「エリス!! コイツをやってしまいな!!」
ゴーレムがこちらに向かって殴りかかってくる。それを避けようと動くが、先程のダメージが尾を引いてる。動きが鈍くなっていた。それでもなんとか、ぶっ飛ばしてやろうと動く。しかしそんな状態で勝てる程相手は弱くなかった。ゴーレムの一撃がまともに直撃し、体がグチャリッと潰れてしまった。
「…ハハッ!! ハハハハ!!!」
笑っていた。狂える程笑う。
(しまった……!! 上半身が丸ごと持ってかれた……!! クソッ! 早く戻れ!)
ここで、この最悪なタイミングで来てしまった。上条当麻。
「なっ……!?」
上条が最初に目についたのは一体なんだっただろう? しかしそんなことよりもさっさと回復を済ましてしまいたかった。それだけに集中する。いい加減何度も死んでいるので、慣れてきた。
「お前が今回の首謀者か!」
「何者だ? お前? まぁいい。エリス!!」
ゴーレムが上条へと襲いかかる。それを上条は右手の幻想殺しでゴーレムの腕ごと消し去る。
「!! お前……
「何? なんでそれを?」
上条が疑問に思った。するとシェリーの方から話をする。
「私はシェリー=クロムウェル。まぁここでイギリス清教を名乗ってもね?」
「イギリス清教!? インデックスと同じ組織がなんで!?」
「……インデックスか。まあいい」
そのままゴーレムが地面を思い切り殴り、その破片で攻撃してくる。しかしそれはレーザーのようなモノですべて破壊された。
「何!? 今のは……
シェリーが驚いた様子を見せたところで、雪旗が近づいていく。
「ったく、やっと元通りだ……」
後頭部を撫でながら近づいていく雪旗。
「な!?」
シェリーはかなり驚いた様子を見せたが、それを無視して雪旗は次にルーンを取り出す。
「コピーのルーンだ。さ、やろうぜ? 第二ラウンドだ」
そのまま炎剣を飛び出させる。それでゴーレムの腕を落とし、さらにルーンを取り出し、炎剣を連続で擲つ。
「チッ!!」
ゴーレムの方もただではやられず、そのまま周りにある物を吸収して、腕を形作る。
「んな程度でやられると思ったか!!?」
シェリーはそのままゴーレムをさらに強化させて、地面をぶん殴り破片を飛び散らせる。それを全部避けて、どんどん距離を詰める。そうしてゴーレムの腕を思い切り蹴り飛ばし、横へと大きく腕を反らせ、無防備の胸へと
「グッ……ッッ!!」
体から重たい衝撃を喰らったが、そんなモノは我慢し頭を大きく振って朦朧とする意識を戻そうとする。
「上条……そっちの女の子と一緒に逃げろ……俺はコイツを倒すから……」
足を引きずりながら徐々にゴーレムへ近づく雪旗。内部が破滅していくのを感じていくが、それを無視する。死ななかっただけ幸運だと思いながら、ゴーレムにまた同じ技を喰らわせる。
「バカ野郎!! それ以上やったらお前、本当に死ぬぞ!!?」
(死ぬ……か。そんなモン何度も体験してるっつの……いい加減狂いそうなぐらいにな)
「……大丈夫だ。上条。俺は死なないんだ。なんせ、俺は
徐々に体が修復させていっていたので、全速力でゴーレムに向かっていく。どうやらすぐにゴーレムも元の形に戻ってしまった。
そして、竜王の息吹をもう一度放とうとしたら、そこでゴーレムからの反撃が来て、地面を殴り、破片が飛んでくる。その破片が風斬に当たってしまった。
「「しまっ……!!!」」
上条と雪旗が同時に叫ぶ。そして、破片が直撃した風斬は平気に起き上がる。それを見た上条は驚愕する。それは普通に起き上がったことにではない。破片が当たった頭の中に『何か』あるということにだ。
「か、ざきり?」
上条があり得ないモノを見る目で見て、風斬が近くにある鏡を見ると、そこに映っていたのは自分の中身だった。それだけで自分が人間じゃないということが人目でわかる程の。
「キャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
そのまま風斬は逃げ出す。しかしその方向が悪かった。おそらく前など見てる余裕すらもなかったのだろう。そのまま風斬はゴーレムの方へと真っ直ぐ進んで行き、そしてゴーレムが腕を横に振るい、そしてゴーレムの後ろへと飛ばされる。風斬は何かに引っ張られるように、起き上がると、そのまま逃げ去ってしまった。
「!!?」
上条は叫んだが、どうやらもう行ってしまったようだ。
「チッ……エリス。先にあの化け物をぶっ殺しに行くよ」
そのままゴーレムが真上を殴り、巨大な石やら何やらで道を塞ぐ。
「チッ。道を塞ぎやがったか……、どうする? 上条」
「な、なんだ? あれ……風斬は……一体?」
どうやら、上条にとっても、意味のわからないことだらけで、少し頭の整理が必要なようだ。確かそろそろ小萌先生から電話があるはずだと雪旗は思っていたので、そのまま、ゴーレムが道を塞いだ方を見て、そこに向かって、竜王の息吹を放出する。
「ガハッ!!?」
そのまま膝をつきながら、頭を思い切り振る。
「ゼェ……ゼェ……」
「む、無理するなよ? 雪旗……」
「あぁ、わかってるっつの……」
そのまま、上条と共に風斬を追おうとしたら、電話が掛かってくる。上条の方からだ。
「なんだ? こんな時に」
そのまま携帯電話をポケットから取りだし、出る。相手は小萌先生だ。どうやら、話を聞く限り、風斬のことについて、教えてもらっているようだ。
「何かわかったのか?」
雪旗が言うと、上条は頷き、説明してくれた。AIM拡散力場と深く関わりがあるとか人間じゃないとか物理現象だとか、しかしそんなことはどうでもよかった。
「雪旗。お前はどうする? はっきり言って、お前はただ巻き込まれただけだ。こんなことに関わる必要性もあんまり無いんじゃないか?」
「いやいや、俺だって用事がなきゃ、逃げてるっての、やらなきゃならないのはお前も同じだろうが?」
「そうだな」
そして、上条当麻と雪旗硬地の二人は風斬氷華を追うために、走り出した。
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