時間は刻一刻と過ぎ去る。それはまさしく、最悪と言っても過言ではない程の末路を辿る。前段階に過ぎなかった。
「…………つまんねぇ」
コントローラーを無造作に投げ、プロローグの所で断念したのは、雪旗だった。
「……んだぁ? このくそつまらねぇ、前ぶりは、知らんがな。最悪? ふざけてんのか!!?」
なんてことを言っていたらチャイムが鳴った。それは何を意味をするか余裕で理解できた。
「頼む……雪旗……恵みを……インデックスと俺に……」
そこには大分、弱っている上条が居た。ちなみにおそらく、恵みとはご飯のことだろう。うん。まぁ、暴飲暴食シスターだしね。わかるよ最初はそうなるよ。お前。ただでさえ貧乏学生だしね。
「……はぁ」
とため息を吐きながら、札を取り出す。なんと諭吉だ。前世の自分だったらあり得ない行動だったが、今はレベルのせいか、お金が余って余って仕方ない。貧乏根性は来世に行っても治らないようだと思いつつ、上条に渡す。
「返さなくていいから」
「雪旗……」
「?」
怪訝な顔をした雪旗だったが上条は真剣な顔で言った。
「……足りない」
「…………」
額を押さえつつ、さらに深いため息を吐くはめになるとは思わなかった。
「……ほら、諭吉さんが、二人だ。これで大丈夫だろ?」
「さ、サンキュー!! 本当に返さなくて良いのか!?」
「あぁ、好きに使ってくれ。俺も護衛を任されてる身だしな。金は惜しまないよ」
親からの仕送り+学園都市の奨学金。この二つで大分、金を余らせている雪旗。特に好きな物を買ったりしないし自炊もしている。ちなみにしっかりとタイムセールの時間も把握し、圧倒的に貧乏根性が自分をそういう風に生活させていると落胆していた。
「……ま、いいや。無駄使い。好きじゃないし」
そして学生服に着替え、そのまま外へと出ていく。なぜか自分はいつも学生服を着ている気がする。なぜだろう。
「……ま、いいか」
そのまま、部屋を出て、来た場所は、隣の上条の部屋だった。
「あれ? どうした?」
「いや、買い物行くなら、インデックスは俺が預かっててやろうかと」
「マジか。じゃぁ、頼む」
「ムムッ!! とうま!! あんまり私を子ども扱いして欲しくないかも!」
そんなインデックスの言葉は無視して、上条はさっさと行ってしまう。それに腹を立てたインデックス。勢いよく齧り付く。
(ま、そうなるわな……)
それからインデックスと先程のゲームをやろうとしていたが、それより格闘ゲームに興味を示し、それをやることになった。
最初は雪旗が圧倒的に上だったが、経験を積むにつれて徐々に上達していくインデックス。それに負けないようにいろんな技を使ったが、結局、最終的にインデックスに手も足も出なくなっていた。
「………………」
「フフーン!!」
上条が帰ってきて一緒に食事を取る。今日は平和な一日だった。
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