駄文ですが、ご了承ください。
「うらァァァああああああああああああああ!!」
雪旗は全速力で走っていた。ただ、走る。もちろん向こうからは異能の力が束になって、襲い掛かってくるが、
「どりゃァァァあああああああああああああああッッ!!」
ただ、叫んでるだけで結構の人達が怯える。
「ゴラァァァああああああああ、舐めてんじゃねぇぞォォォおおおおおおお!!!!」
結果としては勝った。全員がボロボロの中、見事勝つことができた。小萌先生は泣きながら、やりすぎですと言っていたが、全員は清々しい気持ちでいたとさ。
「あぁ、疲れたぁぁ……ッ!!」
悲鳴みたいな声をあげたら、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。何を隠そう、彼女らである。なぜ居なかったのか気になっていたので、ここで問い詰めようと思う。
「おい、お前ら二人! なんで、競技に出なかったんだ?」
その二人とは勿論、
「あぁ? ああ、めんど……場所がわからなかったんだよ」
「……」
黙ってうなずく滝壺と明らかに嘘をついている麦野。しかしここでそれを問い詰めたことをしても、待っているのは『死』だ。つまりここでは、何も言わないという選択が正解ということになる。
「そーですかー」
若干棒読みになってしまったが、別に構わないだろう、そんなことを気にする連中でもないし、それよりも、今回は自分が大分活躍できるのではないのかと思っている。
なぜなら、追いかけっこだからだ、どう考えても有利でしょ、この能力を使えば一瞬である、などと思っていると軽く睨みつけられる。
「な、なんだよ?」
若干怯えた感じで言っているが、実際怖いのだ。だって一度殺害されているし、それに『暗部』という組織をまとめてたリーダーという事もあって、気迫が違う。おそらく『闇』という部分に浸かっていると勝手にそういう迫力というモノがついてしまうのだろう。
「いいや、なんでもないけど」
これを聞き、自分の恐怖は完全に気にしすぎという結果に導かれたのである。そもそも、最近はあまりやんちゃもしなくなってるし、そこそこ『表』の世界にも慣れてきているのだろう。はじめは困惑というものがあるものだが、それでも時が過ぎれば、慣れるモノなのだなぁ、と雪旗は思っていた。
「ま、いいや、今何時だ? 次の大玉転がしはお前ら絶対に出ろよ……おい、こっち見ろよ」
呆れたまま、頭を無造作に掻く。どうやらコイツらは意地でもサボるつもり満々のようだ。絶対にさせるか! なんていう感じにもならない雪旗はそこまで気にもせずに適当に見送った。
そのまま二人とは別行動を取り、歩いていると、そこに居たのはインデックスと上条当麻であった。おそらくご飯関連だろう。最近なんとなく、そういうのが察知できるようになってきた。
近づいていこうと思ったら、後ろから猛スピードで何かが横切った。
「ん?」
「見つけたわよ!! 私の勝利条件――――ッッ!!」
ビューンッッ!! という擬音でもつきそうな程のスピードで御坂が上条を連れ去った。噛み付こうとしたインデックスは地面にダイブしている。
「なんか、凄い光景だったな」
インデックスに近づき、事情を聞くと、どうやらパレードが始まるようで、その向こうにある屋台エリアに行きたいようだ。
「そーか、西に三キロ……」
飛び越えりゃいいんじゃねぇか? と思った、そう思ったと直後だった。インデックスを抱き上げて、少し助走をつける。
「何? 何?」
困惑しているインデックスを無視して、思い切り飛んだ。そこまで距離は無く、能力を使えばすぐに辿り着く場所だった。
「っと」
見事に着地したまま、屋台エリアでインデックスに適当に何か買ってあげた。ちなみにこの後すぐに
「むやみやたらに能力使っちゃだめじゃん!」
「すみません」
雪旗がペコペコしている間。腹ペコシスターは満腹シスターになっていたので、満足そうな顔をしていた。
「はぁ、三キロ走るか」
インデックスを抱え、次はバレない程度に加減して、少しだけいつもより早く走っていた。こういうこともできるのかと少し能力についての知識がついた。
結局ずっと走りっぱなしで、なんとか移動することに成功した。
「疲れたぁぁ……ん? あ、そろそろ時間か、じゃ、インデックス、俺、大玉転がしあるから、もう行くわ」
「うん。頑張ってね。こうじ!」
「おう!」
そのまま、疲れた体に鞭打ち、また走り出す雪旗だったが、途中でステイル=マグヌスと
(はあ、楽しい時間は終了ってか?)
そんなことを思いながら、二人に近づいていった。
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