九月八日。今日は法の書関連の話だったはずだ。どうやら今回は一時とは言え、敵対することになりそうだ。面倒だと思いつつ、学校が終わって、雪旗と麦野と滝壺が居る。そして雪旗はツッコミを入れる。
「俺は言ったはずなんだけどな。あぁ言ったはずだ! なんでお前らは俺としか関わってないッ!?」
「仕方ないだろ? なんか
「えぇ? だったら吹寄がいるじゃねぇか。アイツならきっと避けないっつの。というか俺だって
そんな感じに話しをしていたら、いつの間にか寮へと着いていた。ちなみに夕方辺りだったので時間も大分経っていた。
「それにしても、暇だなぁ……」
「だったら、今からどこかに行くか?」
「それはそれで面倒だな……」
我が儘を言う雪旗。それに対して麦野は特に考えずに口にする。
「だったら、お前の家に集まるとか?」
「そうか、それが無難かもなぁ。あ、ダメだ」
直後思い出す。今日が天草式とローマ正教の戦いがあるということに法の書を巡った戦いだったはずだと思いながら、考えていた。どうしたら最大限に相手を無力化できるかとか。
「……ダメだぁ? テメェ。我が儘ばっかり言ってんじゃねぇぞ!?」
「いや、そういう意味ではなくてですね」
つい、敬語に口調が移行してしまう。そして寮に鞄を置いて、そのまま外へと出ようとする。
「ちょっと待て、お前どこ行くの?」
「いいや、ちょっと用事思い出した。大した用事じゃないから」
出て行こうとしたら、腕を捕まれた。
「嘘吐いてんじゃないの?」
「…………」
「せーつーきーくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!!」
「怖い!! 怖すぎる!!!」
そのままとっさに土下座をする雪旗硬地。そのままチラッと見ると、髪をかきあげながら、ため息を吐いてる。
「雪旗。お前分かりやすすぎるわ……」
呆れてるというのが人目でわかった。とりあえず今回は巻き込まないでおこうかと思っていたのだが、不可能だったようだ。結局アイテム全員で行くことになってしまった。
(これ、俺怒られるんじゃね? あれ? よく考えたら俺誘われてないな……どうしてだ? 役立たずだから?)
そんなことを思いながら、適当に探していた。すると上条達がいると思われる場所に辿り着いた。コソコソと隠れながら小声で会話する。
「なぁ、何をしてるの? これ……」
「え? いや……一応今回の敵はいろいろと面倒だからさ……」
そんなことを思いながら、アニェーゼ部隊を見る。今回の場合は悪いことをしようとしてるのはアニェーゼ達の方なので、敵情視察と言った方がいいのか。そして上を見ると建宮斎字が眺めていたのだ。そのまま建宮に付いていく為に肉体強化を使う。
「ちょっと待っててくれ……あとで携帯電話で連絡する」
「は?」
そのまま全速力で走り出し、上まで一気に飛んで、
「な、なんなのよな?」
「おぉ、俺は雪旗硬地っつーんだ。お前ら、天草式十字教に手を貸す側って訳だ」
「いきなり来て、それをはい、そうですか。って信じれる程お人よしじゃないのよな」
「まぁ、そうか」
そのまま少し身構えてる建宮に対して、雪旗はとりあえず言う。
「俺は守りたいんだよ。オルソラを。それはお前たちだって同じなんだろ? あの神裂火織と対等になりたいんだろ?」
そのまま手を差し出す。
「俺に手伝わせてくれないか? なんだったら途中で裏切ったっていい。盾代わりにしてもらったって構わない。それでもダメか?」
「いいや、いいのよな。戦力はあればある程助かるって言うのも事実だしな」
そのまま二人は握手する。それから天草十字教の面々と会うことになった。一番目に付いたのは五和だったが今回は特に関係は無いだろう。
「……さてと、やろうとしてるのは簡単だよな。アイツらからオルソラを守ればいいんだろ?」
そのまま地面へと降りる。そのまま先ほどアイテムが居た場所だ。
「よっと……」
極力音は出さず、降りる事ができた。そしてアイテム全員に説明する。
「いいか。相手はアイツらだけど。絶対に死人は出さないでくれよ?」
「善処しまーす」
軽い口調で言うのは麦野だったが、即効でツッコミを入れる雪旗。
「おい! 善処じゃなくて、絶対な!!」
会話を終えると、天草式とローマ正教の戦いが始まる。
「おい! 説明くらい寄越せよ!!」
そのままアイテム達を引き連れて行くと上条とさっそくかち合ってしまった。
「え? 雪旗。お前……」
「あ、あぁ、上条? いやぁ……ごめん」
そのまま勢い良く、腹部に一撃を放とうとしたが、肉体強化は異能の力だ。つまり上条の右手に触れてしまうと一気に効力が消える。運悪くその右手に掴まれてしまった。
「何してんだ。雪旗。お前まさか……!」
「あぁ、そうだな……今回は敵同士って訳だ」
「なっ!! アイツらが何企んでるかわかってるのか!? もしお前がそんなことを考えてるなら、まずはその幻想をぶち殺す!」
ぶん殴られた。ちなみに肉体強化なしの体なら上条に勝てないかもしれない。今まで能力に依存しまくってたんだなと思い、これからは少しだけ、体を鍛えようかと思った。上条のパンチが顔面に向かってきた。
「っと!?」
とっさに避けることができた。どうやら肉体強化のおかげか、そこそこ体も鍛えられているようだった。
「結構相手できるんだな」
そんなことを思いながら、アイテムの連中に言う。
「お前達は違うシスターを狙え! 俺はコイツを相手にする!」
「えぇ、超雪旗の命令聞かなきゃならないんですかぁ?」
「お前らが付いてきたんだろ!! だったら俺のお願いぐらい聞いてもらえません!?」
そんな風に叫ぶと麦野がため息を吐きながら言う。
「はぁ、仕方ない。行くぞ。滝壺は私と、フレンダと絹旗はそっちだ」
「わかったって訳よ」
「超わかりました」
あぁ、麦野の命令は聞くのかとか思いながら、上条と対峙する。
「俺はお前を倒すぞ」
「そうだな……今回ばかりは敵対するしかないみたいだし、引く気も無いみたいだしな」
「当たり前だ……」
二人は凄まじい勢いで激突する。
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