「これで!」
「終わりだ!」
ネプギアとライの一撃がコンピューターのエンシェントドラゴンを切り裂く。
エンシェントドラゴンは断末魔を上げ、そして、消滅した。
「随分倒したけど………」
「変身どころか、それらしい兆しも見えないな」
「でも、もっとたくさん倒せば!」
「そんな時間はもうないみたい」
そう言い、アイエフがライたちに携帯画面を見せる。
そこには捕まっているネプテューヌとリオの写真があった。
「今送られてきたの。恐らくアイツらからの宣告。四女神と四守護者が捕えられたことはまもなく世界中に広まるわ。国民と守護者のこんな写真を国民が見たらシェアが急激に下がるかもしれないわ。そうなれば…………」
「シェアクリスタルから俺達に与えられる力が少なくなる………」
「なら、影響が出る前に、兄さんたちを救わないと!」
「……ああ」
ライは頷き、変身を習得することも無く、全員でリオ達の救出へと向かった。
日はすっかり暮れ、女神と守護神が捕らわれてから丸一日が経過した。
だが状況は変化することなく、女神の四人と守護者の四人はアンチクリスタルの結界に捕らわれたままだった
「ずいぶん溜まってきたわね………」
「何と言うか、見てるだけでも嫌な気分になる………」
ノワールとスワルトは自分達の足元にたまり続け、結界内を見たそうとする何かを見ながら言う。
マジェコンヌが言うには、その物質は女神と守護者を死に至らしめる物らしい。
「……こんなことなら、対策を研究しておくんだったわ……私は自分から遠ざけることしか……」
「……ブランだけの責任じゃない……俺も同じ判断を下したんだから……」
ブランとアイクが後悔する中、ベールとシオンは溜まり続ける物体を不安げに見つめる。
「まあ、みんな元気出そうよ!今のところ無事な訳だし、まだまだ希望はあるって!」
「こんな時にネガティブなこと考えてもしょうがないだろ。もっと希望を持てよ」
リオとネプテューヌはいつもの様に楽観的に言う。
「……あなた達の前向きさって嫌いじゃないけど、こういう時はさすがに鬱陶しいわ」
「現実逃避ね……」
「え〜、わざわざ希望ないとか言うよりはマシじゃん」
「待て、しかして希望せよ、だぜ」
「可能性の無い希望を持った所でどうしようもないだろ」
イラつきながらスワルトはリオに言う。
「いや、可能性ならあるよ」
するとシオンがそう言う。
「いるじゃありませんが、貴方達の妹と弟達が」
ベールが続いてそう言う。
「ユニ?あの子は、まだ私抜きで戦ったことが無いのよ?」
「ヴァイスは模擬戦では優秀だが、まだ実戦をしていない。期待するだけ無駄だ………」
「ロムもラムも私が守ってあげなきゃいけない歳だわ……」
「ニヤもニアはまだ子供だ。戦闘技術だって護身用レベルだ」
「ネプギアだって、しっかりしてるようで甘えん坊だし、無理じゃないかな……?」
「ライは物事を深く考え過ぎる。それがアイツの枷になってる内は………」
「それは君達のエゴじゃないのかな?」
シオンの言葉に全員がシオンを見る。
「あの子たちは確かに可愛らしい……私だっていつまでもそのままでいてほしいと思っていますわ…………でも……その思いがあの子たちを変身できない可愛い妹と弟のままでいさせているかもしれない、そうは思いませんこと?」
「君たちは兄と姉の使命感からあの子達を守ろう。危険が及ばないようにしようとするあまり、あの子達の強くなるための道を閉ざしてきてしまった。その気持ちがあの子達の枷になってしまってる。僕はそう思う」
ベールとシオンの言葉に、リオ達は心当たりを思い出す。
「信じましょう。貴女方の妹と」
「弟達を………ね」