ソードアート・オンライン Will Drivers   作:我道ラン

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どうも!過ちは繰り返させない主です!

ここ最近冷えてきましたね…一週間前の暑さが嘘のようだ……
そして新ライダーエグゼイド始まりましたね!演出やデザインも良く感じて、毎週の楽しみがさらに増えました!
今回はミナとリーファの物語。果たしてどうなるのか…


それではどうぞ!


7話 ~純情が写すもの~

 

リーファです。今あたしはスプリガンのミナと経験値稼ぎに来ていて、その帰りなの。本来なら嬉しいはずなんだけど…

 

 

 

「ハッハ…どうだった?俺の活躍は」

 

 

コイツ…スプリガンのミナが相手だからか、全く嬉しくない。というか腹立つ。

 

 

 

「おぉ?何だその目は?あっそうかぁ…今日の俺の活躍振りに魅せられたんだな?フッ…やはり俺という男はどこまで罪深き存在なんだ…」

 

 

「そんなのないわよ!」

 

 

 

「あァ?今なんつった?」

 

 

「ただモンスターを倒してただけでしょ!しかもソードスキル使いこなせてなかったし!」

 

 

「そんなことはない…お前には見えなかったのか?邪悪なる魔の僕を貫く槍を」

 

 

「魔の僕も何もそこら辺にいるスライムだし武器だって初期スペックのものでしょ!」

 

 

「……おい、いい加減にしやがれこの金髪ブラコン野郎」

 

 

 

「なっ!言ったわねぇ…アンタだってシスコンのくせに!」

 

 

 

「誰がシスコンだ!」

 

 

 

「アンタよ変態!」

 

 

 

「変態はテメェだ…金髪ポニテ巨乳なんてエロの要素全部載せてんじゃねぇか!」

 

 

 

「あぁもう!アンタなんかと組むんじゃなかった!もう最ッ低!」

 

 

「そらこっちの台詞だ…」

 

 

あぁもう!面白い人だと最初は思ってたけどやっぱり怪しい奴じゃない!というか完全に罪人よ!ある意味で罪深いわよぉ……うぅ、アスナさん…リズさん……早く戻りたいよぉ…

 

 

 

「おぅ姉ちゃん、可愛いねぇ。どうだい?俺達と遊ばない?」

 

 

喧嘩をしているところに現れたどこからどう見ても怪しい集団。メンバーも悪そうな顔つきの男ばかりだし…こんな奴らの相手をするほど暇じゃない。

 

 

「ごめんなさい。そういうの興味ないの」

 

 

「まぁまぁそう言うなって…そうだ!決闘をして、勝った方の自由にするっていうルールはどうだ?」

 

 

「何よそれ…」

 

 

平等ぶった提案だけどただそういうことがしたいだけでしょ……やっぱりこんな奴に付き合ってさっさと帰ろう…そう思った瞬間に彼の言葉が飛んできた。

 

 

「…まさか、降りる気じゃあないよな?」

 

 

こんな言葉、さっさとスルーしちゃえばよかったのに……なのに…

 

 

 

「い、良いわ!受けてやろうじゃない!」

 

 

 

 

………誰か助けてぇ~……

 

 

 

 

「さて…今回も頼むぜ?じゃないと…」

 

 

「は、はい!わかってます…」

 

 

 

ん?あの子…男の子だよね?なんであんなギルドのメンバーに…

 

 

 

 

そんなこんなで1対1の決闘が成立した。といってもこっちが放つソードスキルを防御出来るかという内容だけど…こうなった以上本気でやるしかない。自前の長剣を握りしめ、仁王立ちの男へ進む。そして振り下ろしたその時…!

 

 

「…右です」

 

 

彼の後ろにいた小柄な童顔の少年が一言呟くと剣は当たらず地に突き刺さった。外したのだ。剣のリーチも十分範囲内だった…にも関わらず外した。男は余裕綽々な顔をしながら危なげに決闘を語った。

 

 

「いやぁ…危なかったよ、思い切って避けてみるのも悪くないものだなぁ」

 

 

「嘘…なんで……」

 

 

「それじゃ…決闘は俺の勝ちというこでこっちの言うとおりに…」

 

 

 

 

「た、助けて!」

 

 

 

「くっ…暴れんな!」

 

 

いつの間にかミナは先程の少年を抱え逃亡しようとしていた。突然のことで唖然としたが、すぐに止めに行く。

 

 

「何してるの!その子嫌がってるでしょ!?」

 

 

「だったら負けたままでいいのか?コイツは人質だ!返して欲しかったらしばらく後でもう一度勝負して貰おうか!」

 

 

「待て!」

 

 

「ハッハッハッ…あばよ!」

 

 

ガシッとあたしの手を掴み飛んで逃げたミナだったが、彼らも大挙して追いかけてくる。猛スピードで飛ぶこと5分、無事に振り切り隠れ家に良さそうな小屋を見つけ、そこに入った……って、ただの誘拐犯みたいじゃない!もう…何考えてるの?あの馬鹿は…………

 

 

 

 

 

 

よぉ…深き深淵の闇の使者、ミナだ。今俺はどこかもわからねぇ寂れた小屋にいる。ここに来るには聞くも涙、語るも涙の…は?「いいから話せ」だと?……いいだろう、簡潔にまとめて話してやる。

 

 

 

 

「あれはそう…今から一万と二千…いや、八千年前に起きたことだ」

 

 

 

「そんなに経ってないわよ」

 

 

「あぁん!?おいおいおい…随分と派手なツッコミをしてくれるじゃないかぁ」

 

 

「何よツッコミって!別にそんなこと言った覚えないんですけど?」

 

 

 

「今確かに俺のボケをツッコんだよなぁ?」

 

 

 

「え?あれボケだったの?ごめ~んいつもの妄言かと思ってたぁ♪」

 

 

 

「表出ろやぶっ殺してやる」

 

 

 

「怒ってるの?深淵の使者くん(笑)」

 

 

 

「んだとぉ!?」

 

 

 

「いい加減にしてよ!」

 

 

 

俺達の喧嘩を仲裁に入ったのは意外な人物、俺が拐った人質の少年だった。さっきまでは気弱そうな印象だったが今は覚悟を決めた目をしていて、「喧嘩を止めて欲しい」という鉄の意志と鋼の強さを感じた。彼のそんな目を見ていると俺達も冷静さを取り戻し、質問を始めた。

 

 

 

 

「…はぁ、わーったよ。じゃあまずお前、ドライバーだろ」

 

 

「ふぇっ!?い、いや…」

 

 

「隠さなくてもいい…俺もドライバーだからな」

 

 

 

「……それは知ってるけど…」

 

 

 

「知ってる…?何で知ってるんだ?お前の能力か?」

 

 

 

「…はい、物体の情報を閲覧出来る能力です。あくまでプレイヤーの装備やステータスやスキルぐらいしか見れませんけど」

 

 

 

「つまりリーファのソードスキルも見抜けるわけか」

 

 

 

「で、でも悪いのは僕なんです!あの人達はとても親切で…この世界に来たばかりで困っていた僕に仲間だって言ってくれたんです!」

 

 

 

「…仲間、ねぇ……」

 

 

コイツの話を一通り聞くと、コイツ自体は悪いやつではなさそうだ。むしろ純粋の枠に入るほどのピュアな奴で…現実では道端で困っている人がいたら助ける、廊下は走らない、委員の会議は毎回遅刻せずに出席、教室の掃除も最後まで残りピカピカにしてから帰るというまさしく真面目っ子の鑑だったのだ。

 

 

 

「とりあえずお前の言いたいことはわかった…だがな、簡単に引き下がるほど俺だって甘くはない。」

 

 

「そんなぁ…」

 

 

「それにはっきり言ってやる、多分奴らはお前のことを仲間なんて思ってない」

 

 

 

「ちょっ…彼に謝りなさいよ!確かにあたしだって少し怪しいとは思ったけど…だからってそんなにハッキリ言うことないじゃない!」

 

 

「あぁ?じゃあお前にはあるのか?コイツの心を傷つけずに奴らから遠ざける方法があるってのか?」

 

 

「それは…………ないけど…」

 

 

 

「だから俺は言うんだよ。お前みたいなヒーロー気取りに殺されない内にな」

 

 

 

……少し言い過ぎたか、リーファは何も言わずただ堪えていた。だが俺は何も救うつもりはない。実際俺が頑張っても最悪の結果に繋がってしまうことがある…それに最終的に救うのは自分の問題だしな。だから俺はコイツ自信で問題を解決させる助け船を出した。

 

 

 

「そもそも、なんであの人達が悪い人だって決めつけるんですか!」

 

 

 

「勝負をする前に頼まれてたよな?その時のお前の顔が暗かった。何か心に抱えているような…そんな感じだ。そういう顔をさせる奴は仲間とは言いづらい」

 

 

「そんなこと…!」

 

 

 

 

「…お前、何か掴まれてるんだろ?あいつらに」

 

 

 

「………誰にも言いませんか?」

 

 

 

「えぇ、大丈夫だから…ね?ミナ?」

 

 

 

「なっ……はぁ、約束してやる。絶対に言わねーよ」

 

 

 

「実は…ドライバーだって、バレたくないんです。もしバレたら…ここで仲間が一生出来ないだろうなって。だから僕…怖くて……もうこれ以上……大切なものを奪われたくなくて…!」

 

 

 

やっと出た本当の気持ち…そしてそれを出しきった途端に大粒の涙をポロポロ流し、己の弱さを露呈した。だがそれは恥ずべきことではなく、むしろ誇らしいことだ。そう……

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

姉貴、何でそんなの始めるんだよー?

 

 

 

 

えっ…姉貴が死んだ…?嘘だろ…嘘だって言ってくれよ…!

 

 

 

………俺は泣かない。金輪際、いついかなる時であろうともな…俺は強いんだ…絶対に…絶対に……

 

 

 

…………泣いてやるもんか

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

たまったもんじゃねぇ…なんで、なんでたかがゲーム一つでここまで苦しまれなきゃいけないんだ。あの事件から数年も経ったのに……

 

 

 

 

「…ぇ…ねぇ、ミナ!」

 

 

「わっ!んだよ…」

 

 

 

 

「…ねぇ、ミナ。助けてあげられないの…?このままだと…可哀想だよ…」

 

 

 

助けを乞う目はいつものような厳しさを感じるほどのジト目ではなくて瞳をうるうるとしながら、上目遣いで俺に訴えていた。……今ここで言うのは変だろうがあえて言おう。

 

 

 

メッチャ可愛い。

 

 

 

だが…それは心の中に留めて、再び話し始めた。

 

 

「…アイツを助けられるのはアイツだけだ。今からその手伝いをしに行く」

 

 

「ミナ…なんか見直した。こういうのは無関心だと思ってたよ」

 

 

 

「俺だってこんな面倒事に首突っ込むほど甘かねぇよ」

 

 

 

「あ、あの…これから何しに行くんですか?」

 

 

 

「…フッ、くだらない友情を騙った天使共を粛清してやるんだよ」

 

 

 

そう言いながら俺は隠れ家の扉を開き、太陽の光が嫌というほど差し込んだ。咄嗟に手を隠し、後の二人を光溢れるクソみたいな世界へ誘う………

 

 

 

 

 

 

「やっと見つけたぜ、誘拐犯」

 

 

 

「返してやるよ…悪かったな」

 

 

「おぉう、大丈夫だったか?」

 

 

 

「…はい」

 

 

 

やっぱりアイツはあそこにいるのが不満なんだな…彼の顔は先程の決闘の時のように再び曇り始めた。これで事件は解決したがここで終わりじゃない。根本的な問題を解決してないからな……しょうがない、一肌脱いでやるか。

 

 

「…おい、決闘しろよ」

 

 

「何のつもりだ…?」

 

 

 

 

「ルールはさっきと変わらず一発当てたもん勝ち、それでいいな?お前が勝ったら俺らを煮るなり焼くなり好きにしな。ただ…もしお前が負けたらソイツは貰っていく」

 

 

 

「はっ…何だその条件?良いぜ、受けてやるよ。まぁ、勝てないだろうけどなぁ」

 

 

男の顔は勝利を確信したかのような笑顔をしていた。

 

 

 

 

 

そして再び行われる決闘。相手は剣、俺は槍を握り締め、互いににらみ合い相手を威嚇する。まぁ…俺には聞かないがな。そして決闘開始まであと10秒を切ったところで最後のアドバイスを伝える。

 

 

「おい!よく聞け!人ってのは一人じゃ生きていけねぇ…だから仲間を作るんだ。だがな…人の背中も守れないんじゃそれは仲間じゃねぇ。お前の回りにいる奴らはお前を道具だと思い込んでるだろうよ本当に信頼出来るやつを作りたければなぁ……」

 

 

 

「へっへっ…もう始まっちまうぜ?隙ありぃッ!」

 

 

 

「自分から一歩進んで守ってみろ!お前の中にある大切なものを!」

 

 

 

「…やっ…やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

勝負は一瞬で終わるとこの場にいる誰もが思ったことだろう…しかし奇跡が起きた。「信じるものは救われる」とはよく言えたもんだな……俺の眼前に現れた少年の短剣が男の剣の力強い一撃を受け止めていた。

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

「僕には…こんな力、無くったっていいんだ。ついさっきまではそう思ってたけど君のお陰でわかったよ…一歩踏み出して大切なものを守れば仲間は出来るんだって!そのためにこの力を貰ったんだって…それなら僕は、思い切り使うよ!」

 

 

「よく言った…これからお前は俺の僕!良い盾になってくれよなぁ?」

 

 

「うん!」

 

 

「おいおいおいおい!二人でなんて卑怯じゃねぇか!?」

 

 

「ハナから他人の力借りて戦ってる奴なんかに言われたかねぇよ…おい!」

 

 

「わ、わかった!」

 

 

俺は少年の肩を踏み力を込め、離すと同時に翅を羽ばたかせ大ジャンプを決めた。

 

 

 

「なっ!アイツを踏み台にしただと!?」

 

 

 

「お願いです…スイッチを!!」

 

 

 

「そう思ってんなら見てな…俺の生き様を!」

 

 

 

空中で槍を構え力を溜める。相手はソードスキルを出すと一瞬で悟ったからか、距離を離れようとする。しかし少年が逃げる隙を与えさせないように攻撃する。気のせいかその時の彼の顔はやる気に満ちたような一生懸命な表情だった。それを見て安堵した俺は力を溜めきった槍を相手目掛けてぶん投げた。

 

 

 

「影の一撃《シャドウ・イン・スパイラル》!!!!」

 

 

 

「うぐぁっ!!」

 

 

 

一撃が決まり、俺がこの決闘を収めた。辺りの皆は驚きを隠せないのか唖然としていていた。しかし…

 

 

「がっ…この野郎ぉ…殺してやるッ!」

 

 

倒れた男が起き上がり俺の背中へ飛んできた誰もが斬られると思っているだろうが残念、

 

 

俺は…目覚めたのさ。

 

 

 

「盾にもなれねぇんじゃさっさと消えな……俗物ゥ!」

 

 

 

物体の影の中に入り込む能力、まんまだがシャドウとでも名付けよう。これで相手の影の中に入り、困惑してるところを再び出て来て槍で一突きしたのさ。

 

 

 

「さぁ、アイツみたくなりたくなきゃさっさと帰るこったな」

 

 

そう一言掛けると全員風のように逃げ去り、俺達だけになった。

 

 

 

 

「…終わったな」

 

 

 

「うん…あの、ありがとう」

 

 

 

「なぁに、助けたのはお前自身だ。俺には関係ねぇよ」

 

 

「…二人共。お願い、聞いてくれるかい?」

 

 

 

「うん、何?」

 

 

「僕と…仲間になって欲しいんだ」

 

 

 

「……はっ、下らねぇ」

 

 

 

「ちょっ…ミナそうやって言うのは!」

 

 

「その代わり…お前の友達ならいくらでもなってやるよ」

 

 

「…ミナ……」

 

 

「…お前じゃなくて、フォーカス。フォーカスって呼んで」

 

 

 

「おう、よろしくな。フォーカス」

 

 

 

「あぁ…初めて名前で呼ばれた…嬉しい…!」

 

 

「泣くなよ…ほら、早く帰ろうぜ?記念すべき俺の僕達を紹介しなきゃなぁ」

 

 

「ちょって待って!僕達?あたしも含んでんの!?」

 

 

「当たり前だよなぁ?」

 

 

 

「嫌よ!絶対嫌!何が嬉しくてアンタの僕になんかなんなきゃいけないのよ!」

 

 

「あぁ?テメェ馬鹿にしてんのか?」

 

 

 

「ずっと馬鹿にしてたわよ!それにすら気がつかないほどなの!?」

 

 

「言ったなこの野郎ぉ…!!」

 

 

「何を~…!!」

 

 

 

 

「仲良くしようよぉ~……」

 

 

 

次回、絶対的な壁が立ち塞がる……

 

 

「どうなっても知らんぞ」

 

 

「考えるのはやめた!」

 

 

振り切った男の実力は…?




今回から出たフォーカス!偵察向きの能力があってもいいよねってことで作りました。さぁ…次はヨウイチとシノン、どんな話にしようかな…(遠い目)

そして…遂にUAが1000を越えました!これも皆さんあってのものと思っております。これからもグタグダなものばかりだと思いますが暖かい目で見ていただけたら嬉しいです。

感想、意見等色々頂けたら幸いです!というかマジで感想ください(血涙)
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