後日、雪旗硬地は覚悟していた。それは、あの時、インデックスを助けようとしたあの時だ。雪旗は魔術を使い、あの状態のインデックスと張り合える程の力を使ったのだ。もちろん、その後ボロボロになったが、その後のお咎めは特に無しで、逆に不気味だった。
(あれぇ? 結構、覚悟してたんだけどな……)
しかし実際、何もないなら、いいやと思い、そのまま、自室で勉強でも、なんていうことにはならず、外へと飛び出るのだった。
「ハハハハ!!」
すると何かとぶつかった。向こうへ居たのは、神裂火織だった。ぶつかり倒れている状態だったので、即座に起こし、とりあえず謝るのだった。そして、心の中ではこんな事を思っていた。
(やはり何かあるのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁーッ!!?)
呆然としつつも、とりあえず手を差しのべる。
「……す、すみません。あの、いや……ちょっとテンション上がっちゃって……ハハ」
「……まぁ、いいです」
そのまま寮の部屋に男女が二人でラブコメ展開ーっ!! になるはずもなく、重苦しい空気が続く。
(なんだ? 必要悪に入れとか? あり得る……つか、この人ってそこまで凄い人だったけ? あれ? 聖人だから凄いのか? どうなんだ!!?)
「……とりあえず、あなたの処置を教えにきました」
ビクッ! と体が一気に冷え上がるのを感じた。そのまま神裂は言う。
「あなたは、彼と一緒に、インデックスの保護に当たってください」
「ちなみに拒否権は!」
「ありません」
「ですよねー」
流されるままインデックスの保護の任務を貰った。ちなみに自身へと処罰は特にないようだった。あの時のことは本当にお咎めなしだった。しかし、ここまで流れるまま魔術の世界にどっぷりと浸かってしまった。
神裂は用事を終えると、帰っていった。今日は疲れたので、そのまま眠ることにした。
(結局。何もなかったんだな)
そう思い、今日は過ぎて行った。ちなみに彼は今日、アウレオルス=イザードと戦うことになるということをすっかり忘れており、結局、彼はアウレオルス=イザードと出会うことすらなかったという。
それは翌日になって知るというのを今の彼は知ることすらできないのだった。
「……何か、忘れてる気がするけど、いいや……。明日から、上条に支援しないとな……アイツ。いっつも自分ばっかり抱え込むから、少しは人を頼るってことを……知るべきだな……」
そして、彼は今日という一日を結局、寝て過ごす訳ではなかった。勢い良く起き上がり、そのまま、着替えていた学生服のまま出て行く。
「ゲーセン行くぜぇぇぇ!!!」
よく考えたら、学園都市のゲーセンには行ったことがなかった。寮の部屋にもいくつか、ゲーム機とソフトがあったので、あとでやろうと思っていた。そして、そのまま走り出す。ゲーセンと言う名の遊び場へ行くために。
ゲームセンターに着き、最初に目に付いたのは、やはり治安だろうか。なんだか目に見えて悪そうな連中が多く居た。予想通りだなと心の中で呟く雪旗。絡まれるんじゃないだろうか、とビクビクしつつ、その場でいろいろいていた。
結局、完全下校時間になるまでずっとそこに居たのだった。柄の悪い連中もいつの間にかいなくなっており、結局残っているのは、どちらかというと目立たない系の人達ばかりになっていた。
「……ふぅ、帰るか」
そのまま帰路した。雪旗だった。ちなみに結局、本当にアウレオルス=イザードとの対面はなかった。
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