東方謎解録【謎解きノベル】 作:ナゾノヒト
【残り時間 00:45】
霊夢が、慧音の手から何かを奪う。
「おま、なにをす………」
「貸してッ!」
そして何かを奪った霊夢。
奪ったものとはーーー
『慧音の書き留めたいろは歌』だった。
「それがどうかしたのか⁉︎時間が無いんだぞ⁉︎」
「ヒントはあった‼︎」
「なにッ⁉︎」
ヒントが無いと思われていた謎。
しかし、ヒントは確かにあったのだ。それはーーー
「『コツ』よ!」
「コツ?」
霊夢が先ほどまで見ていた手紙。
そこに手掛かりがあった。それは、この一文。
『コツは1行につき10文字ずつ書いてみるといい。』
実際、慧音もこのコツに従いいろは歌を書き記した。
いろはにほへとちりぬ
るをわかよたれそつね
ならむうゐのおくやま
けふこえてあさきゆめ
みしゑひもせす
「………そうか!」
「アレもヒントだった………」
そして、第2問の指示通り、『うるみや』の上を読む。
「か……」
【残り時間 00:20】
「い……」
【残り時間 00:15】
「け……」
【残り時間 00:10】
「つ………」
「「「………『解決』ッ!」」」
霊夢は筆記用具を手に、乱雑にお札に書き込んだ。
ーーー『解決』
【残り時間 00:01】
「「「…………」」」
3人は目を瞑り、息を止める。
いつまでたっても変化はなく、3人同時にそろりそろりと目を開けた。
変化は無い。20分もとうに過ぎた。
「「「…………い、」」」
「「「いやったぁぁぁああああああ‼︎」」」
歓喜。
喜びが、その場を包んだ。
爆弾の解除が、成功した。
『おめでとーー♪』
不意に、爆弾から声がする。
「「「………ッ!」」」
『お見事!いやぁ、楽しんでくれたかな?
でも、危なかったねーー。あと1秒て』
「貴方が、首謀者?」
『そうだよ♪
いやぁ、僕も楽しめたよ!』
「何故こんなことをした!」
『決まってるじゃん!楽しみたいからさ!』
「じゃあなn……」
『まぁまぁ!もういいじゃん!
それよりもほら、外行ってみて!』
「………何があるの?」
『僕から勝者である君たちへの……
プ・レ・ゼ・ン・ト!』
ブチッ
そして、爆弾から、何かが切れる音がする。
直感でもう会話はできないと悟り、3人は外に出る。
「………なんか、寒くない?」
「夏のはずなのに………なんでかしら………」
そこには………
「「「…………わぁ……」」」
気温はそのままに高いままだが、暑くはなかった。
地下から出てきた3人が目にしたのは、銀世界。
この一帯だけが雪が積もり、涼しい風が吹いている。
そして、一枚の手紙を見つけ、それを開く。
『夏の暑苦しい日常に、涼しい風を』