とある雪旗は転生者   作:三十面相

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今回も駄文ですが、暖かい目で見ていただけると幸いです。


束の間の休息

「それじゃ、私達は少し出て行くよ、どうやらお邪魔のようだしね」

「まだ引っ張るつもりか……!!?」

 

 両親が余計なお世話をした所為で二人っきりになった雪旗と絹旗。ため息を吐きつつ、雪旗はまた謝る。どれだけ謝れば良いんだと、思いつつ頭を下げる。

「悪いな、俺の両親が……」

「いえ、超良いんじゃないですか?」

「そうか……?」

 

 どことなく寂しそうな顔をしながら絹旗が言う。それを見て、雪旗は思った。

(そういえば、絹旗って……)

 『暗闇(くらやみ)五月計画(ごがつけいかく)』。一方通行(アクセラレータ)の演算パターンを元に『置き去り(チャイルドエラー)』におこなった実験だ。そう、絹旗最愛は置き去りなのだ。だからきっと親というモノに特別な感情を抱いてる

と思われる。雪旗は思い出し、もっと配慮すべきだったと後悔する。

 

 だが両親とこのタイミングで会ってしまった以上は仕方ないし、取り返しはつかない。だから、雪旗は絹旗の頭をポンポンと軽く撫でるように叩く。

「な、超何すんですか!」

「いいや、お前がなんか元気なさそうだったからさ、どうした?」

 これは誤魔化しだ。本当は事情だって知ってる。だけどもこんな事を突然言われても、きっと迷惑なだけだと言うのは明らかだ。だからこそ遠まわしに、それとなく。

「……超なんでもないですよ。後、たまには許してあげますよ。超これぐらいは」

 

 と絹旗は笑いながら、言ったのだ。雪旗もつられて笑い、傍から見てると、完全に。

「兄妹だな……」

「超殺しますよ?」

 

 殺気が尋常じゃなかった。そう思った直後だった。店の入り口が開き、ふとそちらに目をやると、そこには上条とインデックスが居たのだ。二人で。しかも、インデックスは何やら、チアリーダーのような格好をしていた。そういえばそんな格好してたな、なんて事を雪旗は思い出していた。それと同時に。

(ここだったのかよ……ってことは……?)

 

 上条達が来たのと同時にそこそこ離れた席に居た上条刀夜(とうや)が二人を呼ぶ。その隣にいるのが上条詩菜(しいな)。その隣には御坂美琴と御坂美鈴(みすず)だ。はっきり言って、気付かれなかったのが奇跡なぐらいだ。いや、美琴はご執心な彼が居るから、他の男なんて見えてないのかもしれない。などと冗談交じりな感じで思っていた。

(さてと、どうすっかな? このまま二人に会いに行くか? どうも不自然な気がする。いや、普通に気付かなかっただけなんだけどさ)

 

 誰に言い訳するでもなく、心中で勝手に言い訳を募らせる。

「さてと、そろそろ別の場所に移動すっか?」

「超そうですね。お腹も超満腹ですし」

「太るぞ?」 

 

 バゴンッッ!! と床にめり込みそうになるかと思った雪旗だった。大きな物音を立てれば、当然注目を浴びるだろう。上条は雪旗を見て、一言。

「何してんだ?」

 結局、あの集団に入り込むしか無くなったという事だったのだ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。


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