弾幕ごっこの遊び方
ルールを守って楽しく弾幕!
強い者は弱い者に合わせて、公平に仲良くケンカしよう!
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其の一 弾幕ごっこの決まり事
少し多いので、以下に箇条書きでまとめる。
・持ち点からの減点制である。点数はカード枚数×三点。計算が分からない者は、相手に聞くこと。
・スペルカードの枚数は、双方同じ枚数にする。決闘前に相手と相談して決めること。
・もし複数人で決闘を挑む場合、持ち点はチームで共有する。
・弾幕は「ショット」と「スペルカード」の二種類がある。
・ショットが被弾したら一点、スペルカードの弾幕が被弾したら三点減点。ただし、カード技を避けきった場合は二点加点となる。
・チームで挑んでいる場合、同時あるいは連続で被弾したとしても、減点されるのは最初の一回分だけである。
・カード宣言するタイミングは自由。宣言中あるいは直後にショットが被弾した場合、ショットは無効となる。ただし、被弾して気絶した場合はその限りではない。
・宣言された相手はショットを中止しなければならない。ただし、カード宣言で技を撃ち合うことは可能。
・カード技を双方が同時に使用した場合もルールは変わらず、被弾したら三点減点、避けきれば二点加点。互いに避けきった場合は、双方の持ち点に二点加点。同時に被弾した場合は、お互いに三点減点。
・カード技が相手に被弾したら、技を中止し、相手が立て直してから仕切り直しとする。同時にカード技を撃っている場合も同様である。追い討ちは絶対ダメ。
・敗北条件は、主に「持ち点を失う」、「スペルカードを使い切る」の二つ。
・ショットやカードの多様で力尽きたり、弾幕に撃たれて気を失う、または降参した場合も敗北とする。このケースは稀だが、覚えておくこと。
・なお、最後のスペルカードで相手の得点を奪いきった場合に限り、カード使用者の勝ちとする。
・複数人で挑んでいる場合、チームのうち一人でも気絶か降参したら失格とする。チームは常に連帯責任。
・お互いの最後のスペルカードを双方共に攻略した場合は、どちらかの持ち点が多かったとしても引き分けとする。
・二人共がカード技で被弾し、お互いの得点が同時になくなった場合も引き分けである。
・ヒットは自己申告制。公平に楽しむため、ズルはやめよう。
以上。
其の二 スペルとショットについて
妖怪ならば誰でも妖弾を飛ばすことくらいはできることと思う。これを綺麗に配置し広げることが、弾幕だ。
弾幕ごっこにおける弾幕は、決まり事の項で述べたとおり、「ショット」と「スペル」の二種類がある。本項目では、この二種について解説していく。
まずは「ショット」について。これといって禁止されているわけではないが、ショットは避けやすい直線的なものが主流である。もちろん時折変化をつけても楽しいが、あまりに凝ったショットはスペルカードに近くなってしまうため、ほどほどにしよう。当たっても決定打にはなりにくいので、避けやすくありながらも相手がスペルカードを使いたくなるようなショットが望ましい。
上級者になるとショットで激しく点を削りあうが、初心者はスペルを楽しむために、ショットはばら撒く程度でも良い。まずは楽しく遊んでみよう。
次に「スペル」について。これこそが弾幕ごっこの醍醐味であり、花形といえる。広範囲に展開される密度の高い弾幕だ。基本的に回避が困難なものを用意するのだが、絶対に攻略できないものは遊びにならないので、注意してほしい。このあたりの力加減が上手いと、弾幕ごっこが強いと讃えられる。がんばって、難しいけれど避けられる弾幕を目指そう。
なお、スペルカードで使用する技は、大本のスペルカードルールで定められている規則が適用される。すなわち、「弾幕は美しく、かつ意味があるものでなければならない」ということだ。
妖怪ならば、誰しもが自分だけの特技を持っているはずだ。人を驚かせてみたり、闇や夜目を操ったり、毒や虫を操る者もいたと思う。これらは全て意味になるので、是非とも焦らずじっくり考えて、あなただけのスペルカードを作って頂きたい。中には、自分の肉体そのものを弾幕とする者もいるようだ。身体能力に自身があるのならば、試してみるのも悪くないだろう。
妖弾の配置と弾幕の飛ぶ軌跡で美しさを競うのがスペルカードルールだが、当てることと避けることに重きを置く弾幕ごっこにおいては、美しさは慣れるまで必要以上にこだわらなくてもいいかもしれない。しかし、この遊びを楽しむ者は大抵が女の子なので、相手よりも綺麗な弾幕を用意したいと思うのは当然だろう。努力は必ず実を結ぶ。親しい妖怪に相談しながらでもいいので、諦めずに美しさを追求してみてほしい。あなたの美的感覚が、相手の心を鷲掴みにする武器になるかもしれないのだから。
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おわりに
上白沢慧音
非常に短い内容であるが、いかがだっただろうか。弾幕ごっこのルールを簡潔にまとめたので、妖弾を撃てる妖怪ないし人間であるならば、本書を熟読すれば遊びの輪に加わることができるはずだ。
弾幕ごっことは、博麗の巫女が定めた決闘方式「スペルカードルール」を用いた遊びである。妖怪達の間でこの遊びが大変流行しているのは、すでに周知されていることと思う。
美しい弾幕を評価しあうだけでなく、それを相手に当て、また弾幕を避ける遊戯とし、少女達の間ではもっぱらスペルカードルール代わりの決闘として使われることが多い。第三者の手間をかけない上に遊びであるため、争いの決着方法としては平和的だと言えるだろう。
私もこの遊戯を嗜むことがあるが、ただの遊びと侮れない一面もある。力ある者は、避けにくいながらも必ず攻略方法がある弾幕を用意し、それらは当事者以外が見た場合は一様に息を飲むほど美しい。また力の弱い者も強者と同等に戦え、本質が遊びであるため楽しみながら向上心を持つことができる。
自分を持ち上げるようで大変恐縮であるが、幻想郷の歴史を創る身から言わせてもらえば、この遊びは郷の行く末を大きく動かしたといえる。大本の決闘方であるスペルカードルール以上に、妖怪は異変を起こしやすくなり、また人間が妖怪を退治できるようになった。異変解決を巫女以外もできるようになったせいか、人間どころか妖怪ですら巫女の真似事をするようになったことには、大変驚かされる。
この遊びのおかげで、人間と妖怪の距離は大きく縮まったのだ。根底が敵対関係であることは変わらないが、半人半妖の私としては、非常に喜ばしいことである。
弾幕ごっこが郷全体にもっと浸透し、人にも妖怪にも弾幕を楽しんでもらえればと、筆を動かした次第だ。弾幕を撃ってみたいがルールが分からないという新入り妖怪の力になれれば、著者冥利につきる。
最後になってしまったが、本書を記すきっかけをくれた我が友人と、さらにそのきっかけとなった某妖怪少女に感謝を捧げつつ、筆を動かす腕を止めたい。
この本を読んでくれたあなたに、より良い幻想郷ライフがあらんことを。