キマたんが可愛すぎてprpr   作:ゆいりょく

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三話『キマは働き者』

「………そしたらあの人も遂に折れてね?やっと私のことを抱き締め返してくれたのよ。そこで私は言ってやったわ!あなたのことを幸せにします!って。あのときの感動は今でも思い出しては濡れてるの……あぁ、あの人ったらいったいどこにいったのかしら?次に会ったら数日は離してあげないんだから……」

「……………あの、すいません」

「私が母親になるなんてあの頃の私からは考えられなかったのよ…子供ってのはいろいろな経験をして成長する。けれど女は一つのことで急激な成長を遂げることがある。私はそれを体感したわ……」

「あの、すいません」

「………あら?もうこんな時間?うーん楽しい会話をしていると時間がたつのは一瞬ね♪」

「会話?」

「それじゃあ私はあの子達にお料理とお掃除を教えないといけないから、もういくわね?今度会うときは立派な子になってるわよ?」

「あ、はい」

「今日は楽しかったわ~。また楽しい会話をしましょうね?」

「はい、こっちも楽しかったです。またお越しください」

「また来るわね~」

 

ベストラさんはアザラシに乗って帰っていった。

 

「………これ、俺が掃除しないといけないのか……」

 

キマとベストラさん。二人が来たあとの床は海水で濡れていた。

 

「次ははじめからタオルを渡すか……」

 

濡れたリビングの床をタオルで拭く。ベストラさんとの会話?も大変だったけど久しぶりの他人とのコミュニケーションは俺の気持ちを大分軽くしてくれた。

 

「………ふぅ……」

 

掃除も一段落し、リビングでコーヒーを飲む。

 

「………なんか、異世界なんだからこう、ドラゴンにあって、魔王とかいて、お姫様と恋に落ちたるするんじゃないのか?」

 

すくなくともおれ自身に何か特別な力が宿ったりだとか、モンスターが旅をしている王様たちを襲うとか、異世界っぽい事態には会うことがなかった。

 

「キマ、ベストラだったかな………完全に人間じゃあない、よな」

 

ヒレがあったし、人魚の仲間なのかな?もしかして、この世界には人間がいない?モンスター的な存在しかいないとか?言葉が通じるのは何かしらの不思議な力としても………。

 

「…………今度来たとき聞いてみよう。人とも会いたい」

 

疲れた俺はベッドに倒れ混んだ。ドアが壊れたままだけど、悪いやつは結界で入ってこれないし、直すのは明日でいいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

朝になった。

 

この世界に来てから体が朝になると自然に起きるようになった。早寝早起き、もう完全にじじばばの生活になっている。

 

ベッドから降りて台所で顔を洗う。この水もいったいどこから来ているんだろう?顔を洗って外に出る。風が気持ちいい。

 

「………ん?」

 

玄関の前に大根の葉っぱみたいなのがたくさん生えてる。昨日までは絶対になかった。というか、葉っぱの色が黄色っぽい色をしている。

 

「なんだこれ」

 

ズボッ!

 

「……………」

 

引っこ抜くと葉っぱの下には2等親の全身黄色の人形みたいなのがくっついていた。

 

「……………」

 

頭から生えてる葉っぱを掴んでいるためか風にブラブラ揺れている。

 

「…………」

「ごめんなさい」

 

ズボッ!

 

目があっていたたまれなくなった俺は大根の妖精を土に戻す。

 

「え、これ全部さっきのやつってこと?」

 

玄関前に生えている20は降らない大根の葉っぱを見る。

昨日までは絶対に無かった。一晩で大根の妖精が大量に埋まっていた。

 

「なにこれ、引っこ抜くの?いや、でも無視でいいのか?」

 

少なくとも結界の中にいるってことは俺に対して何かしらの危害が加わることはないはずだ。

ちなみに、結界の範囲は俺の家から半径30メートルほどのところで展開されている。なぜわかるのかというと、結界をこえると何となくピリッとした感覚が来る。

 

「まぁ、とりあえず放置でいいとして………今日は……よし、森にいこうかな」

 

人に会いたい。一人で一週間。短いようで誰とも会わない期間、すごく寂しい。一日一日が凄まじく長い。

昨日の会話を名残惜しく思う。

 

「やだな~。人に会いたい。でも、この家から離れるのも怖いし、………マジでどうしよう」

 

絶対に人がいる場所にならいきたいけど……。

 

 

 

 

とりあえず朝御飯の用意をする。倉庫を開いて肉と野菜、ご飯をとる。炊飯器なんておいてない以上なんかてきとーな量でご飯を炊くしかない。この一週間で大体の量は把握した。ここに来るまでにどれだけお粥やら固い飯やらを産み出してきたか。

 

「この似非IHにも慣れてきたしな……」

 

フライパンで何かの肉を焼きながらぼやく。なんか火が出てる訳じゃないけど熱くなるこの謎のキッチン。どこからか水が出る蛇口。いや、もしかしたらこの世界に住む人にとってはこういうのが普通なのかも…。

 

ある程度火が通ったところで皿に写し、水洗いした野菜をのせる。この野菜もなんなんだろうか?食感としてはほうれん草に近いものがある。

 

「あ」

 

「あ」

 

皿を手にとってリビングにいくと机に昨日来ていたキマが寝転がっていた。

 

「…………あれ?」

「あ、あの……お、おはよー?」

 

寝転がった体勢から片手をあげて挨拶をするキマ。

 

「冷たくてきもちいーね……」

「そうか?」

 

机にほっぺたをくっつけたまま顔をこっちに向ける。

 

グ~……

 

「…………」

「うわっ!ち、ちがうの!これはキマじゃなくて!いや、キマもおなかはへってるけど!いまののののはキマじゃなくて……!!」

 

顔を真っ赤にして否定する。結構感情が顔に出やすいみたいだな。

 

「とりあえず、ご飯食べるか?」

「……あー……うん……」

 

一人分も二人分も変わらない。それに、久しぶりの一人じゃない食事、こっちとしても嬉しい。

 

「……なんか、食べたいものとかあるか?」

「うーん……おにーさんとおなじものがいいかな?」

「わかった」

「あ!でもでも!にがいのはにがてかもしれない……」

「りょーかい」

 

 

 

ご飯をキマと俺の前に並べる。さっきの料理に少し手を加えただけで簡単なものだ。

 

「簡単なもんだけど、まぁ味は保証するよ」

「おにーさんのてりょうり!!いただきまーす!」

「いただきます」

 

向かい合ってご飯を食べる。久しぶりの一人じゃない食事、少し、嬉しい。

 

「………おいしいか?」

「おいしー!!」

 

パクパク食べるキマからは全身でおいしーと表現してるみたいだ。見ているこっちが楽しくなってくる。なぜかいつもの食事なのにいつもより美味しく感じる。

 

「それで、なんでここに?」

「?およめさんはいっしょにくらすんでしょ?」

「いや、まだ結婚してないだろ……」

「え!?おにーさん、いやなの……?」

「違う違う。ベストラさんから何か言われなかったか?」

「う、おかーさん…?」

「なんでそんな嫌そうな顔をしてるんだよ。何か言われたんじゃないのか?」

「う、あ、うん」

「逃げてきたのか?」

 

俺の問いかけにバっとこっちを見る。

 

「ち、ちがうよ!?べ、べつにべんきょーをしたくなくてここまできたわけじゃないんだよ?」

「あんまり迷惑かけるんじゃないぞ?」

「だいじょうぶ!ちゃんとおにーさんのところにいってきますっていっててっていったから!」

「俺のところはいいのか……」

 

なんか、会って一日なのになんだこの信頼。

 

「おにーさん!!きょうはなにしてあそぶ?」

「まずご飯を全部食べろ。ほら、野菜がのこってるぞ?少しだけなんだから」

「うぅ……これ、にがいよ」

「苦くないぞ~」

 

さすがに野菜なしは体に悪いと思って少し野菜をのせといたけど……見事に残してるな。

……野菜、食べても問題ないのか?食べ物は人と同じか?

 

「う……お、おにーさんがたべさせてくれたら……」

「なんだって?」

「なんでもない!!」

「…………」

 

別に難聴系主人公を気取るわけではないし、耳が悪い訳じゃないから聞こえてる。

いったい俺の何にそこまで好印象を抱いたのかは知らないけど……。

 

「ほら」

 

箸でキマのお皿の野菜をとっる。

 

「……え?」

「食べさせてやるから。おいしいぞ?」

「う、うん……いただきます……」

 

なぜか目をつぶったまま口をこれでもかと開けて野菜を食べる。

雛に餌を当たる感覚ってこんな感じかな。

 

「ごちそーさまでした!!あそぼー!!」

「少し待ってろ。直してくるから」

 

皿を重ねて台所に運ぶ。

 

「あ、そういえば、キマは玄関のあの大根みたいなのにを知ってるか?」

「うん!ぬいておいたよ!!」

「あれ抜かないといけなかったのか?」

「べつにー?!

「………」




読んでいただきありがとうございます。
中途半端!!ごめんなさい。大体3000文字程度で切ろうかなと考えているのでここら辺でぶつ切りしました。

次回も読んでいただけると嬉しいです。

なんというか、バージョンが変わってからあんまりプレイできてません。腕がおちてる……取り戻さないと……!!
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