ラステイションにリオ、ネプテューヌ、ライ、ネプギア、そして、アイエフとコンパの六人着くと、六人は早々にラステイションにあるノワールの教会へと向かった。
「ねえ、よくわからないんだけど……どうしてお隣の国の女神と守護者が家の教会で寝てるのかしら!?」
教会のテラスのデッキチェアでリオとネプテューヌは横になり寝ていた。
「あ~、ノワールは仕事してていいよ」
「俺たち、静かに寝てるから」
「「俺(私)達気にしないから」」
「私が気にするのよ!」
ノワールは二人に怒鳴り叫ぶ。
その時、リオの頭上に影が落ち、そして、剣が振り下ろされる。
リオは指二本でその剣を受け止め、その剣の持ち主を見る。
「物騒な歓迎だな、スワルト」
「誰がお前を歓迎すると言った?この駄目守護神」
スワルトはリオを冷たい目で見つめ、剣を鞘に戻す。
「ごめんなさい、ノワールさん、スワルトさん。お姉ちゃん、リオさん。女神と守護者の心得を聞くんじゃなかったの?」
ネプギアが二人を揺すりながら言う。
「悪いけどお断りよ、私もスワルトも敵に塩を送るつもりはないから」
「俺は、お前の相手をしてる暇はないんだ。さっさと自分の国に帰れ」
ノワールはそう言い、
「えー、友好条約を結んだんだし、もう敵ってのはないんじゃない?」
「シェアを奪い合うのには変わりないだし、敵よ」
「もう~、そういう可愛くないこと言うから、友達いない~って言われるんだよ?」
「と、友達ならいるわよ!?」
ネプテューヌの言葉に、ノワールは動揺しながら返す。
「え?誰、誰?」
「うっ……!」
ネプテューヌに詰め寄られながら聞かれ、ノワールは動揺しながら目を泳がす。
その時、下からエレベーターが上がってきて、中から少女と少年が書類の束を抱えて現れる。
「お姉ちゃん、この書類終わったよ」
「こっちも終わりました、ノワールさん」
少女の名前はユニ。
ノワールの妹で、ラステイションの女神候補生。
少年の名前はヴァイス。
スワルトの弟で、ラステイションの守護者候補生。
「お疲れ様、ユニ。その机に置いといて」
「あ、あのね、お姉ちゃん。私、今回早かったでしょ?私すごく頑張って……」
「そうね、普通レベルにはなったわね」
その言葉にユニは少し悲しそうな表情になり、書類を机の上に置く。
「あの、兄さん」
ヴァイスもスワルトに声をかける。
「えっと、今日は結構早く終われてんですけど、どうですか?」
「ああ、そうだな」
何かを期待するかのようにスワルトを見つめる
「次からもこの調子でやれるようにするんだな」
スワルトにそう言われ、ヴァイスは一瞬悲しそうな表情になるが、すぐにその表情は消え、机に書類を置く。
「あっ!もしかして友達ってユニちゃんのこと?妹は友達とは呼べないんじゃないかな」
「兄弟ってのはだな、どんなに仲良くても家族なんだぜ」
「ち、違うわよ!ちゃんといるわよ!」
「そんなこと言って〜、ほんとはボッチなんじゃ無いの〜〜?」
「そんなこと無いわよ!」
「もしかして、友達ってスワルトのことか?」
リオがノワールにそう尋ねるとノワールは、はっとした顔になる。
「そ、そうy「そんなわけないだろ」
ノワールの台詞を遮り、スワルトが話す。
「俺は守護者で、ノワールは女神。守護者が女神の友達なんておこがましいにも程がある。大体、お前のように、女神と一緒になって遊んでるのがおかしいんだ。本来、守護者という者はだな」
スワルトは一人で守護者の何たるかを語り出すが、誰一人それを聞いてはいなかった。
全員がその横で今にも泣き出しそうなノワールを見つめる。
「その………ノワール、ごめんな。スワルトがああ言う奴だってこと忘れてた」
「ごめん。変にからかって」
「………別に、泣いてないし」
スワルトから隠れるように目をこするノワール。
そんな中、ユニはエレベーターに乗り、ヴァイスと一緒に下へと降りていった。
それを見たネプギアとライは後を追い、下へと降りる。
ヴァイスとユニは、教会の庭にある川を見つめていた。
「ユニちゃん!」「ヴァイス!」
ライとネプギアは二人を見つけると、声を掛ける。
四人は近くのいすに座り、話を始める。
「ごめんね、お姉ちゃんが話を邪魔しちゃって」
「うちの兄さんも邪魔してた。悪いな」
「ううん。いいの、お姉ちゃんとスワルトさん、私とヴァイスにはいつもあんな感じだから」
「中々褒めてはくれないな」
「やっぱり、二人よりうまくできないといけないみたい」
「そんなの無理に決まってるよな…………」
「……ユニちゃん、ヴァイス君」
そんな二人を見て、ライは口を開く。
「別に、これからだろ」
「「え?」」
「確かに、今はまだ俺たちは兄さんたちの足元にも及ばない。守護者化もできないし、戦闘技術も低い。でも、全部これからだ。俺はいつか兄さんに追いついて、追い越して、プラネテューヌ最強の……いや!ゲイムギョウ界最強の守護者になるんだ!」
ライの言葉に三人はぽかーんとするが、すぐにヴァイスが立ち上がる。
「何言ってやがる。ゲイムギョウ界最強になるのは俺だ!お前はよくて二番目だ」
「ふんっ!まだ守護者化もできないくせに」
「それはお前もだろ。でも、書類仕事に慣れてる分、俺の方が一歩リードだな」
「なら、競争だ。どっちが先に守護者化するか」
「望むところだ」
ライとヴァイスは互いにこぶしをぶつけ合い、笑う。
「まったく、男って馬鹿ね。簡単に熱くなっちゃって。でもまぁ、最初に変身できるようになるのは私だけど」
内心、ユニも対抗心を燃やし始め、それを見てネプギアは笑う。
「私だって負けないんだから」
ネプギアもそう言い、二人も笑い合う。
ヴァイスとユニの二人が元気を取り戻したのを見て、四人はリオたちの所に戻ろうと移動をする。
「ライ君」
「……な、なんだ?」
ネプギアに声を掛けられ、ライは緊張し、言葉数が少なくなる。
「さっきの言葉。凄いかっこよかったよ。私、ライ君のこと応援するから!」
「あ、えっと……俺も、ネプギアの事……応援してるから」
「うん!ありがとう!」
ネプギアは笑顔をライに向け、ライの手を取る。
「ふぁっ!?」
「急ごう!」
ネプギアに触れられ、顔が熱くなるのを感じながらライは足早に掛け出した。