「それじゃ、私達は少し出て行くよ、どうやらお邪魔のようだしね」
「まだ引っ張るつもりか……!!?」
両親が余計なお世話をした所為で二人っきりになった雪旗と絹旗。ため息を吐きつつ、雪旗はまた謝る。どれだけ謝れば良いんだと、思いつつ頭を下げる。
「悪いな、俺の両親が……」
「いえ、超良いんじゃないですか?」
「そうか……?」
どことなく寂しそうな顔をしながら絹旗が言う。それを見て、雪旗は思った。
(そういえば、絹旗って……)
『
と思われる。雪旗は思い出し、もっと配慮すべきだったと後悔する。
だが両親とこのタイミングで会ってしまった以上は仕方ないし、取り返しはつかない。だから、雪旗は絹旗の頭をポンポンと軽く撫でるように叩く。
「な、超何すんですか!」
「いいや、お前がなんか元気なさそうだったからさ、どうした?」
これは誤魔化しだ。本当は事情だって知ってる。だけどもこんな事を突然言われても、きっと迷惑なだけだと言うのは明らかだ。だからこそ遠まわしに、それとなく。
「……超なんでもないですよ。後、たまには許してあげますよ。超これぐらいは」
と絹旗は笑いながら、言ったのだ。雪旗もつられて笑い、傍から見てると、完全に。
「兄妹だな……」
「超殺しますよ?」
殺気が尋常じゃなかった。そう思った直後だった。店の入り口が開き、ふとそちらに目をやると、そこには上条とインデックスが居たのだ。二人で。しかも、インデックスは何やら、チアリーダーのような格好をしていた。そういえばそんな格好してたな、なんて事を雪旗は思い出していた。それと同時に。
(ここだったのかよ……ってことは……?)
上条達が来たのと同時にそこそこ離れた席に居た上条
(さてと、どうすっかな? このまま二人に会いに行くか? どうも不自然な気がする。いや、普通に気付かなかっただけなんだけどさ)
誰に言い訳するでもなく、心中で勝手に言い訳を募らせる。
「さてと、そろそろ別の場所に移動すっか?」
「超そうですね。お腹も超満腹ですし」
「太るぞ?」
バゴンッッ!! と床にめり込みそうになるかと思った雪旗だった。大きな物音を立てれば、当然注目を浴びるだろう。上条は雪旗を見て、一言。
「何してんだ?」
結局、あの集団に入り込むしか無くなったという事だったのだ。
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