今日はついにと言うべきか、上条当麻の両親が来る日でもある。そして、御使堕しも、もう既に発動しているだろう。と予測する。
上条は父親と会い、多少困惑してるようだった。しかし、それ以上に困惑するモノが目の前に現れてしまう。まずは、母親だ。どう見ても、インデックスにしか、見えない。
しかも、従妹と呼ばれる。彼女にいたっては、完全に御坂らしい。このらしいというのは、とどのつまり、自分には、そうは見えないからだ。
だから、上条の行動が不自然に見える。だが、知ってるから仕方ない。
(それにしても、さっきから、インデックスに対して、上条が酷すぎる。多分、上条的には、相手が青髪ピアスに見えてるから仕方ないかもしれないが……)
ちなみに、上条のお母さんの張り切り具合がすごかった。つーか、水着がすげぇ……と、雪旗が見惚れてたら、ビームと窒素パンチを貰った。
あと何故か、こちらを超絶、睨んでいる。
(な、なぜだ……)
とそこで、意識が絶たれてしまった。
「ハッ!?」
見渡すと、もう辺りは夕暮れになっていた。そのまま、勢い良く起き上がり、上条当麻を探す。
(たしか、あそこの階段の辺りだったよな?)
そのまま、行くと。上条が赤い拘束服を来た女の子に刃物を突きつけられていた。
「な、何してんだ!!」
と、何してるか、知ってるが、このままでは不自然になってしまうので、とりあえず合わせる。
しかし、雪旗の方は見向きもせずに、そのまま、ずっと刃物を突きつける。すると、上の方から声がする。一一一とステイル=マグヌスが来たのだ。
ちなみに、変な組み合わせと思うだろうが、自分にはそう見えてしまう。実際には土御門と神裂なのだが。
「な、んだ? その組み合わせ? 実は、アイドルの一一一も魔術系の人だった訳?」
そのまま、二人は顔を合わせ、とりあえず容疑から抜けることができた雪旗だった。
その後、二人の正体とその魔術を一通り説明してもらい、全員で旅館へ戻ることになった。その後は、神裂はずっと質問攻めを喰らっていた。
かなり、不服そうな顔だったらしい。
「それにしても。いろいろと大変なことになってるな」
「まったくだ。はぁ、不幸だ」
「あ、カミやん。それは、ねーちんの前じゃあんまり使わないでやってくれにゃ」
「あん? なんでだよ」
「ねーちんは生まれつき、幸運でね、天草式って言う隠れ十字教の女教皇でね、聖人であり、そんなすげぇ星の下に生まれた。幸運が許せないらしい」
雪旗には理解しがたいことだった。自分はどちらかと言うと、幸運なのかもしれない。
死んだという事実はあるが、それでもこちらの世界に特別な能力持ちでこれたのだから、しかし、それを許せないと思ったことなど一度もない。
つまり、彼女はきっと優しいのだろう。だから、きっと自分が許せないのだ。
そんな会話をしていたら、神裂が部屋の襖を勢い良く開ける。
「もう!! 耐えられません!!!」
汗だくな感じで来たのだ。そして、上条を連れて、浴場まで行った。
「なんだ?」
「多分、見張り役だにゃー」
「これまた、なんで?」
「あのな、雪っち。ステイルに見えてるヤツはねーちんぜよ? ってことは、男湯に入るしかない。でも男湯に誰かが入ってきたら?」
「あぁ、なるほど。しかし……」
「あぁ、わかるぜよ。言わんとしていることは」
「「カミジョー属性の前では、そんなの意味がない」」
二人が声を合わせて言った。そのまま、二人は、上条達についていくことにした。ちなみに行った時にはもう既に、『七閃』をしていた。
そして、土御門がキリッとした声で言う。
「裸を見られたくらいで、恩を忘れるのかにゃー?」
「わかってはいるのですが……」
そんなことを言っていた。
(おぉ、結構、言うな……)
そんなことを思いつつ、旅館へと戻ろうと思ったら、なぜか途中で麦野と絹旗に連れて行かれた。なぜか、用事があるとか、言って。
部屋へ閉じ込められた。雪旗。
「お前、さっきから、どこ行ってたんだ?」
「え、いや……その、用事が……」
「私たちが、倒した後、超いつの間にかいなくなってましたよね?」
(それで、夕方まで放置してたんじゃん。アンタらは……)
そんなことを思いつつ、しかし彼女たちの質問は終わらない。
「何してたの?」
「超何してたんですか?」
「べ、別に……何も」
魔術のことは知られるわけにはいかないと口ごもってたが、それを聞き、二人は絶望するような顔で言う。
「やっぱり、アンタは人妻と……」
(ハッ?)
「超欲情した目で見てましたもんね!!」
「誤解だぁぁぁぁ!!!」
『原子崩し』と『窒素装甲』で攻撃を受けた。誤解を解くのに、かなりの時間を要したのは、言うまでもないだろう。
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