ソードアート・オンライン Will Drivers   作:我道ラン

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どうも!初夏という言葉らしく徐々に暑くなってきてきましたね…
UAが日に日に増えていくのを見えて初心者ながらとてもありがたいです!感謝しています!
今回から原作キャラ視点があるのですが、少し違和感があるかもしれません。それでも良い方はどうぞ!


2話 ~仕組まれたような出会い~

三倉大悟だ。今日は待ちに待ってもない始業式の日で今日から3年…つまりは最上級生というわけなんだがまだ陸斗が来ていない。俺達は普通に間に合う時間に来ているが陸斗だけはどうも遅い。ちなみに来るのが早いのは俺、陽一、治、隼、秀ちゃん、陸斗となっている。だが今回は遅刻ギリギリの時間…まだ来ないのかと校門の前で心配している俺達の耳に聞き慣れたくないが聞き慣れてしまったシャウトが聞こえた。

 

 

 

「イィィヤッッッ……ホォォォォウゥゥ!!」

 

 

「えっちょおまっ」

 

 

 

ガシャァァァン!!!

 

 

なんと勢いよく突っ込んできた自転車が陽一と衝突してしまった…だが陽一は傷を負ってない、事なきを得て安堵している一方、陽一が陸斗に説教を始めた。

 

 

「あのなぁ…!ちゃんとブレーキを踏んでゆっくり入ってこいよ!大体こんな時間に来るほどぐっすり寝ていたからこうなるわけで…!」

 

 

「へへ…ごめんごめん、でも陽ちゃんピンピンしてんじゃん」

 

 

「でももクソもあるか!」

 

 

いつも陽一はツッコミをする側で陸斗や隼のボケを細かく拾っている。実際こうは言ってはいるが友達思いの良いやつだなと俺は思っているんだ。まぁ言葉使いはアレな時もあるが……

 

 

 

「それより始業式……」

 

 

「ヤバッ!早く行くぞー!」

 

 

秀ちゃんの言葉ですっかり忘れていた本来の目的を思い出し始業式が行われる体育館へ向かった。

 

 

「あっ、おはよう皆」

 

 

「よぉお前ら…朝の挨拶、それ即ち『おはよう』という言葉をこの俺から送ってやろう…感謝するんだなぁ」

 

 

「よっ!」

 

 

「おはよーッス!」

 

 

「おはよっ!」

 

 

「…おはよ」

 

既に並んで座っていた治と隼に元気な挨拶を交わした俺と陸斗、陽一に秀ちゃんは急いで列に並んで座った。

 

 

 

………終われ、早く終わってくれ。なんでこういう時の校長先生の話はより一層長く感じてしまうんだ。おまけに陸は寝てるし隼は何故かドヤ顔していて治は周りの女子に囲まれて色々聞かれている。陽一と秀ちゃんは名前順に並んでいるのでいるからか話をしている。大方ALOのことだろう……つまり俺は話す相手もいないし暇潰しも出来ない……何というか暇だ、すごく暇。いいや、心を無にしてボーっとしてれば終わるだろ…………

 

 

「…それではこれにて始業式を終わります。まずは3年生から新しいクラスの発表を教室で発表いたしますので戻ってください」

 

 

ハッと我に帰ったら始業式は終わっていた。いやー何とかなるもんだなぁ……俺達は一斉に帰る奴らの後ろで話しながら教室へ帰っていった。

 

 

「ふぁ~…やっと終わったぁ……」

 

 

「ついにやれるのか…楽しみだなぁ」

 

 

「あぁ…俺の輝かしい英雄伝説が始まるんだなぁ」

 

 

「恥さらしになるのがオチでしょ」

 

 

「とりあえず家に帰ってご飯食べてから集まる?」

 

 

「そうだな…じゃあ一旦休んでから集まるか」

 

 

 

HRが終わった俺達は帰り道にこれからの予定について話し合った。だが陸斗はあくびばかりするし陽一は楽しみで仕方ないからか同じことしか言わない。そして隼はいつもの妄言を吐き、秀ちゃんは毒気のあるツッコミをする…つまり治と俺ぐらいしかまともに話し合っていなかった。どうでもいいかもだけど、クラスは6人全員同じクラスになった…ヤバい、隼とか授業の答えを俺に誘導しそう…いや絶対するに決まってる。8:2で一瞬でわかるんだよ…結局治の提案で昼食を食べてからやろうという結果になったので俺達は別れた。

 

 

それから45分後…俺は自宅に着きインスタントラーメンの蓋を開け、熱湯を注いだ。この3分は思ったよりも早く過ぎ、出来るだけ早く食べきった。

 

 

 

「これを着けて……っと。よし…やるか」

 

 

限定版ALOにはこのゲームをやるために必要な民生用VRマシン《アミュスフィア》が同梱されていた。そして接続や初期設定などは昨日の内に終わらせておいたので頭に装着しあとはゲームを起動するだけとなった…ドキドキを抑えて自室のベッドに寝転がり、こう言った…

 

 

 

「リンク・スタート!」

 

 

 

行ってくるよ…三倉大悟、妖精の世界に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し前に戻る……

 

 

 

 

こんにちは、アスナです。今日はALOでデュエル(決闘)が行われるのでそれを見に来たの。デュエルをする二人は同じサラマンダー(火妖精族)であるクラインさんとユージーン将軍。おかげで周りの人達は皆ユージーンの部下ばっかりだけど私達も負けずにクラインさんへ応援を飛ばした。

 

 

「頑張ってー!」

 

 

「負けたら今度店の手伝いしてもらうからねー!」

 

 

 

「落ち着いてやれば勝てますよ!」

 

 

「まずはユージーンの攻撃を見極めて…そこから…えぇーと…とにかく頑張って!」

 

 

「…頑張ってくださいね」

 

 

 

私に続き、リズ、シリカちゃん、リーファちゃんにシノのんは声援を送ったけど…リーファちゃんだけなんか若干投げやりなような…しかしそんな応援にも彼はきっちり反応して返事をしてくれた。

 

 

 

「おう!俺様の活躍をとくと見てくれよな!」

 

 

「ねぇ…どっちが勝つと思います?」

 

 

「あたしはユージーン。クラインは無理でしょ」

 

 

「リズ…なんか酷くない?」

 

 

リーファちゃんが勝負の行方を聞いたらリズが即答で返した。あまりの酷さにシノのんがフォローに入る。まぁ気持ちはわからなくないけど……実際クラインさんとはSAO時代からの知り合いだけどどうもこうなると負ける姿が想像できてしまうのはなんでなんだろう……と考えていたら、二人のデュエルが始まろうとしていた…

 

 

「へへ…今日こそはアンタを倒すぜ!」

 

 

「良いだろう…その剣で俺を倒してみろ!」

 

 

 

互いの手が剣に触れ引き抜こうとしたその瞬間……

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

遠くの方から悲鳴が聞こえた。状況が状況なのでデュエルは中止となった。私達は嫌な予感を感じ、声が出た場所へ行くとそこには異様な光景が見えた……

 

 

 

「や…やめてくれ…殺さないで……」

 

 

「いいからボクと友達になろうよ…」

 

 

「全ては…完璧な世界のため…」

 

 

 

「たの…うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

剣を構えたプレイヤーが先程まで楽しく会話をしていた仲間を躊躇なく切り裂き、倒してしまった。ちなみにALOではプレイヤーが死んだときにリメインライトといって1分間だけ出るもので蘇生魔法やアイテムを使えば蘇ることが出来る炎のエフェクトで、いわゆる救済措置なの。

 

 

「心配ないよ…キミも友達になれるから」

 

 

ローブを纏った小柄なプレイヤーがリメインライトに近づく。声や体格からして女なのかな…と思っていたところに彼女はリメインライトに触れた。するとプレイヤーが蘇ったんだけど、様子がどうにもおかしい…倒したプレイヤーと同じようにひたすら同じことを繰り返していた。斬っては蘇り変なことを何回も言う…一体何が起きてるの…?

 

 

 

「…スナ、……アスナ!」

 

 

「えっ?ごめん、どうかした?」

 

 

 

「どうしたもこうしたも…前を見て!」

 

 

 

シノのんの言葉で前を見ると約100人にも及ぶ大軍が出来ていた。彼らは私達を倒す気だ……そう直感で感じた私は剣を出し戦うことを決めた。すると皆も次第に武器を手に持つ。

 

 

「皆…いくよ!」

 

 

そう言い放った後にそれぞれの武器で攻撃を始めた。戦ってみると攻撃パターンも単純で動きもそこまで早くない。これならいける…と思い素早く急所を斬ったその時……

 

 

「ぐぁぁぁ…痛ぇ…痛ぇよぉ…!!」

 

 

 

彼が負った傷、その悲鳴が私の頭の中で響いた。とても大きく、そして何度も訴えるように響く。やがて立つことも出来なくなってしまい剣を離し膝をついてしまった。

 

 

「あーもう!何なのよこれ…!」

 

 

「そんな…私達は助けたくて……」

 

 

 

彼らの声は同じく攻撃したリズやシリカちゃんにも伝わっていた。声に怒り、声に謝る…私達は一回だけの攻撃でもう戦えなくなってしまった。

 

 

「やっとボクの友達になる気になったんだね?」

 

 

「誰が…あなたなんかの…!」

 

 

「…そうやってボクをいじめるのなら、もういらない」

 

 

確実に怒っている…もう私達は助からない。ゲームなのに、死ぬことが怖くなった。かつてSAOという何千人も死んだデスゲームをクリアしたのに…それと同じ、いや…それを越える程の恐怖を抱いていた。

 

 

 

 

そして私達の前に立った一人のプレイヤーは大きなバトルアックスを降り下ろした……

 

 

ごめんね…キリト君、私やっぱり…

 

 

 

「……待てよ」

 

 

ふと目を開けたらさっきのプレイヤーはリメインライトとなって消えていて、その代わりコートを着た片手剣の男が立っていたの。私は目を疑い、その人の名前を思わず呟いてしまった。

 

 

「…キリト君?」

 

 

「いや…違うけど」

 

 

振り向いたらよくわかった…完全に別人だ。姿はキリト君に似てるけど全体的に青いし、何より手に持ってる武器は私のだった。すると後から彼の仲間らしき男達がぞろぞろとやってきた。

 

 

「いやぁー間一髪だったねぇ」

 

 

「全く他人事みたいに…あ、大丈夫ですか?」

 

 

「でも何だよこれ…あいつら操られてるんじゃねぇの?」

 

 

「ぽいな…おまけに俺らぐらいしか戦えるのいないみたいだし」

 

 

筋肉隆々でまさにイメージ通りのノーム(土妖精族)と紳士のような優しいシルフ(風妖精族)…一番背が小さいオレンジ髪のサラマンダーに逆に一番背が高い金髪で碧眼のケットシー(猫妖精族)…何だかわからない内にシリカちゃんが彼らに問いかけた。

 

 

「あ、あなた達は!?」

 

 

 

「通りすがりのナイト様だ…お前らのな!」

 

 

 

「「「「「はい?」」」」」

 

 

シリカちゃんの問いに答えたのはキリト君と同じスプリガン(影妖精族)の男だった。髪は黒くツンツンしていて目は鮮やかな真紅の目をした男の発した言葉で一気にわからなくなってしまった。え?ナンパ?この状況で?嘘でしょ……

 

 

「全ては…完璧な世界のため…」

 

 

「チッ、まだいやがったか…おいお前ら!」

 

 

 

「わかってるっつのォ!あ、このメイス借りやーす!」

 

 

 

「なら俺はこのダガーを…では改めて………俺達を…舐めるなよ!」

 

 

 

まだ敵がいることに気付いたスプリガン、それを聞きすぐに戦闘態勢を整えるノーム、そしてケットシーの言葉で一斉に敵に向かって行った。私達と同じことになるかと思ったら予想は大きく反して敵はどんどん消えていったの。

 

 

「この長剣いいねぇ…ほらほらもっと来いよ!」

 

 

「フン…そんな弱っちい武装でこの俺を倒せると思ったかァ!?」

 

 

「その割には弓で遠距離からチクチク痛めてるだけだけど……っと、よっ」

 

 

 

リーファちゃんの長剣で敵を斬りまくるサラマンダー、シノのんの弓で攻撃するスプリガン、その傍らでやって来る奴らを合気道で倒していくシルフ…完全に私達いる意味なくなっちゃった…………

 

 

 

「へぇ~…スゴいね、あれだけの数を瞬く間に倒すなんて」

 

 

 

彼女は6人を称賛し、前に出た。その内のケットシーは警戒しながらも彼女に向かってこう言った。

 

 

 

 

「なんでこんなことしたんだ?」

 

 

「友達が欲しかったから」

 

 

 

「はぁ?こんなことする奴の友達になんか誰がなるんだよ」

 

 

「キミだよ」

 

 

「は?」

 

 

「…いや、君達とボクは既に同じ友達なんだよ」

 

 

「なっ…」

 

 

 

彼女の言った言葉に動揺する一同。その反応が気に入ったからなのか一息ついて喋りだした。

 

 

「ふふっ…君達面白いね…いいよ、今日はこの辺で帰ってあげる。その代わりまた今度遊ぼうね♪」

 

 

女の子らしい可愛い声でいきなり現れたゲートのようなものに入ろうとしたその時、サラマンダーが最後の質問をした。

 

 

「待てよ、最後に一つ。お前の名前は?目的なはんだ?」

 

 

「ボクはネクロ、冥界の使者。君達と同じ『ドライバー』…ただそれだけさ」

 

 

 

そう言って彼女は姿を消した…ネクロか…これからもこんなことが起きるなんて嫌だけど、もう今日の二の舞にはなりたくないな…その後、クラインとユージーンが今更助けにきてくれた。なんでも敵を倒していたんだけど私と同じことになったものの男気で乗り切ったそう。こうして騒動は終わり、私達も無事だったのでお礼を言おうと思ったんだけど……

 

 

 

「あの…」

 

 

 

「よっしゃぁ!一件落着ってことでこっからどうする?」

 

 

 

「うーん…僕的には武器を作るところから始めない?」

 

 

「ほう…その提案…この俺の権限をもって許可するッ!」

 

 

「お前が決めんなお前が…シュウちゃんは?」

 

 

「…良いと思う」

 

 

「あのっ!」

 

 

 

私の声にビックリする6人。意外と反応が可愛かったな…っていけない!お礼を言わなきゃ…

 

 

「あの…ありがとう!おかげで助かったよ…♪」

 

 

「いやいやぁ…それほどでもないぜ」

 

 

「あ…それならさ、頼みを聞いてもらえないかな?」

 

 

「武器のこと?任せて♪」

 

 

「え?ホントですか?」

 

 

「助けてもらったしこれくらい大丈夫。ね、リズ?」

 

 

 

「えぇっ…まぁ良いけど」

 

 

「マジスか!?あざぁーすッ!」

 

 

「アンタ…そんな大きな声よく出せるわね」

 

 

 

サラマンダーは照れ、ケットシーとシルフはお礼代わりの報酬を求めた。現金だけどまぁ仕方ないよね…あとはちょっとだけどノームの人がうるさいと思った。ちょっとだけだからね?結果、お礼の話は6人の武器を作ることで決定した。リズも渋々受け入れてくれたのでこれから6人の話を聞きながらリズが切り盛りしている武具店へ向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

色々あったし不思議な人達だけど…手伝ったりしても大丈夫だよね?キリト君。そう思いながら私は彼らと共に歩きだした。

 

 

 

 

 

次回、武器選び、買い物、そして料理…新しい生活のなかで彼らは……

 

 

「今はまだ俺が手伝う時ではない」

 

 

「いいから働けクソニート」

 

 

働かざるもの食うべからず…?




というわけで2話でした!どうでしたか?アスナ視点は上手く出来たかな…?6人がどの種族なのかは次回でハッキリさせます。一応この話でもわかるようには作ったつもりなのですがね…文章力が足りんかったぁ……
余談ですが実はこの2話、本来ならもう少し早く投稿出来たかもしれなかったのに急に下書き用のアプリが起動出来なくなってしまい、1から作り直しました。
次回は日常パートです、お楽しみに!
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