「私~、プルルートって言うの~、よろしく~」
「ロウロだ。よろしくね~」
「では、プラネテューヌの新しい女神さん、ぷるちゃんと新しい守護者さん、ろーくんに乾杯するですぅ」
「「ちょっと待った!」」
コンパの音頭で、乾杯をしようとした瞬間、リオとネプテューヌがそれを止める。
「コンパ!それじゃあ、私とリオがぷるるんとろうろんに女神と守護者の座を奪われたみたいじゃない!」
「でも、ぷるちゃんとろーくんもプラネテューヌの女神さんと守護者さんなのですぅ」
「プラネテューヌはプラネテューヌでも、別次元のプラネテューヌだからな」
「そこんとこよろしく」
「?」
リオの説明にコンパは理解が出来ないのか、首をかしげる。
「えっと要するにプルルートさんとロウロさんは別次元から来たってことみたいです」
ネプギアがリオの説明を要約しコンパに伝える。
「でも、行き成り別次元って言われてもピンとこないけどね」
ライはジュースを一口飲みながらそう言う。
「お二人は変身も出来るんですか?」
「できるよ~」
「もちろん」
「でも~でも〜あんまり変身しないようにってみんなに言われてるんだ〜」
「俺も何故か変身するなって言われるんだよね~」
プルルートとロウロが話してると、ネプテューヌの横で大人しくご飯を食べていたピーシェはネプテューヌの皿に手を伸ばす。
どうやら、食べていた自分の肉が無くなりネプテューヌの皿からもらおうとしてるらしい。
「あー!ピー子!」
「ぴー、お肉たべる!」
そのまま無情にもネプテューヌの肉はピー子の口の中に入った。
「ねぷてぬにはこっちあげる!」
そう言ってピーシェはネプテューヌにフォークで突き刺したナスを差し出す。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 近づけないでぇぇぇ!! 私ナス嫌いなのぉ!!」
「ねぷ子、たまには食べてみなさいよ。今日のは我ながら良い出来よ」
「やだよぉ、ナスなんて!あの匂いを嗅いだだけで、力が出なくなっちゃうんだから!」
「こんなに美味しいのに。人生の三分の一は損してるわね」
アイエフはそう言ってナスを一口食べる。
「仕方ねぇな。ほら、ナス寄越せ。代わりに食ってやるから」
「ありがとう、リオ!」
なにかとネプテューヌには甘い、リオはネプテューヌからナスを受け取り、自分の分の肉を食べようとする。
だが、自分の皿に肉がないのに気付いた。
そして、ゆっくりと隣を見ると、口の中に肉を詰め過ぎてぱんぱんに頬を膨らませてるルークが居た。
「ルーク、俺の肉食べたな」
ルークは暫く考え、もぐもぐと口を動かし、飲み込む。
「おいしかった」
「おいしかったじゃねぇよ!」
「りおでる、ごめん。これ、代わりにあげる」
そう言ってルークの前にある器を差し出す。
真っ赤なあんに、それに浮かぶ白く柔らかい立方体の豆腐。
そして、赤さを引き立てるような緑の刻み葱がトッピングされたソレ。
麻婆豆腐だ。
「ま、麻婆豆腐だと!?」
リオは思わず椅子から落ちそうになる。
「なんで、この夕食で麻婆豆腐なんだよ!?」
「ああ。丁度いい豆腐が手に入ったから作ってみたのよ」
「だからって麻婆豆腐の必要はないだろ!?」
「リオ、アンタもそろそろ麻婆豆腐嫌い直したら?」
「嫌だね!麻婆豆腐なんて人類が食う料理なんて俺は思わないぞ!」
リオは昔、ネプテューヌと出会う前まで、アルドゥバと暮らしていた。
そこで、リオは地獄を味わった。
それが麻婆豆腐だった。
アルドゥバは麻婆豆腐しか作れず、朝昼晩毎食麻婆豆腐だったのだ。
しかも、アルドゥバの作る麻婆豆腐は非常に辛い。
そのため、麻婆豆腐はリオのトラウマであり、嫌いな料理でもある。
「全く。麻婆豆腐も美味しいのに。こんな美味しい物食べてないなんてリオも人生の三分の一損してるわね」
「何を言われても、ナスなんてだーい嫌い!」
「俺も麻婆豆腐なんか大っ嫌いだね!」
「もぉ、ネプテューヌさん!リオさん!女神と守護者がそんなんじゃ国民に示しがあばばばばばばばばばばばばばばば!!!」
すると、ナスと麻婆豆腐を食べていたイストワールが口から変な声を出し、震えだす。
「イストワール様!?」
「ナスの呪いだ!ナスの呪いだよ!」
「いや、麻婆の呪いだ!」
皆が騒ぐ中、ピーシェはナスを頬張り嬉しそうにし、ルークは麻婆豆腐を無言で食べていた。