「でも美保鎮守府……懐かしいわね」
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オトナ「艦これ」「提督暗殺」(みほ9ん)
:第7話<当日朝:初代提督>
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「まさか美保の司令と顔見知り……いや、師弟関係だったとは」
防衛次官はアゴに手をやりながら感心している。
「だから君は優秀だったのか」
「それは言い過ぎだよ」
次官に持ち上げられた司令は慌てて否定した。だがその女性は言った。
「うふふ、でも貴方たち美保鎮守府の武勇は全国に鳴り響いているわよ。いえ、もはや世界規模でしょうね」
司令は頭をかいている。女性は続けた。
「このタイミングでの艦娘量産化成功も大きいわね。普通なら彼女たちは単なる工業部品としてしか扱われなかった。海軍でもそう見る向きは多いの。その艦娘の地位向上にも大きく寄与したから、もう言うこと無いわね」
その言葉に、意識のある艦娘たちもうなづいている……とはいえ、青葉と霧島と、その周辺の艦娘くらいだった。イマイチ、ピンと来ない艦娘は他の艦娘に聞き直したりしている。
その女性は改めて鎮守府本館のロビーを見上げ遠い目をしていた。
「でも美保鎮守府……懐かしいわね」
司令は確認するように言う。
「先生は確か、ここに居られたのですよね」
それを聞いて驚く次官。
「ええ?」
女性は微笑んだ。
「あら? やっぱり知らなかったのね、次官は」
慌てる彼。
「す、スミマセン」
次官は珍しく少し赤くなっている。艦娘たちの手前、少々ばつが悪いのだろう。案の定、島風や夕立が指を差して近くの艦娘たちに何か言っている。
「いいわよ……貴方も忙しいでしょうし」
女性は改めてロビーの艦娘たちに向き直って、一人ひとりの姿をざっと見ている。彼女たちもまた姿勢を正していた。艦娘たちを見る女性の表情はとても優しかった。
「私はね、皆さん。ここ美保鎮守府の初代司令だったのよ」
へえーっと感心する艦娘たち、そしてまた驚く次官。
「ええ! 参謀長官が?」
司令は次官のその言葉で恩師の女性が今、本省では参謀長官という位置にいることを初めて知った。つまり祥高の姉の技術参謀や妹の作戦参謀の上に立っていることになる。
「そうよ、驚いた? 私、兵学校で教員もやっていたし同じ女性だからってコトで選抜されたのでしょうね、きっと……だからここには懐かしい顔も見えるわ」
参謀長官と呼ばれた女性は数名の艦娘と目配せをし合っている。
この鎮守府の開設から居る艦娘にとって……特に美保は最初、設立の趣旨からも駆逐艦を中心に構成されていたから小型の艦娘ほど彼女を知っているようだ。
逆に金剛や赤城など後から着任した大型の艦娘たちには馴染みがない。それはちょっと変わった構図でもあり、美保鎮守府の特殊性を改めて垣間見るようだった。
司令は改めて長官に声を掛けた。
「先生、ロビーで立ち話も大変でしょうから」
彼女は振り向いた。
「そうね……じゃあそろそろ案内して頂こうかしら」
その笑顔は、秘書艦のそれよりも更に大きく包み込むような……そんな印象を改めて受けた司令だった。人間だから当然か……。
彼は大淀を呼ぶと彼女たちを応接室まで案内をするように指示した。大淀は直ぐに次官と長官を応接室へと案内する。
「……?」
司令は長官は足が少し不自由なことに気づくのだった。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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PS:「みほ9ん」とは
「美保鎮守府:第九部」の略称です。