ワールドトリガー 1人の隊員の物語(仮)   作:麒麟07

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第7話。

やっと主人公が、戦う。


第7話 桜奈 健吾④

「「桜奈くん!」」

 

那須と綾辻から同時に呼びかけられる。

 

決めるなら今だ。

 

イーグレットのスコープを覗き込み、狙いをつける。

 

那須に掴まれて相手は動けない。

 

標準を合わせ。引き金を引いた。

 

 

 

「命中。敵のトリオン体、解除されます。」

 

綾辻から通信がはいる。

 

同時に本部に向かって光の道ができるのを見た。

 

那須が緊急脱出したのだろう。

 

 

「こちら、桜奈。人型近界民のトリオン体解除を確認。捕まえて捕虜にします。」

 

本部に通信を入れる。

 

「了解だ。」

 

忍田本部長から許可が下りる。

 

狙撃ポイントを離れ、人型近界民に近づく。

相手は生身、こちらはトリオン体。

すぐに追いついた。

 

トリオン体を解除した人型近界民は普通の洋服を着た姿だった。

 

フード付きのマントはもう着ていない。

 

そこて始めて、人型近界民の顔を見た。

 

 

 

その顔は忘れた事がない、大切な人の顔で、

 

その顔を見た瞬間、たくさんの記憶と感情が流れ込んできて

 

俺はその場を動けなかった。

 

それを、チャンスと思ったのか、人型近界民はその場を去っていった。

 

人型近界民を追いかけることができる者は健吾の他にいなかった。

 

 

そしてー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「約3分前、ゲート出現。防犯カメラの映像と照らし合わした結果、人型近界民の帰還を確認しました。」

 

 

ボーダー本部の1室。

 

沢村の声が響く。

 

部屋にいるのは沢村の他に本部長の忍田、本部司令の城戸。

 

そして、S級隊員の迅悠一。

 

この4人だけだった。

 

「迅、今回の結末、お前の予知の中ではどれ位のできだ?」

 

城戸が問う。

 

「最悪ではない、としか言えないですね。」

 

「最悪とは、人型近界民を発見できず、好きに動かれることかい?」

 

忍田が口を挟む。

 

「それは最悪の1歩手前。本当の最悪は好きに動かれることを恐れ、人型近界民を捕虜にすること。もし、あの時、健吾が人型を捕虜にしていれば、敵国は大量の戦力をこちらに送り込んで来ていた。そうなれば、俺たちは勝てない。日本は、いや世界は終わりだった。」

 

「桜奈くんが人型を追わないことはわかってたのかい?」

 

忍田が再び問う。

 

「そうですね。健吾が人型を追い詰め逃す未来が見えたので利用しました。ただそうすればあいつが傷つくこともわかっていた。悪い事をしたと思います。」

 

「健吾くんはあの人型近界民と何か関係があるのかな。顔を見た瞬間、凄い顔してましたよ。」

 

沢村が疑問をこぼす。

 

「さぁ、俺に視えるのは未来だけですから。ただ、昔何かあったんでしょう。」

 

そう言った迅の顔には悲しみが見て取れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始めて見た人型近界民の顔を桜奈は知っていた。

 

数年前に別れた時と同じ顔。

 

顔だけじゃない。体格も背丈も同じ。

 

ありえない。

 

成長期の真っ只中、数年前から全く成長しないなんて。

 

桜奈健吾は戸惑う。

 

 

 

そして

 

一つの答えにたどり着くのだが、それはまだ先の話し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公の戦闘シーン少ない笑

これからも不定期に更新していきます。
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