「わあー!綺麗な町!」
ネプギアが馬車から顔を出しそう言う。
ここはゲイムギョウ界の四つの国の内の一つ、ルヴィー。
リオたちは今日、このルヴィーを訪れていた。
「私、ルウィーに一度来てみたかったんだ」
「ネプギアがそう思っているような気がしてさ~」
「ロムちゃんとラムちゃんに遊びに来てって言われてたの。二人が他の国に遊びに行くのブランさん許してくれなくて」
「そう言えば、俺もニアとニヤに遊びに来いって言われてたな」
「そう言や、アイクもあの二人を外に出すの許さなかったな」
「ブランってお堅いイメージがあるからね」
「アイクも結構過保護で割りとブラコンだしな」
リオとネプテューヌが互いに顔を見合わせて頷く。
「そんなにお堅いままだと、ノワールみたいにぼっちになっちゃうのにね」
「あ、馬鹿!」
リオが声を上げ、ネプテューヌも言ってから気づいた。
この話は、ノワールに禁句だと言うことを。
現在、この馬車にはリオたち以外にもノワールとスワルト、そしてヴァイスとユニもいる。
そして、ぼっちと呼ばれノワールは物凄く凹んでいた。
「そうよ………私はぼっちよ。ユニは妹だし、スワルトは友達じゃなくて守護者だし……どうせぼっちよ………」
「ち、違うよ!ノワール!ほら、友達なら私が居るよ!」
「そ、そうだ!俺だってノワールの友達だ!」
「リオ。何度も言ってるが、守護者が女神と友達には」
「お前は黙ってろ!いいから空気読め!鈍感守護者!」
「誰が鈍感だ!俺が鈍感ならお前は駄目守護者じゃないか!」
「駄目で結構!こんな時に空気の読めないお前よりはマシだ!」
馬車の中で急に喧嘩をしだすリオとスワルトに、ノワールも凹むのを止め、ネプテューヌと共に、二人の喧嘩を止め出した。
ルヴィーにある教会。
廊下を歩いていた職員がバナナの皮にすべり、設置してあった水の入ったバケツに頭から突っ込んでいた。
「やった!引っかかった!」
「大成功……!」
隠れていた柱から顔を出し、喜ぶのはルヴィーの女神候補生のラムとロムの双子の姉妹だった。
「ラム様!ロム様!」
職員は怒り出し、二人を捕まえようとする。
「ニア!ニヤ!」
「ほい来た!」
「ん」
すると反対側の柱に隠れていたルヴィーの守護者候補生ニアとニヤが手にしたロープを引っ張る。
すると仕掛けていた罠が作動し、職員はそのまま吊るし上げる。
「「大成功!」」
ニアとラムは両手でハイタッチをして喜び、ロムはそそくさとニヤの後ろに移動した。
「ニア様!ニヤ様まで!」
職員は何とか自力で降りると、四人を追いかけ始める。
その頃、執務室ではルヴィーの女神、ブランとリーンボックスの女神、ベールが会談をしていた。
二人の背後には守護者であるアイクとシオンが控えている。
「よろしいのですね」
ベールは飲んでいた紅茶のカップを置きたずねる
「この計画が実行されれば、世界に革命的な変化がもたらされますわ」『待ちなさーい!』
「ええ、構わないわ。『待ちなさーい!』実行する『いやー!』まで計画は『ラム様!ロム様!それに、ニア様とニヤ様も!』ばれないよ『『逃げろー!』』うにしなきゃ」
廊下から聞こえる騒がしい声にブランはとうとうキレ、扉を叩き開ける。
「おめーら!仕事中は静かにしろって言ってんだろ!」
「ブラン、抑えろ、抑えろ」
怒鳴るブランをアイクは後ろから宥め落ち着かせようとする。
「あ!お姉ちゃん!」
「兄ちゃん!」
二人の姿を見つけると、近寄り二冊の本を渡す。
「お姉ちゃんとアイクお兄ちゃんの似顔絵描いたの!」
「ラムちゃんと一緒に描いたの」
「結構自信あるぜ!」
「駄目だと思ったけど、流れ的に」
そう言って手渡された本の中にはクレヨンで描かれた二人の似顔絵(怒りVer)だった。
おまけに描かれていた本はブランが大切にしている本で、アイクが手にしている本もアイクが苦労の末手に入れた小説だった。
「「お、お前らー!!」」
これには流石のアイクもキレ、ブランと一緒に四人を追いかけだす。
曲がり角を曲がると、アイクとブランは思わず足を止める。
何故なら曲がった先に、リオたちが居たからだ。
「ネプギア!ユニちゃん!」
「おお!ライとヴァイス!」
「四人とも来てくれたんだ」
「久しぶりだな」
「遊びに来たよ」
「呼ばれたから来たぜ」
女神候補生と守護者候補生たちは互いに久しぶりの再会を喜んでいる。
「やっほー!ブラン!」
「アイク、変わらない様で何よりだ」
場所を中庭に移動したリオ達は、丸テーブルを囲むようにお菓子を摘まみながら話し合いをする
「まあ、そんなわけで…ルウィーに新しいテーマパークが出来たって聞いて、みんなで遊びに来たの」
「てなわけで行こうぜ!」
リオとネプテューヌがそう言うと、アイクとブランは怪訝な顔をする。
「……イストワールからは、女神の心得を教えてやってほしいって聞いたけど?」
「俺も守護者の心得を教えてやってほしいって聞いたが?」
「ああ、あれはもういいよ」
「あんまり役立たなかったしな」
「悪かったわね」
「お前らに物を教えるのは無駄だってよーく、わかったよ」
スワルトとノワールは皮肉気味にそう言う。
「テーマパークの話は私も耳にしていますわ」
「折角だし視察も兼ねて遊びに行くのも悪くないんじゃないかな?」
ベールとシオンは乗り気らしく、テーマパークに遊びに行くのは賛成らしい。
すると話を聞いていたのかラムとロム、ニアとニアに引っ張られる形でニヤが近づいて来る。
「スーパーリーテルランド!? 行きたい行きたい!」
「俺も行きてー!」
「連れて行って、ワクワク♪」
「……行ってみたい」
4人は行く気満々で無邪気にはしゃぐが、ブランは真剣な眼差しでリオ達に言う。
「妹達を連れてってくれないかしら…?」
「えっ、ブランは?」
「お姉ちゃん、行かないの…?」
「私は……行けない……」
「仕事ならやめなよ~、昔の偉い人も言ってるよ? 働いたら負けかなと思ってるって!」
するとブランはテーブルを叩き、立ち上がる。
「とにかく、私は……無理」
そういい残し、ブランは部屋へと戻っていく。
「じゃあ、リオ。ニアたちは任せた」
「なんだよ?アイクも来ないのか?」
「うちの女神様が行かないってのに、守護者の俺が遊んでたら国民には示しがつかないからな。じゃ、頼むわ」
アイクもそう言い、ブランの後を追う。
仕方なく、アイクとブランの二人を除いた十四人でテーマパークへと向かった。