迅さんはかなり動かしにくい。
それが今回の執筆を終えた感想です。
六頴館高等学校。
ボーダーと提携している進学校校である。
この高校の2年A組に俺は所属している。
同じクラスには、A級5位嵐山隊のオペレーター綾辻遥、ボーダー最強の精鋭部隊のオペレーター宇佐美栞、B級1位二宮隊のオペレーター氷見亜季がいる。
今日は氷見が休みなので、二宮隊は防衛任務なのだろう。
朝のホームルームが終わり、体育館に移動する。
今日は、入学式が行われることになっている。
在校生の席に座り、式が始まるのを待つ。
考えることは1つ。
昨日の迅さんとの会話だ。
人型を発見できるのは俺だけ。
迅さんはそう言った。
しかし、よく考えると何かおかしい。
人型がくるということはゲートが開くということだ。
ゲートが開けば、本部が感知できるはずだ。
自分が考えているより複雑な何かが絡んでいるのではないか。
迅さんは、何かを隠しているのではないか。
桜奈健吾は、そんな予感を感じていた。
「ゲート出現。座標誘導誤差なし。現在地から西に約3キロ。」
防衛任務についていた迅に本部の沢村響子から通信がはいる。
「了解!」
表面状はいつも通りを装うが、内心は違う。
たぶん…
「待って、レーダの反応が消えた。標的消失。」
やはりか、ゲートをくぐったのは人型だろう。
「ゲートから来たのは人型近界民の可能性が高いです。たぶん、バックワームと同じようなトリガーを使ってレーダーから消えているんでしょう。」
沢村に自分の考えを伝える。
「なるほどね。どうします、本部長?」
沢村が忍田本部長に話しを振る。
「迅。本当に桜奈くんに任せるのかい?」
忍田が聞いてくる。
「えぇ。」
「そうか。」
それだけのやり取りだった。
この方法が正しいのか。
自問する。
たぶん、自分のやり方は健吾を傷付ける。
それでも、1を守るために10失う事を今の迅にはできなかった。
「これから、本部か?」
終礼を終え、下駄箱に向かっていると後ろから話しかけられる。
振り向くと、そこにいるのは見知った顔だった。
奈良坂透。A級7位三輪隊に所属するボーダーのNO.2狙撃手。
クラスは違うが同級生だ。あまり喋らないやつだが、同じ狙撃手であるということもあり、仲良くなれた。
「そうだ。お前もか?」
「あぁ。古寺に狙撃練習に付き合うことなっている。」
古寺というのは奈良坂と同じく、三輪隊に所属する狙撃手だ。
同じ隊に奈良坂という狙撃の名手がいるのだから教えを請わない手はない。
俺から見ると、チームメイトとしても、師弟としてもよい関係が築けていると思う。
「まぁ、話しながら行くか。」
その後は、春休み明けのテストや防衛任務のシフトなど雑談をしながら本部に向かった。
第3話でした。
今回はタイトルに悩みましたが、最終的には健吾に。
まぁ、主人公補正ってやつですね笑
補正かけるのそこかよっていうツッコミはやめて下さい笑
迅さんのサイドエフェクトは便利だけど、しんどい面もあると思います。
迅さん、頑張れ!