今回することは至って簡単、だと思っていた。しかしやってみるとこれはこれでいろいろ大変、大変、大忙しという感じである。まずはアニェーゼ部隊の数も凄まじく、こちらの方が明らかに不利だ。それでもインデックスが詠唱を使ったり、上条がアニェーゼと戦ったり、天草式やアイテムも強力だった。
そして一つ思ったことが雪旗にはあった。
(アレ? 俺ってもしかして、不必要?)
いや、それならばそれで問題はないのだが、やることが無く手持ち無沙汰なこの状況があまりに彼にとっては、嬉しくない状況だ。まるで邪魔者扱いされているような、そんな状況を面白がる人は居ないだろう。そのまま彼は適当にどこかで手伝いでもしようかと思い、教会に向かった。上条とアニェーゼが応戦している。アニェーゼが杖で地面を突付くと、上条にダメージが加わる。
「ぐっ!」
しかしダメージ自体はアニェーゼの筋力に依存するモノなので、ダメージ自体はそこまで高くないのだろう。上条は即座に右拳を握りこみ、そして、一発を放つ。
「キャァ!?」
そのままバウンドしながら、5メートル程ぶっ飛ばされる。雪旗は素直に思った。
(容赦ねぇ――!!?)
ほとんど、観客状態の彼に対して、麦野が叫ぶ。
「何してんだ!! 役立たず! さっさと仕事探せやァァ!!!」
恐ろしい声が聞こえてきたので、そのままビーンッ!! と体が強張る。そして教会に残っていたシスターさん達と戦うハメになった。シスターさん自体はそこまでの強さではないので、軽々と、倒すことが可能だった。数はざっと4人程。
全員を容赦なくぶん殴りながら、彼は思った。
(俺、上条とやってること変わらないじゃん……)
そんなことを思いながら、全員を倒し終わり、上条も傷だらけのまま、戦いが終わった。後始末などはステイル達がなんとかしてくれたそうだ。こういう時の役立ち方があるんだなと思いながら、上条の病室に行く。
すると神裂が居たのだ。
「……あれれ? お邪魔だったかにゃー?」
これを言ったのは雪旗ではない、後ろに居た土御門だ。
「お前は少し空気を読もうぜ?」
「何言ってるにゃー。雪っち? 俺はいつも空気読みまくりぜよ?」
「……あぁ、そうだな……」
おそらく何を言っても無駄なのだろうと悟った雪旗。そして土御門はさらにぶっこむ。
「それで、ねーちんは一体何をするのかにゃー? もうここまで来たら、やるとこまでやらなきゃにゃー!!」
「お前、絶対に面白がってるよね?」
「そんなことないぜ……よ」
そんな笑いを堪えながら言う土御門だったが、ねーちんもそこまで言われて、言われっぱなしでもない。
「つ、土御門!! あなたには関係ないことでしょう!!!」
「ほら、ねーちん怒っちゃったよ」
「何をさらりとねーちん呼びしてるのですか!! 雪旗硬地!!」
「えぇ? 土御門以外には呼ばれたくないの?」
本気で困惑した雪旗だったが、ボンッと顔が赤くなるねーちんこと神裂火織だったが、土御門は真顔で返した。
「いや、俺には義妹がいるから……すまんぜよ。ねーちん」
これにはさすがにブチ切れたのか、ねーちんこと神裂火織が立ち上がる。そしてそのまま凄まじい怒気を放ちながら。
「誰がッッ!! 雪旗硬地ィィィ……!!!!!!」
「俺が悪いのか!? いやいや、俺は悪くない。本当に、この場合はガチで……!!」
しかし、そんな言葉に耳を貸さずに彼女は神裂火織は放つのだ。猛烈な聖人キックを
「ギャァッ!!?」
強烈な一撃を喰らい、四肢がもげたのではと思うほどだったが、五体満足のまま、彼は今日という一日を終えたのだ。
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