飛行機から1人の少年が降りてきた。赤い髪の不思議な少年だった。
その少年からは威圧的なオーラが滲み出ており、周りの人は皆彼を避けて歩いている。
「虹村さんはどこの高校に通うか決められたのですか?」
少年が話しかけたのは、唯一彼の隣を歩いている高校生くらいの少年だった。
「そうだな……バスケができるならどこでもいいんだがな」
虹村と呼ばれた少年は大きく伸びをしながら言った。
「それなら誠凛高校なんかはどうですか?最近設立されたばかりの新設校ですが、昨年は1年生のみでIH予選の決勝リーグまで勝ち進んだらしいですよ」
「へー。俺は別にそこでもいいけどお前は大丈夫なのか、赤司?」
少年……赤司征四郎は、頭を縦に振った。
「俺が日本に帰ってきた理由は兄さんたちキセキの世代を倒すためですからね。強豪校へ行ってもしもキセキの世代と同じチームだったら意味がないですから」
そう。赤司はキセキの世代の噂を聞いて、わざわざアメリカから日本へと帰ってきたのだ。
赤司の実力はアメリカでも頭1つ抜き出ており、このまま順調に行けばNBA入りは間違いないと言われていた。
だが赤司はそうせずにキセキの世代と戦うことを選んだ。
向こうで知り合ったキセキの世代の先輩だったという虹村を連れて。
虹村はアメリカ人に負けることなく、バスケをやっていて赤司同様に注目されていたプレイヤーの1人だ。
無事赤司は誠凛高校に合格することができ、虹村も危うげなく編入試験を合格していた。
そして入学式当日。
赤司と虹村はバスケ部のブースを訪れていた。
「なっ、バ、バカな……!?に、虹村修造!?それともう1人は赤司征十郎か!?」
赤司征十郎。彼は赤司の兄で、強豪校である洛山への進学が決まったと連絡を受けていた。
赤司は仮入部届けに名前を書いて、それを提出すると虹村と共にその場を去った。
赤司征四郎 1年
ポジション:PG
中学:アメリカの方
志望動機:兄である赤司征十郎や他のキセキの世代を全て倒す
その仮入部届けを確認していた女子はもう1枚の仮入部届けに目を通した。
虹村修造 2年
ポジション:PF、SF
中学:帝光中学
志望動機:
マネージャー?らしき人物はその2枚の仮入部届けをキャプテンらしき人物に渡した。
「今年は本気で全国優勝を狙えるかもしれないわね……」
そう呟いた直後だった。
2年の勧誘に回していた者が1年らしき人物を連れて?きていた。
身長は190程度で、髪の色は赤色だった。
その1年も仮入部届けを出すと帰っていった。
そしてその仮入部届けを見ると……
火神大我 1年
ポジション:PF
中学:アメリカの方
志望動機:
少女はその仮入部届けを無言でキャプテンに渡すと、他の仮入部届けに目を通し始めた。
黒子テツヤ 1年
ポジション:
中学:帝光中学
志望動機:
その少女は無言で仮入部届けをキャプテンに渡すと、大きく息を吸い込んだ。
「こ、今年は一体どうなってのよ!?」
この後他の生徒や教師から苦情が来たのは言うまでもない。