とある雪旗は転生者   作:三十面相

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今回は頑張ったぜぇ!! 駄文だぜぇぇ!! 許してください。


『刺突杭剣』

「魔術師が侵入してるって?」

 雪旗が言うと、土御門はいつも感じではなく、少しトーンを下げた『裏』の時の声色で話し出す。それでもふざけた口調のままなのだが、もはや癖なのだろうか、と思っている雪旗。

「そうだぜい、今は警備が甘い、ということは魔術師だって侵入しやすい。そこを狙っての犯行だにゃー」 

 

 そう言って、ステイルは煙草を吹かしながら、続きを言う。

「侵入したのは二人、ローマ正教のリドヴィア=ロレンツェッティと運び屋のオリアナ=トムソンだ」

(あぁ、居たなぁ……リドヴィアだか、なんだか……うん。まぁ一発キャラか……)

 そんな無慈悲なことを思っていると、土御門がその続きを話す。というかどちらか一人が簡潔に話してくれないか? と思ってるが口には出さないので、土御門が言う。

「そこで、ある霊装を取引しようとしてるんだにゃー」

「こんな所でか? 学園都市ってオカルトで一番遠い場所だぞ? わざわざここでやるなんて何か理由でもあるのか?」

 上条が言うと、そこで土御門がため息を吐きつつ言う。

「だからこそだにゃー。ここは学園都市側と魔術側、お互いに手の出しにくい場所なんだぜい、ここは」

「動けるのは、学園都市にいる君や上条当麻の知り合いだけってことさ」

 

 どうやら事態は割りと面倒なことになっているようだ。それで思い出したかのように言う雪旗。

「あ、神裂は? 神裂だったらすぐに終わらせれるんじゃないのか?」

「神裂は使わない……。今回は特にね、何しろ取引される霊装が霊装だからね」

「あ? 何か、今回取引される、その霊装は聖人の弱点とかそういうのか?」

「勘が鋭いにゃー。さすが雪っち。そう、今回取引される霊装の名前は『刺突杭剣(スタブソード)』。ありとあやゆる聖人を一発で葬れる霊装らしい」

 どうやら、今回は思ったよりも面倒事が沢山あるようだ。それでもやはり目的はたった一つ。オリアナをぶっ飛ばす。ただそれだけだ。

 

 大玉転がしという競技を終了させ、土御門、上条、雪旗の三人でバスの中に居る。

「十字架に掛けられた神の子はどうやって殺されたか知ってるかい? カミやん。雪っち」

「確か……磔にされて……」

 上条が言ったら、土御門がそれを被せるように言う。

「刺殺だよ。刺突杭剣(スタブソード)ってのは処刑と刺殺の宗教的意味を抽出し、極限まで増幅、凝縮、集束させた霊装ですたい。普通の人間になら、何の意味もないが、聖人にだけ一撃で葬るぐらいの威力を誇る」

「そんなモン取引して、一体何に使うんだよ?」

 雪旗が疑問そうに聞くと、土御門が答える。

「聖人ってのは、魔術師の世界では、核兵器に近い意味を持つ。それを使って戦争でもしたいんだぜい」

「けど、聖人以外にも魔術師は沢山いるんだぜ? 神裂がいなくても、他の魔術師達でなんとかなりそうなモンだけどな?」

 上条が言い、土御門が真剣な表情のまま、続ける。

「今回も問題はそこじゃない。勝てる、勝てないじゃなくて、勝てるかもしれないという所だにゃー。そんなモンで起こっちまうんだぜい。戦争ってのはよ」

 そう言い、上条は思い出したかのようにインデックスの名前を出したが、禁書目録が騒動の中心ということが魔術師達で思われており、禁書目録が動き出した瞬間。魔術師達が一斉に押し寄せて来るらしい。

(思ったより、事態は面倒な方向に行ってたんだな……)

 雪旗が自分の考えの甘さを振り払い、再度、確認する。ここはやはり一筋縄ではいかないと。

 

 




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