夜、イストワールが急に震えだしたのは、別次元のイストワール、つまりプルルートとロウロの次元のイストワールのからの電波を受信したからだ。
何でもプルルートとロウロの二人をこちらの次元に送ったのはあちらのイストワールらしく、送った理由はあいらの次元からこちらの次元に大きなエネルギー転移が検知され、何かもしくは誰かがこちらに移動したとのことだ。
その存在の持つエネルギーはあまりにも大きいもので、放置しておくとあちらのせかいの形を保てなくなる可能性があり、その為、プルルートとロウロはその大きな存在を探して連れ帰ってもらうためにこちらに送られた。
ただ、その送られたものがなんなのかわからないため、こちらの世界で大きな変化があればその近くにその存在がいるらしい。
「という訳ですので、変化を見つけたら早めに報告をしてほしいのですが」
その話を聞きながらネプテューヌはゲームをし、リオも携帯ゲーム機で遊んでいた。
「ピーシェちゃん!それ返して!」
「ぴー、コレであそぶ!」
「ルーク!それは大事な書類!」
「りおでる」
「兄さんの絵なのはわかったから!」
ネプギアはNギアをピーシェに奪われ、追いかけっこ。
ライはルークの追えがきを止めようとしてた。
そして、プルルートはソファーに座り裁縫をし、ロウロは台所で何かを作っていた。
「あの・・・・・・聞いてます?」
「変わったことがあったらでしょ?今のとこないよ~?」
「プラネテューヌじゃ平和そのものだぞ~」
「って、何も見に行ってないじゃないですか!!」
「まあまあ、イストワール様私がパトロールに行ってきますから」
「いつもすみません……」
「それじゃあ、行ってきます」
アイエフはイストワールに頭を下げ、部屋を出ようとすると、コンパのほうを振り向く。
「あ、そうだ、コンパこれから仕事でしょ? 途中まで送ってってあげるわ」
「わーい♪ ありがとうです!」
コンパは笑顔を浮かべ、アイエフと共に部屋を出て行く。
仕事熱心なアイエフと、仕事に不真面目なネプテューヌとリオを見て、イストワールはため息をつく。
「できた~♪」
数分後、プルルートが何かを完成させたらしく、それを持ち上げる。
それはネプテューヌそっくりのぬいぐるみだった。
「もしかしてそれって…」
「ねぷてぬー!」
「あったり~」
ネプテューヌの特徴をよく捉えた二頭身のぬいぐるみを、プルルートから手渡されたネプテューヌはさっそくとばかりに両腕に抱きしめ、そのぬいぐるみに頬ずりをする。
「本当、私に秘められた萌え要素がぎゅって凝縮されてるよ~!」
「それで~こっちは~りーくん♪」
すると、今度はリオそおくりのぬいぐるみを出す。
「俺のも作ってくれたのか?」
プルルートからぬいぐるみを受け取り、自分の特徴をよく捉えられたぬいぐるみをマジマジと見つめる。
「うん~、あたし~、お友達のぬいぐるみ作るの好きなんだ~」
「ぴぃも! ぴぃも!」
「じゃあ、次はピーシェちゃん、そして、ルーク君で、ギアちゃんにライ君ね~」
「わーい!」
「・・・・・・わーい」
「私もですか?ありがとうございます!」
「俺の分までありがとうございます」
約一名ほどやる気なさげに声を上げる。
「それじゃ~早速~」
プルルートは大きな布を取り出し、はさみを持ち、考え始める。
「もしかすると、今から凄い職人芸が見られるのかな?」
「うん。型紙なしで作っちゃったりするのかも」
「俺たちはすごいものを見れるんだな」
「三人とも、ハードル上げすぎ・・・・・・・・・」
「ん~~~――くー」
「あ、あれ?」
「・・・・・・寝てる?」
「ですね・・・・・・」
「ある意味職人芸」
すると、近くに寄ったピーシェも眠気に当てられたのか、あくびをし、眠りだす。
「ぴー子も寝ちまった」
「やれやれ。仕方ないね~」
すると、台所からエプロンをつけたロウロがやってきて、プルルートに毛布をかける。
「手馴れてるな、ロウロ」
「まぁ、長い付き合いだからね~。じゃ、俺は最後の仕上げでもしてるからね~」
そういい残し、ロウロはまた台所に向かう。
「また工事?」
教会を出てからコンパの仕事場に行こうとしてるアイエフだったが、さっき程から工事で通れない道が多くてかなり時間がかかってる。
「ごめんねコンパ。遅くなって」
「大丈夫です。あいちゃんと一緒だから楽しいです」
「そ、そう?」
恥ずかしいことを簡単に言うコンパの言葉にアイエフはテレながらバイクを走らせる。
工事してる道を避けて、なるべく早く仕事場に連れて行こうとスピードを上げる。
「っ、何!?」
だが、走ってる最中に突然薄い紫色のガスが出てきた。
アイエフは急いでブレーキをかける。
「コンパ! 息を止めて!」
アイエフはガスが危険な物だと察し、急いで口を手で塞いで後ろのコンパに伝える。
「ふにゃ~…」
すでに結構な量を吸ったのかコンパは目を閉じて眠ってしまった。
「こうもあっさり引っかかってくれるとはな」
「あんた、まさか――っ!?」
聞き覚えのある声にアイエフは前を向くが、自身もかなりの量のガスを吸っていたらしく、そのまま意識を失った。