とある雪旗は転生者   作:三十面相

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今回も頑張りましたが、駄文です。すみません


英雄達は動き出す

 一方その頃、彼、雪旗硬地はインデックスと共に居た。

「ま、まぁ、アイツも悪気があったわけじゃねぇと思うんだよ」

 上条のフォローを行っているがインデックスはいつまでも機嫌が治らない。どうやら余程ショックだったようだ。

「……いくらなんでも、あれはないかも」

 そう呟く。

 

「……ま、まぁさ、アイツだって、本心で言ったわけじゃねぇしな? ほら、照れくさかったんだよ! アイツ。すぐに照れるからさ」

 笑いつつ言うと、それを聞き、少し機嫌が治る。

「……」

(ふぅ、少し機嫌を治してくれたか……そういや、いつまで経っても、上条、来ないな? 何してんだ?)

 すっかり、この後の出来事を忘れている雪旗だった。

 上条はボロボロだった。神裂にボコボコにされたのだ。上条は神裂から事情を聞く。一年きっかりに、記憶を消さなければ、彼女が死んでしまうと、上条はそんな事実知らなかった。知る由もなかったのかもしれないが。上条はそのまま気絶してしまった。

「はっ!?」

 上条は目を覚ます。近くに居たのはインデックスと雪旗だった。

 

「……朝? ってことは、俺は……丸一日寝てたのか?」

「違う。お前は丸三日寝てたんだ」

「!!!?」 

 バッ! と勢いよく起き上がる。

「……大丈夫? とうま」

 インデックスが、こちらを、心配そうに見る。どうやら、まだ記憶消去はされてないようだ。

「……私……知らなかった。何も……とうまが路上で倒れてることも、そこにこもえがここまで担ぎ込んできてくれたことも……」

 今にも泣き出しそうな顔をして言う。それを見て、上条は話を逸らそうとするが、それより先に雪旗が言う。

 

「大丈夫だっつの、インデックス。上条は不幸なんだよ。そこら辺で寝てることぐらい、日常茶飯事だ」

「……ぐっ。確かに……」

 上条当麻はどうやら否定はできなかったようだ。というか、どれだけ不幸なんですか、本当に。

 それから、しばらく経ち。ステイル=マグヌスと神裂火織が小萌先生に連れてこられて、アパートまで来たのだ。

 最初にステイルが驚く。

 

「!!? どういうことだ!? 君は……!!?」

「あ、ステイル君? 僕は生きてましたよ?」

 小馬鹿にする感じで言う。雪旗。上条には言っていたので、特に気にする様子もなかった。というよりは今ここに彼らが来たということに気を取られているのだろう。ステイルは続ける。

「……あの時!? 君はあんな状態で生きていたのか!?」

「まぁ、能力を舐めるなって訳だよ。ステイル君?」

「ふざけ……」

 

 ステイルは懐から、ルーンを取り出そうとするが、それを制止する神裂。

「……チッ」

 そのまま小さく舌打ちをする。するとインデックスが上条の盾になるように、ステイルと神裂達の目の前に立ちはだかる。

「……これ以上。とうまを傷つけないで!!」 

 それは悲痛な叫びだった。彼らはそれをどんな気持ちで聞いているのだろう。どんな感情が渦巻いているのだろう。そんなモノは自身か、それを体験しているモノにしか伝わらないだろう。

「……んで、結局何の用なんだ?」

「……リミットまで、あと十二時間。それまでに逃げないよう足枷を見に来たのだけれど……どうやら、予想以上の効果だったようだね。これなら、大丈夫だろう」

 二人は帰る。

 それから、しばらく経ち。時間が迫ってくる。小萌先生は今日は用事があるようで出かけており、今はインデックスと上条と雪旗しか居ない。

 インデックスの調子が悪くなり始める。床に布団を敷き、そこへ横にする。そのまま眠り込むインデックス。それから上条は雪旗に聞く。

 

「なぁ、雪旗。完全記憶能力をインデックスは持ってるだろ」

「あぁ、そうだな。本当に調子が悪くなってきやがったな。信じられねぇが……さてと、そろそろ、原因を探りますか?」

「はぁ? 原因は『完全記憶能力(かんぜんきおくのうりょく)』で頭に十万三千冊があるからだろ?」

 上条は何を言ってるんだという顔をして、こちらを見る。それに雪旗はイラッとした。

「お前な……いくら、完全記憶能力を持ってたとしても、実際にそれで死ぬことなんて、あり得ないんだよ!!」

「……は!?」

 今までの前提が覆る台詞だった。

「何、言ってんだ!? 現に、今インデックスがこうやって苦しんでるじゃねぇか!?」

 タイムリミットまで後、数時間といった所だった。それを気にしつつも、上条が声を荒げる。

「だから!! 苦しんでる理由を今、探そうとしてるんだろ!? 完全記憶能力以外の!!」

 実際、理由は知ってる。しかし、それを大っぴらに言った所で、不審がられるだけだ。ここは知らぬ存ぜぬで、こちらの話に付いてくしかないのだ。もどかしさを感じつつも、とりあえずここまで来た。ようやく。

「つまり、あれか? アイツらは騙されてるって訳なのか」

「おそらくな。俺は大能力者だぞ? その程度の知識がなくて、どうする。さてと電話を掛けろ。アイツらによ。さてと、始まるぞ。ここからが本当の意味での救いだ!!」

 始まる。ここから未来を変えさせる。上条が記憶を失わなくても済む。そんな最高のハッピーエンドってヤツを彼は今、実現させようとしてるのだ。

 




最後まで見てくださって、ありがとうございます。

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