ラステイションの教会。
そこのテラスで一匹の動物が元気に飛び跳ねていた。
その動物をユニはひょいっと掴み上げる。
「どう?ミミナガバンビクルトのクラたんよ」
「カワイイ!」
「抱っこさせて!させて!」
ロムとラムはクラたんの可愛さに興奮し、触ったり、抱き上げたりしてる。
「……グラタン?」
「上手そうな名前だな」
「ニヤ、ニア。グラタンじゃなくてクラたんな」
名前を間違えた二人の横でヴァイスが訂正する。
「で、何の話よ?」
「態々出向いてまで来るってことは重要な要件なんだろ?」
「簡単に言うとネットワークセキュリティの事よ」
「ああ、うちの鉄壁のセキュリティをお手本にしたいのね」
「いや、そうじゃなくて」
「まぁ、当然よね。一流のスタッフを集めて作り上げた難攻不落の
ブランとアイクの話しを聞かず、どんどん話を進めて行くノワールを無視し、アイクはスワルトに尋ねる。
「最近、稼働してる人工衛星システムもそれで守られてるのか?」
「ああ、もちろんだ。で、用件はなんだ?まさか、本当にうちのセキュリティを真似したいのか?」
「ラステイションのサーバーから、人工衛星にアクセスされた形跡がある」
アイクがそう言うと、スワルトは目を見開き驚いた。
「バカな!有り得ないぞ!あのセキュリティを破ることは不可能に近いぞ!」
「スワルトの言う通りよ!あのセキュリティが破られるのは空から人が落ちて来た当たるぐらいの確立よ!」
「ねぷううああああああ!!?」
「ああああああああああ!!?」
その時、空から聞き覚えのある声が響き、全員が上を見る。
「どいて!どいて!どいて!」
「避けてくれええええええ!!」
空からネプテューヌとリオが落ちて来た。
「のわああああああああああ!!?」
「はあああああああああああ!!?」
そして、リオとネプテューヌは、下にいたスワルトとノワールに直撃した。
「………直撃したわね」
「それも二人もな」
ブランとアイクは何かを言いたげに、四人を見つめる。
「まったく。人の上に落ちて来るなんて非常識よ!」
「お前たちは毎回何かをやらかさないと気が済まないのか……?」
ノワールとスワルトは怪我を手当てしながら、リオとネプテューヌを見る。
「いやぁ、ごめんごめん」
「飛んでくる途中、ピー子とルークが暴れちまってうっかり変身が解けちまったんだよ」
「うっかり過ぎるわよ」
「で、そのピー子とルークってのは?」
「ああ、そうだった。紹介するね」
「ピー子、ルーク。ご挨拶だ」
ネプギアに抱かれてたピー子、ライの肩に居たルークを下ろし、皆に見せる。
「ぴーだよ!」
「……るーく」
ピーシェは元気に、ルークは静かに名前を言う。
「ネプテューヌ、こんな大きな子がいたのね」
「リオ、お前はいつの間にネプテューヌと子供作ったんだよ」
「そうそう!初めてお腹を痛めて生んだ子だから可愛くって!」
「俺も初めての子だからな。つい甘やかしちまうんだよな」
ネプテューヌはピーシェに頬擦りし、リオはルークの頭を撫でる。
「「って違う違う!」」
そして、ノリツッコミをする。
「教会で保護してる迷子だから!」
「第一!つい最近までいなかったのに、そうすぐに子供が出来るか!」
「まぁ、知ってたけど」
「ブランが誘いボケ!?」
「これはレアだぞ!?」
「俺は割と本気で二人の子供かと……」
アイクはそう言い、ニアとニヤを見る。
「ニア、ニヤ。折角だ。ピーシェちゃんとルーク君と遊んでろ」
「ロムとラムも一緒に遊んであげなさい」
「はーい!」
「一緒にあそぼ……!」
「ルーク!早く遊ぼうぜ!」
「……遊ぶ」
「ぴーも遊ぶ!」
「おー……」
そして、元気に六人は部屋の中で、クラたんを追いかけ回す。
「で、さっきの話だけど」
ブランが続きをしようとするが、外野がうるさく話が始められずにいた。
「はぁ~……場所変えましょ。ユニ、暫くここお願い」
「ヴァイス、お前も頼む」
「あ、うん」
「わかった」
ノワールとスワルトはユニとヴァイスにそう言い、リオとネプテューヌ、ブランとアイク、ベールとシオンを連れて、下へと降りる。
場所が変わり、ラステイションの教会にあるサーバー室。
そこで、ブランとアイクは一から説明をする。
すると―――――――
「あはははははははははははは!!」
「うわははははははははははは!!」
ネプテューヌとリオは大笑いした。
「何がそんなにおかしいのよ?」
「だって!ノワール、この前自慢してたじゃん!」
「ラステイションのセキュリティは世界一ぃぃぃ!!ってよ!」
「それが破れらるなんて………!」
「「あはははははははははははははははは!!」」
笑っている二人に怒りを感じながらも、ノワールとスワルトはなんとかそれを堪える。
「起きちまったことは仕方がないだろ。大切なのは」
「再発防止。それに……」
「こんなことをした不届き者を捕まえて、目的を吐かせることね」
「どの道、人工衛星システムにハッキングしてるんだ。逮捕は確実だ」
「おお……ノワールとスワルトがいつになく本気だ……」
「まぁ、自信満々で作ったセキュリティを突破されたんだしな」
「実はこんなことがあろうかと、ある人をお呼びしてますの」
「入って下さい」
シオンに言われ、一人の女性が入って来る。
「リーンボックスが誇る天才プログラマー、ツイーゲちゃんですわ!」
「オリジナルキャラきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「このタイミングで出すのか!?」
ネプテューヌとリオが電波を受信し、叫ぶ。
「初めまして、ツイーゲですビル、よろしくお願いしますビル」
「今時ありえない語尾でキャラつけ!?」
「やばいぞ、ネプテューヌ!このキャラ絶対失敗するぞ!!」
「大丈夫ですビル。このシーン限りの使い捨てキャラですビル」
「それで?貴女なら犯人がわかるの?」
「お任せくださいビル」
そう言い、ツイーゲちゃんはノートパソコンを開き、作業を開始した。
ちなみに、探すまで時間が掛かることなので、リオとネプテューヌは持参していたゲーム機で遊び始めていた。