『キマ lov』 『 ベストラ lov 』 で検索検索!!
よく晴れた日の昼時、俺は一人海に向かって釣りをしていた。
「………お、きた……?」
持ってる釣り竿に何かしらかかった感触がきた。
軽いな。
グイッ!
「………よっと…………」
釣りざおを引き上げる。
ザバァ
「…………」
釣糸には小学生くらいの女の子が引っ掛かっていた。
釣りをしていたら、女の子が釣れた。
「……………………え?」
いや、よく考えろ。
海で魚釣りをしていたら小さな女の子を釣り上げた?
………天気のいい日に海で釣りをすると女の子がつれるのか!!なんていい世界だ!!
女の子は釣り針に頭が引っ掛かってるのか両手?で釣糸を掴んでプルプルしてる。
少し、釣竿を揺らしてみる。
「うわーー!!キマのぼうしまだとっちゃダメーー!!」
喋った。
俺の釣り針に引っ掛かったまま暴れる女の子。見ていて少し危なっかしい。
「………えっと…」
プツッ
「!?うわーー!!」
「あっ!!」
声をかけようとした矢先、さんざん暴れていたせいか引っ掛かってる釣り針から女の子が海に落ちていった。
ヒュー…ポシャン!
………大丈夫かな?
「ん?」
女の子が引っ掛かっていた釣り針の先っぽにアザラシの帽子?のようなものが引っ掛かっていた。
とりあえず回収だけすることにした。
「うわ、魚くさっ!」
帽子を釣り針から外し、家に帰る。家は回りから少し小高い丘の上にたっている。
「………まさか、人魚がいるなんて。さすが異世界、やっとだけど、ファンタジーが出てきたな」
この世界にきて一週間。なんかようやく異世界らしいことに出会った気がする。
一週間前、気づいたときにはこの家のベッドに倒れていた。知らない天井、見たこと無い景色。そして目の前には見知らぬ誰かからの手紙。
『この家を出る。
この家は不思議な力で守られてる。この家にいれば恐らくシヌコトハ無いだろう。
だが、私はこの家で腐っていくのは許容できなかたった。
もし、また私と同じような境遇の人がこの家を訪れたときのためにここに記しておく。
東に向かう。
死ぬかもしれない。けれどそれはきっとここで何年も死ぬまで生きるより満足のいく最後だろう。
前途に幸あれ』
俺と同じようにここに来た人が前にもいた。
一週間。この家を中心に色んなところに足を伸ばして探索っぽいものもしたけど、自然溢れる田舎としか感じなかった。そして、覚えているのは最後の記憶は真っ赤に染まった景色だった。
ドンドンドン!!
「ん?」
玄関の扉を外から叩く音がする。
「……誰だ?」
この家に訪ねに来る人なんていないはずだけど…。
……少なくとも、この家には悪いものは近づいてこれない、はずだ。
ガチャ
「どちらさまですか?」
「あーー!さっきのおにーさん!!やっぱりここにいたんだね!!」
「うお!」
扉を開けるとそこにはさっきの女の子がたっていた。よくみると足がある。人魚とは違うみたいだ。
小学生くらいの身長の女の子。くりくりした瞳に両手両足、顔の横についているヒレ。全体的に青いラインが入ったつるぺたの体つき。所々に光が反射してる鱗。人と魚を合わせて人よりにした感じがする。
「おにーさん?キマのことみてどーしたの?」
「あ……いや」
「あーー!わかった!キマののーさつぼでぃにめろめろなんだね!!」
「それはない。つるぺたには興味ないから」
「むー!キマはぼんきゅんぼんなんだよ!」
両手をブンブン振り回す。水が回りに飛ぶ。
「うわっ、ちょ、まて、水が飛ぶ……」
「キマのことしっかりみてよ!」
「見てる見てる。それで?何の用事かな?」
「えっと………わからない?」
手を擦り合わせながらもじもじとこっちを見る。
「えっと、アザラシの帽子?かな。少しまってて、干してあるから持ってくる」
「あー!そうだった!!あのねあのね!おにーさん!!」
女の子は帽子をとりに家の中に戻ろうとする俺を引き留める。
「ん?どうかしたのか?」
振り替えると女の子は玄関で正座して手をついている。
「……えっと」
「ふつつかものですが、キマのことをよろしくおねがいします」
綺麗な形の土下座だった。
「……………」
「……………」
「……………」
「…………」
「えっと………キマ、でいいのかな?君の名前は」
「うん!キマはキマだよ!!」
パッと立ち上がった女の子、もといキマは家のなかに入ってくる。
「とりあえず、飲み物でも飲むか?」
「もらう!!」
子供は嫌いじゃない。むしろ割りと子供の事は好きな方だ。
キマに椅子に座ってもらい、ジュースの準備をする。この家の物置、ここは開けると常に飲み物や食べ物が一定量詰まっている。この一週間俺が無事に生活できたのは結界と、この不思議物置のお陰だ。
コーヒーをついでキマと対面の席に座る。
「それでー、えっと……なんだったっけ?」
「もう!キマがおにーさんのおよめさんになってあげるんだよ!」
椅子から立ち上がってバンバン机を叩く。
「うれしー?」
「いや、特には」
「ガーーン!」
ズズッとコーヒーを飲む。キマも椅子に座って俺の入れたコーヒーに口をつける。
「うぅ、でも、おかーさんはせきにんをとってもらいなさいって」
「いや、責任ってなんだよ」
「にがーー!?」
「…………っぷ」
コーヒーを口に含んだとたん吐き出す。当然正面に座る俺にそれはかかる。
「にっがーー!!これにがいよーー!うわーーん!!」
「ごめんごめん。ほら、これ飲んで落ち着いて」
「おにーさんのいじわる!!」
涙眼でこっちをにらむキマ。背筋にぞくぞくしたものを感じる。
「ごめんごめん。ひさひざの会話で少しテンションが上がってた」
手にしたタオルで顔を吹きながら返す。
一週間、家を出ては釣りにいくか、森に散歩にいくしかない言う老成した生活していた俺にとって、誰とも話せなかったことは思った以上にストレスになっていたみたいだ。
ひさひざの会話。相手がどう見ても人じゃない摩訶不思議生物でも話せるだけでテンションが上がる。
「うーー、つぎはおこるからね!!」
「ごめんごめん」
「おにーさんは、キマがおよめさんになるのにうれしくないの?」
「うーん。わけがわからないよ、ってところかな?」
「でも、おかーさんはキマののーさつぼでぃをみせつけたらめろめろだねっていってたのに……」
椅子から飛び降りて不思議な躍りをするキマ。
「なんで不思議な踊りを踊ってるんだ?」
「踊りじゃないよ!?せくしーなせるきーのポーズだよ!!」
セクシー(笑)
トントントン!
「あれ、誰か」
「おかーさんだ!」
「おかーさん!?」
ドンドンドン!
「まってー!あけまーす!」
「いや、勝手に……」
ガチャ
キマはダッシュで扉を開ける。
「おかーさん!!」
「あらキマ、もうついていたのね?それで、あなたの旦那さんはどこかしら?」
なんか話がすごい進んでる。
扉の先にいたのは俺の身長くらいの大きさのアザラシに乗った美女だった。腰まである金髪の髪、青いVの形をした水着でおしいところだけ隠している。豊満なボディ。
美しい。けど、恥女だ。
「あら?あらあら、ふふふ、ふふふふ」
「あっ……」
「あ!!おにーさん!!ダメだよ!!おかーさんをみたらだめー!」
「あらあら、嫉妬してるのかしら?可愛いわね。でも大丈夫。あなたの旦那さんはとったりしないわよ?」
キマを抱き抱える美女。
「いや、すいません」
「?どうかしましたか?……あぁ、大丈夫です。この子は少し幼いですが成長すれば私のように立派な大人になりますよ?」
「そーだよ!!キマはぼんきゅんぼんになるんだよ!のーさつしてやるからね!!」
「こら、キマ。そんな言葉どこで覚えたのかしら?」
妙齢の美女はキマの頭を持ち上げると両手を拳にしてグリグリと当てる。
「いたたたたたた!!ごめんなさーい!!クイミが言ってたの!!」
「……はぁ、全くあの子は、ご免なさいね?この子は少し頭も弱いけど、いい子だから」
「あ、あの、すいません?」
「……あ、私としたことが、私のことはベストラ、もしくわ義母さんでもいいわよ?」
「いや、そういうことじゃなくて」
「そういえば、旦那様の名前を聞いてなかったわね?あなたの名前は?」
「えっと、タローって読んでください」
「そうですか、タローさん、ですね」
「それよりも、なんでしいきなり……旦那様ってなんですか?」
「??」
「なんでわからないって顔してるんだこの人」
「だって、タローさんはキマの旦那様なんでしょ?」
キョトンとした顔でこっちを見つめる。
アザラシに乗ったままこっちに近づいてくる。
解放されたキマはぐったりと床に倒れこむ。
「ちょっ、ちょっと…」
「うふふ………」
近づいてきて俺の顔に両手を添える。恥ずかしい。
「キマを手にいれるためにワザワザ毎日海に来ていただなんてそんなもどかしい恋愛なんてもぅ私キュンキュンしちゃったわよ~~」
「……えぇえ……」
なにいってるんだこのババア
読んでいただきありがとうございます。
新しいバージョンで再開することにしました!ある程度内容も一新して新しく始めていきたいと思います!
また気長に付き合っていただければ嬉しいです。
あぁー、キマたんは可愛いんだよなー!!クトゥルフに攻められるキマたんは可愛いんしだよぉあおお!!