけど。
知りたくないことだってたくさんある。
人間だもの。
科幻の塔
第一話「少し草臥れた」
Opening
古い伝承に語られる物語は大きく3つの分類に仕分ける事が出来る。
すなわち、『教訓』『警告』『祝祭』である。
これらに共通する事があるとすれば、それはいずれも事実の伝承が主題という事である。
より正確には知恵の継承だろう。
しかし、これから語る物語はこのいずれにも属さない。
知識や知恵の伝達でもなく、言祝ぎの類でもない。
まことしやかに語られる、それは何時か誰かの祈りの物語。
人の言の葉に曰く、科幻の塔。
締めて十三の幻想に魅せられた夢追い人たちの秘境。
夢を追い、夢に破れ、人の群れから零れ落ち、それでも諦めを得られなかった者たちの終端。
行きつく果てを得られた幸福な愚か者の聖地。
天に銀の砂漠を抱き、地に虹の典廊が伸び、御伽噺の真実に至る場所。
その名を、幻宮殿。
人の口の
いつか、
Apart
●S-1
以下、構成中
…中でも本作は友人曰く
「沖田さんの〝らしさ〟全開でいい感じですね♪
いい感じに中二病全開っぽくて! なんていうか、紫とか深くて透き通った藍色的な?」
というコメントを頂きました。
ええ。メモ書きを読み直して自分でも痛いなぁって思いましたよ。
まぁ、「いい意味で」らしいのであまり気にしない事にしましたが。
どうなんでしょうかね? (苦笑)
追記
初投稿時と規定が変更になり、あとがき改定時に致し方なく書き足した部分が案の定文字数稼ぎという事で10年ぶりに加筆した次第です。
正直なところ無意味な文字数稼ぎと云う意味では全く同じことなのですが、取り敢えず準備中の原稿、それも種火をどうにか焚火程度にはしてみよう的な試みの端緒を載せさせてもらおうかなと云ったところ。
正直、初投稿時の規定(たしか0字からじゃありませんでしたっけ?)に沿って書いたものなので、実際のところを言えばこの『玉石混合掌編集』の他のものも1000字に届いていないものはあるわけです。
2次ふぁんが潰れて間が空いていない頃に書いたものなので、今更10年越しに全話分直せとか言われた日には再投稿は不可能です。
困ったもんだよなぁと云うのが本音ですが、規定を作って規範を敷いて、それでこそ健全な運営が成り立つものなのだろうと思うので、もしもこれ以外の部分に字数が足りていないみたいな指摘が入ったらこの作品は完全削除になります。
それもまた、仕方のないことだよなぁと云う感じです。
10年ぶりなので中々感傷的な感じです。